発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
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H.A.L.担当 川又利明
2012年2月10日
 No.900 「H.A.L.'s One point impression!!-リアル-山岡未樹-の魅力!!」
 
2012年2月某日、今日の仕事もそろそろ終わりか〜と思っていたら突然の電話。
その第一声はどこかで聞き覚えのある声で「あの…山岡ですけど…」えっ!? 
えっ!! …と私(^^ゞ そりゃ〜ここ数日は毎日聴いていますから〜!

このようにご活躍のアーチストですから!
http://mikiyamaoka.maiougi.com/page7.html

業界のお知り合いか、はたまたファンクラブにハルズサークルの会員がいても
おかしくないわけですが、何とご本人からアポイントのお電話を頂戴できるとは!

その時の私の第一声は「あー!!これはこれは!!」という何とも陳腐な一言。
そりゃ〜驚きますよね〜。仲介して下さった方は余程オーディオに詳しいのか、
私が試聴したシステム構成のグレードをご本人に伝えていたのでしょうか、
ぜひここのシステムで聴いてみたいというご要望。もちろん私とて大歓迎です。

話はとんとん拍子で決まり、2月6日に何とご本人がいらっしゃるということに。
この仕事もだいぶ長くやっていますが、このような巡り合いがあるのは嬉しい
ことではありませんか!!

ということで、既報のようにお約束の時間にガラスの自動ドアの前に山岡さん
が立たれたものでした。

http://mikiyamaoka.maiougi.com/page10.html
このページも含めて今まで画像と録音された声しか聞いていない私がご本人と
対面してどのように感じたか!?

デビュー30周年ということですが、実にお若くておきれいでいらっしゃること!!
私のこの年齢になりますと女性の魅力、美しさをどのように感じるかは山岡さん
のデビュー以来の年数に等しく、それなりの視点と観察で見てしまうものです。

特に第一印象で鮮明に今でも覚えているのは目がとてもおきれいだということ。
そして、お話ししていると何ともチャーミングで、追っかけのファンがいらっ
しゃるということもうなづけることです。

想像以上にお若いので、私はこんな聞き方をしました。
「山岡さんのデビューは何歳の時だったんですか!?」

すると…、にこっと笑って私を見上げる目線で一言…。
「私…、デビューしたのは五歳ということにしてますの…!!」

おー!!私は思わず手を叩いてしまいしまた。一本取られましたね〜!
「はい! そうでしたか〜分かりました!!」

いかしてますね〜、最初から参りました(^^ゞ

山岡さんは当店のようなオーディオ専門店にいらっしゃるのは初めてという。
ぜひ全フロアーを見て行って下さい。では最初に私がブリーフニュースで
述べていたここのシステムで楽しんで行って下さい〜と試聴室へご案内。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/898.html
いきなりトップモデルでというよりも、順番にと考えていた私は最初にこれで
聴いて頂くことにしました。

■Speaker system:FrancoSerblin Accordo(税別 1ペア \1,100,000.) 
http://www.francoserblin.it/
http://www.ark-co.jp/audio/accordo/index.html

■D/A & Amplifire:DEVIALET D-Premier Air (税別 \1,580,000.) 
http://www.devialet.com/index.php
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/d-premier/d-pre_top.html

■CD Transoport:ESOTERIC P-01+VUK-P01 (税別 \2,500,000.) 
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/p01/index.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/576.html

■そして忘れてならないのがBlack Ravioliです。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/851.html
ここではBF-2を4個、BF-1を4個使用しています。

そして選曲は迷うことなくこれです!

■3.It Could Happen To You

■4.When October Goes

この二曲は先日の電話でのやり取りで山岡さんの大変なお気に入りであると
うかがっていたものであり、私のレビューでも聴いていた曲でした。すると…

「あら〜、ピアノがきれいだわ〜! 前田さんに聴かせてあげたいわね〜!」

前田憲男さんに来て頂けたら何と光栄なことでしょうか。
私は思わず、いつでもどうぞ〜、とご返事していました。

「どうしてこんなに広がるのかしらね〜」

と真剣に聴かれ感想も頂きました。プロに聴いて頂くと私もちょっと緊張した
りしますね〜(^^ゞだから選曲にもちょっと凝ってみたわけです。
プロのジャズシンガーに聴いて頂くのだから一ひねりしたこのディスクで!

山岡さんの歌を聴いてSarah Vaughanをイメージしてしまった私は、こんな
ディスクをラックから引っ張り出してきました。
http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/cddatabase/sv3.htm

1957年なんと私が生まれた年に録音されていたものです。シカゴのジャズ
クラブで歌っているもの。録音当時Sarah Vaughanは33歳です。客層からして
ダウンタウンという感じのクラブではタバコの煙がもうもうとたちこめ、野太い
客の歓声と拍手が渋い雰囲気ですが、しかし私が知っているSarah Vaughanの
声からは想像できない若い(笑)声なんです!!
この中から私の選曲は2.Willow Weep For Me (1932)原曲はこれです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Ann_Ronell

すると山岡さん「あっ、これ私も持ってるわ!」そうでしたか〜さすがです!
このトラックと途中から長めの間奏があるのですが、聴き続けていた山岡さん
が突然に…

「そう、ここよ! ここで入らなきゃいけないのよ!」

山岡さん曰く、2コーラス目に入らなくてはいけない時にSarah Vaughanが何と
それを忘れてしまったのか見逃してしまい伴奏が続いていきます。そうか〜、
これは間奏ではなく既に2コーラス目の伴奏に入っていたんだ!

間もなくガタゴトと何かにつまづいたのか突然の騒音の後にヴォーカルが
始まりました。私はこの物音は客席で起こったハプニングと思っていたのですが、
これはSarah Vaughanが慌ててしまい何かをひっくり返してしまったのだと
山岡さんはおっしゃる。つまり、Sarah Vaughanがそれをアドリブの歌詞に
してしまって歌い続けているのだとか! 

「Sarahがね、次のコーラスで入り損ねてしまったことを自分の歌でバラして
 しまってね、そのハプニングを即興の歌詞にして歌ってるのよ!」

ほ〜、そうなんですか!恐れ入りました!さすがでございます<m(__)m>
白人と黒人の声質って違うのよ、とおっしゃる山岡さんならではのプロフェッ
ショナルな解説に驚き関心してしまいました。

「しかし、いい音ね〜! こんな小さいのにしっかりしてるわ! このCDの録音が
 こんなにアコースティックだったとは思わなかったわ」

とおっしゃる。スタジオで録音した音質とは当然違うのだが、ドラムのブラシ
の質感を見抜いて当時の録音に関して鋭いご指摘でした。私が今年75歳になる
イタリアのお爺ちゃんが作ったスピーカーなんですよ、と言うと感心していました。

今回は時間の関係から下記のシステムでの演奏は残念ながら出来ませんでした。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/897.html

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さて、導入部は小型スピーカーとアンプという手始めから次はいよいよい
このシステムで聴いて頂くことにしました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/896.html

■Speaker system:The Sonus faber  (税別 1ペア \20,000,000.) 
http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/SONUSFABER.html

■Power amp:soulution Mono amplifier 700 (税別 1ペア \12,000,000.) 
http://www.noahcorporation.com/soulution/700.html

■Pre amp:soulution Line amplifier 721 (税別 \3,250,000.) 
http://www.noahcorporation.com/soulution/720.html

■CD-Player:soulution  745 (税別  \6,000,000.) 
http://www.noahcorporation.com/soulution/740.html

■Tandem Reference RL02 に上記をセットしている。
http://www.tandem-audio.com/#/home
http://www.dynamicaudio.jp/file/111122/11.22.02.jpg

■そして忘れてならないのがBlack Ravioliです。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/893.html
現在ではコンポーネントだけでBF-3(1個5万円)を合計20個使用しています。

使用しているケーブルや電源部などを全て含めればざっと五千万円のシステム。
次はゴージャスな演奏からいきますよ〜と言って、私はこのシステムでは最初
にこの曲を聴いて頂くことにしました。

http://wmg.jp/artist/michaelbuble/WPCR000013987.html

Michael Buble 4作目のアルバム、このCrazy Love(Hollywood Edition) の
1.Cry Me A Riverです。これは下記の随筆でも紹介しているディスクです。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto58.html

堂々たる演奏をじっくりと聴いて頂いた山岡さんはため息まじりに…

「確かにゴージャスだわ〜!ところで今の歌は誰かしら!?」

おっと〜、先ほどの選曲では山岡さんのコレクションにもあったということで
遅れをとりましたが、今度のディスクはご存じないようで私がMichael Buble
を簡単に紹介したところ…「確かにシナトラに似てるわね〜」と一言。

すると今度は山岡さんからリクエストが…。
http://mikiyamaoka.maiougi.com/page6.html
持参された「Dear Friends」を取り出されたので私は何曲目がいいですか、
とお尋ねすると迷いなく「Lullaby of Birdland」をとおっしゃる。
http://mikiyamaoka.maiougi.com/pdf/miki_cd.pdf
岩波洋三氏のライナーノーツもぜひご一読下さい。

私も初めて聴く曲です。The Sonusfaberの緻密で重厚な低域がロン・カーター
のウッドベースを克明に描くイントロが始まりました。
何とこの曲、ロン・カーターと山岡さんのヴォーカルというデュオなのです。

しかし、ロン・カーターのベースとは本当に流れるようなタッチで、同時に
スイングしているというかグルーヴ感があると言うのか見事なものです。

コード奏法で主題の旋律にハーモニーをとって伴奏するのではなく、ヴォーカルの
要所要所の旋律にクロスするように、またぴったりとフィットするように演奏
するベースは彼にしか出来ない至芸の技と言えるでしょう。

これまでに私がここで実演してきたオーディオシステムの中でも最高峰と言える
The Sonusfaberとsoulutionは素晴らしい録音に応えるように、そして軽々と
ウッドベースのソロを描写していきます。

そして、山岡さんのヴォーカル!!これアドリブですって〜!? ホントですか!!
ロン・カーターとのデュオでここまで歌いきってしまうのだから素晴らしい!!
すると、のってきた山岡さんがパシッ!と指を鳴らす音が録音されていました。

「あっ、これ!!私、思わず指鳴らしちゃったのよね〜。だって、ロンと二人で
 せっかくだから何かやろうか〜という事になってね、曲だけ決めたら軽く
 リハーサルだからというので歌い始めたのよ! だからついね…。
 でもね、録り終わってからBenny Golsonがね、今のテイク凄く良かったから
 これで行こうか! と一発でOKだしちゃったのよね〜。私も驚いたわ〜!」

へえ〜! と私。実に音楽を楽しむということはこういうことなんだろうな〜と
思ってしまいました。あのロン・カーターと初めて会って、いきなりアドリブ
でこれだけスイングする…、いや、出来るというのは凄い事じゃないですか!

このトラックだけでも聴き物です!!あっ、私としては「Speak Low」も良かった。
それと、ドラムとのデュオで始まる「Old Devil Moon」もいいですね〜。
この曲のエンディングで山岡さんのスキャットが素晴らしい。
まだ聴きたいのに…と思っているとフェードアウトされてしまって(笑)
結局「Dear Friends」は全曲いい!!

さて、いよいよ「I'm a woman,Now-MIKI-」をかけてることに!
5.Day by Day、いいですね〜! 9.'Round Midnight、聴かせますね〜!

「何でこんなに広がるのかしら〜!」と以外にマニアチックなコメントでした。
スタジオのラージモニターとは違う音の世界を楽しんで頂き、またご理解頂き
私も当店スタッフ一同も今回の巡り合いを大変嬉しく思っているものです!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

当店を1Fから6Fまで全部見て頂き各々のフロアーでも聴いて頂き、数時間に
及ぶ滞在で楽しんで頂いたようでした。私のところで一番多くの演奏を聴いて
頂いたことになりますが、いやいや実に多数の選曲をしたものです。

山岡さんのプロフェッショナルの世界は私には想像もつかないほど色々な事を
経験していらっしゃるでしょうが、そんな山岡さんがここで初めて聴いたという
音楽をいくつも紹介出来た事は私も嬉しかったです!!

それらの中で特に山岡さんが気に入られ、ヴォーカル・スクールにお弟子さん
たちに教材として聴かせたいと注目されたのは次の二枚のディスクでした。

■The Real Group http://www.realgroup.se/ より「Jazz:live」
ここでお聞かせしたのは「Splanky」でした。
http://www.spiceoflife.co.jp/rg_cd08.html

山岡さん「音程も正確だし上手いわ〜この人たち! これ教材になるわ!」

■Eliane Elias 「Something For You (Blue Note) 2008」より 
http://elianeelias.com/  5.WALTZ FOR DEBBY をおかけしました。
http://www.emimusic.jp/artist/eliane/

山岡さん「いい声してるわね〜、色っぽい声ね〜! 」

この他にも私の選曲した演奏にコメントを色々と頂きましたが、それら全てを
ご紹介するのは私の記憶も追い付かず、それでなくとも長い文章になってしま
うのでこの辺で。

楽しい時はあっという間に過ぎてしまうもので、記念撮影となりました。

■上記Vol.1で演奏したシステムを前後に記念撮影しました!
http://www.dynamicaudio.jp/file/120206/miki01.jpg

■今までwebサイトの写真しか見ていなかった私の第一印象は…
http://www.dynamicaudio.jp/file/120206/miki02.jpg

■とにかく明るく朗らかでたちまち仲良しになってしまいました(^^ゞ
http://www.dynamicaudio.jp/file/120206/miki03.jpg

■録音されている迫真のヴォーカルを本当にチャーミングなこの方が!? 
http://www.dynamicaudio.jp/file/120206/miki04.jpg

実は翌日の事、山岡さんからこんなメッセージを頂戴しました。

「昨日は長いお時間を頂き有難うございました。貴重な体験をさせて頂き
 改めてオーディオの深さを素直に感じました。各階の装置で自分のアルバム
 を聴かせて頂ける幸せにも感動致しました。

 その上それぞれの質感の違いがよくわかり、漠然とですが自分の好みの音も
 見つけられた感がありました。もちろん、総額5000万円の装置には圧倒
 されました!   

 音の立体間と広がり、芯の強さと暖かみを感じました。また 改めまして 
 川又さんのセレクトして下さるCDを聴かせて下さい。
 本当に有難うございました。」

はい、喜んで!!そして、お礼を申し上げるのはこちらの方でございます。

そして、音楽という芸術をどのように人々に知らせ広めていくのかという話題
があり、録音芸術の場合には生の音や原音ということを意識せずに楽しんで
欲しいものです、と私はお話ししました。

それは録音芸術に対して再生芸術ということを私達は目指しているものであり、
ここでいう芸術とは単純に人々を感動させるもの全てを指し示すということです。

そこで、今回の山岡さんとの貴重な巡り合いでアーチスト本人にハイエンド
オーディオを体験して頂いたエピソードの結びとして随筆「音の細道」の巻頭
に記している次のコメントを引用して締めくくりたいと思います。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

「芸術は真実でない。とは、我々誰もが知るところである。
 芸術とは真実を、少なくとも我々に理解すべき真実を、認識させるための虚構である。
 芸術家は、虚構を真実として他者に納得させるすべを知らなくてはならない。」 
 
                            パブロ・ピカソ

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

最後に私が紹介した山岡さんのアルバム「I'm a woman,Now-MIKI-」が中々
入手できないというお客様のご意見をご本人に伝えたところ、当店にて販売
出来るように商品を手配して下さるということになりました。良かった!!
皆様にご紹介した甲斐があったというものです。ありがとうございました。


担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.co.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

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