《H.A.L.'s Hearing Report》


No.0502 - 2009/4/30

名古屋市 T.I 様より




「皆さん、Sunday ConcertでSoulutionを是非体験されるとよいと思います!!」

以前の投稿をご紹介します。歴史が感じられますね〜(^^ゞ
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0302.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0254.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0095.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0097.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0025.html


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ダイナミックオーディオ5555 川又様

いつもお世話になります、名古屋のT.I です。
先日は突然お伺いし失礼いたしました。
それにしても今回のラインアップは凄かったです。

よく、ハイエンドオーディオで使われる褒め言葉で「オーケストラの団員の
数が分かる」というのがあるが、かつてよくコンサートに行った僕としては
大分違和感のある表現である。

コンサートに行って第一バイオリンの数を数えるであろうか、コントラバスは
何人か?そんなことをする人はいない。せいぜいどこに何がいるかであって、
やはり注目するのは指揮者そして全体的な音、それがまとまって溶け合う様、
そして独奏部分になると首席奏者の音がさっと浮かび上がるのである。

もっと言えばよい演奏に出会ったときは僕とオケと指揮者の間には音楽以外
存在しない。そのほかのことなど気にはしないものである。

「オーケストラの団員の数が分かる」のではなくそういう風に再生されるだけ
である。そういう音がレコード、CDには入っていること、それを再生すること
がオーディオの楽しみであることは肯定的に認めるが、しかし実は「オーケス
トラの団員の数」が気になるのは再生音楽の限界であると思われる。

ところが、NEO+Soulutionの再生した音には全然ステレオで鳴らした音という
感じがないのである。あまりにも全うで自然で、ある意味当たり前の音である。

ノンカラーレーションとはこういうことか。

川又さんによれば「出て当たり前」ということであろうが、低音がどうとか
高音がどうとか、余韻がどうとか音色がどうとか音場がどうとか、全然記述の
しようがないのである。

川又さんの提案で今回買った、esoteric のアナログ盤ドヴォルザーク 交響曲
「新世界より」を試聴したのであるが、ただケルテスとウィーンフィルの演奏
を有り難く聴かせていただいてありがとうございましたというところである。

家で聞き直したが、推察するにノイズレベルが著しく違うのだと思われるのだ
が、あまりにも見事に当家のステレオの音が出てきて、少々ガッカリというと
ころか。

誤解がないように申し添えたいがesoteric のアナログ盤ドヴォルザーク 交響
曲「新世界より」は素晴らしいレコードで当家でも堪能させていただきました。

ついで、CDで定番小沢征爾のマーラー第1番「巨人」第2楽章を聞いた。
これでもステレオで鳴らした音という感じがない、しかし、この場合はオーケ
ストラの気配というか人数感というか、やや視覚的なものを感じる。

アナログとデジタルのソースの特質の違いによるものか、録音の今昔によるも
のか、判断はつかないが。

こう書いていると無個性と取られるかのしれないが、それははっきりと否定し
ておきたい。空気は澄み切っており、演奏は非常に厳格で鍛え上げられている
というか、何とも形容しがたいものであるが、川又さんからスイス製と聞いて
妙に納得したものである。

これが、分かったのは、川又さんに無理を言ってCriterionとハルクロのペア
で小沢征爾のマーラー第1番「巨人」第2楽章を聞き直したからである。

見事に楽しい演奏に変貌したのである。
国民性によるのか、設計者の個性によるものか。

そしてここで端的に感じたのは、以前聞いた、体験したことのあるHALの音で
あるということである。Soulutionの音がHALの音ではないということではない
が、要するにより進化した音ということであろう。

Soulutionは家庭にコンサートホールを持ち込んで好きな音楽をステレオを
気にせずひたすら没頭して楽しみたいという、ステレオファンというより音楽
ファンには是非おすすめである。

故障しない限り、一生ものである。

今回の試聴で僕にとってのより透明な音、ノンカラーレーションの判断基準が
より進化したようであり、試聴の機会を与えてくださった川又さんに改めて
感謝いたします。

"Sunday Concert"でSoulutionを実演するということですが、皆さん是非体験
されるとよいと思います。もしかしたら、自分が今使っているステレオ、自分
が今よいと思っている音が本当に自分にとって合っているか、よいと思える
音かを判断できるかもしれません。

ところで、ここからは値段も考慮しつつ、実は個性的なステレオの音も好きと
いう僕としてはSoulutionは凄いなあと感じつつ、Criterionとハルクロもよい
なあと(当たり前か)、Soulutionほど凄くなくてもいいかなと感じてしまい
ました。

不思議なことにSoulutionとCriterionが並んでいると、Criterionはバーゲン
価格かと(それでも200万円以上)思いました。

しかし、いままではesoteric のSACDプレイヤーが僕にとっての最高のディス
クプレイヤーだと思っていたら、Soulutionの方がもしかしたらよいかもと
思ってしまったのはいささかショックというところでしょうか。

以前聞いたAYREのアンプはSoulutionに比べると欠点はあるものの、未だに
忘れられないスイートな味わいがあり、現在所有しているHOVLANDも今の自分
には合っているかなというところです。

Criterionも相当なもので、ハルクロとのペアでも心躍らせる音でしたが、
CriterionをオールJEFFROWLANDで鳴らすともっと凄いのかなあとちょっと
思ってしまいました。

ということで最後は締まらない話になりましたが、引き続きよろしくお願い
いたします。

妻に川又さんからよろしくと言われたといったら、苦笑いしていました。
でも、HOVLANDを買ったばかりでしょうと釘を刺されてしまいました。

Criterionはバーゲン価格だよなんてとても言えませんよね。
それでは失礼いたします。

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川又より

T.I 様本当にありがとうございました。そうでしたか〜釘を刺されてしまい
ましたか〜(^^ゞ奥様とご一緒にお見えになったのは、もう8年前になりますか。
次回は奥様に何か贈り物を考えなくてはいけませんね〜(笑)

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/146.html ←T.I 様が出演

長きに渡りお付き合い頂いてありがとうございます。改めてお礼申し上げます。
このように私がコーディネートしたシステムを評価して頂けること、また
そのご感想をお寄せ頂けるということは店と顧客、いや営業マンと顧客という
観点から考えますと本当にありがたく、またうれしいものなのです。

T.I 様のお誘いのように次回Sunday Concertにぜひご来場下さい!!



HAL's Hearing Report