発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
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H.A.L.担当 川又利明
2012年1月25日
 No.893 「Black Ravioli PadシリーズがThe Sonus faberを更に進化させた!!」
 
最近の色々なトライの中で金星とも言うべきチューニングが↓これでした。

「巨体The Sonus faberを救った小さなBlack Ravioliの威力とは!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/891.html

そして、私は更にBlack Ravioliを使っての可能性を追求すべく、同社の
BFシリーズに続きBig PadとSticky Pad 1 & 2 を使ってのチューニングが
果たして現在最高と自認するThe Sonus faber & soulutionシステムにおいて
どのように貢献してくれるのか実験してみることにしました。

最初にどのように使用したかセッティング事例をご紹介しましょう。

http://www.dynamicaudio.jp/file/120122/stpd02.jpg

Transparent PI8の下にBig Padを4個使用しました。PI8が床から浮き上がって
いるのがお分かりでしょうか。PI8には小さなゴム足が付いているのですが、
それを避けてBig Padがボトムプレートに直接密着するようにセットしています。

さて、その次はこれです。
http://www.dynamicaudio.jp/file/120122/stpd03.jpg
ちょっと分りにくいかもしれませんのでフラッシュを焚いて撮影してみました。
http://www.dynamicaudio.jp/file/120122/stpd01.jpg

Sticky Pad 2をTransparentの電源ケーブルPLMM2Xのフィルター部の下に一個ずつ、
そして、プリアンプとパワーアンプをつなぐインターコネクトケーブルである
ESOTERIC 7N-DA6100 MEXCEL RCA/特注7.0m(税別\3,120,000.)に使用したところ。

通常はこれらは床に直接置いているのですが、当フロアーの床に関して再度
おさらいということで、次のような状況をお知らせしておきたいと思います。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

H.A.L.の床はどういう構造になっているのかという大前提から説明を。
当店が入居しているビルは本来オフィス用の構造であり、全フロアーともに
OAフロアー、つまり浮き床式になっていて各種の通線が出来るようになって
いますが、H.A.L.1からH.A.L.3までの3フロアーの試聴室はコンクリートで
床を埋めて補強しています。びくともしません!!

そして、ここの試聴室では約38uに渡り厚さ10cmのコンクリートを流し込んで
固めてありますが、ざっと計算するとコンクリートの重量としては8.6トンと
いう大変きな質量が存在しています。この床面に大してスピーカーやパワー
アンプのスパイクを直接突き刺すということであれば、メカニカルグランディング
としても理想的な状態と言えます。これらをスパイク使用という状況で述べて
いたのが下記のブリーフニュースでした。

「MORDANT-SHORT Performance6 & ESOTERIC I-03 & Black Ravioliの進化!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/851.html

更に、それに床面の仕上げという要素が加わってきます。下地がコンクリート
でも、その上にフローリング、石材、タイルなどを貼り付けた色々な仕上げが
ありますが、木材のフローリング表面にスパイクを使用することでは悪い要素
はさほどありません。

そして、ここで使用しているのがタイルカーペットです。先ずは大手メーカー
のサイトから↓これをご覧になって下さい。

http://www.toli.co.jp/digital_catalog/fabricfloor2011/index.html?id=0004

最初のページを開くとオーディオルームにお薦めというセールスポイントが
ありますが、意外に意外タイルカーペットは私も推薦したいものなのです。

http://www.dynamicaudio.jp/file/110810/tc01.jpg

http://www.dynamicaudio.jp/file/110810/tc02.jpg

さて、そこで次の写真を見て下さい。↑これは私が撮影しました(^^ゞ
タイルカーペットの断面をクローズアップしたものです。新品で毛足がつぶれて
いない状態で毛足が3ミリ、下地が2ミリということで厚さは5ミリでした。

タイルカーペットが音響的にメリットがあるいうポイントが二つあります。
一つは吸音性が結構あるということで、スピーカーの一次反射音をかなり吸音
してくれるということ。ただし中高域の帯域だけです。また、メーカーのカタ
ログにもありますが生活騒音も同時に吸収するので室内のノイズフロアーを
下げてくれる効果があります。フローリングの部屋が多いですが、実はこのよ
うなメリットがあり低コストで作れる音のいい床として利用されるといいでしょう。

もう一つのメリットはスパイクに対する機械的ダンピング効果というものです。
写真でご覧のように下地2ミリを貫通するようにしてスパイクがタイルカーペットの
下にある基礎に打ち込まれた時に、ラバー系素材がスパイクを包み込むように
してダンピングしてくれるのです。ですから、基礎がコンクリートであっても
グサリと差し込む事でラバー系素材に空いた穴はちょうど良い受け皿という
役目を果たしてくれます。

そして、タイルカーペットのオーディオ的なデメリットを説明しましょう。
この上にコンポーネントやスピーカー、ラックの脚部など全てのものを置くと
いう場合に設置面が平面という時には機械的にはフローティングされた状態に
なってしまいます。

当然タイルカーペットの上に直接Black Ravioliを置いてみようということも
お薦めできない理由がここにあります。基礎がしっかりしているという前提で
タイルカーペットの音響的メリットを活用するのであれば、設置する時には
なるべく小さい面積で荷重を基礎に連結させていくことが必要と言う事です。

そのような特徴を踏まえた上で、タイルカーペットの床であってもスパイク
直刺しよりも良い音を狙いたいということで、どうやってBlack Ravioliを
使いこなしていくか、ということになります。

このような状態ですから、タイルカーペットをいちいち剥がしてBlack Ravioli
の実験をする事が出来ないので、私は今回のPadシリーズの試聴を床上で行う
ということに懐疑的だったのです。しかし、ここで効果が出るということは
フローリングなど硬質な床面での効果は更に上がるはずという推測も出来ると
言う事であり、テストを始めてみたわけです。

長い前置きで申し訳ありませんでした。そろそろ話を戻していきましょう!!

http://www.dynamicaudio.jp/file/120116/BLACK_RAVIOLI-Pad.pdf
Black RavioliシリーズのPadシリーズが1月21日より値下げされています。

税別\24,000(4個1組)のSticky Pad 1 & 2 と\50,000(4個1組)のBig Padを
テストするのは下記のシステムという何とも豪華な組み合わせですが、この
クォリティーあってこそPadシリーズの威力が的確に確認できたというものです。

■Speaker system:The Sonus faber  (税別 1ペア \20,000,000.) 
http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/SONUSFABER.html

■Power amp:soulution Mono amplifier 700 (税別 1ペア \12,000,000.) 
http://www.noahcorporation.com/soulution/700.html

■Pre amp:soulution Line amplifier 721 (税別 \3,250,000.) 
http://www.noahcorporation.com/soulution/720.html

■CD-Player:soulution  745 (税別  \6,000,000.) 
http://www.noahcorporation.com/soulution/740.html

■Tandem Reference RL02 に上記をセットしている。
http://www.tandem-audio.com/#/home
http://www.dynamicaudio.jp/file/111122/11.22.02.jpg

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

今回、使用前・使用後の比較試聴に使用した選曲は聴き慣れた次の三曲。

■Michael Buble Crazy Love(Hollywood Edition) 1.Cry Me A River 
http://wmg.jp/artist/michaelbuble/WPCR000013987.html

■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章  小澤征爾/ボストン交響楽団

■“Basia”「 The Best Remixes 」CRUSING FOR BRUSING(EXTENDED MIX) 
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/ES/Basia/
http://www.basiaweb.com/
http://members.tripod.com/~Basiafan/moreimages.html#remixes1

数時間に及ぶ比較試聴を行いつつ、思わず自分は何と物好きかと思ってしまいました(笑)

http://www.dynamicaudio.jp/file/120122/stpd01.jpg

先ずは上記の写真にあるようなセッティングのPadシリーズを全て外して何も
ない状態から試聴を始めました。

Sticky Pad 2は手持ちが8個しかないので7mのESOTERIC 7N-DA6100 MEXCEL RCA
ケーブルのうち40センチ間隔くらいで2mくらいの範囲に渡って写真のように
セッティングしたのですが、二個ずつ三段階に渡って増設していくという事で
試聴を開始しました。

7mのケーブルに対してたった二個のSticky Pad 2を使っただけで効果があるのか?
しかも写真のようにポンと置いただけ!!そして、Sticky Padの下には上述の
ようにタイルカーペットがあるので、その毛足の上にSticky Padは浮いている
という状態なわけです。そんなことで変化があるわけないじゃないか〜!?
はい、私も最初はそう思っていました。

課題曲全部でこんなに細かな比較試聴を何度も繰り返すのは大変です。
そこで私はケーブルの微振動があったとしたらこんな曲のこのパートが判断
しやすいだろうと選曲したのが“Basia”でした。

イントロの9秒間だけを使います。センターには打ち込みのバスドラム、
Rchにはギロが細かくリズムを刻みます。低域のダイナミックな打撃音と
ギロのカリカリとした高域に全神経を集中して、使用前・使用後の二枚の絵の
間違い探しを始めました。

何もセットしていない状態で9秒間のイントロを繰り返し記憶していきます。
さて、ラックの向こう側に回り込み二個のSticky Pad 2をセットしました。
プレーヤーのトラックを頭出ししてソファーに座りリモコンでポーズを解除。
これを数十回繰り返するですから物好きとしか言いようがありません。すると…

「えっ!!ホントかよ〜!!まだ二個しかやってないのに最初からこれかー!!」

ギロをひっかくスティックが細くなっています。カリカリの一粒ずつが変化
しているではありませんか!!バスドラムの音像がどうして縮小してるんだ!!

ここでの使用システムは確かに最高級のものですが、それらがPadシリーズで
更に磨かれていくのですから面白くなってきました。次は二個足して4個です。
再びラックの裏まで回り込んで作業してセンターポジションまで戻り、リモコン
を手にして座りました…。

「おー!!ギロのエコー感が増量している!!ドラムが更に引き締まったぞ!!」

これは面白くなってきました。40センチの間隔で更に2個足して6個としました。

「あら〜、ギロの余韻感は滞空時間が長くなったし右チャンネルからセンター
 に向かって響きの空間が大きくなったぞ!!ドラムの輪郭が鮮明になった!!」

ケーブルだけにもっと追加したい気持ちはありますが、7mの全長に対して全て
にセットしなくても十分だという実感が湧いてきます。では、今度は電源回り
ということでTransparent PLMM2Xのフィルター部の下に1個ずつセットしました。

「いや〜、驚き!!ギロという単純な楽器にこんなに複雑な色彩感があったのか!?
  ギーコ、ギーコという音の中の一粒ずつに微妙な色合いが発揮されます。
 そしてバスドラムのスピード感が加速したかのようにテンションが高まる!!」

PLMM2Xのフィルター部は電気的な作用だけでなく機械的にも振動対策の一環と
して剛性の高い素材に変更になっていたわけだが、その下にSticky Pad 2を
セットしただけ、しかもタイルカーペットというフローティング状態で。
これが硬い床に直接触れている状態だったら変化量はもっと大きいはずです。

http://www.dynamicaudio.jp/file/120122/stpd02.jpg

さあ、いよいよ仕上げということでBig PadをPI8の下にセットしました。
http://www.axiss.co.jp/whatsnew_trans_PoweIsolator-2011.html
本体重量 9.5kgのPI8はずっしりと重たく、小さなゴム足が付いていますが、
フロントパネルとリアパネルの付近に前後でセットしました。両サイドパネル
に沿って左右に二個ずつという配置も試しましたが、微妙ですが多数のPLMM2X
を差し込んでいるリアパネル付近にセットした方が好ましい音質であり、位置
関係でも微妙に違いがあります。さあどうか…!?

「ちょっと待ってよ!!どうしてバスドラムの定位感が上方向に移動するの!?
  おいおい…、ギロの粒々の音一つずつが余韻感を持ち始めたよ!!ホントか!!」

高域の情報量が拡大し音場感も拡張され、低域は余分な成分が整理されて音像
がリアルさを増してきます。これは他の課題曲でも確認され、オーケストラも
ヴォーカルも同ベクトルでの変化はすべて好ましいものでした!!

Big Padを電源ユニットの下にセットしてこれほどの効果があるという事は、
Transparent PIMMでも同様、ESOTERIC PS-1500でも同様と推測されます!!
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/ps1500/index.html

そうです!!これら全て過去のハルズサークル企画で推薦し販売してきたもの。
これら電源関係のアイテムでACケーブルを含む全てに効果ありと高い確率で
推測できるものです!!

今回は床に這わせた7mのケーブルに対してたった2個からの効果を確認し、
電源ケーブルでも同様な効果がありましたが、ラックの裏側でつながれている
ケーブルは必ずラックとどこかで接触しているわけです。

そんな時にはSticky Padの接着面のシールを剥がしてラックのフレームに
取り付けて下さい。そこにケーブルとの接点を持たせることで同様な効果が
期待できるというものです。

そして、フローリングの床に接触しているケーブルたちにもどうぞ使用して下さい。
私がここで実験したことが皆様のシステム環境でどのように再現されるのか、
それは期待値だけで断言は出来ませんが、ハルズサークルの皆様にはモニター
企画を用意しましたので、どうぞお試し頂ければと思います。

こんな企画を楽しみたい方はハルズサークルにご入会下さい。


担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.co.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

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