2019年1月1日 No.0690
 新着投稿⇒H.A.L.'s Hearing Report-FOCAL Grande Utopia EM Evo & CAD Reference Ground Control

東京都大田区 K.T 様より

前回の投稿をご紹介致します。

新着投稿⇒H.A.L.'s Monitor Report - Computer Audio Design Ground Control
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0624.html

これまでの投稿をご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0612.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0674.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0609.html

下記のページでも紹介させて頂きました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0665.html

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ダイナミックオーディオ5555
店長 川又さま

お世話になります。
昨日はお忙しい中、非常に長い時間を割いて頂いてありがとうございました。

いつもお邪魔するたびにこちらが期待した以上の収穫があるH.A.L . Iですが、
今回は”非常に”を通り越して異常に高度。お土産が多すぎて興奮が収まらず、
仕事は予定を超えてしすぎちゃうは、睡眠不足気味だは…

今回は今年のTIASで一度も聴けなかったFocal Ground Utopia EM Evoを
H.A.L. Iの機材で試聴させて頂けるということで試聴に伺いました。

■CAD GC-R
http://www.dynamicaudio.jp/file/CAD_ReferenceGroundControl-0.1.pdf
http://www.dynamicaudio.jp/file/CAD_ReferenceGroundControl-0.2.pdf

「どうぞ」と通された試聴室に入り、奥のForcalがセットされた方の椅子に腰かけ
ていると、「いやそこじゃない」との声。

「いやいやこっちでいいんですよ、どれがFocalかくらいはわかりますよ」と
思いながら示されたHiro Acoustic側にかける。

いつもながら惚れ惚れするGrandiosoの筐体群の並びに見慣れぬ、しかし、どこかで
見たことがあるような、P1よりカサのある、正面にCADとだけ書かれた四角いハコ。

はて?と川又さんの顔を見上げると、「聴きたいでしょ?言わなくてもわかる」と
笑顔が見つめ返してくる。

お話を伺うと、これはCADの新製品で代理店が発売前に試聴に預けたものだとか。

機能としてはGC1/GC3の上級機と位置付けられるもので、GCシリーズのケーブルが
そのまま使えて聴き比べもできるからと。

川又さんが自信満々な顔で聴き比べを進めてきた時点で心中穏やかではないが、
Grandiosoのトランスポート、DAC、プリアンプ(左右別)のすべてに対して、
GC3とこの新製品(仮にGC-R)の比較試聴からスタート。

比較試聴形式でしたけど、もうGC3に戻さないでいいですよと言ってしまったほど
気に入ってしまいました。

Hiro Acousticの良さは、例え素の状態でも奏者やエンジニアのここが、こう聴こえて
ほしいという意図がまるで本人から説明されているように、かつ脚色を感じずに
聴こえてくる点だと思いますが、GC3からGC-Rにつなぎかえた途端、すべてが一変します。

今までは強い音は力みすぎで弱い音は薄弱だったのです。
GC-Rを得たGrandiosoは、ここまで丁寧で繊細で力強く、当然音そのものも美しく
再現できるのかと驚嘆しました。

まだ発売前で、いつまでH.A.L. Iで聴けるか未定とおっしゃっていましたが、
Grandiosoをお使いの方は所有されている素晴らしい機材の真価を今のうちに
お聴きになった方がよろしいかと。

実際に聴いて感じる良さはこんなものじゃありませんよ。
大丈夫、今日仕事をさぼって出かけても嫁と違って逃げて行ってくれることはありません。
明日やりましょう! 

とにかく、今年一番驚きました!!

Devialetにどの程度効果があるかわかりませんが(分かったらただではいられませんが)
Grandiosoでこれを使える方がうらやましい。

帰宅してGC3もしっかり機能していることを確認しましたが、この変化はちょっと
忘れられそうにありません。

ステラがうちにも預けたいとおっしゃるなら大きくて重くて迷惑ですけど
無期限で預かりますよ!

■Focal Ground Utopia EM Evo
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1512.html

さて、ここ数週間メールで相談している案件について、役に立つアドバイスを頂いたあと、
「もう今日はこれでいいや、今年一年十分すぎる収穫だった」と呆然としていると、
ついにさっき“間違って座った”「奥の席にどうぞ」とのお声が。

Focal Ground Utopia EM Evoの視聴(変換の間違いではありません。H.A.L.I の居並ぶ
スピーカーの中でも、耐性のない僕にはその圧巻の威容を眺めることから始まったのです)。

最初の曲は、直前にHiroでかけていただいたVocal。
この巨大な柱のようなスピーカーからどれだけゴージャスな、リッチな音が出て
くるのかと身構えていましたが、声の聴こえはなんとHiroよりも近しいというか、
日本語にない言い回しでまさにintimate. 

冷静に聴いてみると、POPsのボーカルから交響曲まで、バッハからマーラーまで、
すべての音が精密に、見えるように聴こえてくるようなスピーカーでした。
8Kのハイビジョンの、ぱっと見の肉眼で見るより細かく見える感覚に近いでしょうか。

B&WやMagicoの高性能なブックシェルフにそういうものがいくつかあると思いますが、
Ground Utopiaそれとは比較にならないダイナミックレンジでありながら、
それら以上に細密に聞こえました。

ちょっと異様なテンションになります。
もとより音のリッチさやゴージャス感は期待した通りです。

僕のつたない経験では、マーラーを聴いていた際は、コンサートホールの音響で
感じるダイナミクスと同じ種類の気持ちよさを体感していました。

このスピーカーに関しては、もはやオーディオは室内音響のダイナミックレンジで
より調整された録音を楽しみ、コンサートホールでは大音響を楽しむみたいな
区別は当てはまらないと感じました。

前段のDCSもVitusのセパレートも大好きな逸品ぞろいなので相乗効果はありましょうが。
このスピーカーを買うために稼ごうと思う人間がいても納得できるほどの価値があると思います。
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/H.A.L.'s_Sound_Recipe-FOCAL%20_GrandeUtopiaEM_Evo.pdf

買えるか買えないかでいうとそうそう買えるものではないのですが、
この体験のいくつかはよい物とはどういうものなのかという判断力を身に着けるために
不可欠な体験でした。

最後になりますが、いつ訪ねて伺っても川又さんに相談してよかったな、
期待以上の体験をさせて頂いたなと感謝しております。

特に今年は、CAD GC3に始まり、AccuphaseやEsotericによるHiro Acoustic Model-CCCSの
マルチアンプ駆動など、最高の体験をさせて頂きました。

実際に取り入れた成果もあり、おかげで休暇のたびに購入したソフトを聴くのが
楽しみで仕方ない毎日を過ごしています。

一年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

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K.T 様こちらこそありがとうございました。長らくのお付き合いになりますが、
しっかりと進むべき道を模索し発見され、そして実現してこられた探求心と分析力、
更に適切なコメントの数々に敬意と感謝を表します。

私はあくまで音のサンプルを作り皆様に提示することが使命だと考えています。
しかし、そのサンプルは私の基準に照らして高品位であり納得できるもので
なくてはなりません。

そのサンプルはスピーカーとシステム構成によって多種多様な音質となりますが、
私は各々のスピーカーとコンポーネントに最高レベルの性能と品位を求め、それを
皆様に素直に体感して頂くことで作り手と使い手のマッチングが実現できればと
日々努力しているものです。

つまりは私がコーディネートしたサンプルを味わって頂ければ、皆様の耳と感性の
レベルは知らぬうちに高次元の判断力とセンスを身に着けて頂くことになり、
自然に選択されるオーディオ製品が間違いなく自身のセンスに一致するものと
なってくるものです。

今回のK.T 様の滞在時間は大よそ四時間程度でしたが、その間に私の選曲による
音のサンプルに対して素晴らしいリアクションをして頂けました。

簡単に言えば美味しいかまずいかというシンプルな判定で、演奏したすべての曲で
舌鼓を打つ…いや、耳鼓を連打して頂いたという感触でした。

タイムリーな新製品二機種の試聴をして頂けましたことで、私が投げたボールを
このように返して頂けたことに心からお礼申し上げます。

皆様の心に響くボールは当フロアーだけでなく、皆様のお宅にも投げていきたいと考えて
おりますので、これからもH.A.L.の活動に期待と注目をして頂ければ嬉しく思います。

これからも皆様とのキャッチボールを楽しみながら続けていきたいと願っています!

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


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