《H.A.L.'s Hearing Report》


No.0492 - 2009/3/23

大阪府枚方市 H.T 様より

“Friday concert”Vol.35はこんな企画でした。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/639.html

Documentary of“Friday concert”Vol.35は↓こちらです。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/641.html

そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m>

http://www.dynamicaudio.jp/file/090227/guest01.jpg

http://www.dynamicaudio.jp/file/090227/guest02.jpg

皆様のご感想はいかがでしたでしょうか? 早速ご紹介致しましょう!!

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Vol.174「音の違いを学究的に学ぶのではなく、音楽の楽しさ素晴らしさを追体験できたひと時でした!!」

前回の投稿はこちらでした。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0478.html

以前の投稿をご紹介いたします。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0472.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0419.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0393.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0354.html

そして、下記のイベントの仕掛け人でもあります。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0357.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0359.html

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2月27日の「エフコン」に参加させて頂き、ありがとうございました。

未だ20余年に渡り4311BでJAZZを鳴らしている小生にとって、今回のエフコン
は、「S9900をTELOS 5000でドライブする。それも、70年代のJAZZ&ROCKが
聞ける!!」との川又店長の案内にあるサンタナ、スティーリー・ダン、フリー
トウッド・マックのミュージシャン名を聞くだけで、居ても立っても居られず、
厚顔にも、今年、3度目の連続申込みをさせて頂いた次第です。

今回も、開演ぎりぎりの、滑り込みとなり申し訳ございませんでした。

早速、椅子に座り目の前の存在感のあるS9900のウーハー、ソノグラスホーン
を眺めながら「TELOS 5000は、JBLを、どの様にドライブするのか?」

まるで、コンサート会場でお気に入りのアーティストの最初の音を待つワクワク
感で一杯でした。

でも、1曲目のルイの「ワンダフル・ワールド」は、正直いって、期待感が
空回りしてしまいました。

「5000のハイスピード感って、S9900のサウンドもこんなものなの?…」って
感じで、少々、当てが外れた感じでした。

しかし、2曲目の10CC 「I'm not in love」が紹介され、その心地よいが
サウンドHALを満たしてからは、それはもう、グルーブ感で、もう、ノック
アウトでした。

「なんとも素晴らしい夢見心地」とでも云いましょうか。

S9900の音の輪郭がくっきりとHALの空間に浮かび上がり、まるで、自分が
音像の風船の中で浮かんでいるような感覚でした。

この感覚は、3曲目以降も持続し、次第に、その輪郭は鮮明さを増してきました。

マイケル・ヘッジス、ジョー・モレロと移るにつれ、もう、完全に、気分は
70年代〜80年代の若者です。

音を聴くと共に、川又さんの、当時の音楽にまつわるエピソードを聞くにつれ、
我が心も、学生時代へとタイムスリップして行くようでした。

(川又さんも、4311を使いこなしていらっしゃったとは…。
初めて、お聞きしました。アプローチの仕方は、さすがプロ仕様で、小生など
は、足元にも及びませんが、ちょっぴり、うれしいエピソードでした。)

第二部に入り、ドライブするアンプがOctave Jubileeに変わっても、感じる
音の輪郭、鮮明さは、デジタルの音と全く同じでした。

「真空管だから、暖かみのあるやわらかな音がするだろう」と云う先入観は、
全く覆され、音の輪郭・ハイスピード感は、TELOSと遜色のないものでした。

これも、Jubileeのパワーアンプとプリアンプが相乗効果で紡ぎだす重量感の
なせる技でしょうか。

この第二部では、アナログとCDのソースを聞き比べると云うお楽しみがあり、
スティーリー・ダンのGaucho「Babylon Sisters」から、アナログとCDの音の
「厚み・密度」の圧倒的な違いを、まざまざと見せ付けられました気がします。

「LPの音の厚みは、CDが、コンビニのカツサンドだとすると、まるで、万世の
カツサンドの厚さだ。これほどまでに、サウンドシャワーの濃度は違うものか…」
と、正直、驚愕しながら、心の中で、アナログディスクに内包する情報量の
多さに喝采を送っていました。

その後、クインシーの「Tell Me a Bedtime Story」、デイブ・グルーシン
のLPなど、次から次へと、懐かしいサウンドが、万華鏡のごとく、今、このと
きに、この、素晴らしいシステムで聞けるとは・・・。

まるで、30年前に埋めておいた「タイムカプセル」を取り出し、その蓋を開け、
中身をじっくりと感慨深く吟味しているような気持ちでした。

川又さんの紹介するアルバムジャケットデザインを見ながら、S9900から発せ
られる音に酔いしれ懐かしみ、気持ちは、完全に、学生時代の旧友と洒落た
バーで再会した気分でした。

ラストチューンの「モナリザ」でも、ダウンライトのHALの中で、映画
「クライマーズ・ハイ」のラストシーンで、大自然の中、主人公が車を降り、
息子の待つ家まで歩いて行くシーンが、よみがえって来ました。

今回の「エフコン」は、S9900の音をスパイスとして、自分の青春時代の
思い出との邂逅でした。

いつもの様に、音の違いを学究的に学ぶのではなく、音楽の楽しさ素晴らしさ
を追体験できたひと時でした。

まるで、自分が、ミュージシャンになって、スタジオやステージで、音楽を
リスナーに向かい表現するときの感覚・気持ちを、S9900から感じ取れた気が
します。

「ディスク1枚1枚の中には、ミュージシャンのサウンドメッセージが詰め込ま
 れている。その情報を、どれだけ、引出し我々の耳に到達させることができ
 るか…」

それを、追い求めるのがオーディオの素晴らしさあり醍醐味である。
そのことを、今回の「エフコン」で再確認しました。

また、「ハイスピード感」と云う言葉は、「スピーカーから発せられた音を
自らの耳から感性として取り込み、それが、自分自身の四肢の隅々まで到達さ
せて行く、その速度感覚の事なのかもしれない。」

その速さのレベルを高めるために、僕らは、音楽に親しみながら、数々の
オーディオ製品を聴き比べオーディオを楽しむのだ。

そんなことを考えた、「エフコン」でした。

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川又より

H.T 様ありがとうございました。ご参加頂いたイベントの感想を律儀に日にち
が経ったてもお送り頂き感謝しております。確かに私たちが懐かしいと思う
音楽を当時どんな再生装置で聴いていたのか? それと現在の対比は色々な事を
考えさせられますね。時代の進歩、オーディオの進歩ももちろんありますが、
記憶に封じ込められた音楽は美化されやすいものですが、その記憶以上に素晴
らしい音質で楽しんで頂けるのであれば何よりですね。

こけからは日曜日に開催日をずらして色々なお楽しみ曲をご披露して参ります。
どうぞ皆様も遊びにいらして下さいませ!!


HAL's Hearing Report