2021年3月17日 No.0726
 新着投稿⇒H.A.L.'s Owner's impression!! - H.A.L.'s E.S.M Insulator

H.A.L.'s Electromagnetic Wave & Static Electricity & Mechanical Vibration Insulator
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/ESI/opt.html
略して H.A.L.'s E.S.M Insulator の導入記!

埼玉県上尾市 T T 様より

最新の投稿をご紹介します。
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0725.html

以前の投稿をご紹介します。
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_moni0634.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0723.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0721.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0720.html

音質の判断基準がここまで引き上げられたのか!というH.A.L.の近況報告!
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0718.html

「HIRO Acoustic MODEL-C8CSを聴かずして低音を語るなかれ!!」
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0715.html

Vol.3「たった一言! 戦意喪失!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0700.html

前回までの投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0695.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0625.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0617.html

下記は「こんな小さな柱(失礼!)が一個一万以上するのかよ!!」の続編です!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0616.html

この訪問記ではお世話になりました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_visi0029.html

2017年6月6日 No.0668
前回の投稿 ⇒H.A.L.'s Hearing Report-Sonusfaber/Homage Tradition
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0668.html

No.0607 2016年10月22日 
H.A.L.'s Monitor Report-E.M.G-board+ RELAXA 530の威力を確認!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0607.html

H.A.L.'s Monitor Report-E.M.G-boardの威力を確認!!
Vol.14「バズーカ砲的破壊力で一気に音質向上を達成するオーディオボードである!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0591.html

「新着投稿⇒H.A.L.'s Hearing Report-HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improved!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0662.html

実に歴史がありますね〜。ありがとうございました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0571.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0650.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0646.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0645.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0644.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0560.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0619.html

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

■H.A.L.'s E.S.M Insulator導入インプレッション

私のシステムではH.A.L.'s E.S.Insulatorを現在ほぼ全てのコンポーネントで使用している。
H.A.L.'s E.S.Insulatorは静電気及び高周波対策に重きをおいたものである。
それ単独でも十分効果はあるが、では機械的振動に対しては・・・・? 

自分なりに制振へのベクトルは良かれと思って、独自に今まで使用していた自作の
オリジナルインシュレーターを組み合わせ技で試してみた。
H.A.L.'s E.S.Insulatorとのハイブリッド化を試みたのである。

金子式インシュレーター、沢村式インシュレーター、ソルボセイン、fo.Q(一時期振動の
吸収で一世を風靡したのはご存知の通り)普通の硬めのゴム素材等色々試行錯誤したが、
H.A.L.'s E.S.Insulatorは純潔を望むのかH.A.L.'s E.S.Insulatorに何か手を加えると
聴感上僅かであるが音が濁る。

ポンっとH.A.L.'s E.S.Insulator単独で使用した方が良かった。
「これで機械的振動を抑えれば鬼に金棒。一層音に磨きがかかる」と思っては
いたのだが決定打が無いまま約2年が過ぎた。

そこで今年1月にAiTECが新製品(The Upgrade Kit for Λ8.24 Professional)を発表した。
ところがである、同社webサイトPに実物と詳しいセッティングの仕方が掲載されているが、
何故機械的振動に対抗できるのか凡人の私にはさっぱり分からない。

AiTECのThe Upgrade Kit for Λ8.24 Professionalはたった2つの径の違うOリング。
これといってコンポーネントを支えるわけでもない。
Λ8.24 The Professionalのガイド役みたいである。

しかし、今までもAiTECの製品は「何故音が良くなるのか分からない」ものばかり製品化している。
今回のH.A.L.'s E.S.M Insulatorも期待より疑問(不安)の方が大きいのが本音である。

しかし「論より証拠」のAiTEC製品である事も認めざるおえないのが事実である。
しかも音のソムリエ川又さんも手放しで絶賛。これはもう買うしかない。

今回、製品の底板やラックまたはオーディオボードにOリング状のものを一か所につき大小2個。
H.A.L.'s E.S.Insulatorなら4か所なので大小のOリング状のものが4セット計8個を
両面テープで接着するという事で、私はAiTEC推奨とは別のセッティングを試みた。
ダメなら他の方法を考えればいい。

何故そのまま使用できないのか?
理由の一つはラックスマンのプリアンプC-10、パワーアンプB-10の底板はFRPの
テーパーのついた複雑な形状のもの。そしてその脚の接地部分にはゴムが付いている。

H.A.L.'s E.S.M Insulatorを拒否するかのように斜めの底板には何処にも接着する所は無い。
脚を取り付けているネジを外して脚を取ってしまえば済むのだが、それでは私のポリシーが許さない。
外観・美観を損ねるのはオーディオ美学に反するのである。

C-10&B-10には今までは脚の下にH.A.L.'s E.S. Insulatorを直接かましているが、
H.A.L.'s E.S.M Insulatorをどうしたものかと考えて独自のアプローチでセッティングを試そうと思った。

他の人には勧められないのでシークレットだが(クレームが来ても知りません。
自己責任でお願い致します。)、まずH.A.L.'s E.S.Insulatorで独自のセッティングを
して試してみて聴感上で音質に劣化が感じられなければGOサインを出そうと思った。

実際に試すとむしろ良い方向にシフトするという嬉しい誤算だった。

しかもH.A.L.'s E.S.M Insulatorはコンポーネントをひっくり返す事無く簡単設置が
できて時短にもなる。何時でも取り外し自由。

現状復帰も製品やラック等に直接接着しないので何時でも戻せる(ヒント出し過ぎ?)
という良い事だらけ。

本題の前に何故機械的振動の排除のためのH.A.L.'s E.S. Insulatorのハイブリッド化が失敗したのか?
独自の分析で検証すると、H.A.L.'s E.S. Insulatorとゴム系のインシュレーターの組み合わせはNGである。

何故かは残念ながら解らない。振動の吸収という方法が間違っていたのかもしれない。

という事でこれなら行けると思ってH.A.L.'s E.S.M Insulatorを貼り付けてみようと思ったが、
今回試したオリジナルセッティングでも音が激変(粒立ちが良くなり、音にパンチが加わった)したので、
しばらく耳を慣らし「音の記憶」をアップデートする。

話しはそれるが、今までも上記のように様々なインシュレーターを自作してきた。
自宅の押し入れには大きな段ボール箱1個どころか2個分もインシュレーターの墓場と化している。

思えば渋谷の東急ハンズに何度通った事だろう。現在のように金属材料も高騰していない頃の時代。
日本のGDPが中国に抜かされ、中国では消費爆発が起こりインフラ整備で途端に銅などの金属や
石油などの資源需要が高まり、今のように資源価格が高騰する前の話しである。

本題のH.A.L.'s E.S.M Insulatorである。

まずは音の最上流であるCD/SACDトランスポートであるエソテリックP-01で試す。
今でもマイシステムはE.M.G-boardの二枚重ね+RELAXA 530で浮遊させて下からの振動対策をしている。
これは残念ながら現在ではH.A.L.Tでは検証できない。これでも効果はあるのか?

それなら私のシステムで確認しましょう。

H.A.L.'s E.S.M InsulatorのOリングの両面テープの剥離紙を剥がして実際に
貼り付ければ分かるのだが、上から見ると透明なOリング越しに接着度合いは
両面テープの色の変化(光の反射具合)で分かる。

密着度合はいかに両面テープ内の空気を追い出すかに係る。
いっぺんに接着させるのでは無く、端からOリングを徐々に上から押さえていき、
丁寧に一周して接着面の空気を出し切る方法を取った。

また使われている両面テープはシルクを見ると「Nitto No.5000NS」。
アクリル系粘着剤で不織布を挟み込んだサンドイッチ構造。

トライはしてはいないが、万が一接着に失敗しても不織布を挟んでいるので
両面テープ自体は丁寧に剥がせば途中でテープが千切れる事も無いし、
メーカーHPではのり残りも無いテープと謳(うた)っている。

ただ問題はAiTECのプラスチック系と思われるOリングの可逆性である。
薄い硬質プラスチックのヘラを使って丁寧に両面テープごと製品から剥がしても
製品には「曲げ」による応力が働く。

曲げようとしても硬そうな製品なので無理すると「ピキッ」と折れそうである。
再度両面テープを付けるにしても、製品のようなドーナツ状の打ち抜きではなく
一般的にはロール状のテープになる。

川又さんのレポートのようにヘアドライヤーで粘着テープに働きかけて剥がすのもいいが、
Oリングの本体が熱変化で使えなくなるのでH.A.L.'s E.S.M Insulatorの取り付けは慎重にしたい。

課題曲

一曲目は辛島美登里のアルバム「Cashmere」よりセルフカバー曲「サイレント・イヴ」。
伴奏はピアノのみというシンプルなもの。

曲が始まった時に自分の中で「整いました」という言葉が浮かぶ(サウナではない)。
言葉通り整然と曲が始まるのだが今までと様子が違う。

私には悲しいかな語彙力が無いので、今目の前の音の展開を言葉に変換するのが
難しいが「ちゃんと、ちゃんとの味の素(by 牧瀬里穂)」よろしく「これで
ボリュームを上げていっても破綻しないだろう」と思えるくらい音の一つ一つが
丁寧に自分に届くのである。

野球に例えよう。
ピッチャーが投げたボールがキャッチャーミットに吸い込まれる。
これがコントロールの悪いピッチャーだとボールが散るためキャッチャーは
上へ下へ左右とミットを動かし大忙しである。

コントロールの良いピッチャーだとキャッチャーが構えたミット通りにボールがいく。

また話はそれるが先日(2週間前)のフジテレビの深夜番組「石橋、薪を焚べる」
にはプロ野球のアンパイアを引退した佐々木昌信氏がゲストとしてインタビュー
されていたが、試合前のやり取りで主審に「今日(のゲーム)は逆球が多いですよ」と
事前にキャッチャーより申告があると言う。

よくプロ野球中継を見るとキャッチャーが構えたミットとは違う所に投球がそれると、
「ノーコンピッチャーだな」と映る。

大抵の一般人にはそのように見えるが、ちゃんとサインで逆球のサインを出して
球種を指定するという事をしているとの事。

各球団は否定しているが広い意味でスパイ対策であろうか。
または相手側のスコアラーにピッチャーのクセや球種を絞らせないためか。

H.A.L.'s E.S.M Insulatorを施したシステムのスピーカーから放たれた音は
ストンとストレートにリスナーに届くのである。

リスナーは安心&リラックスして音楽の海原に身をゆだねるだけである。

水越恵子のアルバム「In my life」より「In my life」。

これは低音を計る曲である。重低音のパーカッションが足の裏のみならず、
座っているソファの背もたれからも振動が感じられる。

B&W Signature800の4発のウーハーは伊達ではない。
軽やかに重低音が体を突き抜け背もたれにも響く(振動を背中で感じる)。
今までになかった感覚である。

2月にリリースされた斉藤由貴のセルフカバーアルバム「水響曲」(リアレンジの
現代バージョンと完全リマスタリング盤の2枚組)より今回完全リマスタリング
された「卒業」を聴く。

今回セルフカバーとしてリアレンジで歌っているが、今でも原keyで歌えるのが凄い。
これは薬師丸ひろ子にも言える事であるが。

昨年の11/14(土)に斉藤由貴デビュー35周年記念ライブ。
正式には「斉藤由貴 35th anniversary concert 「THANKS GIVING」に行った。

ヒット曲、BEST的選曲で、その日も「卒業」「初戀」「情熱」を披露。
泣く子も黙る松本隆作詞・筒美京平作曲の超強力コンビ。

会場では筒美京平さんが作った「卒業」のデモ音源が特別に流された(プロデューサーで
ある長岡和弘さんが大切に保管されていたそうである)。

この曲のアレンジは当時新進気鋭の武部聡志さんですが、いくつかの媒体でも
言っているように、あの印象的な耳に残るイントロはアレンジされたものでは無く、
すでに原型は筒美さんのデモ音源に入っていた。

そして、その完成度の高さ。
武部さんはそれをそのまま学校のチャイム風にアレンジしたもの。

関係者でもごく限られた人しか聴けないデモ音源。
それをライブ会場で聴けるという事は本当に奇跡的な体験でした。

ところで「卒業」(完全リマスタリングバージョン)だが、オーディオマニアなら
この「リマスタリング」という言葉に弱い。

好きなアーチストならばなおさらである。
H.A.L.3の島さんになるとリマスタリングしたエンジニアまで調べて「この人なら大丈夫」と
購入を決めるとおっしゃっていた。

「卒業」はそれまでもオリジナル盤、デジタル・リマスタリング盤、HQ盤とリリース
されているが、一聴しただけで誰もが分かるくらい違う。

音圧・音像・音の展開・バランス・ステージ感・音の粒立ち・今まで埋もれそう
だった微細な音の鮮明化・・・etc.数え上げればきりがないので「実際に聴いてくれ」と
しか言えないが、私は予備としてもう一枚購入しようと思う。

今回の完全リマスター盤では判定ができないのでリリース当時のオリジナル盤を聴く。
まだレコードとCDとカセットテープが同時発売されていた頃である。

逆説的だが改めてリマスタリングの恩恵を認識した。
今まではオリジナル盤をリマスタリングすれば音や音像・ステージ感が良くなるのは
当然と思ってきたが、H.A.L.'s E.S.M Insulatorを導入すると、その違いが大きく
感じられる(雲泥の差と言ってもいい)。

当然、最初は音圧の違いを感じるが、これはCDに収録された情報による物。
それを踏まえて音質・音像・展開を聴くと「全然いい!」となる。

今まではリマスタリングしましたと言っても「音が良くなったなぁ」という
漠然な感想でしか無かった。

中には売らんがためにただ音圧レベルを上げただけのシロモノもあると聞く。
安物コンポでは騙せるかもしれないが、音の質感までこだわるオーディオファイルは騙せない。

今までH.A.L.'s E.S.M Insulator導入後のシステムで何枚かアルバムを聴いて、
特にパーカッションが際立つ事に気が付く。

スピーカーのセッティングと強力に駆動するパワーアンプにもよるが、
私のシステムの方向性として締まった低音、ハイスピードの低音を重視している。

ややもすればスピード感を優先すれば乾いたスカスカな低音になりがちだが、
マイシステムではスーパーボール的な俊敏さで砲丸が移動しているとでも言おうか。

ヘビー級のボクサーがフライ級並みのフットワークでパンチを繰り出す・・・
そう往年の野獣のようなマイク・タイソンを彷彿させるように。

低音は床を伝わりコンポーネントを微振動させ再生音に悪影響を与えるのは周知の通り。
でもボリュームは絞りたくないというジレンマ。オーディオマニアは昔から振動とも戦ってきた。

では1曲ボーカル曲ではなくシンプルにJazzアルバムとして名盤、「ミズーリの空高く
(beyond the Missouri Sky)」。
チャーリー・ヘイデン(ベース)&パット・メセニー(ギター)。

第40回 グラミー 最優秀ジャズ器楽賞、1997年度 スイングジャーナル ジャズ・ディスク大賞 銀賞。
H.A.L.2の東さんにこっそり教えてもらったのが8曲目の「He’s Gone Away」。

この冒頭より24秒頃に弦を爪弾く音の反響音として時間差があって「ピィーン・ピィーン」と
鳴り響く、リスニングポイントの「後方斜め上空」より音がするのである。

これがセッティングの煮詰められていない不十分なシステムだと「後方斜め上空」より
音がしないとの事。

ダイナミックオーディオ5555店ができて数年経った頃の会話だったと思うが、自宅システムで
確認してちゃんと「後方斜め上空より音」がするのを確認して安堵したのを思い出す。

試聴曲はラストの13曲目の「Spiritual」(チャーリー・ヘイデンの息子が作曲)である。
8分22秒と長いがパット・メセニーのギターに起承転結があり(1曲の中でギターを
使い分けている)、ドラマチックな構成になっている。

毎年恒例のダイナミックオーディオマラソン試聴会がTBSホールで行われた時、
川又さんが課題曲として壇上より紹介したので一度会場外に出て物販で
「今、演奏されている曲が入ったアルバムを下さい」と購入したものである。

このアルバム発売当時にあるオーディオ評論家が「まるでミズーリの風に吹かれ
ているようだと」評していたが、私には大陸的雄大さを感じた経験が無い。

この13曲目の「Spiritual」だけでもいい、機会があればお聴き下さい。
聴き終わった時に優しい気持ちになれるし、この一曲だけでもお腹一杯の満足感がある。

一日の終わりに聴きたい曲である。
ではH.A.L.'s E.S.M Insulator導入後はどうか?川又さんは「表情」という言葉を
使っておられたが、チャーリー・ヘイデンのベース、パット・メセニーのギターの
爪弾く一音一音に表情があり二人の織り成す演奏が物語を作っていく。

それがより鮮明に展開される様が分かる。
今までも完璧だと思えていた物がニューレコードの連発のようによりさらに
高みに上り詰め到達した感じである。もうH.A.L.'s E.S.M Insulator無しには戻れない。

ラスボスはやっぱり鬼束ちひろである。
ベストアルバム「the ultimate collection」から一曲目の「流星群」を聴く。

どうしてもシステムの音が良くなると1枚フルでアルバムまるごと約1時間
聴きたくなるので、曲順は大切である。

同じベストでもタイトルが違うと曲目はほぼ同じだが曲順は違うので調子がくるう。

いつものアルバムでないと試聴時はどこか心の準備ができないというか、聴き
どころに集中できない。彼女の天から授かった美声。

中高音の響きが美しい。これもバックの楽器が「整っている」からなせる技で、
音像ににじみや曖昧さを排除した上での話である。

プリアンプのラックスマンC-10にもH.A.L.'s E.S.M Insulatorを施(ほどこ)したが、
傾向はCD/SACDトランスポートP-01と同様であった。

ベクトル的に一緒だったという事でレポートは割愛して頂くがH.A.L.'s E.S.M Insulatorを
追加した事で一層磨きがかかる感じである。

ちょっと驚いたのはマスタークロックジェネレーターG-0sにH.A.L.'s E.S.M Insulatorを
適用した時の事。

音出しした途端に音量がC-10で1〜2クリック分上がっている!
慌ててボリュームを絞った。

今までにも増して音の立ち上がりが早くなり、重低音が質感・密度そのままに下方向に伸びる。

「気のせいか?」と思い、H.A.L.'s E.S.M Insulatorを一度外したが、やっぱり音量が違う!

結局いつもなら9時の方向に目盛りは限りなく近づいた大音量で聴いているのだが、
今では8時の方向に近い。それでいて同じ大音量である。

先のCHORD Ground ARAYの時も全然期待していないのに、思わぬ結果が出たり・・・
マスタークロックジェネレーターって一体なんなんですか?

普通のシステムでは使われないコンポーネントが私のシステムでは重要な役目を
持っているという。ある意味一番H.A.L.'s E.S.M Insulatorに敏感に反応したようである。

「何故、振動はシステムの再生音に影響を与えるのか?」を私なりに少し理論的に考えてみる。

アナログレコードの時代は機械的振動が大敵だったのは、レコード針が拾う信号に
外的振動がのってしまうからであり、CD等デジタル時代は、ピックアップの機械的
振動は勿論の事、コンポーネント自体も家庭用100Vの交流からトランジスタを代表と
する各電子素子に電源を供給する為に、+5V、-5V等電子部品に必要な直流電圧を
作るためにトランスが必要である。

このトランスによりコンポーネント自ら50Hzまたは60Hzで微振動している。
このトランスの微小な振動や発生する磁界の影響をシグナルラインに与えないために
積極的に電源部を別躯体にしているのがエソテリックである。

それでも振動からは逃れられない。
スピーカーからの「音(音圧)」という振動もある。磁界(磁力線)の中を導線が
ある速度で横切ればフレミング右手の法則で起電圧が発生するのは高等学校で習った通り。

これがノイズとなり音楽の信号ラインを汚す。
電波の海の中で生活している現代、磁気的な遮蔽は困難である。
オーディオにとって振動は永遠の課題であろう。

そこでマスタークロックジェネレーターである。
ある意味繊細なコンポーネントである。

私のG-0sで話を進めると、原発振であるルビジウムは6.8GHzを超え(周波数で
いえばマイクロ波帯域)、そこから周波数を落とし回路上でまた44.1kHz、88.2kHz、
176.4kHzを作り出す。

G-0s自身は外部に電磁波をばら撒く事が無いようにしなければならない(電磁気的遮蔽)し、
逆に外部からの電磁波にさらされてはならない。

内部の配線はできるだけ少なくし、フレミングの右手の法則による起発電による
ノイズを最小限に抑えなくてはならない。

これは基板にも言える。ある意味一番振動してはいけないのがマスタークロック
ジェネレーターであるG-0sなのだ。

H.A.L.'s E.S.M Insulatorの効果が顕著に表れたのも合点がいく。
と独自の解釈である、間違っていたらすいません。

ここからはAB比較ではなく、曲を通じてH.A.L.'s E.S.M Insulatorについて考える。

UNCOMPRESSED WORLD VOL.1 よりTRACK NO. 3 TWO TREES。
川又さんのメルマガに書かれたインプレッションの追体験をする。

レポートにあるように、私としては「艶(なま)めかしい」としかいいようがない。
圧巻は次のTRACK NO.4 SAMBIENTA。パーカッションのキレ(特に音の立ち上がり)と
重低音が素晴らしい。

思わずB&W Signature800のウーハーを触って振動を確かめる。
G-0sには時間と重低音へ働くようである。

My Little Lover「Presents」よりラストの「遠い河」。
これもイントロのシンセの重低音に続くやや右側に位置するピアノの残響音で
空間の広さを感じる。今となっては小林武史の歌詞も意味深である。

AKKOのボーカルにわずかにリバーヴがかけられている。これも空間を感じる一因である。

薬師丸ひろ子「Woman“Wの悲劇”より」。
オリジナル盤、デジタル・リマスタリング盤を聴く。
どちらも音圧は同じなので一聴しただけでは違いは分からないかもしれないが、
H.A.L.'s E.S.M Insulatorは丸裸にする。

よく音の出方という言葉を使うが、2つのお皿はまるで違う事に気付く。
オリジナル盤は少し奥に引っ込んで展開するが、デジタル・リマスタリング盤は前に出てくる。
ノイズフロアに低さも違う。

それにしてもサビ部分の(超)高音域を歌う力強さはプロの歌手でも見かけない。

SACD盤でJENNIFER WARNES「THE WELL」。9曲目「the nightingale」。
アルバム「The Hunter」は近年SACD盤がリリースし今でも入手が可能であるが、
こちらのSACD盤「THE WELL」はヤフオクでもプレミアが付いている。

是非SACD盤の再発を望む。欲しい人はいっぱいいるはずである。
ついでに「 Famous Blue Raincoat 」もSACD盤にして欲しい。

正に高音質、優秀録音。20年経っても色あせる事は無い。
さすがSACD盤だが、今までよりも一歩も二歩も近づいて、自分がレコーディング
スタジオにお邪魔している錯覚にとらわれるほど生々しい。

昨年はJ-POPでは新進気鋭の女性ボーカルが次々登場。
「あいみょん」「milet」「YOASOBIのikura(幾田りら)」等。

特にレコード会社のオーディションに落ちまくった「ikura」の歌う「夜を駆ける」
(ストリーミング再生回数は4億を超える)のBPM (Beats Per Minute)は130。

何が凄いって、それでも綺麗に言葉を区切って音程を外さずに発音してリズムに
のせて歌えている所。

見当違いかもしれないが、ボカロPが作った曲を生身の人間に歌わせるとブレスや
譜割りを無視した曲になる。

音数が異常に多い。決してシロウトがカラオケでは歌ってはいけない曲である。
Adoの「うっせぇわ」は「歌ってみた」などの動画を上げてはいけない。

本家と比較されネットで叩かれるだけである(まなまるさんの1000万回再生された
クレヨンしんちゃんの歌マネ弾き語りは笑えるが)。

Yahooニュースにもあったが、私たちの時代は尾崎豊だった。
「15の夜」「卒業」では盗んだバイクで走りだし、夜の校舎の窓ガラスを壊して
まわるという警察沙汰である。
「うっせぇわ」と言葉は汚いが心の中で叫ぶのはまだ健全である。

私のシステムでのH.A.L.'s E.S.M Insulator評価は以上であるが、再生音がより
マスターテープ(今はハードディスクテコーディングだが)に近づいたように思う。

より細かなニュアンスが手に取るように分かり、「エンジニアはこう録音したかったのか」と
感慨にふける事しきりである。

今回オリジナルセッティングでP-01、G-0s、C-10の3つのコンポーネントに
H.A.L.'s E.S.M Insulatorを取り付けただけだが、まだオリジナルセッティング用の
材料を取り寄せ中でD/Aのエソテリック D-01×2台やパワーアンプ ラックスマン
B-10×2台にはまだ未適用である。

他にも試したいものがある。だからH.A.L.'s E.S.M Insulatorを今回2セット購入。
今からちょっと期待しているのはD-01である。デジタルとアナログの交差点である
D/Aにはどんな効果が出るか楽しみである。あとはP-01の電源筐体。

とここで送信しようとしたが、待っていたブツが届くとのメールが入った。
計算ではD-01とB-10の2台ずつ計4台追加で試聴できる計算。

全システムにH.A.L.'s E.S.M Insulatorを導入したらどうなるか?次はD/Aで試す。

D/Aも若干音量が上がる。C-10の目盛りで0.5〜1クリックくらいか(0.5クリックは
勿論だが音は出ない)。音質そのままに空間がエコーで満たされるため、どっと
音の洪水状態だがしっかり音像が認識されるため、ゴチャっといった印象ではなく、
まるでライブ会場の真っただ中にいる感じなのである。

やはりH.A.L.'s E.S.M Insulatorは使うところによって効果の出方が違うようである。

B-10ではどうか?
G-0sやD-01で見られた音量の変化は無かったが、エコー成分が美しくなったと
いうのが第一印象。重心もわずかだがいくぶん低くなりバランスがいい。

最後にP-01の電源筐体で試してみた。
感じたのは奥行き方向への広がり。俗に言う奥行きが出た。
一見音楽信号とは関係のないように見える電源の筐体にH.A.L.'s E.S.M Insulatorを
施してみても違いがでる。

最後は駆け足のインプレッションになってしまったが、G-01s、P-01、P-01の
電源筐体、D-01×2台、C-10、B-10×2台と8つの筐体にH.A.L.'s E.S.M Insulatorを
施(ほどこ)したが、各コンポーネントそれぞれで効果の出方が違っていて面白い。

もう一つ川又さんの追体験という事で

アルバム「Kirkelig Kulturverksted  30 years’ fidelity」から
7曲目「 Som En Storm, O Hellig And - Ole Paus & Oslo Chamber Choir」。

リアル、リアル過ぎる・・・by十万石まんじゅう。
CDでもこんなに高音質にパッケージできるのだという証明。

これも十分優れた再生装置あっての事。

同じく10曲目「Mitt Hjerte Alltid Vanker - SKRUK / Rim Banna」。
残響音たっぷり、しかも空間が音の粒子で満たされ、荘厳な雰囲気ただよう。

H.A.L.'s E.S.M Insulatorで一通りコンポーネントを武装すると新たな物が見えて来る。

「このアルバム何年聴いていないだろう」というCDを聴きだしたら止まらなくなった。
家にはだいたい2000年前後くらいまでのアルバムが多い。

当時とはシステム構成も違うがその当時聴いた「音の記憶」とは比べものにならない程、
今のマイシステムはCDから根こそぎ情報を引き出す勢いで再生するので、当時はあまり
感動しなかった曲に聴き入ってしまい夜が更けていく。

マイシステムでもこれほどの変化があったので、この頃ご無沙汰している
H.A.L.Tではどうかと楽しみである。

いや〜、こんなペラッペラ(失礼!)のプラスチック(風?)Oリングでこれほどの
変化が起きるとは思いませんでした。期待以上です。

AiTEC 河西社長ありがとうございました。

川又さんも早速H.A.L.'s E.S.M InsulatorとしてH.A.L.オリジナル商品にする早業
(はやわざ)流石です。ありがとうございました。

この原稿執筆中に村上ポンタ秀一氏の訃報が入った。享年70歳とは若すぎる。
こんな「美人」女性ボーカルのみ聴いている私でさえアルバム「PONTA BOX」は
持っている。

生前「リハでは100%で(ドラムを)叩いて、本番では60%で叩く」とおっしゃっていた。
私は楽器を演奏できないので分からないが、残り40%の余裕でLIVEでは「掛け合い、呼吸」を
読んで演奏するという事だろうか。

ダンディなポンタさん、ご冥福をお祈りいたします。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

T T 様ありがとうございました。今回は大変に熱のこもった内容で興奮させられました。
皆様に支えて頂いているんだな〜と改めて感謝しております。

でも、最後に村上ポンタ秀一の話題が出るとは思いませんでした。当フロアーにも
彼のCDコレクションがあります。残念なことですね。それにしても…

かの村上秀一がデビューしたのは1970年代に絶大な支持を受けていたフォークグループ
「赤い鳥」のドラム担当からキャリアをスタートしたという事を私は最近まで知りませんでした。
先日、Apple Musicで「竹田の子守唄」が流れてきた時には感動ものでしたね〜(^^;

さて、たかがインシュレーター、されどインシュレーターという価値観は自身の
オーディオシステムで追究するレベルの高さによって個々人で異なるというものです。

下記の一節を最後に引用させて頂きます。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

しかしながら、このH.A.L.'s E.S.M Insulatorを推薦したい対象ユーザーは
ある意味で熟成したシステムをお使いの方々になるであろうと私は考えています。

その熟成とはどういう意味か?

先ず、使用されているコンポーネントがひとしおのグレードであり、それらに対して
一定の満足感を持たれている皆様という意味です。つまり、使用システムの何かを
アップグレードしたいという気持ちを持たれていない皆様ということになります。

次に上記のinspection systemでもお分かりのように、振動対策を施している
オーディオラックはもちろんのこと、電源関係やケーブルにも気配りし、
使用環境に存在する高周波への対策も行ったりE.S.Insulatorで静電気に対する
対策なども行ってきたりというコンポーネント以外の要素にも情熱をもって
取り組んでおられるという皆様ということになります。

もちろん前述の対策を全てやっているということではなく、いずれかの対策ひとつでも
実行していればという意味ですので誤解なきように一言追記しておきます。

このような熟成と自覚しながらも、今後はどのような方向性において音質向上の
手段があるのか…、と思案していらっしゃる皆様には大きな魅力となり得ることでしょう。

もっと簡単に言えば、現状システムおいて何らかの疑問や不満を持たれていた場合に、
それを解決するための対処療法としては推薦しないという考え方であるとご理解下さい。

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

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