No.0646 2013年4月16日
 【新着投稿⇒H.A.L.'s Hearing Report-MarkLevinson No.52 inspection event!!】

「早版⇒H.A.L.'s Hearing Report-MarkLevinson No.52 inspection event」

【H.A.L.'s inspection event-あのMarkLevinson No.52を鳴らしきる試み!!】
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1032.html

本企画にご参加頂きありがとうございました。早速の試聴レポートを頂きました!!

Vol.1「イントロからしてまるで別物!! 目の前に突然ステージが広がる!!」

埼玉県上尾市 T T様より

この訪問記ではお世話になりました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_visi0029.html
 
前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0645.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0644.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0560.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0619.html

試聴会当日の土曜日朝よりじっくり聴くため2時間の予約を入れた。
ライナップは「究極のNo.52を聴く」と同じ。

久しぶりのH.A.L.I、コンポもケーブル類も初めて聴く。
聴いた事があるのはTAD-R1MK2くらいなもの。

フロントエンドのdCS Vivaldiは聴いた事があるが今回は贅沢にもDAC×2 Dual-Mono構成。
まず持参したCDを次々と聴いていく。

始めは出てくる音の脳内Updateに忙しい。
「音場が違う」「自宅システムでは気付かなかった音が出ている」などなど。
「これはもう一度自宅システムのセッティングを詰めねば」と心の中で思う。

閑話休題

「究極のNo.52を聴く」ではシステム&ケーブルをそのままに、スピーカーだけ
TAD-R1MK2、Sonusfaber"Aida"、 Sonusfaber"The Sonus faber"と40分ずつ
換えていき、MarkLevinson No.52の素性を探ろうというもの。

川又さんいわくMarkLevinson No.52の細かなテクノロジーなどはカタログに
書いてあるし、カタログからは出てこない音をとにかく聴いてもらいたいとの
事で、主に演奏するCDの説明が行われた。

順番は前後するかもしれないがデモンストレーションの一端をリポート。

今回、先に発表されたパワーアンプMark Levinson No.53とペアになるプリアンプ
No.52がリリースされた事でモニター的な鳴り方だと思われてきたTAD-R1MK2が
さらに音場をまとうようになったとの事で、オールTADでは味わえない演奏を聴く。

オールTADを聴いた事があるが、カチッとしたまさにモニター的鳴り方で分析的
に聴くにはいいなぁと思わせる音であった。
特にTADのHPで販売されたポリカーボネートのCDをガラスCDとして製造(非売品)
した物とでの聴き比べが印象に残った。同じ音源でガラスCDを聴くと金属の
高い音域「チーン」という音が全然違う。エコーにも曇りが無い。
ここはTAD-R1MK2のモニター的面が出てきて面目躍如といった所。

■川又より:下記のディスクを使用しました。
http://tad-labs.com/jp/ahrs_01.html?ref=topbnr1

3つのスピーカーで共通で演奏したCDはステレオサウンドからのStereo Sound
Flat Transfer Series第2弾「石川さゆり 天城越え/朝花」より「朝花」
ボーカルとギター2本のシンプルな録音。

これがスピーカーの個性が出る。
TAD-R1MK2を基準とするとSonusfaber"Aida"では出だしのギターのアルペジオ
で音場がガラリと変化する。
よりギターの響きがふくよかになり石川さゆりの声に優しさと深みが出る。

Sonusfaber"The Sonus faber"にするとちょうどTAD-R1MK2とSonusfaber"Aida"
のいいとこ取りといった感じ。低音の締まりはTAD-R1MK2寄り。

音場やボーカルの豊かさはSonusfaber"Aida"寄り。
さすが重鎮といった感じです。

川又さんが「石川さゆりBEST」のCDを何故買ったかという話になり、その中の
一曲「ウイスキーが、お好きでしょ」(1990年 サントリークレスト12年のCM曲)
を聴きたかったとの事。

その中に入っている「津軽海峡・冬景色」を聴いてみましょうという事で1コーラス演奏。
「辛くなるから止めましょう(苦笑)」と途中で中断。「天城越え」の時と
同じだが、悲しいほど音がダンゴ状態。

まるで30年前のレーザーディスクカラオケのスピーカーの音。今度は4/20発売
されるStereo Sound Flat Transfer Series第3弾石川さゆり「津軽海峡・冬景色」
「風の盆恋歌」を聴く。

イントロからしてまるで別物。目の前に突然ステージが広がる。
そこに石川さゆり降臨。

川又さんいわく、「石川さゆりBEST」CDは年代が現代に近づくにつれて音が
良くなるとの事。わざと古い録音のものはそれなりに音を劣化させ色というか
味付けしているらしい。現に同じ音源でちゃんとマスタリングすれば今回の
Stereo Sound Flat Transfer Series第3弾の「津軽海峡・冬景色」の音になる。

他にも廃盤や古い録音のCDを色々紹介して頂きました。
(情熱大陸のエンディング曲「エトピリカ」(イマージュ)と女性ボーカルで
英語歌詞を付けたバージョンや「Billie Jean」。ドボルザーク「新世界より」
の日本語バージョン、和太鼓と三味線とフルオーケストラのコラボ等歌手名や曲名は失念)

■川又より:下記のディスクを使用しました。
「鬼神」和田薫の音楽 3.津軽三味線とオーケストラのための「絃魂(イトダマ)」
http://www.kaoru-wada.com/

中川晃教 AKINORI NAKAGAWA CONCERT 2012 "POPSSIC" 
1.ビリー・ジーン 8.谷間の風
http://www.octavia.co.jp/akinori-nakagawa.html

Natasha Marsh【愛のストーリー】
17.アイ・ウィル・フォロー(エトピリカ) feat. 古澤巌
http://www.emimusic.jp/artist/natasha/

いや〜、今回は「究極のNo.52を聴く」という事で3つのスピーカーで聴いたが、
フロントエンドのdCS VivaldiのダブルDACの強力な情報量をそのままパワー
アンプであるNo.53に届けるという簡単な事だが、他社プリアンプに有りがちな
色々味付けしてしまう事無く、現行プリアンプでも最高峰のテクノロジーと
構成を謳わなくても、No.52の素性を垣間見ました。

今回、No.52が330万(税抜き)という事で一番値段が安い(ケーブルより安い)
というシステムでした。

当日、ダイナミックオーディオ5555店3FでもNo.52の試聴会が開かれており、
今回のマークレヴィンソンのプリアンプの注目度が分かります。
しばらくオーディオ界の話題をさらいそうです。

今回、久しぶりにH.A.L.Iに来店し音楽を堪能いたしました。
ありがとうございました。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

T T 様ありがとうございました。お楽しみ頂けて何よりでした。
私の試聴会は先ず皆様に楽しんで頂くことが基本です。それが比較試聴という
実験的な内容である時もあれば、今回のようにじっくりと音楽の楽しさ素晴らしさを
先ず味わって頂き、その根底にコンポーネントの存在感があるという解説で
進行する場合もございます。

今までは比較する事に面白さを見出して頂く企画もありましたが、今回は比較
するにはどの製品もレベルが高すぎると考えたからです。

主役はMarkLevinson No.52というタイトルでしたが、実はプレーヤーもケーブルも
そして、スピーカー達も皆主役であったと思います。

そして、それだけMarkLevinson No.52+No.53の潜在能力が高かったという事だ
と私は考えています。皆様もどうぞ聴きにいらして下さい!!

HAL's Hearing Report