H.A.L.'s Hearing Report - I'm a woman,Now-MIKI-!!


No.0626 - 2012/2/25

このディスクの私のレビューは下記にて公開中!!
「H.A.L.'s One point impression!!-I'm a woman,Now-MIKI- Vol.1〜3」

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/896.html

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/897.html

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/898.html

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/900.html ■リアル山岡さん

http://www.dynamicaudio.jp/5555/7/YamaokaMiki.html ■好評販売中です!!

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Vol.8「山岡さんのライブで初めてご本人の生のヴォーカル聴きました!!」

東京都世田谷区 M.K 様より

川又さん、いつも楽しいメルマガと情報ありがとうございます。初めて投稿します。

川又さんが推薦するシンガー山岡未樹さんのライブがあるのを彼女のサイトで
見つけて、バレンタインデーのスペシャルライブに行ってきました!!
あっ、もちろんI'm a woman,Now-MIKI-のディスクも購入済みで聴いています。

会場はここです。
http://www.allofmeclub.com/
私は初めて行きましたが大人の雰囲気の良いお店ですね。

Valentine Miki's Night
山岡未樹(Vo)河上修(B)稲垣光弘(P)田鹿雅裕(Dr)
http://www.allofmeclub.com/jp/scehdule/201202.html

私はそれほどジャズに関する知識はないのですが聴くのは大好きという程度。
それで予備知識としてサイドメンの皆さんを調べてみたら、皆さん揃って凄い
プロフェッショナルであることが分かりました。

河上修
http://mr-double-bass.jpn.org/index2.html

稲垣光弘
http://www8.ocn.ne.jp/~ita-sun/

田鹿雅裕
http://www6.ocn.ne.jp/~tahji/

皆さんの参加レコーディングやセッションの数々を見ても、お一人ずつが凄い
キャリアをお持ちであり、更にレッスンを持って後進を指導しているという事
でも素晴らしさが分かります。こんなバックを得て当日の山岡さんがどんな
ヴォーカルを聴かせてくれるのかと楽しみにしていました。

ライブのステージは三回あったのですね。当日の都合で最後のステージまでは
見られなかったのが今になってみれば残念で仕方ありません。

さて、最初のステージはピアノトリオだけの演奏から始まりました。いつもは
据え付けのピアノの後ろにドラムをセットしているというのですが、今回は
ステージの右側にドラム、中央に山岡さん、そのすぐ左にベース、一番左は
ピアノのいう配置でした。全くコメントなしに静かに演奏が始まりましたが
自然にお客さん達の会話も静まって三人の演奏に耳を傾け始めます。

ニックネームはタジーさんと日頃呼ばれている田鹿雅裕さんのブラッシングで
始まりましたが、キレがいいですね〜。私はステージから4メートルくらいの
席でしたが、皆さんのプレーに目と耳とが釘付けになってしまいました。

最初はゆったりした曲でしたね。Ennio Morriconeが音楽監督をした有名な映画
「Cinema Paradiso」の愛のテーマをしっとりとピアノトリオで聴くのなんて
素晴らしい体験でした。それにしても、このトリオは素晴らしいテクニックと
センスなんだな〜と感心してしまいました。

そして、河上修さんが「未樹ちゃ〜ん」と小さな声で呼びかけて、いよいよ
山岡さんが登場しました。

http://mikiyamaoka.maiougi.com/page7.html
http://mikiyamaoka.maiougi.com/page10.html

これらのページでパソコンのモニターでは山岡さんの姿は何回も見ましたが、
ご本人がステージに立って意外に? いや失礼、思いました。写真よりも素敵で
おきれいですね!! それからずっと以前の写真の比べてお顔のラインが少し
ほっそりしているような印象で、実物の方が何倍もいいですね〜!!

ベースの河上修さんがリードしてイントロが始まりました。
あっ、My Foolish Heartです!! この曲も何回も聴いていますが、稲垣光弘さんの
流れるようなピアノ素敵ですね〜、上手いですね〜!!

実は最初に山岡さんがメンバーに譜面を配っていたのですが、プロのジャズメン
の皆さんは譜面の通りに演奏するということはあまりないのかな〜とも思いました。

ほとんどの曲でソロパートがあってアドリブだと思うのですが、まあ〜上手い。
生まれる前からスコア―を暗記していたのではと思わせるような演奏ぶりで、
それはもうぴったりと息の合った伴奏で山岡さんのヴォーカルを引き立てています。

あっ、Just in Timeですね〜。これはCDでは前田憲男とウィンドブレイカーズ
の豪華なバックで歌われていましたが、ピアノトリオの伴奏で聴くのもいいです!!

すみません、二回のステージのどちらで演奏されたのか記憶がごっちゃに
なってしまったのですが、とにかく感動しながら自然に体が動いてしまい
聴き惚れていたのでお許し下さい。

It Could Happen To Youでの最後のハイトーンで長いエンディング、これは
CDと同じでしたが、ご本人の肉声はスピーカーで聴くより何倍もいいなーと
思いました。あっ、このライブでもマイクを使っていたので厳密にはPAの
スピーカーを通しての歌声なのですが、何せ手を伸ばせば届くようなところで
歌っているので、これも生ということで私は勝手に解釈しています。

そうそう、三曲目が終わったところで山岡さんのMCが入りました。スピーチですね。
そしたら、何とご本人の経験談として下記のエピソードに関して語り始めました。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/900.html

川又さんから見たエピソードは配信でも読ませてもらいましたが、まさか
ご本人の口からライブの最中に語られるとは思いませんでした。

とにかく素晴らしい音で自分のCDを聴いたということ、前田憲男さんをぜひ
お連れしたいという事など相当インパクトがあった体験だったとおっしゃっていました。

私は思わず「川又さんと知り合いで、お店にも良く行くんです!!」言いたく
なってしまいましたが、お邪魔になってはいけませんので(笑)

When October GoesはCDではピアノとのデュオでしたが、トリオのバックでも
素晴らしいアレンジと演奏で堪能しました。いや〜実に良かった。

河上修さんのベース、物凄いテクニックですね〜。指板の上を飛び回る両手は
本当に素早くて目にもとまらぬ早業。指板を下から上に絞り上げるようにスラ
イドさせて、クイーンとウッドベースでスチールギターのような音色を出します!!

そして、数曲のエンディングでは弓をさっと持ち出してアルコで重厚な音色を
奏でてヴォーカルの最後をぐっと引き立てていましたね〜。良かったー!!

山岡さんから見て河上修さんは大先輩であこがれのアーチストであったという。
山形県でのライブで一度ご一緒した時には大変緊張したとか。その後しばらく
して山岡さんが渋谷で飲んでいたら後ろから「未樹ちゃ〜ん!」と声をかけて
来られたのが河上さんだったとか。

その店に置いてあったベースと山岡さんのヴォーカルで即興演奏して楽しんだ
ということで、ちゃっかり河上さんの連絡先を山岡さんがメモっていたという。

後日、山岡さんから河上さんに共演をお願いして現在に至るご縁とか。
山岡さんが本当に今回のメンバーは素晴らしいとおっしゃっていた意味が
私にもしっかりと伝わってきました。さて…

確か…、間違っていたらごめんなさい。Someone To Watch Over Meのイントロ
だったかな〜。ドラムの音がコンガに聞こえるような…、あっ、タジーさんが
指でタムを叩いて小さくリズムを刻んでいたんですね〜。職人技です!!

紹介なしで始まったイントロのハーモニーを聴いて私はもしやと思いましたが…

If you ever plan to motor west ♪           
Travel my way, take the highway that’s the best ♪   
Get your kicks on Route Sixty Six !  

あー!! Route 66じゃないですか!! I'm a woman,Now-MIKI-のアルバムの曲を
演奏していると、ついついCDの録音と比べて聴いてしまいますが意外な選曲!!

いや〜、ノリますね〜、この曲!! 山岡さんのまるでネイティヴが歌っている
ような見事なヴォーカルでしょー!!

河上修さんの全身で弾くベースの躍動感は物凄いです!!ご本人も思わず顔の
汗を拭きながらの熱演。稲垣光弘さんは対象的にクールにピアノを弾いている
ように見えて、出している音にはグルーヴ感とスイング感があって、ソロ
パートでも思わず指先がつられて動いてしまうノリの良さ。

タジーこと田鹿さんのスティックワークのスピード感と迫力満点のアタック!!
ロックバンドのドラマーがビシバシと叩くビジュアルイメージとは違い、
シンバルをそっと叩き撫でるような音から、タムとキックの連打がベースと
ピアノにきっちりとシンクロしてバシッと決まる爽快感! これだけ盛り上げて
いくのだから客席も熱くなります!!

いいですね〜!!ちょっぴり息が弾んだ山岡さんから、リクエストのあった曲
でした〜、ということでコメントがありました。山岡さんが歌ってくれると
いうのなら私もリクエストしたい曲は色々あったのに〜と思いつつ、この夜は
Route 66がぴったりマッチして私も大満足でした。拍手!!

Round Midnightですね〜。しっとりした曲に合わせて河上修さんのベースが
ぐっと重量感あるアルコの伴奏が店内に溢れます。こんな低音はどうしてか
スピーカーでは出ない。と言うよりも生演奏だと室内の色々なものが共振しな
いので実に鮮明なベースの音色がぐっときました!!

山岡さんは歌いながらマイクのレベルに関してハンドサインを出しているようで、
天井のPAスピーカーから出る音量に関してもちゃんとチェックしているんですね。

世の中デスクトップでコンピューターによる音楽が簡単に作れてしまう昨今、
ミュージシャンがミュージシャンでいられるライブとは演奏者の皆さんが先ず
楽しんでいるということが重要なんだと思いました!!

興奮と感動のライブでした!!山岡さんから友チョコを頂きました!!自慢です!!

大ホールでの演奏経験も多数ある山岡さんですが、こんな間近で見られ聴ける
ライブも大変素晴らしかったので、思わず川又さんに報告したくメールしました。

でも、川又さんはリアル山岡さんと数時間過ごされたんですから、逆に私から
見れば羨ましいことですよ。いいな〜、今度山岡さんがH.A.L.に来る時が
あったら教えて欲しいですね。また近いうちに川又さんのオーディオライブを
聴きに行きますからよろしくお願いしますね。

まとまりのない感想になってしまいましたが適当に使って下さい(笑)

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

M.K 様ありがとうございました。何と山岡さんのライブに行かれたというのは
何ともうらやましい事です!!いいな〜、と思わず唸ってしまいました!!

いいじゃありませんか、確かに私はこちらで山岡さんとお話は出来ましたが
山岡さんの歌を生で聴けたなんて何倍も羨ましい体験です。いいな〜と再度!!

レコーディングされた音はエンジニアのセンスで2チャンネル・ステレオに
仕上げていくわけですが、ライブサウンドとは全く違う世界です。私は両方
ともに音楽を楽しむ方法としては対等だと思っていますが、山岡さんの表情や
ステージの雰囲気などは生演奏でしか得られないものです。

M.K 様からの投稿でも知らず知らずに“さん付け”で書かれているように
気さくな山岡さんとひと時を過ごされると親しみが湧いての事だと思います。
そこのところは私も同様ということで、今後ともよろしくお願い致します。


HAL's Hearing Report