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H.A.L.担当 川又利明




2005年7月13日
No.356 「One point impression⇒ESOTERIC X-01Limitedの素晴らしさ!!」
H.A.L.'s Circle ReviewNo.1119でスクープしたこれ↓
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/op-pho/eso_x01ltd.html

               -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

本日メーカーのサイトにもアップされました。
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/x01_ltd/x01ltd.html

続いてバージョンアップの情報はこちら。
http://www.teac.co.jp/av/info/v_up.html

そして、本日量産第一号のX-01Limitedが入荷しました!!

週末を前に急遽の入荷のため、イベントを取り急ぎで開催するよりは、求める人に
じっくり試聴して頂くという方針で個別の比較試聴を行うことに致しました。

しかも、同じ国産の注目新製品“LUXMAN”B-1000fによる下記のシステムにて
じっくりと比較試聴して頂けます。

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-*-*-*-*- ESOTERIC X-01Limited & LUX B-1000f 検証システム -*-*-*-*-

 ESOTERIC G-0s ■8N-PC8100■
      ↓
 ESOTERIC 7N-DA6100 BNC(Wordsync)×2本
      ↓
 ESOTERIC X-01Limited■8N-PC8100■
          vs
 ESOTERIC X-01■8N-PC8100■
      ↓
 ESOTERIC 7N-DA6100  RCA 1.0m
      ↓ 
 Chord  CPA 4000E■ESOTERIC 8N-PC8100■
      ↓  
 PAD YEMANJA XLR 7.0m
      ↓  
 LUX B-1000f
      ↓  
 PAD YEMANJA BI-WIRE SPK 5.0m
      ↓
 B&W 800d with BRASS SHELL

試聴ご希望の方は下記よりご応募下さい。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/appoint.html

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2005年7月8日のこと…

既に閉店時間を過ぎている中、先ほどセッティングを完了したX-01Limitedの印象
を私の耳と感性、そして価値観でハルズサークルの皆様にお知らせしなければと
残業モードに突入しての試聴となった。(^^ゞ

ちなみに上記のように二台のプレーヤーからプリアンプまでは敢えてアンバランス
接続にて比較することにした。それはLimitedへのバージョンアップのひとつに
WBT nextgenの「WBT-0210Cu」RCAジャックを採用したということもあり、旧製品
との比較もこれを使用してという配慮である。
http://www.teac.co.jp/av/import/wbt/nextgen.html

手順はいつものように比較対照の原器X-01を先ず聴き、それを記憶に焼き付けて
からX-01Limitedで同じ曲を試聴するという手順である。

               -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

外観では金バッチ一枚が追加されただけなのにどこがどう違うのか、それはあくま
でも試聴してみなければわからず、単純に低域が出ます高域が延びました、という
量的な増量では決して語れないのがハイエンドオーディオの世界である。さて…

私の過去の記憶からも、またESOTERICの数々の新製品の判定においても私は残響成
分の保存性の高さということを非常に重要視していた。そこで最初にかけた曲は…
諏訪内晶子/詩 曲(ポエム)より3トラック目の3. ラロ:ギター 作品28 である。
http://www.universal-music.co.jp/classics/artist/akiko-suwanai/

最初にX-01で聴き、次にLimitedバージョンへと正直あまり期待せずに切り替えた。
すると…!?

「お〜、この余韻感の違いは何なんだ!!」

冒頭のオーケストラのピッチカートとタンバリンの演奏が始まったときには既に
私の顔色は変わっていた。コントラバスの重厚なエコー感、タンバリンが切れ込み
漂うエコー感の広がり、この両者だけ聴いても1ランク上のプレーヤーと思われた。
いや、待て!!

「あ〜、ヴァイオリンの質感が!!」

諏訪内のアルコが始まったときには演奏している空間の突き当たり、つまりホール
の壁面から返ってくる残響が見えるようになっているではないか!!

この変化は大きい!!

余韻感と一口に語っても、それは単なる響きの延長ということでは私は満足しない。
ホールの空間を取り囲む天井や壁という箱の大きさをイメージさせてくれる余韻感
の到達点の折り返し点が明確になってこその空間表現なのだ。それが、見た目同じ
のプレーヤーの仕事とは思えないような“余韻感の陰影”を聴かせてくれた!!
ここで思わず拍手したい衝動を抑えてもう一曲定番のオーケストラをかける。

マーラー交響曲第一番「巨人」小澤征爾/ボストン交響楽団の第二楽章からだ。
ソリストのはヴァイオリンに目と耳を奪われることなく、オーケストラ全体の響き
のレイヤーを透明にしてくれなくては困る。P-01とD-01の開発段階で私は厳しく
注文を付けた曲だが、X-01の演奏が始まった時にはトップモデルとの格差をただ
納得するだけだった。そして、Limitedバージョンへの切り替えて、ディスクを読
み込む時間も待ち遠しくスタートボタンを押していた。

「お〜、これはP-70&D-70を超えたかも知れないぞ!!」

私はX-01が登場したときに、通常のCD再生はP-70&D-70が勝っており、SACDの再生
に関してはさすがにX-01に軍配を上げたものだったが、この古い録音のディスクに
こんな情報が含まれていたということをまざまざと見せ付けられることになってし
まった。

オーケストラのすべての弦楽器群がうねるようにアルコを繰り返す冒頭部で既に
勝敗は決していた。弦楽器は面で表現されるべきもの、と私は考えていたが、
Limitedバージョンではその弦楽器の面が立体的に厚みを持ち、その背後に集団と
しての影を見せ付けるほどに周辺に余韻感を漂わせる。

管楽器ももちろんその例にもれず、点で始まった楽音の芯はそのままに空中に霧の
ように広がり消滅していく余韻感が素晴らしい!!

「あ〜、この違いが価格差でたった5万円なのか!!」

               -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

これは何曲聴いても残業にきりがない。空腹と疲労感を無理やり押し殺して、あと
一曲は聴かなければと再度試聴室に戻った。この一曲で今夜は決めよう!!と思い、
試聴経験の中でバイブル的な存在として多用してきた大貫妙子の22枚目のアルバム
"attraction"から 5トラック目ご存知の「四季」をかけてみた。

この曲は私がここで検証したすべてのコンポーネントで試したものであり、この
曲のテンプレートが既に私の頭の中に存在しているものだ。それを新しいシステム
で聴くと比較チェックポイントが直ちに定義され、あとは比較対象の製品に切り替
えると相違点が自動的に頭の中にプリントアウトされてくるほどのものだ。そして

「あっ、イントロのギターが。えっ、ウッドベースも。お〜、ヴォーカルもか!!」

輪郭表現の明確さはVRDS-NEOによって裏打ちされているので問題はない。しかし、
この時に表れたグラデーションの階層の段階数の違いはどういうことか!!

ギターの一音ずつにこれほどゆとりある響きのふくらみがあったのか!?
ウッドベースのたゆたうような余韻感はまだこんなに続きがあったのか!?
大貫妙子のヴォーカルは800dの空間表現の領域をこれほど引き出したのか!?

スタジオ録音で絶妙なリヴァーブを与えられたヴォーカルの質感は前者に比較して
圧倒的な豊かさで800dの後方と上方に余韻感を拡散し、その広がり方はついつい
前者の演奏を貧相に見せてしまうほどに優雅な余韻のたなびきを見せる。これは
申し訳ないが、製品価格5万円というのは大バーゲンではないか!! という思いが
次第に私を興奮させる。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto52-01.html

大変申し訳ないのだが、この随筆で述べているX-01の音質評価をすべて二乗して
これから語るのは忍びない…。

どうか、皆様の耳でご確認頂ければとということで、今夜の残業にピリオドを
打たせて頂く!! これほど単純であり明確に格差を表示する比較試聴はない!!


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.co.jp
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