No.0628 2020年3月19日
 新着投稿⇒H.A.L.'s Monitor Report - CHORD Ground ARAY

Vol.1「CHORD Ground ARAY 効けば聴くほど魅力的です!見積もり、お願いします!」

東京都大田区 K.T 様より

前回の投稿をご紹介致します。
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_moni0624.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_hear0713.html

これまでの投稿をご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0612.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0674.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0609.html

下記のページでも紹介させて頂きました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0665.html

K.T 様の代表的な使用コンポーネント

DEVIALET Expert 1000 Pro (¥4,300,000.)
https://www.devialet.com/ja-jp/expert-pro-audio-system/

MAGICO S7 (M-CAST 1Pair¥9,500,000.)
http://www.electori.co.jp/magico.html

ESOTERIC Grandioso D1X(¥3,500,000.)
https://www.esoteric.jp/jp/category/grandioso

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昨日お借りした例のものは、あれは一体なんなんですか!?

帰宅して軽く10分程度試すつもりでDevialetにつけて、4時間くらい聴いてしまいました。
おかげで夕飯も取り損ねました。責任取って(大幅に安くして)ください。
試聴開始10秒で、コレはあるといいではなく、必須となりました!

ノイズが減るということに関しては、確かにその通り。

無限遠から放射するように音場を形成するよう演出されたシンセサイザーは、
本当に正中奥のずっと奥からそのように聴こえますし、定位もいいし、
それぞれの音も混濁なく澄んで立体的に聴こえます。

バランスが悪くなるとヒステリックになりやすい音源の試聴も難なくクリアー。

でもそれだけなら、GC3もあるし、キリがないのかななんて余裕で構えていられるの
ですが、主に低域に多いリズムセクションのにじみがなくなってくっきりするせいか、
何を聴いても楽曲のレイヤーが重層的に積み重なって進行していくさまが楽しくて
たまらなくなります。

日本のオーディオ評論って、低域の音階や量感に言及しても、そのありがたさ、
必要性を必ずしも伝えていないと思うのですが、例えば西洋の音楽は拍やリズムで
成り立っていて、それがまた伸び縮みしたり変形しながら進行していく楽しさがありますよね。

グルーブ感やスウィングもそうした要素の一部ですし、古くはベートーベンの
ジャジャジャジャーンの動機が形を変えて3、4楽章に出てくるところをわかり
やすく理解する(面白さを感じる)のにも、ドラムやベースの音階はもちろん
過渡特性までしっかり出すことが重要なんだと思います。
量についてはまた別の要素で。

川又さんのHIROやYG,Magicoなどは、その部分の再現性に対する解答として
ああいった設計を選んだのでしょうし、バスレフを採用するメーカーも、
最近は様々な工夫をしているようですね。

一部の日本人がリズムの再現についてあまりこだわらないのは西洋の言葉と比べて、
標準語がほとんどリズムや拍を持たないからかなと思うこともあるのですが、
的外れかもしれません。

それでも、もうメロディーやボーカルは飽きるほど聞いた曲をリズムのレイヤーに
注目して聴くとどんなに楽しい発見があるかを、この商品は教えてくれそうです。

ちなみに、メロディーにリズムのレイヤーを重ねるといかに楽曲に躍動感が
出るのかとういうのは、Youtubeでこのヒトが教えてくれます。
日本人が作った曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=epaOP7KVVq4

そして、GroundARAY USBです。

今回はDevialetにUSB接続しているソースPCの空きUSB端子に装着しての
感想だけをお伝えします。

もちろん、昨日今日とGroundARAY RCAはそのままに、PCとD1XをUSB接続で
使用して(自分なりに効果は実感できて)いますが、新品のD1Xが試聴中にどんどん
目覚めていくので、GroundARAYの効果を過大にとってしまう可能性があるので…

DevialetにはGroundARAY RCAとCADのGC3を併用したまま、
ソースPCにGround ARAY USBを追加した形にしました。

また、厳密にはDevialet装着しているGroundARAY RCAを外しての試聴が感想と
してより正確なのかもしれませんが、前回お伝えしたように、もうDevialetを
GroundARAYなしで使用する気にはならないので、追加が効果的かどうかに
焦点を絞っています。

ソース用のPCはその線では有名なオリオスペックでオーダーしたデスクトップ型の
WindowsPCで、このPCとDevialetとのUSB接続には汎用USB端子は避け、
ノイズフィルターと外部電源がウリのJCATのUSBカードを使用しています。

このUSBカードには端子が二つあるので、当然GroundARAYをこの空き端子に装着する
ことを考えるのですが、、、

ここで頭をよぎったのが、ノイズ対策されたカード側のUSB端子に装着するのと、
(ノイズが多いはずの)マザーボードにある汎用のUSB端子に装着するのと、
どちらがノイズ対策としてbetterなのかという疑問です。

ということで、まずはキーボードやマウスをつなぐ汎用側の空き端子に装着して聴いてみました。

正直、ハナから大して効果がなければいいな。Devialet側に2本だけにしたいなと思って
効くな効くなバイアスをかけまくって聴いたところ大変残念な結果になりました。

Devialetに装着した効果はそのままに、ノイズ感がなくなったのがはっきりわかります!

具体的には視覚的に灰色だったバックが暗黒、暗闇になったように静まりかえり、
その中から楽器の定位している空間から次々に楽曲が聴こえてくるのです。

またその音の出方も、ビブラートなど繊細なものは繊細に、力強いものはその通りに、
予備動作というか力みを一切感じさせずにすっと出てくるようになり、ちょっと
きつかったりやせすぎて聴こえていた(要はは耳障りだった)ポイントが演奏や
録音の不出来ではなくて、機器の動作上のひずみだったんだと気づかされました。

ちょうど、川又さんのところでCHORD MUSIC XLRを装着したGrandioso C1にGround ARAYを
装着したときの効果にそっくりで、このストレスなく音が出てくる感覚は本当に気持ちがいい。

しかし、これで終わりではありません。まだ本命が残っています。
(よせばいいのに)USBカードの空き端子につなぎかえてしまいました。

これは、(ある程度ノイズ対策したUSB端子のはずなのに)一体なぜなのか?

上記の効果に加えて、(特に)高域がスーッと線を引いたように抜けていくのです。
まるで青い空に飛行機雲がまっすぐ伸びていくのを見ているような気持ちよさ。

木管、金管はもちろん、トライアングルやウィンドベルは最高!

ベルが後ろから打たれて、此方側に波打ってまた後ろに戻っていくのがわかります。
ピアノの倍音なんかもう、これを毎日好きなタイミングで聴けるのか!と。
(川又さんの、買えばねの声が聞こえる…)

ギターのリフなどあんまり見事なので、そこだけ繰り返して再生してしまいたくなるほどでした。

PCは音質に影響する要素が多すぎて、他の機器で再現性があるのかどうかは
わかりませんが、効けば(聴けば?)相当魅力的な製品です。
これにGC3もつないだらどうなるんだろ…

いやーでも川又さんには本当にかなわないなぁ。見積もり、お願いしますね。。。

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K.T 様ありがとうございました。迅速かつ詳細なご感想を頂き感謝しております。
そして、お見積りの結果…GroundARAY RCA二本、GroundARAY USB一本のご注文を
頂きました事にも重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。

でも、DEVIALET Expert 1000 Proだったから二本で済んだのかも(笑)
一般的なDAC、プリアンプ、パワーアンプという構成だったら必要本数はもっと
多くなっていたかもしれませんね。

そして、逆に言えばハイテクを駆使したDEVIALETであるからこそ、その内部に
潜んでいた高周波の影響が的確に分析評価して頂けたことと思います。

更にアナログ入力と出力だけと思われているフォノアンプにおいても、オーディオ
信号は全く伝送していないマスタークロックジェネレーターにおいても、潜在的に
高周波の影響を受けているという実態がありますので、GroundARAYは皆様の創意工夫にて
色々なところに挿し込んで頂ければと思います。

これからもハルズモニターにて、こんなところに挿してみたら…こうなった!
というエピソードをお待ちしておりますので引き続きよろしくお願い致します。

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アンダンテラルゴ株式会社 代表取締役 鈴木 良 様より
https://www.andante-largo.com/

ハルズサークルでの掲載ありがとうございました。
補足としてお伝えさせて頂きますと、これほど素晴らしい音質をもたらす
ARAYテクノロジーですが、今のところChord SPケーブルにはただ一つの例外を
除いて一切、搭載されておりません。その唯一の例外がChordMusic SP Cable です。

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最高級フランスワインには高級オーディオにちょっと似たところがあります。

フランスにはいくつかの畑で最上級の格付けに値する素晴らしいものがあり、
その各々は味の優劣ではなく希少がゆえに極めて高価なものもあれば、
それほど極端に高価ではないものもあります。

銘柄によってどれが良いではなく全く異なる味わいがあり、むしろ個々の
人たちの嗜好によって真の価値の分かれるところです。

Chord Company のオーディオケーブルにはどの金額帯においても、
その価格を超越した素晴らしさがあると思います。

ChordMusicはブルゴーニュワインに例えるとまさに「グラン・クリュ]に
格付けされるべき価値と品格を備えた逸品だと思います。

同様にオーディオも純粋に皆様ご自身の理想と崇高な音楽の渇きに向かって、
価格や名声に捕われることなく世にある最上級の製品から自分にとっての
ベストな「グラン・クリュ]を見つけ、他では味わえない豊潤で官能的な
味わいを堪能して頂きたいものです。

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


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