No.0638 2022年4月7日
 新着投稿⇒H.A.L.'s Monitor Report - Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolator

満を持して2022年4月1日webデビューした画期的インシュレーターとはこれ!

新企画⇒New Original product release-Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolator
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1699.html

ハルズサークル会員にて先行発売したところ早速のレポートを頂きました!

■H.A.L.'s Monitor Report-Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolator

Vol.2「Ta.Qu.To-Isolatorを外した時の喪失感を感じて下さい!」

埼玉県上尾市 T T 様より

最新の投稿をご紹介します。
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0731.html

以前の投稿をご紹介します。
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0730.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0729.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0727.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0726.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0725.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_moni0634.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0723.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0721.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0720.html

音質の判断基準がここまで引き上げられたのか!というH.A.L.の近況報告!
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0718.html

「HIRO Acoustic MODEL-C8CSを聴かずして低音を語るなかれ!!」
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0715.html

Vol.3「たった一言! 戦意喪失!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0700.html

前回までの投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0695.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0625.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0617.html

下記は「こんな小さな柱(失礼!)が一個一万以上するのかよ!!」の続編です!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0616.html

この訪問記ではお世話になりました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_visi0029.html

2017年6月6日 No.0668
前回の投稿 ⇒H.A.L.'s Hearing Report-Sonusfaber/Homage Tradition
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0668.html

No.0607 2016年10月22日 
H.A.L.'s Monitor Report-E.M.G-board+ RELAXA 530の威力を確認!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0607.html

H.A.L.'s Monitor Report-E.M.G-boardの威力を確認!!
Vol.14「バズーカ砲的破壊力で一気に音質向上を達成するオーディオボードである!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0591.html

「新着投稿⇒H.A.L.'s Hearing Report-HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improved!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0662.html

実に歴史がありますね〜。ありがとうございました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0571.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0650.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0646.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0645.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0644.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0560.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0619.html

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

■Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolator

Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolator との初対面(?)は2/5(土)の事だった。
正確にはTa.Qu.To-Isolatorその物(実物)を見てはいない。音を聴いた。

約一か月ぶりにH.A.L.Tを訪問。何時ものように私は「川又さんのお任せ」の
システム構成を聴く。音のソムリエ:シェフ、川又さんのお勧めコース。

その日の旬な音を出すシステムを聴くのが私のポリシー。
川又さんも心得たもので川又さんが「今一番聴かせたい音」を出してくる。

私と川又さんとの、やるかやられるかの真剣勝負。
笑顔で会話しているが内心バチバチである。

たまに私のお眼鏡にかなわないシステムの時がある。
メーカーの設計思想と私の感性が合わない場合である。

私の欲(ほっ)する音が出ない。
電源ケーブル、シグナルケーブルを始め、他のコンポーネントはH.A.L.Tレベル。
であれば持ち込まれた新製品のコンポーネントの問題である。

川又さんも長年のお付き合いなので、私がダメだと思うコンポーネントだった時の
私のクセを分かっていらっしゃる。私は言葉を選んではいるが体は正直だ。

私のクセは、あまりいい音で無かった時は首を傾げるらしい(笑)。
自分では気づいていなかった。

ある時、私が心の中で「ダメ」出しをしたコンポーネントを川又さんが後日メルマガで
絶賛されている。

次の日に川又さんに直接「私は実際に試聴してこう感じたのですが、川又さんは
褒めていらっしゃる。何か変えたのですか?」と質問したところ川又さんも同意見で、
ちょっとしたセッティングでH.A.L.Tレベルの音質になったとの事。

私もそのセッティングの仕方に納得したという事があった。
名誉のためメーカー名とコンポ名は伏せて頂く。

話を戻して、この日13時に予約通りにH.A.L.Tを訪れると、数日前にメルマガで
試聴再開の案内のあった「New Generation GOLDMUND」ではなく今やH.A.L.Tの
主(あるじ)であるESOTERIC GrandiosoとHIRO Acousticのペアの席に通された。

ここで私の頭の中では「???」マークが浮かんだが、「このシステム構成も
半年くらい聴いていないなぁ」と思い、素直に持参したCDをかける。

それだけコロナ禍であっても新製品がリリースされているという事。
私も大半は新製品の旬の音を聴く。

久しぶりのESOTERIC GrandiosoとHIRO Acousticのペアの音に耳がリセットされる
感じがする。自然と自分のシステムと比較し「ここの音が欲しい」と思ってしまう。

途中、聴きなれたCDで音の出方が違っていた。バランスとでも言おうか、俗に言う
「こんな音が入っていたんだ」という事である。

この時私の頭の中では最近手に入れたMQA対応D/A:LIBERTY DACの接続をどうしようと
考えていた最中だった。

後から考えると迂闊(うかつ)だった。この時に音の変化の違いの理由をもっと
追求すべきであった。

そのまま、川又さんにお礼を言ってH.A.L.Tを後にした。
そしてその日の川又さんからのメルマガにY'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolatorが登場した。
もしかしたらと思い、川又さんにTELしたがもう19時をまわっており留守電メッセージであった。

翌日曜日に改めて川又さんに尋ねると、やはり音の安定に一週間「熟成」させた
Ta.Qu.To-Isolatorの音を聴かせたとの事。

なるほど川又さんが私に聴かせたかった旬の音というのはシステムのコンポーネントでは無く、
「Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolator」だったのかと、一人合点がいったという長い前フリである。

現在の私のシステムはラックスマンのプリアンプC-10の残留ノイズがやはりネック
(20年選手でもある)という事でESOTERICのC-02という「Xシリーズ」のひとつ前のコンポと交換。

音の記憶のアップデートをしつつ、電源には100V‐100Vのノイズカットトランス(1000W)を導入。
オーディオに理解が無いと「ノイズカットトランスで音が変わるの?」と言われそうだが、
確かに変わる。

下手をするとこれだけでリポートができてしまうので止めますが、自宅システムでは
電源の質まで追い込んでいる状態。

さて本題のTa.Qu.To-Isolatorだが、川又さんによると本来の性能を発揮するまで
というか馴染むまで一週間程度かかるとの事。

今の私のシステムはH.A.L.'s E.S.Insulator&H.A.L.'s E.S.M Insulatorを全ての
コンポーネントに使用している。

都合上Ta.Qu.To-IsolatorをまずSACD/CDトランスポートであるESOTERIC P-01及び
プリアンプであるESOTERIC C-02での音の違いをリポートし、次に全てのコンポーネントの
インシュレーターを入れ替えた音をリポートしようと思う。

(Ta.Qu.To-Isolatorの落ち着く時間経過の音の変化は追ってミニリポートできたらと思います。)

指定時間通りにTa.Qu.To-Isolatorが自宅に届き、物は試しとSACD/CDトランスポート
であるESOTERIC P-01だけに挿入してみる。

余談だがTa.Qu.To-Isolatorの実物を初めて手に取ったが思ったほど小さいし軽い。
1つの鼓(つづみ)のような外観だが、この形状、大きさ、接地面積等など、
色々試行錯誤されたのでしょう。

Ta.Qu.To-Isolatorを挿入して音出ししている間にもどんどん音質が変わっていくのが分かる。
「これが音の安定するまで一週間ほどかかるという事か」。

それではとセッティングして5分ほど待ってじっくり聴いてみる。
私のファースト・インプレッションでは「音が解放され、余韻成分がたっぷりと
聴こえる」という印象である。

最初、音量がわずかに小さくなったのかと思ったが、よく聴いてみると音の密度が増している。
優しい音になったとも感じたが、分析すると今まで聴こえていなかった余韻成分が
容易に聴こえてくるので、例えば鋭利なアタック音だと思っていたものも本来の
余韻成分が加わる事で、極端に言えば耳に刺さる音が聴きやすい音になったとも言える。

音の最上流であるSACD/CDトランスポートだけにTa.Qu.To-Isolatorを使用しただけでこれだけ違う。
次にプリアンプのC-02にもセッティングしてみる。

傾向というか向かうベクトルはP-01の時と同じである。さらにブーストされた感じがする。
音が浄化されていく。全てのコンポーネントに使用したらどうなるかと考えるだけで楽しい。
ここで一気に全てのコンポーネントにTa.Qu.To-Isolatorを使用する。

SACD/CDトランスポート     ESOTERIC P-01
D/Aコンバーター        ESOTERIC D-01 2台
マスタークロックジェネレーター ESOTERIC G-01s
SACD/CDプレーヤー        marantz  SA-11S3
プリアンプ           ESOTERIC C-02
パワーアンプ          Luxman   B-10 2台
計8台

そして翌日、3日後、一週間後の音の変化を確かめたい。

翌日システムの音を出して、慌ててボリュームを下げる。
もちろん誰もボリュームには触れていない。プリのC-02の表示で5.0落とした。

不思議だが何もしていないのに、それだけ音のボリュームが上がって再生されたのである。
再生された音はまさに「美音」。

スピーカーから開放的に音が響き、低音はこれでもかと沈み込み。
中域帯であるボーカルの音像は中空にしっかり定位している。
特に感じるのは重低音である。

「こんな音が入っていたのか」と新しい発見がある。他の言葉を使えば、音離れがよく、
音像はしっかりして重低音はキレがありつつしっかり伸びる。

私のようなJ-POPを良く聴く者は、ビートを刻む細かくカッティングされた音の
エッヂにも注目するが文句のつけ所がない。

小気味よくエッヂが立っており、スピーカーが生まれ変わったかのよう。
これがB&W Signature800の本来の実力か?前にも書いた気はするが、
このスピーカーは歴代のB&Wの中でも鳴らしにくい代表格だと思う。

強力なパワーアンプでガッチリホールドしないと本来の実力は望めない。
強力なラックスマンB-10の駆動力のおかげでもあるが、高音域〜重低音まで整っている。

ちょっとしたはずみで購入したmarantzの一体型SACD/CDプレーヤー SA-11S3にも
Ta.Qu.To-Isolatorを試す。

SA-11S3は購入当初、思わず頭を抱えてしまうような音質だったが、粘り強く
システムエンハンサーCDをリピートし続けたら3日で化けた。

これはヘッドフォン用のチェックプレーヤーという贅沢な使い方をしているので、
普通にラックに直置きにしていた。Ta.Qu.To-Isolatorを使用した音の違いを確認する。

こちらの方が皆さんの現状に近いと思う(単純に直置きした場合とTa.Qu.To-Isolator導入の違い)。

流石に音の変化量が大きい。第一に余韻成分が少し過大かと感じられるほどであった。
これはP-01にも導入時に少し感じられたものである。

ちょうど女性ボーカルの帯域が少しまとわりつくようなうっとおしい感じ。
情報量過多?という贅沢な悩みである。

2/8のメルマガには評論家 小原由夫氏のリポートではTa.Qu.To-Isolator導入当初
「腰高」という言葉が使われていたが、この事かもしれないと思い。

これは時間と共にウエルバランスになると思ったが、1日で落ち着いた。
夜中にSA-11S3にTa.Qu.To-Isolatorをセッティングして音を聴いて、翌朝に同じ
ボリューム位置で同じCDを再生したらドカンと音が出たため慌ててボリュームを絞った。

前日のシステムの全てにTa.Qu.To-Isolatorを導入した時と同じ現象である。
プリであるC-02のレベル表示で同じく5.0絞る。不思議である。

これからTa.Qu.To-Isolator導入される方に注意というかアドバイスである。
私のシステムの場合、1日経っても音がまだ安定しません。
再生中にも音が変化していきます。

「アレ?」と思う意図しないバランスで音が出ることがありますが、慌てず時間が
経ってTa.Qu.To-Isolatorが安定するまで待ちましょう。大抵3日で落ち着きます。

4日目である。

川又さんからは「まず、導入直後、3日経過後、一週間経過後、そして取り外して
元に戻した時の喪失感を感じて下さい」とアドバイスされる。

勤務のローテーション上都合で4日目の音を聴く。
初期の腰高感、過剰とも思えるエコー感は無く、落ち着いてきたと言える。

marantzの一体型SACD/CDプレーヤー SA-11S3とESOTERIC P-01&D-01であるが、
SA-11S3を導入し熟成してからはP-01&D-01と「そう大差ないかな」とも感じていた。

価格差やケーブルの違いはあるが、音的にはSA-11S3は大健闘である。
ところがである。Ta.Qu.To-Isolatorを導入して大差がついてしまった。

普通の人では十分に満足な音がSA-11S3からは出てくるが、主に音の解放感や分離度を
比べてしまうとP-01&D-01には敵(かな)わない。

SA-11S3の高音域〜重低音域の低音よりのバランスもちょっと違う感じがする。
ちなみにP-01からデジタル同軸ケーブルでSA-11S3のD/A部を使って再生したが、
これはこれで違う音になった。

普通D/A部でSACD/CDは音が決まるような気がするが、トランスポートでも音は大分変わる。
しかし、SA-11S3のユーザーの方がいましたら安心して頂きたい。

総額で8倍もするシステムとの比較はナンセンスである。
普通の人で気付くかどうかの僅かな差。

SA-11S3は冒頭のMQA対応のLIBERTY DACと同軸ケーブルでつなぎ、初体験のMQA CDを
再生させたがCDとの差が分からない。

LIBERTY DACの出力はRCAアンバランスなので、SA-11S3のXLR出力と同じグレードの
RCA端子ケーブル(CHORD Shawline)を1Fの塘田さんより買い求め、やっとMQA CDの
傾向をつかむ事ができた。

これにもTa.Qu.To-Isolatorが貢献していると思う。
より敏感になったシステムだからこそ違いが分かるというもの。

余談だがJ.S.バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」のSACD盤を探していたら
ジャン=マルク・ルイサダの演奏に当たった。

もちろんピアノ演奏。その他ベートーベンのピアノ・ソナタ「月光」、モーツアルトの
ピアノ・ソナタ 第11番イ長調「トルコ行進曲付き」も収録されており、私のような
クラシック初心者にはありがたい。

このSACDレイヤーでTa.Qu.To-Isolatorは比較していない。SACDはコンポの音の
違いには不向きな気がする。

世はYouTuber全盛期。PIANO系YouTuberも有名になったハラミちゃんは武道館でライブをし、
まなまるさんはTBS朝の情報番組「The TIME」で演奏している。
しゃべらないまなまるさんは新鮮。
まなまるさんはクレヨンしんちゃんの歌真似でAdoの「うっせえわ」が笑えるけど↓。
https://www.youtube.com/watch?v=6ezfv-Q4osA

ピアノの上手な人は数多(あまた)いるが、演奏を聴かせるピアノ系YouTuberの
中では私は月野アイラさんを推す。
まだ有名では無いが、「Another Sky」(全日空ANAイメージソング)/葉加瀬太郎の
ピアノバージョンは魂を揺さぶられる演奏である。本人は人の心を癒す演奏、ヒーラーを
目指しているとおっしゃっている。
https://www.youtube.com/watch?v=jML3MShhGBg

AIでは判定できない、音楽の心がある人なら思わず聴き入ってしまう演奏をする人である。

閑話休題

一週間が経過し、いよいよTa.Qu.To-Isolatorを外してみる。
その前に一週間「熟成」された音を頭に叩き込んでおく。

まずはSA-11S3から。
Ta.Qu.To-Isolatorは吸盤のようにコンポの底板にペタっと密着しており、
片方の手で持ち上げたコンポをもう片方の手でくっついたTa.Qu.To-Isolatorを
外すと「パキッ」と小気味よい音がする。

一週間で馴染むというか川又さん風に言うと「熟成」されという証(あかし)。
ここで音出ししてみる。

何だか寂しい音になった。余韻成分を薄れ、低音が形にならない。
音像の輪郭があやふやである。

次にP-01&D-01で確認するが傾向はSA-11S3と同じである。
音像の輪郭はぼやけ、低音は「ボワ〜ン」とゆるくなる。

プリアンプ、マスタークロックジェネレーター、パワーアンプとTa.Qu.To-Isolatorを
外してゆく。どんどんと音が悪くなっていくのが手に取るように分かる。

全てのTa.Qu.To-Isolatorを外した。コンポーネントは全て直置き状態。

第一印象は「酷い音」。
「でもいいコンポーネントたちなんだ」という擁護したい気持ちもある。

でも今出てくる音は正直言って酷い。
もし、こんな音が突然出てきたら頭を抱えてしまう。

例えるなら薄い何枚ものベールの向こうで鳴っている。
音がこもっていて、きらびやかな高音域の輝きは無く、低音はボワン、ボワン。ショボイ。

余韻成分云々以前の問題。
これ位だったら下手な中級機にグレードの高い電源ケーブルとインターコネクト
ケーブル接続した方がいい。

ちなみにTa.Qu.To-Isolatorを外した事以外何もしていない。
ボリューム位置もそのまま。

これじゃケーブルをつなぎ代えて音の違いなんて分からないレベル。
川又さんは「Ta.Qu.To-Isolatorを外した時の喪失感を感じて下さい」と言うけれど、
私には虚無感・絶望感しか無い。

それでも90%の絶望と残り10%は今までの幾多の失敗を乗り越えたノウハウと
スキルを持っているという希望。この10%から盛り返せるというささやかな自信である。

Ta.Qu.To-IsolatorのセッティングでどうしてもラックスマンのパワーアンプB-10の
底板はテーパーがあるFRP製なので、4つの脚を支えるようになってしまうが、
その脚の取り付けに中央にはネジ穴が空いている。

B-10は43.5kgと重量物なので一週間経つとTa.Qu.To-Isolatorの厚さ1mmの
制振ダンパー部分は丸く跡がつきますが、2〜3時間経過すれば何事もなかったかの
ように元に戻っています。安心して下さい。

Ta.Qu.To-Isolatorを元に戻すのはいいが、また重いコンポを持ち上げて音が
安定するまで一週間待たねばならない。

使用したCD/SACD

薬師丸ひろ子 「40周年記念BOX(UHQCD MQA CD)」
ジャン=マルク・ルイサダ 「Jean-Marc LUISADA plays BACH・MOZART・BEETHOVEN(SACD/CD)」
有里知花 「hana」
鬼束ちひろ 「SINGLES 2000-2003」

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

T T 様ありがとうございました。今回も入念かつ詳細な試聴レポートを頂戴し
心から感謝申し上げます。

2月5日にご来店の際には事前通知は全くない状態で100%ブラインドテストという
感じで試聴して頂きましたが、その段階で変化を感じ取って頂けたという事で
さすがでございました。

使用前・使用後の短時間での比較、そして三日目、一週間後と時間をかけての
比較試聴をお勧めしましたが、一週間たってから取り外した時に絶望というのは
最近耳にしたワードがありました。

ワリエワが「絶望」と呼ばれた理由
https://www.asahi.com/articles/ASQ2B4FWVQ2BUTQP00B.html

ワリエワ、まさに絶望の世界最高90.38点
https://the-ans.jp/news/209270/

ライバル選手を絶望に突き落とすほどの素晴らしさというニックネームらしいのですが、
Ta.Qu.To-Isolatorがそのような存在なのかどうか、そこまでは言いませんが…(^^;
実際に使用された皆様が従来から使用されていた他社製品を取り外してしまうと
いう事実は確かにあるようです。

インシュレーターの機能性を示す効果のあり方は二種類あり、スパイク構造に
代表されるように機械的接点を点支持にすることで共振を防止、または振動を
伝搬する際に振動モードに歪を与えないでメカニカル・グランディングをとる
というもの。説明のためにこれを[A]とします。

もう一つは、点支持ではなく面接触させることでコンポーネントそのものの
振動を吸収する考え方で、既存のフットとラックの棚板の間で緩衝材として
機能するものです。説明のためにこれを[B]とします。

と以前から述べてきましたが、正にTa.Qu.To-Isolatorは両者の長所を持っており
使用する時間経過と共に魅力的な音質に変化していくということをT T 様にも
認めて頂けたという事で大変ありがたく嬉しく思っています。

次は皆様の番です。是非この機会にハルズサークルにご入会下さい!
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/circle.html

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


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