発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18
ダイナ5555
TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
H.A.L.担当 川又利明




2007年12月24日
No.559 「新企画⇒納得の素晴らしさ!!ESOTERIC P-01&D-01のbefore-afterとは!? 」
「新企画⇒ESOTERIC P-01&D-01-Version up詳報」

        〔1〕エピローグがプロローグだった!!

三年前の随筆が実はスタートだったのかも知れない…。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto53.html

そのエピローグとして私は次のように述べていた。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

7 「挑戦への勇気」がもたらしたもの

プロローグで述べている「挑戦への勇気」とはどういうことだろうか?

オーディオを含むエレクトロニクス製品を設計・開発する場合に、このくらい
のコストをかけて、この程度の音が出るものを作り、何台くらいの売上を見込
むのか。

このような発想では既に存在している市場が過去のデータからどのくらいの
商品数を吸収してくれるかを推測・予測することかが出来るだろう。それは
シェアの取り合いでもあり、他社との競合においてセールスポイントとなる
機能、性能、デザインの三要素で競争力を発揮すれば販売実績は見込めるもの
だろう。

しかし、これは既存の製品のスペックとデザインとプライスという操作を行う
ための開発という見方も出来るわけだ。

だがハイエンドオーディオの世界ではどうなのだろうか? 
そして、ここで言うハイエンドオーディオとはどういうものなのだろうか?

過去の随筆、第41話で「ハイエンド」という言葉の定義について、傅 信幸氏
が実に上手く表現しているコメントがあるので紹介したい。


「ハイエンドオーディオ機器は確かに高価である。しかし、金ムクのパネル
 だから、ダイヤがボリュームに埋め込まれているから高価なのではない。
 そんなのはまやかしだ。

 ハイエンドオーディオの設計者は自分に忠実でうそがつけなくて、妥協する
 ということをあまり知らず、了見の狭いせいもあって没頭し、ただし一種の
 鋭い感は働いているが、その結果生まれてきたために高価になってしまうの
 である。」

「しかし、そうやって誕生した製品は、わかるユーザーを大変納得させる。
 ハイエンドオーディオの存在価値はそこにある。
 ユーザーは音楽とオーディオに情熱を注ぐ人である。

 そういうあなたと同じ思いをしている人たちの作った作品は、あなたの五感
 から更に第六感まで刺激するに違いない。それをハイエンドオーディオと
 呼ぶ。」

私は自分が目指しているもの、また第三者にハイエンドオーディオを説明する
ときにも度々引用させて頂く名言であると思っているが、今回のESOTERICに
おけるP-01 & D-01のプロジェクトはまさにこの言葉通りの信念と行動力に
よるものだった。

このくらいのコストでこの程度の音が出るものを作ろう、という目指す音質
基準が前例のあるものであれば苦労は少ないものだ。また、同程度の音質で
コストを下げて商品化しようという開発もあるだろう。
しかし、そこには「挑戦への勇気」は見ることが出来ない。

果たして第一部でご紹介した大間知氏や開発グループの方々は、セット価格
440万円という高価なシステムを作り上げる場合に、当初の企画段階から開発
過程、そして音質の検証と練り上げという時系列の中で目指す音、求める音と
いう具体的なターゲットを特定し持ち合わせていたのだろうか? 
答えはNO であろう。

開発の段階で設計の自由度ということを繰り返し述べているが、技術者が本当
にやりたいことを妥協しないで、自分に嘘をつかずに、そして経営トップが
それを認めたときに一体どんな素晴らしい音が出る作品が出来るのかという
結果は誰も知らなかったのである。

つまり、未知のものを作り上げるという情熱と信念があっただけなのだ。

440万円というプライスを付けて果たして何台売れるのか? 
価格にふさわしい音質とはどんなものなのか? 
それは時代が求めているものなのか? 
どんなショップが何社くらい取り扱ってくれるのか? 
企業としての採算は?

こんな疑問だらけで未知数ばかり、そして大きなリスクもあるだろうP-01 & 
D-01のプロジェクトを発進させたということは株式会社ティアックエソテ
リック カンパニー・プレジデント大間知 基彰氏が上述のハイエンド思想の
持ち主であるからに他ならならないだろう!!

柔軟な発想をする有能な若手のエンジニアとチームワークによって、彼らの
技術力と感性による判断に妥協を許さず嘘をつかせず、これまで世界中に存在
していなかった素晴らしいものを作り出そうという執念があったからこその
結果である。

だからこそ、ここに「挑戦への勇気」があったと言えるのだ。

そして、次は私にも同様な挑戦をするという順番が求められてくる。

ESOTERICが情熱と執念で作り出したP-01&D-01を開発した彼らが知らなかった
素晴らしいパフォーマンスを引き出し実演し証明するということだ。

そして、最後に期待されるのがユーザーである皆様の挑戦への勇気である!!

このエピローグが…

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

今、新たなプロローグとして…

この感動から早いもので三年猶予の時間が過ぎ、その間にもESOTERICは旺盛な
開発意欲を見せて次々にチャレンジ精神を発揮し新製品を発表してきた。

しかし、その開発の方向性はP-01 & D-01というフラッグシップモデルの開発
から発して市場のニーズに応えるべく、コストダウンモデルに商品化の急務を
求めるものだった。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/360.html

同時にメカニズムの完成度はバージョンアップの可能性を随所に拡大するもの
であり、土台のしっかりした作品には後々のアップグレードが直ちに音質向上
へとつながるという進化論を次々に実現していった。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/356.html

更に、同社のコンポーネントを使用する上で欠かすことの出来ないアイテムと
してMEXCELを応用したケーブルの進化もご記憶のことだろう。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/358.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/359.html

このStressfree 6N CuをMEXCELという絶縁処理方法で進化させたケーブルに
続き、6N Cuの素材をアイソレーショントランスというアイテムにも応用した。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/448.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/449.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/450.html

そのMEXCELという手法は電源ケーブルにも大きな進化を与えていたのも事実。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto57.html

時系列はさかのぼり、P-01 & D-01発表の数ヶ月前には8N Cuを用いた限定生産
の電源ケーブルを世に送り出したのもESOTERICだった。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/306.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/307.html

P-01 & D-01というフラッグシップの発表からESOTERICの開発力は素材と応用、
そしてMEXCELという技術力でハードウエアの使用環境までもサポートすると
いう実績を残してきた。

限定生産20台というPS-1500MEXCELなどは、その極みとも言うべき製品だろう。

これらの開発力の向かうべき方向性は、実はこれから誕生する新たなフラッグ
シップ・モデルへの布石であったとしたら…、

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さて、近年のESOTERICの代名詞ともなったVRDS-NEOは2003年に誕生している。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto52-01.html

この最終章で私が残した言葉があった。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto52-04.html

「数年先にこれを読まれた皆様へ

 VRDS-NEOは2003年にこのように誕生したものでした。 
 そして、今でも現役として○年間もトップの座をキープしているものです。 
 どうぞESOTERICの中から安心して気に入られたプレーヤーを選択して下さい。」

VRDS-NEOの誕生から四年、発売から三年が経過した今…、上述のすべてを投入
することでP-01 & D-01が新たなトップモデルとして私の前に現れたのである。

そのNew P-01 & D-01のセット価格は税別 \5,000,000. という想定!!

しかし、P-01 & D-01というモデル名に一切の変更はない!!
ESOTERICのフラッグシップをご愛用の皆様に対する価値観のフォローはさすが
にハイエンドオーディオを志向するブランドであるということを思わせる!!


      〔2〕新世代P-01 & D-01は先ずオーナーの手元から生まれる!!

2007年12月22日、報道関係者に向けて発信されたESOTERICのメールが告知して
いる内容はズバリこれだった!!

http://www.teac.co.jp/av/news.html
       ↓
http://www.teac.co.jp/av/info/v_up.html#vuk_p01

私は今回のバージョンアップの音質はP-01 & D-01オーナーに対する投資効果
を肯定するものであり、上記のように「挑戦への勇気」をもって更なる音質の
頂点を極めたものであるということを皆様に申し上げたい。

それは今回のバージョンアップの音質を事前に確認することが出来たという
体験によって、推薦できる根拠と自信が私の中で既に出来上がっていたから
である。12月某日のことだった…


        ◇ New ESOTERIC P-01 & D-01-inspection system ◇

………………………………………………………………………………
ESOTERIC G-0Rb(税別\1,350,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/g0rb/
     and
H.A.L.'s original-JORMA DIGITAL/SMB Internal Wire (税込み\88,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/544.html
     and
ESOTERIC PS-1500MEXCEL+7N-PC9100(税別\1,250,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/ps1500/
     and
H.A.L.'s original“Z-board” (税込み\57,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
H.A.L.'s original“P-board” (税込み\68,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\500,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6100 BNC(Wordsync用)(税別\240,000.)→and ESOTERIC D-01
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
ESOTERIC P-01 (税別\2,200,000.) vs New ESOTERIC P-01 (税別\2,500,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/
     and
ESOTERIC PS-1500MEXCEL+7N-PC9100×1(税別\1,250,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/ps1500/
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/powercable/9100mexc.html
     and
H.A.L.'s original“P-board” (税込み\68,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\500,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6300 XLR 1.0m×2 Dual AES/EBU(税別\560,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/6300.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
ESOTERIC D-01(税別\2,200,000.) vs New ESOTERIC D-01 (税別\2,500,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/
     and
ESOTERIC PS-1500MEXCEL+7N-PC9100×2(税別\1,600,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/ps1500/
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/powercable/9100mexc.html
     and
H.A.L.'s original“P-board” (税込み\68,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\500,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

TRANSPARENT  OPUS MM Balanced INTERCONNECT CABLE 2.0m (税別\2,660,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#OPUS

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
HALCRO dm8(税別\2,200,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/product/halcro/dm8_dm10.html
     and
TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\500,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6100 MEXCEL RCA 7.0m
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/
          and
Cardas Myrtlewood Block / Large single notch  (税別 \9,800.)
http://www.ohbashoji.co.jp/products/cardas/accessories/#woodblock

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
HALCRO HALCRO dm88 ×2 (税別\7,600,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/product/halcro/dm88.html
http://www.halcro.com/productsDM88.asp
          and
TRANSPARENT PIMM+PLMM(税別\606,000.)×2set
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

TRANSPARENT  Reference MM  Speaker Cable 2.4m (税別\2,600,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#REFERENCE

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
MOSQUITO NEO(税別\4,800,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto54.htm
………………………………………………………………………………

ESOTERIC開発から持ち込まれた最終試作機の滞在時間は限られている。
数時間のうちに効率よく比較試聴し、その進化がどれほどのものか、自ずと
私も集中力を高めての試聴が始まった!!



    〔3〕同じベクトルを持つフラッグシップの次世代の音!!

「一問一答」とは良く言われることだが、限られた時間の中で私が確認した
音質をいつものように述べるには時間が足りない。

そこで「一曲一答」ということで早速インプレッションをお伝えしたい。

上記のように完璧な同一コンディションを設定し、現在のP-01 & D-01で比較
のベースを記憶し、同じケーブルで手作業によって切り替えるというシンプル
であり確実な比較を進めていくことにした。

■マーラー交響曲第一番「巨人」小澤征爾/ボストン交響楽団/第二楽章

三年前の随筆で述べているようにP-01 & D-01の音質を決定する大きな要素と
なった選曲が先ず最初だった。現在のP-01 & D-01で聴いても当時の感動が
今でも再現され、聴き慣れた曲であるがゆえに納得の比較対照がまず記憶された。

ついでNew P-01 & D-01に切り替えてリモコンでスタートさせると…!?

「あっ、細かい!! どうして弦楽器群のレイヤーがここまで出るのか!?」

冒頭の重厚な弦楽器のアルコの繰り返しは直感的に品格の三ランクアップと
いう採点を私の頭では弾き出していた。フィギアスケートで言えばショート
プログラムの既定演技という段階だが、オーケストラの再生に関して私が
ジャッジした第一印象は素晴らしかった。

弦楽器の多人数での合奏では個々の演奏者の存在感が細分化されて表現される
ので、ヴァイオリンの演奏者たちが指揮台の両側に向けてステージの前列に
整然と並んでいるという実感が鮮明に感じられる。

それはヴァイオリンや他の弦楽器も含めて以前の演奏よりも集団から個々の
分離感に優れているということを、異なる色彩感で一人ずつ描き出すという
解像度の向上が数秒間のうちに実感できたからだ。

今まで左右のNEOの中間に定位する第一ヴァイオリンの集団は群像として左の
NEOから四分の一程度の面積でセンターに向けて描かれていたが、それが更に
指揮台に迫るように左から三分の一くらいの面積に拡大されて表現される。

これは集団として描かれる弦楽器群のありようが、同じ演奏者の数であるのに
再現される空間の面積が拡大されることで演奏者の一人ずつの間隔を擬似的に
大きくするようになり、各パートの微妙な質感の違いが混濁せずに整然と並ぶ
という分離感の素晴らしさなのだろう。

そう、コンサートマスターは指揮者の直近に位置しているのだが、これまでは
小澤征爾からちょっと離れたところにいたのだった。それが接近するように
定位するということは第一ヴァイオリンの音像の幅が広がり、ヴァイオリンの
質感にも実は様々な音色が交じり合っていたのだ、ということを初めて視覚的
に私にわからせたのである。

それは当然木管楽器のソロパートの素晴らしさにも現れていた。音像は限りな
く縮小され、空いた空間に豊潤な余韻感が出現すること、この私の理想を何と
見事に実現しているではないか!!

リードのバイブレーションがクラリネットやオーボエの実在感を強める。
これは絵画で言えばナイフに乗せた絵の具をキャンバスにいったん密着させ、
そのあとにすーっとナイフを走らせることで次第に絵の具が濃い部分から薄く
なっていく過程をくっきりとキャンバスの上に残していくような美しさなのだ。

筆という絵の具を含んだものがキャンバスをなぞり、絵の具の残量が薄くなっ
ていくというものではなく、原色の鮮やかさがそのまま引き伸ばされて淡く
同色の余韻をホールに拡散していくという印象。そう、つまりにじみは一切
ないので、最初のタンギングから発した木管楽器の音は極めて緩やかな減衰
斜線を描きながら空気に溶け込んでいくのである。

その余韻感が見事だということは弦楽器にも新たな魅力を追加していることが
聴き進むうちにわかってきた!!

「おっ!! コントラバスの重みと更に余韻感が広がっていくスケールが…!!」

New P-01 & D-01がさりげなく放つコントラバスの質感はどうしたことか、
同じベクトルを持っているという前提でありながら更に重厚なのである。

右側のNEOの奥行き方向から、ぐっとせり上がってくるような低音のアルコが
まるで同じ色の絵の具が乾いたあとに、微妙な黒の色を筆に含ませて正確に
同じデティールをなぞっていると言ったらお解かりいただけるだろうか!!
これは見事だ!!

オーケストラの各パートで二つのP-01 & D-01の相違点を次々に発見し記憶の
ファイルを更新していくのだが、その中身を書き続けるには時間が足りない。
厳密な比較試聴のシステム構成が功を奏して、私は現在のP-01&D-01オーナー
の皆様に間違いなく同じ方向のベクトルを示す矢印の長さが三倍になったと
ご報告したい!! ご安心召されよ!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

次の選曲はオーケストラとは対象的なものにしたい。では…ということで。

Love Scenes/Diana Krall  11.My Love Is
http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/diana/disco.html

この比較は面白かった。10年前にリリースされたこれ。クリスチャン・マクブ
ライドのウッドベースとヴォーカルのデュオで、これまでにも多数のテストに
使用してきたもの。この曲の導入部の指を鳴らす音で高域の表現力がわかり
ベースではプレーヤーのメカの違いがよくわかる。

そして、重要なのはこの二人ともにセンター定位であるということ。
指を鳴らすパルシブなアタックの音、広範囲に拡散していくリブァーヴが施さ
れたLove Scenes/Diana Krallのヴォーカル、そして強烈なウッドベースとい
う三者で構成されるものが、すべてNEOのセンターに位置するというもの。

センター定位という同一線上でアタックの鋭い指の音、そしてミッドレンジか
らトゥイーターまで総動員して描写されるヴォーカル、更に倍音成分をたっぷ
り含み、ウーファーからトゥイーターまで共同作業として再生するウッドベー
スの質感。現在のオーナーには申し訳ないが、New P-01 & D-01はこれら三者
の音には薄いラップが巻かれていたことを教えてくれたのである。

指を鳴らした余韻感の長さがすーっとエキスパンドされている!!
その「パチンッ!!パチンッ!!」という弾ける瞬間から左右のNEOのトゥイー
ターが位置する両翼に至る空間に一定の間隔で走る緊張感の美しさ!!
これにはぞくっとした!!

クリスチャン・マクブライドのウッドベースが鮮烈なピッチカートで弾ける!!
なぜ!? そう音像がタイトになっていて、そして重い!!
開放弦で音圧がぐっと大きくなっても膨らまないという魅力は絶対VRDS-NEOの
多大なる貢献と言える。いや〜、気分爽快でボリュームも上げたくなる!!

Diana Krallのヴォーカルは予想通り!! 気持ちいいエコー感がつぼまった口許
から自由空間に全方位で拡散していく。リップグロスを塗った唇の輝きは更に
妖艶に私の耳と大脳をくすぐり、同じESOTERICにして大人の女性を思わせる
息遣いを余韻感の狭間に差し込んでくる。

「空気を読む」とは最近の流行語だが「行間を読む」という言葉は昔から使わ
れていたものだ。

私はこう言いたい!! 「無音(沈黙)を読む」とはどうだろうか!?

そう、音のないはずの空間に今までになかったものが見える、聴こえるという
ことをNew P-01 & D-01は可能にした。いや、誰が聴いても読めるようにして
くれるのだからありがたい!!


対象的なスタジオ録音と選曲として次はこれ。

Lisa「Embraceable」エンブレイサブル  1.LIGHT MY FIREで試すことに。
http://www.spiceoflife.co.jp/sb_cd03.html

前の曲がセンター定位という特徴を持っていた。このリーサはヴォーカルが
センターに位置するが、バックの演奏者たちは見事に円陣を組むように左右に
展開している。

イントロから最後まで一定のリズムを刻む右チャンネルのシェイカーの質感。
出だしの一発という楽音の違いに先ず私の視線が耳の集中力を誘導した!!

この単純なパーカッションの音色が違うこと〜、うん、わかりやすい!!
New P-01 & D-01で採用された8N Cu内部配線の効力がシンプルな楽音で鮮明に
聴き取れるのだから面白い!!透明感が高じて、そう、より高域特性が伸びてい
るということだろう!!

ピアノの転がり方もいい!! 一打ごとに余韻感が豊富なのでゆったりと響く。
バックの楽音を同時複数で比較していくとチェックポイントの行列に私は丁寧
に採点をしてから先へと進んでいく。そして、リーサのヴォーカルだが…!!

「おっとー!! これはエコー感のシャワー効果だ!!」

何のことかと言うと、センター定位のヴォーカルが発したエコー感がNEOの
中央からいったん上へと拡散する方向を見せるのだが、NEOのトゥイーターの
高さから更に上昇すると、今度は左右のNEOめがけて広がったエコー感が降り
注ぐように展開しているではないか!!

中央から上へ、上りきったエコー感は上方向へのベクトルにより延長を続け
ながら、同時に左右に分離した余韻感を両翼へも飛散させていくのである。

そうだ、ブルーインパルスのジェット機の曲技飛行で、集団で急上昇した機体
が頂点でぱっと広がって展開するようなイメージ。横方向から見れば、う〜ん
例えは単純だが、噴水の頂点から周囲に水が花を開くようなスロープで拡散
していくという感じだろうか!! 

だから、私はシャワー効果という言葉が思いついたのだった!!
スタジオ録音に関しても鮮明な音像から立ち上るオーラの色彩感は間違いなく
鮮明になっており、しかも、その色が無色になって空気に溶け込んでいく消滅
までの美しさが際立っているのだ。これはいい!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さあ、困った。時間がなくなってきた!!
当日の試聴時間もそうだし、これを書いている深夜という現在もそうだが…。

SACDのテストもしたいが、私は客観的に音質の違いを短時間で引き出したいと
いう時にユニークな選曲をしている。これだ!!

http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/bjork/

この6. フロスティ と言う曲はビョークが書いた曲をミュージックボックスで
演奏したものらしい。つまりは大きなオルゴールというものだ。途中からは
エレキベースも入ってくるが、殆んどオルゴールの演奏。

鋼のオルゴールの刃をピンが弾く瞬間の鮮烈なアタック、いやパルス性の音。
そのあとにスタジオワークでお化粧した見事な空間表現と余韻感の重なり方。

これらは、弦楽器はこんな風になめらかに、ピアノはこんな風にとか、ドラム
はこうだベースはこうだ、という聴き手の主観的な先入観で楽音の再現性に
自分の好みを上塗りして表現し求めるものだろう。

しかし、このような音源では楽器に対するロマンチックな個人的要求をさしは
さむことなく、ある意味では冷酷無比な情報量の違いということで聴き取れる。

カリカリとゼンマイのネジを巻いてストッパーをかける。そのストッパーを
外すカチャッ!!という音と共に幾層にも重なり合う余韻を撒き散らしながら
音の洪水のごとく無数の煌めきが現れるのである。

「なーんだ!! やっぱりそうじゃないか!!」

私は、これまでの検証によって分析し記録してきたファイルを本日の日付で
フォルダーに束ねようとしていたが、今までの感覚と感性によって体感した
ことのすべてをこの一曲が象徴しているので安心したのである!!

非常に高い周波数のオルゴールの弾ける瞬間の音、それが次から次へと繰り
返されつつ、その一音が集束する前に次の一音が弾かれるという美音の乱舞と
言えるような演奏が左右のNEOの周囲に撒き散らされる。

一音だけとってみれば無機的な音なのだが、その一音が保っている余韻感の
滞空時間にくっきりとした相違点がある。

New P-01 & D-01は、その滞空時間を延長しているという事実。それによって
弾ける音が幾層に重なっても響きとインパルスの瞬間をきちんと分解し混濁を
もたらすことなく空間を大きく聴かせる。これは見事と言わざるをえない!!

楽器に対する思い入れを排した選曲で比較して見ると一目瞭然の違いだ!!

「やりましたね〜遂に!!」

と内心では拍手を送りながらも執拗なチェックも行った。New P-01に対して
現在のD-01をつなぎ、トランスポートだけの比較も行なった。

「あっ!! これは…」

参りました。トランスポートだけでもベクトルの→はきちんと同じ方向に延長
されていたのです。ただし、セットでの比較よりは矢印の長さはきっちり半分
なのだが、現在のP-01よりも間違いなく伸びていることは間違いない!!

あ〜!! もう少し聴きたいが…(^^ゞ

「川又さん、実はNew P-01 & D-01の他にも聴いてもらいたいものがあるので
 そろそろ次に行きたいのですがいいですか〜!?」

なっ、何と!! まだ他にも聴けというのか〜^_^;

もっとNew P-01 & D-01が聴きたいのに〜(^^ゞ



      〔4〕試聴レポートではなく新企画とした理由!!

三年間リファレンスとして聴き続けてきたP-01 & D-01の比較においては自信
があり、分析結果としてバージョンアップによる可能性の大きさは誰よりも
実感できた。そして、再度下記をご確認頂きたい!!

http://www.teac.co.jp/av/news.html
       ↓
http://www.teac.co.jp/av/info/v_up.html#vuk_p01 では…

■サービス開始 2008年2月末より順次 

■受付開始時期 2008年1月15日 となっいますが…

ハルズサークルの皆様には本日只今現在から、私が聴き、感動し納得した
新世代フラッグシップへのバージョンアップの受け付けを開始致します!!

つまりは予約ということであり、ESOTERICに対しても初期のバージョンアップ
作業で必要とするパーツ手配に関しても参考になるでしょう。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

     << ESOTERIC P-01&D-01-Version upの応募方法 >>

 キーワードは-☆-H.A.L.'s Circle Review-☆-No.1642-にて会員に配信済み


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

現在はここまでで結構です。皆様のご応募の順番でバージョンアップ実施の
予約を承ります。ただし、トランスポートとDAC各々でバージョンアップが
可能ですから、個別使用していらっしゃるオーナーも安心してご応募下さい。

セットで使用していらっしゃる方は当然「P-01&D-01-Version up予約」の方を
推薦致します!!

ということで、フラッグシップという存在感が時代の変化に伴って進化してい
くということを最後に述べさせて頂きます。

そして、もう一度申し上げますが…!!

そのNew P-01 & D-01のセット価格は税別 \5,000,000. という想定!!

これは明らかに新製品なのです!!

この新製品をどのようにプロモーションしていくのか、これから続々と新企画
が生まれてくるという予告を最後に今回の配信を締めくくりたいと思います。

こんな情報を日々配信しているハルズサークルにどうぞご入会下さい。


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.co.jp
お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

戻る