No.0612 2017年10月13日
 新着投稿⇒H.A.L.'s Monitor Report-H.A.L.'s E.S.Insulator

Vol.2「唯一の懸念としてMAGICO S7のツイーターがとばないことを祈りながら!!」

次々にハルズサークル会員からのインプレッションが寄せられてきました。
まだまだ本企画では応募を承りますので是非皆様も体験して頂ければと思います!

■H.A.L.'s E.S.Insulatorとは何か!?
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1422.html

■そして、私の試聴レポートは下記にて!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1420.html

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

東京都大田区 K.T 様より

これまでの投稿をご紹介致します。DEVIALET1000ProとMAGICO S7オーナーです!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0674.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0609.html
下記のページでも紹介させて頂きました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0665.html

ダイナミックオーディオ5555 店長 川又さま

お世話になります。
H.A.L.'s E.S.Insulatorの自宅試聴ありがとうございました。

いつも通り迅速に手続きをして頂いたおかげで、連休にたっぷり試聴し効果を
実感することが出来ました!

Devialet用とソース用で3セット貸し出して頂きましたが、まずソース機器のみに
使用して試聴、ついでDevialetにも追加して試聴しました。

Devialetに使用した時が一番効果の度合いが高かったのですが、結果として追加して
いくことで同じ効果が増していく方向だったので、まとめて試聴した印象を述べます。

最初に表明してしまいますが、僕のインシュレーターに対するスタンスは、
”インシュレーターは難しい。滅多に変えない。変えたくない。”です。

その理由は、何を使っても音が変わり、どれも効果は感じるものの、メリットと
デメリットが相半ばしていて落としどころを見つけられるまでキリがないと
思っているからです。

冗談でラックの棚板にボードを載せて、インシュレーターをかませて機器を置く、
ではなくて、さらにボードもう一枚ボード…これが一番いい音!みたいな笑い話が
ありますが、本気で取り組んだら、自分も何枚もボードやインシュレーターを
使いたくなるだろうなと思わずにはいられません。

従って、機器の下にはタカラは埋まっていないと“思い込み”、もっぱら設置の
安定感と審美的に許容できるかを優先し、音質については明らかな後退がない限り
以前から使っているインシュレーターを使用するか、使わないで直置きにするかにしています。

ここまでで言い訳なのがバレているでしょうから白状しますが、機器の下に何かを
置いたらめんどくさいことになるとヒネテいるのですね。

では本題。ラックの木製棚板と機器の間に使用しています。

長々と脱線した挙句に正反対のことを申し上げますが、H.A.L.'s E.S.Insulatorの
一番素晴らしい点は、確かな効果を示しながら、機器と直接接している物体としての
クセが感知できないくらい少ないということです。
 
つまり低域が豊かになるものの、チューニングが曖昧になってしまうとか、見かけ
(聴きかけ?)上の定位がよさそうにして細くなってしまったり、埋もれがちな
細かい音を聴こえやすくする一方、どの音もやせてスカスカ・ギスギスすると
いうことがありません。

H.A.L.'s E.S.Insulator設置後は、ピアノのハンマーが弦を叩く立ち上がりの
インパルス、弦の響き始めから消え際、筐体の鳴きのすべてが時間的にスムーズに
移行し、どれも均整がとれた大きさとテクスチャーで聴こえてきます。

スネアやシンバルなど、細かい音の粒立ちがつぶれてしまうことなく精細にわかりますが、
行き過ぎてつながりを失い散り散りに分かれてしまうことなく、一つの音の連なりカタチを
保っています。

ボーカルは白眉で、まるで自分がアーティストの目の前のマイクの中に入って、
そこに吹き込まれている様を覗いているかのように近しく生々しく聴こえてきます。

あまりに生々しいので、録音によってはスピーカーから試聴位置までの距離ではなく、
マイクとボーカルや楽器の音を拾ったマイクとの距離感が情報として聴こえてきてしまうほどです。

声はスピーカー間の中央に定位しているのに、その声自体は、そこから少し離れた位置から
吹き込まれていることがはっきり感知できてしまうのです。

また、音の位置が前後左右上下とも安定して自然に定位します。
自然にとは、定位したボーカルや楽器の音像に、現実には聴きえない輪郭の強調や
縁取りのようなものを感じたりしないという意味です。

同時に、静電気や電磁波に対する作用なのか、何もない空間に“より”なにもない
という変化に気がつきました。

試しにH.A.L.'s E.S.Insulatorを外すと、何もなかった背景が視覚的に灰色っぽく
浮いて感じられ、ノイズかなにかを感知してしまうのでしょうか、全体のコントラストが
下がってしまうように聴こえてしまいました。

どの音も埋もれず、且つ浮いたり、悪目立ちすることがないため、聴こえてくる
音の数は増えているものの、音楽として調和がとれています。

いわゆる“盛った”インシュレーターと比べると、一聴dumpした素っ気ない、
死んだ音のように聴こえるかもしれませんが、それとは明確に異なります。

視覚的に例えると、市販されているTVの見かけの精細感とキャッチーな色付けに
慣れた目で、初めてマスターモニターを見たとき感じる印象に近いでしょうか。

当初は色が薄く、輪郭は淡く、暗く、何となく眠い、味気ない画像に見えます。

しかし、目が慣れてくると、そのバランスでこそ画面全体が違和感なく俯瞰できる
ようになり、輝度、色調、濃度などの階調が細大漏らさず精密に表示され、映像
制作者の意図が確認しやすいまさにモニター画像であることが分かります。

H.A.L.'s E.S.Insulatorでは音にして、明暗、濃淡、立ち上がりや消え際の姿まで
音の骨格や肉づきを含めて丁寧に描写するように変化しているのが明らかです。

痩せたのではなく歪みが減って素の録音の意図が感じとりやすくなっているのです。

くどいようですが、生来の物ぐさもあって、どれほど特定の効果に優れていても、
使用前よりボリュームが大きくなったと感じられたり、ボリュームを上げようと
すると耳障りになるインシュレーターは(何かを強調する:意図的に歪みを生じている)
ラウドネスインシュレーターと疑って採用しないことを信条にしています。

ところが、どこにも強調感がないH.A.L.'s E.S.Insulatorは、ボリュームを上げても
全くうるさくなることがない(逆に歪みが減って静かになったように感じる)ので、
使用前よりボリュームを上げて聴くことができます。

一般にボリュームを上げるとダイナミックレンジも広がるので、さらに音質上の
メリットを実感できます。

唯一の懸念として、MAGICO S7のツイーターがとばないことを祈りながら。。。

当初感じた味気なさとは、実は脚色のなさであり、微妙な音色の違いやハーモニー
それ自体とその重なる様を、(位置情報まで含めて)埋もれさせることなくありの
ままに表現していることが実感できたら、あとは何を聴いても楽しめますね。

このアクセサリーはアーティストとエンジニアが何をどう聴かせたいかを体験する
ことを楽しみたい場合に最適な選択肢ではないでしょうか。

反対に低域の量感、高域の透徹感、澄み切った音場、アタックの強さ、電子音の
ディストーションなどを自分好みの美音に仕立てて楽しみたい場合には、
その落差に幻滅することになりそうです。

DevialetやPCは多くの機器の中では比較的軽量なので、H.A.L.'s E.S.Insulatorの
材質との相性の良さもあるのかもしれません。

しかし、どんなラックに置いても、何を敷いても、設置した物体のクセがどうして
音に出てしまうことが不可避のオーディオ機器にあって、H.A.L.'s E.S.Insulatorは
置いたところのクセを感じにくくするという、インシュレーターとしては非常に珍しい
効果が期待できるという点が画期的です!!

ゴテゴテしてないですし、価格も今やこの業界ではホッとできる範囲かと…

設置系アクセサリーで悩ましい時や、いろいろ使い過ぎて取っ散らかって困って
いる場合には、まずH.A.L.'s E.S.Insulatorから始めてみるのが成功への近道と感じました。

さて、早速どこから導入しようか思案します。
まだ試せていない機器がいくつかあるのです。。。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

K.T 様 ありがとうございました。本当にポイントを押さえ核心をついたご感想を
頂きありがとうございました。私も同様に今までにインシュレーターやボードなど
多数のチューニングアイテムを試してきましたが、本質的に再生音の質、楽音の
本質的な要素を変化させてしまうものは採用しませんでした。

そして、開発者の河西さんも音質を変えないように配慮して設計し製作してきたと
いうコメントを以前に述べていたことを改めてご紹介しておきます。

H.A.L.'s E.S.Insulatorを一か所に使用し、その効果をお認め頂いた場合には
それを外して他のところにセットして試そうか、と思っても一段階前の変化を
なくしてしまい次の過程の変化を探るということはもどかしいことと思います。

結局は一か所に使ったら、それをそのままにして他の所にも追加していきたくなる
というのが人情かと思います。でも、安心して頂きたいのですが、特定個所に使って
感じたこと、起こった変化というものは他の所に使ったからと言って異種の変化の
ベクトルになるかというと絶対にそのような方向性にはならないということです。

ワンポイントで感じた変化は他の所に使っても同じ方向性での変化となるものです。
そういう意味から申し上げれば、先ずはシステムの中で最も信号の上流に使って
みるというのが第一段階としてお薦めしたいところです。

システムの最も上流で浄化された信号が流れていく過程において、せっかく清らかに
なった音楽信号がシグナルパスの過程において僅かでも濁ってしまうという疑心暗鬼を
感じてしまいそう…、という場合には遠慮なく私にご相談下さい。

追加でのモニター製品を何セットでもお貸出しする用意がございます!!

どうぞ皆様の気の済むところまで実験して頂き、皆様の感性で「ここまでやれば安心だ」
と納得できるところまで追求し、皆様にとって必要と思われるセット数にて導入
して頂ければ何よりであると思います。

これは決して押し売り的な発想ではありませんので、どうぞ誤解なきように!

皆様にとって音楽再生の純度を今まで未開拓の世界だった静電気絶縁という視野に立ち、
こんな音が自分のシステムから出るんだ!! という発見をして頂きたいだけです!

そういう意味で、この企画は末永く継続していきたいと願っているものです。
さあ、皆様もせっかくのハルズサークル会員特典を利用しない手はありません。
レッツ、チャレンジ!! です!! まずはハルズサークルにご入会下さい!!

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


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