発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
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H.A.L.担当 川又利明


2009年3月2日
No.641 「Documentary of“Friday concert”Vol.35」
 
今回で35回目となりました。本当に会員の皆様あってのハルズサークルであり、
皆様のご愛顧に感謝しております。この言葉は毎回述べさせて頂きたいものです。
ありがとうございました。<m(__)m>今回はこんな企画でした。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/639.html

現在は品数が少なく引っ張りだこのJBL Project K2 S9900ですが、久しぶりに
ここH.A.L.にJBLがセッティングされた風景です。

http://www.dynamicaudio.jp/file/090227/set01.jpg

最初はこのポジションにセットしましたが数曲聴いてから…

http://www.dynamicaudio.jp/file/090227/set02.jpg

このようにリスナーとの距離をもう少しあけるようにしてセットバックしました。
この日は意図的に音量を上げての演奏を想定しており、また映画館のスクリーン
のように視界を広くとって見た方が全体像が見えるものという配慮もあり、
急遽セッティングを変更しているものです。さて、定刻通りに皆様が集合され
予定通りの時間にスタートしました。

そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m>

http://www.dynamicaudio.jp/file/090227/guest01.jpg

http://www.dynamicaudio.jp/file/090227/guest02.jpg

さて、今回は満席状態で皆様のご応募が大変多かったようです。
これまでのエフコンと一味違ったところがあり、比較試聴で音質の違いを聴く
というものではなく、色々なエピソードを交えて私の選曲でとにかく演奏を
楽しんで頂くという趣向のものでした。

ですから、司会進行を務める私からすればシビアな音質比較もなし、また事前に
出品商品の資料を配信しているので特に製品説明もなしということで、進行上
は楽な試聴会であったと思います。(^^ゞ

のびのびと音楽を鳴らす、その道具としてコンポーネントがあり、それがある
からこそ聴く音楽の醍醐味が高まるというものです。ご参加の皆様のハートに
演奏した曲がしみ込んでいき、楽しんで頂けた、美味しかった〜と思って頂け
れば成功だったと言えるでしょう!!

過去のエフコン史上、今回は最も演奏した曲数が多かったものです。私がなぜ
それを選曲したかというこだわりも解説しながら早速のドキュメンタリーを
お送りしたいと思います。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

下記のシステム構成でJBL Project K2 S9900を鳴らました。MIMESIS 24MEから
TELOS 5000までフルデジタル伝送で再生するという最先端かつ最高峰のアンプ
でCDのみを使った演奏です。

◇Friday concert Vol.35-JBL Project K2 S9900-inspection system Vol.1◇

………………………………………………………………………………
GOLDMUND Multiformat Player EIDOS REFERENCE (税別\8,500,000.)
http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/ultimate/eidos_ref.html
          and
TRANSPARENT PIMM+PLMM(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

GOLDMUND LINEAL DIGITAL CABLE 1.5m(税別\95,000.)
http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/accessories/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
GOLDMUND  MIMESIS 24ME(税別\5,800,000.)
http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/ultimate/mimesis24.html
     and
TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
     and
Harmonic Resolution Systems SXR Audio Stand/3Frame(税込み\2,030,000.)
http://www.stellavox-japan.co.jp/news/news/
http://www.stellavox-japan.co.jp/news/pdf/SXR.pdf
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

GOLDMUND LINEAL DIGITAL CABLE 10.0m(特注)
http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/accessories/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………

GOLDMUND TELOS 5000(税別\38,000,000.)
http://www.goldmund.com/products/telos5000/

………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

GOLDMUND TELOS 5000付属専用 LINEAL SPEAKER CABLE
http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/accessories/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
JBL Project K2 S9900(税別\4,000,000./1pair)
     and
H.A.L.'s original“B-board”(二枚/税込み\256,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/B-bord.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/521.html
………………………………………………………………………………


さて、今回は微妙な音質の違いに聴き耳を立てるという試聴会ではないので、
私の独断と偏見で選曲したものをどしどし聴いて頂こうという企画でした。

しかし、ただ黙ってディスクを取り替えてボリュームを上げるだけでは能がない
というものです。こだわりの選曲をワンポイントずつのコメントを添えながら
ご紹介していきたいと思います。

■ LOUIS ARMSTRONG  /  「1.WHAT A WANDERFUL WORLD」(UCCU-9414)
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/special/shm-cd/products/jazz.html

最初の一曲は誰もが知っているこの曲でした。1967年の作品でありながら何と
鮮明かつ美しい音色で録音されていたことか!!
SHM-CD (Super High Material CD)で限定発売された中の一枚です。近代的な
再生装置は録音の古さをそのまま聴かせます、と私はいつも説明していますが
古い録音でも良いものとそうでないものがあります。良いものであれば再生装置
が進化するに伴って再生音も磨かれてくるというもの。


■10cc/グレイテスト・ヒッツ1972〜1978(PPD-1100)「12.I'M NOT IN LOVE」
発売日:1990年01月05日廃盤

1975年の録音から一曲を選択して聴いて頂きました。70年代のオーディオショップ
の店頭にはオープンリールデッキがどどーんと展示されていた時代であり、
私がラジオで聴いていたこの曲を入社当時の店頭で聴いた時には感激したもの
です。30年以上前のことですから、当時の常識からすればオープンデッキとい
うものは間違いなくオーディオの花形でありハイエンドの部類でした!!


■The Dream Academy 「8.The Love Parade」
http://www.amazon.co.jp/Dream-Academy/dp/B000006YCO

このアルバムの1. Life in a Northern Townは今でも時々テレビで流れたりし
ている名曲ですが、私の選曲では敢えて違うものをJBLで聴いて頂こうと
思ったものです。独特のリズムと重なり合うヴォーカルの深みを次第に上がる
ボリュームでダイナミックな再生音を狙いました。


■Michael Hedges/Aerial Boundaries「1.Aerial Boundaries」
http://www.nomadland.com/
http://www.nomadland.com/Point_A.htm

これは4インチドライバーのハイテンションな立ち上がりとスピード感という
ものをギターソロで感じて頂こうという選曲。既に43歳という若さで他界し
てしまったMichael Hedgesが当時のWindham Hill Recordsに残した傑作です。
K2 S9900で鳴らすといいですね〜。透き通るようなギターの余韻感がアルバム
タイトルのイメージ通り眼前に展開します。


■松任谷由実/KATHMANDU 「6.輪舞曲」
http://www.emimusic.jp/yuming/
http://www.emimusic.jp/yuming/disco/27/index_j.htm

数あるユーミンの曲からは派手さよりもアコースティックなバックの演奏と
ちょっと遠目に聴こえるユーミンのヴォーカルの素直さがあり、結構な音量で
かけてもすんなり楽しめてしまう一曲です。


■Joe Morello / Going Places 「9.Autumn Leaves」
http://www.dmprecords.com/CD-497.htm

the subject .1「こんな物凄いドラム・ベースを聴いたことがあるか!?」
という狙いをそろそろ選曲に生かしていこうという意図で大音量でかけました。
でも、高品位な大音量はストレスなく皆様の全身にびしっとドラムのインパクト
をお届けできたのではないかと思います。これはスネアもタムも当然キックも
物凄いテンションで引き締まっていましたね〜


■井上陽水 9.5CARATS 「7.飾りじゃないのよ涙は」
http://www.y-inoue.com/

さて、これはセルフカバーを比較して頂こうという試み。先ずは1984年のこれ。


■井上陽水 Blue Selection 「7.飾りじゃないのよ涙は」
http://www.y-inoue.com/
http://www.y-inoue.com/discography.html

同じ曲を陽水がジャズアレンジでカバーしたもの。


■中森 明菜「12.飾りじゃないのよ涙は」
http://www.universal-music.co.jp/akina/umck1139.html

そして、これも実は中森 明菜が1984年にヒットさせたものを2002年に再録。
東京スカパラダイスがバックで豪快なホーンセクションで盛り上げています。


■Peter Gabriel / So 「2.Sledgehammer」
http://www.petergabriel.com/
http://en.wikipedia.org/wiki/So_(album)

このイントロから1分くらいの豪快な展開を意図的に大音量で聴いて頂き、
その後は私が微妙にボリュームを下げて聴いて頂きました。スタジオ録音の
ポップではJBLの面目躍如たる堂々とした演奏を狙ったものであり、一般家庭
では中々聴けない迫力を追求したもの。お楽しみ頂けましたか〜!?


■Quincy Jones / From Q, With Love「7.LIBERIAN GIRL」
http://www.quincyjones.com/ 
http://www.quincyjonesmusic.com/ 
http://www.quincyjonesmusic.com/SongCatalogue/contempindex.html
http://www.amazon.co.jp/Q-Love-Quincy-Jones/dp/B000A2H8XA

これも同様に迫力と鮮明さの両方を狙ったもの。ロスアンジェルスにある
ウェストレークスタジオで収録され、名エンジニアとして名高いBruce Swedien
が音作りを担当したというもので、音量を上げていっても不思議と破綻しない
強力なドラムとベースは大したものです。
もちろんJBLという凄さもありますが、昔K2がデビューしたときにマイケル・
ジャクソンのBadをモンスターケーブルのスポンサーでBruce Swedienが制作
したリミックスディスクがあって、それがまた凄い音でした。気分爽快の一曲。


■森山良子 with BEGIN・夏川りみ「1.涙そうそう」
  〜スペシャル・ライヴ・ヴァージョン
http://www.ryoko-moriyama.jp/cd/cd.html

作曲者・作詞者・ヒットさせた夏川りみらのライブ録音。大音量の次にほっと
一息入れて頂くお口直しという感じで聴いて頂きました。


■Tiffany/ティファニー   「1.Ituski no komoriuta Summertime 」
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/VR/tiffany/index.html

さて、今回は比較試聴というものではないと冒頭にも述べましたが、ちょっと
だけマニア心理をくすぐる比較をして頂こうということで選曲した最新録音。

検証システムVol.1でGOLDMUNDのデジタル伝送と史上最強のパワーアンプとい
うことで先ずこの曲を聴いて頂き、同じ曲をVol.2の検証システムでも聴いて
比較して頂こうという試みです。ですから、予告編では記載していなかった
次のCDプレーヤーをシステムに追加しています。

Brumester 969 CD Transport (税別 \3,900,000.)
http://www.noahcorporation.com/burmester/cd969.html
     and
Brumester 970SCR D/A Converter(税別 \4,400,000.)
http://www.noahcorporation.com/burmester/da970.html



◇Friday concert Vol.35-JBL Project K2 S9900-inspection system Vol.2◇

………………………………………………………………………………
Caliburn Analogue Playback System (税別 \18,400,000.)
http://www.zephyrn.com/products/continuum/continuum_index.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto56.html
          and
Lyra Titan (税別\540,000.)
http://www.scantech.co.jp/titan.html
          and
TRANSPARENT PIMM+PLMM(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………

                ▽ ▽ ▽

………………………………………………………………………………
AESTHETIX Vacuum Tube PhonoStage Preamplifier / Io Eclipse(税別\3,750,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/file/081104/IoEclipse.pdf
     and
TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
     and
Harmonic Resolution Systems SXR Audio Stand/3Frame(税込み\2,030,000.)
http://www.stellavox-japan.co.jp/news/news/
http://www.stellavox-japan.co.jp/news/pdf/SXR.pdf
………………………………………………………………………………

                ▽ ▽ ▽

………………………………………………………………………………
Octave Jubilee Preamplifier (税別\4,500,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/file/090208/JubileePre1.jpg
http://www.dynamicaudio.jp/file/090208/JubileePre2.jpg
     and
TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-A2500 MEXCEL XLR 7.0m(税別\2,280,000.)
http://www.teac.co.jp/audio/esoteric/7na2500/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
Octave Jubilee Reference Mono Poweramplifier (税別\8,000,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/file/090208/JubileeMono1.jpg
http://www.dynamicaudio.jp/file/090208/JubileeMono2.jpg
          and
TRANSPARENT PIMM+PLMM(税別\606,000.)×2set
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

JORMA DESIGN JORMA PRIME Biwire/3.0m (税別\3,350,000.) 
http://www.cs-field.co.jp/jormadesign/jormadesignmain.htm

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
JBL Project K2 S9900(税別\4,000,000./1pair)
     and
H.A.L.'s original“B-board”(二枚/税込み\256,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/B-bord.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/521.html
………………………………………………………………………………


■Tiffany/ティファニー   「1.Ituski no komoriuta Summertime 」
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/VR/tiffany/index.html

さて、アンプはGOLDMUNDとは全く対照的に管球式のOctave Jubileeシリーズに
変えて同じ曲を聴き直して頂きました。どうです!? 違いますよね〜(^^ゞ

私はここでも述べましたが真空管だからゆったりしていて温度感があって、
まろやかな音になってしまうだろう…という既成概念をひっくり返したいと
いう狙いもありました。それを後半で試みていくつもりだったのです!!

■はCD □はアナログLPレコードです。
同じ曲をLPとCDで比較したり、LPをかける前の導入部としてCDを使っての比較
ということもやっていきます。


■THE ESSENTIAL SANTANA/ 「4. Black Magic Woman」
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/Santana/

私がラジオで初めてサンタナを聞いたのがこの曲でした。忘れることはなんか
できませんね〜(^^ゞステレオを持っているのは同じクラスの中で一人か二人
の家庭という小学・中学時代でしたから、二つのスピーカーでステレオで聴ける
なんて夢だった時代にブラックマジックウーマンは神秘的な音楽でした。
1970年にヒットしたサンタナがオリジナルだとばかり思っていたのですが…


□LP - Fleetwood Mac 「Side:B / 2. Black Magic Woman」
http://www.fleetwoodmac.com/

日本で初めてタワーレコードができたのは渋谷の井の頭通り、東急ハンズの
坂の下あたりでした。近くにはシスコなどの小さいレコード屋が珍しい洋楽の
LPレコードを若者向けに売っていたもので、私も休みの日にふらふらと買って
きたのがこのアルバム。既に「噂(Rumours)」のLPは持っていましたが、今の
ようにバンドの歴史や背景などは知らなかったので、何でサンタナの曲のはず
のBlack Magic WomanがFleetwood Macのレコードに入っているんだ!? という
興味本位で買ってきたものでした。今になればピーター・グリーン時代に録音
されたものだということもわかりましたが、思春期に聴いたサンタナとの対比
がとても記憶に残っていて皆様にオリジナルを聴いて頂きたかったものです。

いや〜、しかしこれほどメンバーが変わりながらもバンド名が続いていると
いうケースも珍しいものです。(^^ゞ゜そして、次にメンバーが変わらないと
いう対比でこんな曲を選んでみました。


■Eagles / Long Road Out Of Eden「6. I Don't Want To Hear Any More 」
 「9. Fast Company 」
http://www.eaglesband.com/
http://www.eaglesband.com/discography.php

さて、ここで私にしては珍しく“つまみ食い”という感じでCDで二曲のさわり
を先ず聴いて頂きました。Octave Jubileeシリーズが管球式だということを
すっかり忘れて頂くために、またJBLの魅力でもあるドラムの素晴らしさを
大音量で体験して頂こうということで、イーグルスの再結成後の新アルバム
から気分爽快に抜けのいいスピード感満点のドラムの音を先ず聴いて頂きました。


□LP - Eagles / One Of These Nights 「Side:A / 1.One Of These Nights」
http://www.eaglesband.com/
http://www.eaglesband.com/discography.php

さて、今度はLPレコードで同じイーグルスを聴いて頂くのですが邦題はなんと
「呪われた夜」というこの一曲。イーグルスと言えばHotel Californiaが有名
過ぎるほど有名ですが、私にとってのお気に入りはイントロのギターにしびれる
One Of These Nightsこそイーグルスというもの。当時の輸入盤を敢えて買い
長年とっておいてよかったな〜と思います。30年前に買ったLPが今になって
素晴らしい音で聴けるのですから!!


■Stevie Wonder / STEVIE WONDER NUMBER ONES 「6.迷信 / SUPERSTITION 」
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/stevie_wonder/index.html

一つ間違えばジェフベックに提供していた曲をご本人がヒットさせてくれて
本当に良かった〜、と思う1970年の大ヒットです!! 先ず、CDで聴きました。


□LP - Stevie Wonder / Original Musiquarium I「Side:A / 1.迷信 / SUPERSTITION 」
http://www.steviewonder.net/

さて、まったく同じ曲をLPで聴き比べて頂きました。アナログでもデジタルで
も再生装置のレベルが高くなれば高いほど結局は音質は似通ってくるという
事例だと思います。もともと一つの音源なのですから!!
そして、改めて述べましたがモータウンレコードの音質と品位は昔ラジオや
チープな再生装置で聴いていたイメージとは違い素晴らしい音質であることを
再確認しました。皆様はいかが思われましたか!?


■Steely Dan / Gaucho 「1.Babylon Sisters」
http://www.steelydan.com/

これもCDを先に聴いて頂きました。

□LP - Steely Dan / Gaucho 「Side:A /1.Babylon Sisters」
http://www.steelydan.com/

さて、これも私の私物のLPを聴いて頂きました。ドラムの立ち上がり、切れ味
のいいシンバル、引き締まったベース…。アナログらしさって何? 管球式の
アンプを「球らしい音」と称するのはどういう音?という既成概念がことごとく
打ち砕かれた比較試聴の連続だったと思います。お楽しみ頂けましたか?


□LP - Quincy Jones / AND STUFF LIKE THAT!!「Side:B /1.Tell Me a Bedtim Story」
http://www.quincyjones.com/ 
http://www.quincyjonesmusic.com/ 

この日のために選曲した曲数、ディスクはたくさんあるのですが次第に時間が
なくなってくると、あれもかけたい、これもかけたいという気持ちがせいて
来るのですが、この辺になってくると私の独断と偏見が更に進んできます(笑)

今回のエフコンで初めて聴いた、という曲も意外に多かった様子で、皆さんに
聴いたことある方? と問いかけると二、三人という曲もあり、私としては遣り
甲斐を感じる(笑)ところでもあり反面皆さんとしては好きでもない曲を聴かさ
れてしまったということもあるかもしれませんね〜^_^;

でも、様々な曲を聴いてきた私が味見した上で推薦した曲ばかりです。(^^ゞ
せっかくのJBLとOctave Jubileeシリーズ、そして最強のアナログプレーヤー
で新鮮味を感じながら楽しんで頂ければと選曲したものです。


□LP - Sarah Vaughan / How Long Has This Been Going On?
 「Side:B /5.When Your Lover Has Gone」wiht Louie Bellson
http://www.vervemusicgroup.com/sarahvaughan

これもこだわりの一曲。メンバーは大御所のジャズメンばかりですが、B面では
ピアノ、ギター、ベース、ドラムとメンバー一人ずつとSarah Vaughanがデュオ
を聴かせてくれます。そこで私が選んだのがドラムLouie Bellsonとヴォーカル
だけという珍しいデュオの演奏です。

K2 S9900の切れ味のいいドラムと名人Sarah Vaughanとの共演はいかがでした
でしょうか?


□LP - Monty Alexander / Montreux Alexander, Live!, MPS 817 487-2
 「Side:B /3.battle Hymn Of The Republic
http://montyalexander.com/

さてさて、これもこだわりの一曲です。もう26-7年前になるでしょうか?
このアルバムを数え切れないほど聴き込んだ私が来日したMonty Alexanderの
コンサートを聴きに行った時のエピソードを皆様に話しながら、これほど聴衆
を興奮させるピアノトリオはいないでしょう、という前置きで聴いて頂いた
ライブ録音の傑作です。同じ曲をライブで聴いた時の思い出が蘇ります。
皆様にも楽しんで頂けたのであれば良いのですが(^^ゞ


□LP - Dave Grusin / Disucovered Again「Side:A /2.KEEP YOUR EYE ON THE SPARROW 」
http://www.grusin.net/discovered_again.htm
私が持っているのはオリジナル盤です(^^ゞ
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3708/Sheffield.html

このLPレコードを見たある方が中古盤の市場でウン万円で売れるよ!!と教えて
くれたのが今でも記憶に残っています。

DIRECT DISC RECORDING LIMITED EDITION とレーベルにプリントしてある本物。
これをJBLで数え切れないくらい聴いたものです。
私がどのようなシステム構成でJBLを鳴らしていたかは来場の皆様にお話しし
ましたが、パワーアンプを5台使ってサブウーファーからスーパートゥイーター
までを鳴らしていました。

目の前で弾けるようなドラム、スルーレイト、ライズタイム、などなど当時の
アンプのセールスポイントを自分で実践しようと情熱的だった当時を思い出します。

今回も清々しい大音量でK2 S9900の魅力を皆様に聴いて頂きました。
それにしても、管球式のアンプがこんな音出すのか〜という迫力でした!!


□LP - Nat King Cole - The King of Sound 「Side:A /2.Mona Lisa」
http://www.topmusic.com/tmlp9006.3.htm
ここにあるのはLimited Edition No.0656というシリアルナンバーのディスクです。

当日使用したアンプOCTAVEのセレクションレコードもありました。
http://www.topmusic.com/tmlp9010.3.htm

さあ、いよいよ最後の一曲になってしまいました。古きを訪ね新しきを知る…
という格言にあやかって最後の一曲を選びましたが、何をかけるかは盤面に
針を落とすまで皆様には内緒にしておきました。

でも、ヒントは言いましたね〜(^^ゞ

「昨年話題になった映画でクライマーズハイを見た方はいらっしゃいますか?」

と尋ねると、お二人の手が上がりました。その中で主人公が自宅に着いた車
から降りていくという何気ないシーンなのに突然この曲がかかりました。

意外性の勝利でした!!私は聴きながら見ながらジーンとしてしまったものです。
ふとした時に全く予期していなかった曲が流れ、またその曲を聴きながら見せ
られると不思議な一体感というか納得させられてしまう映画の面白さ。いや、
これは監督の上手さではないかと思います。

映画のストーリー展開は決してロマンチックなものではなく、逆に神経をすり
減らすような物語と主人公の心理描写があるのですが、そこにこんな曲が突然
流れてくるのですから…。

私は針を落とす前に今回の試聴会でかけたどの曲よりも古い録音です。
1950年の録音を最後にお聴かせしましょう!! と言ってボリュームを上げた時
の皆様の表情を今でも思い出します!! いかがでしたでしょうか!?

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

結局30分も時間オーバーしてしまいました。いや、というよりも、このまま
続けてということであれば平気で何時間もおしゃべりと演奏を続けていける
のですが、ほどほどにということでエンディングとなってきました。

私はこんなことをお話ししました。

「1950年当時、歌っていたNat King Coleご本人、真空管しかなかった時代に
 当時のアンプとスピーカーで聴きながら最高の音質を記録し残そうとした
 人たちがいたわけです。半世紀以上たった今、彼らの感性と努力がこのよう
 に現代の私たちに素晴らしい演奏を聴かせてくれています。

 しかし、当時の人々は自分たちが聴いたもの残したものが50年後の未来に
 こんな素晴らしい音で世界中の人々が聴いてくれるだろうということなど
 全く想像もしていなかったわけです。

 つまり、この音楽遺産は時代の進化に伴ってこれからも輝きを増していくと
 言うことです。当時の人々が今のこの音を聴いたら何というでしょうか!!

 音楽を記録した世界遺産と言える音源は、これより未来の時代ではもっと
 素晴らしい音質で聴けるようになってくることでしょう。
 皆様がお持ちになっているソフトもこれからの時代で更に再生装置が進化
 すれば、それに伴って更に磨かれ光輝く音として楽しんでいけるものです!!」

こんな言葉で締めくくりさせて頂きました。(^^ゞ

商品説明なし、私の独断と偏見による選曲、しかし、その中にオーディオと
音楽の素晴らしさを言葉でなく体験で感じとって頂けたのであれば本望です!!

本当に今回はコンサートでした。皆様のご意見ご感想をお待ちしております!!
ありがとうございました。<m(__)m>

そして、こんなイベントに参加したいという方は先ずハルズサークルへのご入会を!!


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

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