2020年6月1日 No.0719
 新着投稿⇒H.A.L.'s Hearing Report-Hybrid-ANKH

東京都大田区 K.T 様より

Vol.1「この環境で同じ曲を弾くバックハウスとルビンシュタインを聴き比べてみたい!」




最新の投稿をご紹介致します。

Vol.6「足し算の原理を考えると効果過剰となってしまわないのか?」
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_moni0630.html

前回の投稿をご紹介致します。
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_moni0628.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_moni0624.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0713.html

これまでの投稿をご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0612.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0674.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0609.html

下記のページでも紹介させて頂きました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0665.html

K.T 様の代表的な使用コンポーネント

DEVIALET Expert 1000 Pro (¥4,300,000.)
https://www.devialet.com/ja-jp/expert-pro-audio-system/

MAGICO S7 (M-CAST 1Pair¥9,500,000.)
http://www.electori.co.jp/magico.html

ESOTERIC Grandioso D1X(¥3,500,000.)
https://www.esoteric.jp/jp/category/grandioso

Vol.6「足し算の原理を考えると効果過剰となってしまわないのか?」
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_moni0630.html

★実は…、上記のレポートにもありましたように私からお送りしたTransparent
 OPUS Power Cordを返却のためにわざわざご来店頂きました事から今回の投稿へと
 つながってきたというエピソードであり、この段階ではHybrid-ANKHに関しては
 未公開新製品なので匿名にということでお願いしていたことを追記しておきます。

日本音響エンジニアリングHybrid-ANKHによるH.A.L.の劇的な音質進化!
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1602.html

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ダイナミックオーディオ5555
店長 川又さま

お世話になります。
昨日は時間を割いて頂いてありがとうございました。

H.A.L.Iの改装、大いに興味がありましたが、事前に漏れ伝え聴くところに
よるとおそらく改装の主な内容はアレだろうと。

であれば、アレをあれほど敷き詰めた効果ってどれくらいなの?と
いそいそと出かけました。

まずドアを開けていただいて目に入るのは、壁面一面に整然と据え付けられた
例のアレにみえるもの。

そして入ってすぐ、聴覚はもちろん体全体でふと感じる室内の空気感の変化!

以前はごくわずかに圧迫感のようなものがあったらしいことを、
空間を満たす何かが少し軽くなって感じられることから初めて気がつきました。

しかも、新築や改造なしで既存の部屋に導入しやすいように工夫されたコレは、
既存のアレにあの効果を追加しながらサイズアップやエステティックなデメリットを
避けるように工夫されたようで、意外と壁面からせり出す圧迫感がないというのも
目から鱗でした。

そしていつもの席で待ちに待った試聴ですが、最初にかけていただいたショパン。

HIRO ACOUSTIC MODEL-CCCSの得意な入りと、とめ・はね・はらいがなんという
空前のレベルで再生されていることか。

もちろん、例のアレの派性型ですから、混濁や変調を起こさずダイナミックレンジが
上の方に拡大できるのだろうとは思っていましたし、実際それもありました。

持ち込んだCDでも、クライバーのベト7
(グラムフォンの方ではなく、録音が…でも演奏が!!!なバイエルンとのライブ盤)の、
第一楽章の唖然とする推進力がさらに天井知らずに増していく様は、
(聴衆のくしゃみのタイミングや位置まで指させるほど聴いたディスクなのに)
この後この曲は一体どうなってしまうのだろうとまるで初めて来た時のような
衝撃をうけました。

終楽章も圧巻ですが、この録音はあまりの演奏に終了後に一拍観客の息をのむ様が
(くしゃみ同様)生々しく記録されているのですが、その観客の受けたインパクトの
巨大さが(録音は…なのに、)生々しく再現されて感激しました。

更に良かったのは、アレの効果の代償に、ほぐれたはいいがそれぞれの音が薄く
なったり、あばれを均すかわりに躍動感を削いでしまうような二律背反を感じる
ことなく聴こえることでした。

違う会場での拍手がどう違って聴こえるか、イーグルスのライブ盤と比べてみたくて
これもかけてみましたが、それぞれの音響の違いや聴衆の位置や奥行など、聴いて
みなければわからない面白さでした。

ただ、今回の一番の収穫は、大きな音や重なった音の改善に加え、強くゆっくりや
弱く速くとか、どんどん弱くとか、いわゆるニュアンス、階調の幅広さと正確さの
再現力が増していることでした。

余韻の表現もそうですが、音の強さ、速度と音色をコントロールできるプロの演奏家の
プロたるゆえんと、いかにその点に集中して演奏しているかをまじまじと(見えないけど)
見せつけられました。

クラッシックの演奏会の場合、コンサートホールの座席では遠すぎてオケやソリストごと
買わない限り、このニュアンスの機微を聴くことはできませんから、聴く方にとっては、
これこそマイクとスピーカで行う録音芸術の大きなメリットであることが一目瞭然ですし、
弾く方にとっても録音あってこそ自らの演奏をプレイバックすることでさらに腕を上げて
いくことができるわけですから、文明の利器の極みとして享受できることをありがたく思います。

ここ数か月は、世相がら特にそんなことを感じてしまいました。

今までよりもっとでっかい音でもすっごいんだよ!(日本語でいうロマン)っていう
改良ならH.A.L.Iの音響はさすがだね!!ですませられるのですが、
コトは(これも日本語でいう)ロマンティックにかかわる領域なんですよね〜。

この環境で同じ曲を弾くバックハウスとルビンシュタインとかポリーニを聴き比べてみたいなぁ。
ハイフェッツと川又さんの嫌いなハーンのバッハを聴き比べるのも面白うそうだなと、
マスクの下でニタニタしながら電車に乗ったのでした。

測定等はのちに行うと伺いましたが、この時点でも改装は大成功ですね。
おめでとうございます。またよろしくお願いします。

追記
サークルのメンバーには適切なオーディオ表現で上手に感想をお書きになれる方は
たくさんいらっしゃるので、僕はあえてMagico S3を試聴しに行った頃の、
機械に興味はあるし音楽は大好きなんだけど、オーディオの性能としての良し悪しが
自分の好きな部分(僕だったら音色と帯域バランス)ぐらいしかわかっていなかった
頃の自分に向けて、こういうところも面白いよと伝えるつもりで向けた言葉の投稿でした。

今度は一緒にIce Princessハーンとか、(どう考えても薬キマってるだろ?)
ビリーアイリッシュ聴きましょうね!

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

K.T 様 ありがとうございました。しかし、参りましたね〜この一言には(笑)
「川又さんの嫌いなハーンのバッハ」とは…(^^;

よくぞ私の、そんな小さな一言を覚えていらっしゃいましたね〜^^;

H.A.L.'s One point impression!! - Y' Acoustic System Ta.Qu.To-Zero Vol.1
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1493.html

確かに二年前の上記のインプレッション記事にて次のように述べていました。

「これも後述しますが、上記のヒラリー・ハーンのCDは日頃あまり試聴には使いません。
 どうも演奏が早すぎてテープレコーダーを早回ししているような感じなのです。

 例えば第1番の第一楽章をダニエル・ロザコヴィッチは3:56で演奏しますが、
 ヒラリー・ハーンはたったの3:13です。せめて7分か8分以上の曲であれば43秒の
 違いなどはあまり気にすることはないのでしょうが、3分程度の曲では目まぐるしく
 感じられ、他のトラックでも同様にヒラリー・ハーンはテンポの早い演奏です。

 彼女のファンがいらしたらお詫びします。音楽性とは別にして音質的には素晴らしい
 ものなのですが、マニア的分析のための幼稚な発想のひとつとしてお許し下さい。」

Ice Princessハーンが特に嫌いという事ではなく、あくまでも録音の一例に対しての
感想なので誤解なきよう何卒よろしくお願い致します。でも、嬉しいですが!

また、ビリー・アイリッシュに関しても既存のCDの演奏傾向と音質という事が
私としてはダメなのですが、今後彼女の音楽スタイルが変わったとしたら素直に
評価したいと思っているものです。どうなりますかね〜グラミー後の彼女は?

さて、本論からずれてしまいましたが、こんなK.T 様とのお付き合いは実に楽しい
ものであり感謝しております。皆様に支えて頂いている私です!

今回のHybrid-ANKHの導入に関して実に上手い評価の言葉を頂きました。

それは…「まじまじと(見えないけど)見せつけられました」という一言です!

演奏のニュアンスと情景が見えてくること、Hybrid-ANKHに対する最高の賛辞です!
ありがとうございました。

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


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