発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
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H.A.L.担当 川又利明


2009年1月18日
No.634 「小編随筆『音の細道』特別寄稿 *第66弾* 」
 
『次の皿を持て!!と私に言わしめたCriterionの魅力とは!!』

「H.A.L.'s Short Essay No.66」

             ■ 序章 ■

今から5年前の配信、No.0917に私は次のような一節を書き遺していました。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

一流の料理人とは一般の人々と何が違うのだろうか? 手先が器用、目がいい、
舌が肥えている、頭がいい?(笑) 身体的な能力が優れているからというわけ
ではないのです。

舌がいい…、と言っても味を分析するには舌は単なるセンサーであり、味覚と
いう信号を受信した脳がいかにそれを評価することができるかが重要なのです。

私が思うには、出来上がった料理の味がわかるということだと思います。
では、わかるということはどういうことか?

以前テレビを見ていて大変印象に残ったことがあります。香水の産地?で有名
なフランスでは国立の調香師を育成する学校があるそうです。
確か生徒数は600? か1,600人ということでした。毎年の卒業生はその中でも
5〜6人という厳しい基準があるそうです。

香水の原料となる個々の香りの種類は1,500種ほどがあり、それらをすべて
嗅ぎわけて記憶しないといけないそうです。そして、結果としてはある香り
を嗅いで成分を分析できるように、逆に数種の成分を混ぜ合わせた場合の
仕上がりの香りを特定できなくてはならないそうです。

私から見れば神業と思えるような超人的な嗅覚と記憶力なのですが、確かに
プロフェッショナルの世界とはそういうものなのでしょう。

毎年いくつかの新種は開発されるのでしょうが、自然界に存在する香りの材料
というのはある意味有限と言えるかもしれません。しかし、その組み合わせに
よる新種の創造というと無限かもしれません。

さて、私の仕事で取り扱う製品数はコンポーネントとしても、工業製品という
背景からしても、上記のように一千種類以上などという数には及びません。
従って、記憶することに関しては多少は楽かもしれませんが、香りのように
結果を物理的に“固定化・安定化”することは中々難しいものです。

そして、何よりも時間経過に伴って新しいものがどんどん開発されてくると
いう特徴もあります。しかも、それらの組み合わせは膨大なパターンになり、
更にそれらのパフォーマンスを持ち運べるような“固定化・安定化”ができ
ないという性質があります。

このような背景の聴覚の世界でプロフェッショナルには何が要求されるのか?

「オーディオなんて所詮その場限りの曖昧なものだから…」

という概念に必死のアンチテーゼを試みた数日間のインプレッションをやっと
まとめることが出来ました。

狙った音を組み立てる…。簡単なようで難しいことであり、香水のように瓶に
詰めて皆様にお届けできないものです。しかし、その間違いなく私の作り上げ
たものを食して頂ければ皆様の感性でもお解りいただけます。

今回の最後に述べている一言、“試食”とは何を意味しているのか?
ぜひご一読頂ければと思います。<m(__)m>

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

このショートエッセイで何を語ろうとしたのか、ということは今となっては
懐かしささえ感じる下記のリンクにてご確認頂ければと思います。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/290.html

そうです、MOSQUITO NEOに惚れ込んだ私がNEOというスピーカーを縦糸にして、
以降は数々の新製品を横糸にと織り上げた多数のインプレッションをお届けし
てきたものでした。それらの歴史は下記のBrief Newsに多数収められています。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/index.html

思い返してみますと、私がお送りしている試聴レポートに関しては長短合わせて
次のように三つに分類できるようです。

先ず最初に、速報性を重視して「H.A.L.'s One point impression!!」として
配信するための締切りを優先し、製品の第一印象を極力簡潔な文章に(^^ゞ
まとめてお送りしようとしたものがあります。

私も日々多数の製品を扱うようになり、この一年はほとんどこのパターンで
あったと思います。

そして、最も時間をかけて画像やURLのリンクを含めて語り尽くすまで思いっ
きり自分の感動を書き連ね出し切ってしまおうというのがフルサイズの随筆
「音の細道」であり、残念ながらこれには大変な労力と時間がかかるために
二年間というもの新作が書けない状況にありました。

この随筆はビジュアル的にも、あるいは関連リンクや資料の調査なども含めて
長い時には三か月、短くても数週間という時間と手間暇をかけなければならず、
持ち込まれる新製品のペースに追い付かなくなってしまい中々本腰を入れて
取り組むことができないものでした。

その中間的な位置付けにあるのが、この小編随筆だったのですが、それさえも
気が付けば一年ぶりというものなのですから、扱うべきブランド、商品数が
近年は大変多くなっているというものか、あるいはまだまだ私の努力が体力
気力ともに足りないのだろうかという反省の気持ちもわいてくるものです。

さて、このような背景を元に一年ぶりにShort Essayとして皆様にいち早く
私の分析と評価をお知らせしたくなった新製品が登場したということなのです。

JEFFROWLAND Criterionがそれです。

2000年5月2日に配信された、H.A.L.'s Circle Reviewの第二号のBrief Newsで
報じられたのが下記のニュースでした。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/109.html

上記のリンクでは述べられていない事があった。それは、そもそもCoherence
本体の重厚なアルミの塊からNC旋盤で削り出すボディーの生産が当時の採算
ベースには見合わなくなり生産完了となったものであり、Jeff Rowlandその人
が次世代のプリアンプを開発したので新旧交代という理由ではなかったという
ものです。

中身の回路、パーツ、構造、電源など、どれをとっても完成度が高く、それを
超えるものは簡単には作りえないという事情を私は耳にしていました。

そもそも、このJEFFROWLAND Coherenceが発表されたのは1996年のことでした。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto19.html

更にさかのぼるとCoherenceが開発され始めたのは1993年のころでした。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto23.html

開発から三年、発売から四年という歴史をたどり、実は上記のシャーシーが
量産できないという事情からCoherenceと同じ中身を当時のヒット商品だった
パワーアンプMODEL 12のシャーシーに移植したデザインの新製品の企画も
にわかに浮上したのですが、設計コンセプトとデザインそのものにも私は納得
できるレベルには達せず、単に異なるボディーにCoherenceの中身を移植する
だけというもの作りではだめだという反論をしたことを記憶しています。

つまり、それだけCoherenceの音質は素晴らしく完成度が高く、また他社の
プリアンプにはない魅力とパフォーマンスを持っていたということなのです。

ことJEFFROWLANDブランドのフラッグシップ・プリアンプということでは8年前
から、ただでさえ無口なJeff Rowland氏は沈黙の時代を送ってきたということ
です。その間、同社ではICEパワーというデバイスを使用したパワーアンプを
開発し、コンパクトかつ低価格ということで下記のようなMODEL 201など一連
の低価格? 路線のパワーアンプを生産するようになって行きました。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/242.html

しかし、このMODEL 201などは価格とサイズという条件付きで私は認めましたが、
ハイエンドオーディオの王道を追求するという同社の音質指向には賛成しかね
るところもあったのが事実です。この私の評価はwebで公開するには刺激的な
ところがあり、小編『音の細道』特別寄稿*第20弾*として2003.6.24-No.0689-
にてハルズサークル会員だけに配信するにとどめたものでした。

ですから私のホームページで公開しているBrief Newsでもこの第20弾というの
は欠番になっており一般公開していないものです。ご覧になりたい方はバック
ナンバーのみでご確認頂ければと思います。

さて、このようなCoherenceの中身において当時の完成度をしのぐというレベル
のものはすぐに開発できるようなものではなく、シャーシーの生産性という
理由から姿を消していったJEFFROWLANDのプリアンプが同社のこだわりを誇示
して本物のフラッグシップと言えるものが開発できるまで製品化はしないと
していた8年間の沈黙を遂に破っての登場なのだから、私としてもじっとはして
いられない心境となってしまったのです。

そして、2009年の年明け早々にやっと実物を聴くにあたり、その第一印象を
先ずは皆様にお知らせしなくてはと思いたちました。

もちろん、このプリアンプはスピーカーでいうところのNEOと同様に数々の
パワーアンプやシステム構成とのコーディネートで時間をかけてその魅力を
掘り下げていこうと考えているものであり、その幕開けとして現時点での第一
印象から語り始めたいと思います。


        ■ 想定に基づく初期システム ■

8年ぶりのJeff Rowland氏の新作を先ずどのようなシステムコーディネートで
聴き始めるのか?それは今までの経験からJeff Rowland氏が目指す音質の方向性
というものから私は迷わず次のセッティングを行いました。


  ◇ JEFFROWLAND Criterion-inspection system Vol.1 ◇

………………………………………………………………………………
ESOTERIC G-0Rb(税別\1,350,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/g0rb/index.html
     and
H.A.L.'s original-JORMA DIGITAL/SMB Internal Wire (税込み\88,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/544.html
     and
ESOTERIC PS-1500+TRANSPARENT PLMM(税別\840,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/isolationtrans/index.html
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
     and
H.A.L.'s original“Z-board” (税込み\57,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
H.A.L.'s original“P-board” (税込み\68,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\500,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6100 BNC(Wordsync用)(税別\240,000.)→and ESOTERIC D-01
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/mexcel/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
ESOTERIC P-01+VUK-P01(税別\2,500,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/
     and
ESOTERIC PS-1500+TRANSPARENT PLMM(税別\840,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/isolationtrans/index.html
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
     and
H.A.L.'s original“P-board” (税込み\68,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\500,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6300 XLR 1.0m×2 (税別\560,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/mexcel/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
ESOTERIC D-01+VUK-D01(税別\2,500,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/
     and
ESOTERIC PS-1500+TRANSPARENT PLMM×2(税別\1,080,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/isolationtrans/index.html
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
     and
H.A.L.'s original“P-board” (税込み\68,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\500,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6300 XLR 1.0m×2 (税別\560,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/mexcel/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
■JEFFROWLAND  Criterion (税別\2,780,000.)
http://www.ohbashoji.co.jp/products/jrdg/criterion/

     and

TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-A2500/XLR 7.0m(税別\2,280,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7na2500/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
HALCRO dm88 ×2 (税別\8,000,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/product/halcro/dm88.html
http://www.halcro.com/productsDM88.asp
          and
TRANSPARENT PIMM+PLMM(税別\606,000.)×2set
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-S20000 MEXCEL 5.5m(税別\2,920,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/mexcel/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
MOSQUITO NEO (税別\4,800,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto54.htm
     and
H.A.L.'s original“B-board”(二枚/税込み\256,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/B-bord.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/521.html
………………………………………………………………………………

さて、試聴の前に最終的に完成したCriterionには少々説明の要ありという
ことで先ずは外観から確認をして頂きたい。

http://www.ohbashoji.co.jp/products/jrdg/criterion/

http://www.jeffrowland.com/Criterion.htm

輸入元である大場商事とJEFFROWLAND のwebサイトには写真がありますが、
実物ではディスプレーの内容が改良されてきました。下記をご覧ください。

http://www.dynamicaudio.jp/file/090110/496.jpg

どうも私のカメラと画質補正だけでは忠実な質感が出ませんが、仕上げの質感
は輸入元サイトの写真が正しいものです。どうぞ画質に関してはご勘弁下さい。

次に今回は世界的に見ても初荷ということでいち早く日本に導入されましたが、
アメリカ国内や他国に出荷されるCriterionにはなく、日本仕様として独自の
振動対策がなされており大きな特徴となってるのが↓これです。

http://www.dynamicaudio.jp/file/090110/501.jpg

何を隠そう、いち早くハルズサークルの皆様にお知らせしてきたJEFFROWLAND 
ブランドによるスパイクキット、JS32に独自の加工を施して純正仕様として
日本で販売するCriterionに付属させたものです。もちろん、これは設計者で
あるJeff Rowland氏の認定するものであり、同社のブランド名で発売したこと
が今になって大正解ということになった。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/542.html

このスパイクは日本国内で精密加工されているものですが、単品でも大場商事
から発売されているのを今では皆様もご存じのことでしょう。

http://www.ohbashoji.co.jp/products/jrdg/accessories/

これらは大場商事が音質追求の一環として開発したものですが、現在では同社
が輸入するdCS製品のフットとしても認定され、日本のディストリビューター
が世界的にも音質貢献に関わっている好例と言えるものです。

更に大場商事が輸入する関係からボディーコンストラクションを得意とする
JEFFROWLANDが最新のデジタルテクノロジーを有するdCS製品を自社リファレンス
として使用し、その逆にデジタル技術を得意としながらも今までボディー剛性
には不得手であったdCSがJEFFROWLANDのアンプを自社の評価基準として使用する
というブランド間の国際交流に大場商事が一役買っているというエピソードも
ご紹介しておきます。

そして、この写真からもうひとつ注目点をご紹介しておきましょう。
スパイクの上にある黒いフットはデルリンという素材で作られています。

デルリンは溶媒への耐性が高く摩擦係数も低いため、足車や車輪のベアリング
として有用。ニードルローラベアリングやボールベアリングが使えないような
腐食性の高い環境で選択されるようです。

このデルリンで近年は、アイリッシュ・フルート(伝統的には木製)やティン・
ホイッスル(伝統的には金属製)の製造にも利用され、デルリン製のフルートは
木製の物と音が似ているか、あるいはほとんど同じであるが、熱・冷気・乾燥
など、木製のものでは収縮やひび割れが起こるような環境にも強いという。

デルリン(Delrin)または、ポリオキシメチレン(Polyoxymethylene) は、デュ
ポンの商標登録として知られ、ホルムアルデヒドを原料としたポリアセタール
樹脂 (POM) である。軽量・なめらかで耐水性を持つ、90℃以上の温度に耐え
るエンジニアリングプラスチック。

実は、Criterionではこのデルリンをもう一か所に使用しています。二段重ね
の中間にデルリンのボールが挟まれており、上下のボディーに小さなくぼみが
あり、そこにぴったりとデルリンボールがはまっている構造です。そんな所
にもこだわりがありますが、webサイトには紹介されていないので追記します。

さて、ここで試作段階から改良されたCriterionのディスプレーを拡大したも
の↓をご確認頂きたい。

http://www.dynamicaudio.jp/file/090110/504.jpg

左側のREC 1の下にCDとあるのはREC OUTにCDの信号が出力されているという
表示であり、後に説明するMENUの設定でどの信号を録音出力に出すかを設定
できるという仕組みになっている。

右側のMAIN 1 BALという表示は入力端子の1番バランスインプットの信号を
再生しているという表示となり、Criterionでは1番から4番までがバランス入力、
5番と6番がアンバランス入力端子を装備しています。

ちなみに出力はバランスとアンバランスともに二系統を装備しており、聞くと
ころでは出力レベルは二系統各々で調整可能という。バイアンプ駆動するよう
な場合にはウーファーとミッドハイの微妙なレベル調整ができるというのは
ありがたいところだろう。

次に、その下のセンターに◇マークがあるバーは左右チャンネルのバランスを
視覚的に見て調整するインジケーターであり、ボリュームノブで左右バランス
を変化させると◇マークが左右に移動します。

ここで右下に見えるBと乾電池のイメージが見えるのはバッテリーの充電状態
を示すもので携帯電話のそれと同じようにバッテリー残量が確認できます。

さて、ここでCriterionの機能性を司るMENU画面の項目をご紹介しましょう。
フロントパネルのMENUボタンを押すと次のような画面に変わります。

http://www.dynamicaudio.jp/file/090110/522.jpg

最初は、MAIN MENU == CANCEL MENU 
これがトップになっていますが、ボリュームノブを回すと == の右側に次の
項目が順番にスクロールして表示されてきます。

BALANCE
START CHARGING
STOP CHARGING
RUN ON BATTERY
RUN ON AC
PHASE NORMAL
 INVERT BOTH
 INVERT LEFT
 INVERT RIGHT
INPUT OFFSET
MAIN B UNBAL OUT
RECORD LEVEL
NAME-BLURAY
NAME-CD
NAME-DVD
NAME-DVDREC
NAME-DVR
NAME-PHONO
NAME-TAPE
NAME-VCR

ですから、上記の写真では、

STOP CHARGING
RUN ON BATTERY
RUN ON AC

この三行が一時的に見えているわけですが、なぜこの項目を撮影したかという
ことに訳があります。前作のCoherenceでもバッテリー駆動が大きな特徴と
なっていましたが、Coherenceでは電源部のフロントパネル中央にある小さな
スイッチでAC/DCを切り替えていました。

しかし、Coherenceの場合にはDCモードに切り替えても完全なバッテリー駆動
ということではなく、フローティングチャージで充電しながらのDC駆動という
意味合いであり、ACケーブルを抜かなければ完全なバッテリー駆動にはならな
かったものです。

そして、今回のCriterionではRUN ON BATTERYとRUN ON ACというメニュー選択
でどうやら純粋なバッテリー駆動が実現したようなのです。
(これに関しては今後確認いたしますので現時点では私が試聴しての推測と
 いうことにして下さい)

RUN ON BATTERYを選択すると次のように乾電池マークの左にBの文字が点灯します。

http://www.dynamicaudio.jp/file/090110/528.jpg

RUN ON ACでは次のようにBの文字は表示されません。

http://www.dynamicaudio.jp/file/090110/530.jpg

この両者の表示をここで説明しているのは音質的に大変大きな効果が確認され
たということであり、事前にCriterionの機能的な魅力をご紹介しておきた
かったということです。

そして、STOP CHARGINGのひとつ上にはSTART CHARGINGがありますが、これを
選択して初めて充電が開始され次のような表示になります。

http://www.dynamicaudio.jp/file/090110/536.jpg

乾電池マークが途中になっていますが、この枠内の塗りつぶし部分が充電の
進行に伴って左から右への伸びていくものです。さすがにこれを動画として
撮影までしませんでしたが、想像しやすいものかと思いました。

そして、バッテリーモードで聴き続けていると逆に乾電池マークが次第に減って
いくということも確認しましたが、連続何時間バッテリー駆動ができるのかと
いう実験はまだしていません。ただし、充電が完了するとカチッという音が
して充電モードが解除されて乾電池マークが満杯でストップするという場面は
目撃しました。これから色々といじってみることにしましょう。

いかんせん、まだ取扱説明書も出来あがっていない状況なので、本当に国内で
最速展示というものであり、今後も機能性や扱い方については続報することに
したいと思います。


           ■ 試聴開始 ■

食材の中にも寝かせることでうま味を引き出すものがありますが、オーディオ
でも同様に新品おろしたてよりはバーンインを十分に行ってからの方が良さが
出るというのは今や常識でしょうか。

Criterionに初めて電源を入れてから五日目、毎晩エンハンサーCDをかけて
熟成させ、毎日ちょっとずつ聴きながらの日々を送り、そろそろいいか〜と
いうことで本日あたりから腰を落ち着けて聴くことにしました。
最初はどうしてもこの曲からです(^^ゞ

■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章  小澤征爾/ボストン交響楽団

冒頭の弦楽器全体の合奏が始まったとき、既に私はやられていました^_^;

そして、その時の印象を語るのに私に残されたボキャブラリーがあるだろうか
と一瞬不安がよぎったものです。

この曲を聴き、その印象を語るということが過去にあまりにも多すぎたのか、
Criterionによってもたらされた衝撃的なオーケストラの音を目の前にして、

「あ〜、こんな言葉はさんざん言い尽して手垢が付いてしまっているな〜」

という思いが心中にありました。何かこう他に言葉はないだろうか!?

それほど私を刺激しうならせた最初の印象は弦楽器の美しさ滑らかさだったの
です!! そこまで言うのですから尋常な素晴らしさではありません。

ソフトドームトゥイーターの恩恵もあってか、アルミとカーボンで出来たNEO
は木で作られた楽器の質感を木で作ったスピーカーよりも瑞々しく聴かせます。
そのNEOにおいて私の記憶にない素晴らしい弦楽器の質感なのです!!

しっかりと櫛を通した黒髪は流れるように髪の毛一本一本の存在感を保ちつつ、
それらがまとまって光を反射し輝きながらも指の間をしっとりと何の抵抗も
なく滑って行くようなヴァイオリンの質感、それを群像として見せながらも
一人一人の奏者が譜面台を間にはさんで微妙に異なる音色を奏でています!!

そして、Criterionによって音のコラーゲンを髪の毛が吸収したかのごとく、
その艶やかさは耳に心地よく今までに聴いたことのない余韻感を迸ります!!
こんなに耳に優しく美しい弦楽器を私は聴いたことがありませんでした!!

これほど鮮烈な印象をもたらしたプリアンプは前例がないかもしれません。
私は分析的な聴き方をしようと思いつつ、この耳で感じる美味の誘惑に勝てず
先を急いでしまいました。


■セミヨン・ビシュコフ指揮/パリ管弦楽団 ビゼー「アルルの女」「カル
 メン」の両組曲から1.前奏曲 8.ファランドール

前奏曲では何重ものレイヤーで繰り返される弦楽器のアルコに圧倒されます。
それは音量に基づく迫力とは別のベクトルで私の感性を刺激して、こんな音を
ずっと以前から欲していたのではないかという私の胸の奥深くにあった渇望を
目覚めさせたものであり、私自身のオーディオ的欲求を現実のものとして聴か
せるCriterionに驚嘆していました。

前曲のマーラーでも当然感じていたことですが、ここでファランドールを聴く
ことによって私の分析は紛れもなく事実であり、私以外の多数のユーザーが
共通して感じるであろう美意識を弦楽器の他にも管楽器の質感で魅せてきます。

木管楽器のソロパートにおいて、その位置関係をくっきりと示しながら、その
定点となる中空のポイントからあらゆる方向に向けて飛散する余韻感の美しさ。

更に、抜群のノイズフロアーを有するCriterionの真骨頂がそこにあるかのよ
うに拡散し、漂っていくエコー感の残滓がNEOの周囲に陽炎のごとく立ち上る
という巧妙な背景画をリアルに描き出すのだから堪りません!!

オーケストラが存在するというホールの存在感は各パートの楽音が数瞬の遅れ
で天井や壁面から反射音を折り返してくるという響きの豊かさ。それを追求し
てきたはずの私がこれほどの音響的絶景を目の前にパノラマとして見せつけら
れたことはありませんでした。Criterionは音の美食家の食欲をそそります!!

「次の皿を持て!!」

と新たな料理をオーダーするように、私はCDという耳で味わう美味を封じ込め
たディスクを更にもう一枚と取り出していたのでした。


■チャイコフスキー:バレエ音楽《くるみ割り人形》op.71 全曲
サンクトペテルブルク・キーロフ管弦楽団、合唱団
指揮: ワレリー・ゲルギエフ CD PHCP-11132
http://www.universal-music.co.jp/classics/gergiev/discography.htm

シンコペーションがきいた冒頭のヴァイオリン。その軽やかな弓の動きが弦に
ソフトタッチするような微細な響きにこれほどの残響が含まれていたのか!?

ピッコロやフルートがソロパートで聴かせるそこここに、一本の管楽器がこれ
ほどホール全体に余韻感をたなびかせる再生音を平然とCriterionは奏でます!!

ゲルギエフの録音は解像度と引き換えに弦楽器の摩擦感を誇張するような響き
を他のシステム構成では時折感じることがありました。しかし、何ということか!!

ドイツの高級温泉保養地Baden-Baden〔ドイツ語で「baden」とは風呂に入ること〕
(バーデンバーデン)に 1998年に建設されたオペラハウスがフェストシュピー
ルハウス(祝祭歌劇場)であるが、同年の8月にキーロフ歌劇場管弦楽団を呼び
寄せてワレリー・ゲルギエフ指揮のもとに録音された「くるみ割人形」だが、
15トラック「お茶(中国の踊り)」では低域の残響感の見事さに舌を巻いた!!

それでなくとも弦楽器のピッチカートで弾かれた弦が紡ぎだす余韻感は只者で
はないと驚嘆していた私に追い打ちをかけるような音が次のトラックで待って
いたのです。

16トラック「トレパーク(ロシアの踊り)」では弦楽器の合奏において迫力と
引き換えに幾分かの刺激成分を巧妙に含ませて聴かせることがあったが、何と
Criterionは弦楽器のフォルテにおいても微小な滲みを濾過したような極めて
純度の高い弦楽器を大音量で聴かせてくれるのです。これは初めてのことです。

ステージの後方でタンバリンと大太鼓が音階の高低差をもって盛大に叩かれ、
左右のスピーカーの中間を独占するがごとくの大きな音像で聴かせることが
このNEOでも組み合わせによってはありました。しかし、何ということか!?

同じスピーカーであるはずなのに、打楽器の音像を膨らませることなくコント
ロールしているではないか!!こんな現象をどう理解して良いのか!!

料理でスパイスとして例えられるべき打楽器の立ち居振る舞いにおいてプリ
アンプという存在感がこれほど大きな変化を現し、かつ他のコンポーネントと
の共存関係においてリーダーシップを発揮するというのは異例のことです!!

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ここで私が冒頭で香水と嗅覚、それに記憶力という引用をしましたが、最初に
聴き始めたオーケストラの課題曲でCriterionの存在感を分析するという私の
使命に対して述べるための序章の意味がそこにあったわけです。

MOSQUITO NEOとはこんな質感を聴かせる魅力があったんだ!!

HALCRO dm88とはこんな美しい質感を有していたのか!!

ESOTERICのフロントエンドが再生する音にこれほどしなやかさがあったのか!!

ESOTERIC  MEXCELケーブルとはこれほど濃密にして滑らかな音だったのか!!

つまり、ひとつひとつの香りを私は既に知り尽くしているつもりだったのですが、
Criterionを加えたことによってこれらの要素に音響的化学変化が起こったと
言うべき圧倒的な質感の変異が表れているということを確認したものです!!

私としては使い慣れた香りの原料。それらを調合して自分では素晴らしい香り
を一つの作品として仕上げ、どなたにも自信を持って感じて頂いたその香りに
例えられる音質でした。

しかし、Criterionがもたらした、たった一滴の未知の香りのエッセンスによって、
今まで親しんできた香りの成分が激変し、私でも知り得なかったまろやかで
あり本能をくすぐる魅惑的な香りに生まれ変わってしまったのです!!

この一滴は非常に危険です!!

皆様がコーディネートし育んできた美意識を根底から覆すことでしょう!!

しかし、その結果…?

自分が求めていたものはこれだったのか!!
という再発見があることを私は保証します!!

今回はオーケストラを中心にしたインプレッションをお送りしましたが、当然
私はスタジオ録音の数々も試聴してみました。

いや〜、それにしても美味しかった〜(^^ゞ


          ■ Criterionの三段活用 ■

前回はホール録音のオーケストラでCriterionの素晴らしさを堪能するひと時
を得たものですが、私の好奇心はまだまだ治まることはないようです。(^^ゞ

オーケストラという大編成の録音で、調和を求める演奏から未知なる美意識を
強烈にアピールしてくれたCriterionを、次には各論で検証していこうという
意気込みです。

そのためにはやはりスタジオ録音での試聴は欠かせないものであり、今回は
私の耳と感性、そして音に対する記憶力をもって挑戦してみようと思い立ちま
した。そのための選曲とは…!?


■DIANA KRALL「LOVE SCENES」11.My Love Is(MVCI-24004)
http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/diana/disco.html

これは毎回のSound checkでもリファレンスとして使用している曲であり、
システムのコンディションを判定するのに好都合な素材が多分に含まれている。

先ず、冒頭からはDIANA KRALLの指を弾く音。次にChristian McBrideのペース。
そしてDIANA KRALLのヴォーカルという楽音としては三種類だけという極めて
シンプルな編成。しかも、ここがポイントなのですがすべてがセンター定位。

ウッドベース、ヴォーカル、そして指を鳴らす音。これらがセンターにイン
ライン状に定位し、その中心軸から上下左右にと余韻感を拡散していく。
同時に垂直に一直線に定位しているので各音像のサイズとエコー感のセパレー
ションが観察しやすいのです。

さて、昨日のオーケストラでは絹のような実に艶やかであり滑らかな弦楽器、
そして滞空時間の長い管楽器の余韻感、天井や壁からのホールエコーの折り
返しを的確に聴かせてくれる打楽器の雄大な響きと、Criterionが既存のコン
ポーネントに与えた影響力の大きさを目の当たりにした感動から、次はスタ
ジオ録音でのパフォーマンスを探っていく。
P-01のリモコンを傍らに置いてスタートだ。さあ、始めるか〜!!すると…!?

「えっ、なんと!!」

イントロの出足は指を鳴らす音だけ。これはNEOの身長を上回る中空に定位し、
音のフラッシュという感じで瞬間的な立ち上がりの鋭さを披露してくれる。

「パシッ!!パシッ!!」と弾かれた衝撃波がNEOのセンターから目に見えるよう
に同心円状に広がっていく。その波紋が空間を伝わっていく領域が凄い!!

指を鳴らしても音楽的には数小節と言うかどうかはわかりませんが、続け様に
Christian McBrideのペースが入ってくる。最初は一本の弦だのビートですが、
二本の弦を同時にピッチカートするリアルさが解像度の素晴らしさを示す!!

そして、DIANA KRALLのヴォーカルが…!? 楽音の鮮度を食品と同じく例えれば
チルド冷蔵・氷温保存していたような新鮮な響きがセンターから左右の上方へ
と広がっていく。これはいい!!

この録音は演奏者数としてはデュオなのだが、同じ音響空間では絶対にありえ
ない巧妙な演出が施されている。指の音とヴォーカルには絶妙なリヴァーヴが
深く長く施されており、まったく正反対にウッドベースはドライであり、ほぼ
エコー感はゼロに等しいオンマイク的なリアルさという好対照な響きだ。

しかし、面白い事に仕上がった音楽を聴けば誠に自然に楽しめてしまうという
プロデューサーの力量が光る作品。音階の低いペースのドライさとヴォーカル
と指の音がウェットな残響感をまき散らすという対比が実に見事に展開する。

「いいねー!!」

内心の思いがきっと顔に出ていたことだろうと思いつつ、聴き進むうちにまた
また私の好奇心があるポイントにロックオンした!!

「まてよ〜!?」

前作Coherenceもバッテリー駆動とAC電源では音場感の再現性と楽音の質感に
大きな変化をもたらしたものだが、当然Criterionでもありえるものだろう。

実は、昨日のオーケストラでの試聴ではすべてバッテリー駆動で行った。
つまりCriterionのディスプレーでは↓こういう状態。

MAIN MENU == RUN ON BATTERY
http://www.dynamicaudio.jp/file/090110/528.jpg 

以前の経験からも、また今までの数日間のうちに私がチェックしたところでも
当然DCモードで先ずは評価すべきというものだった。この試聴の前にもAC/DC
を切り替えての比較は行っていたものの、私の着眼点はAC/DCの他にもう一つ
の電源コンディションを発見していたのである。しかし、果たしてそれが音質
に対して本当に影響があるのかどうか!?

MAIN MENU == RUN ON AC
http://www.dynamicaudio.jp/file/090110/530.jpg

この↑ようにACモードでのディスプレーにはBの文字がつかないということは
前回説明しているものだが、このAC/DCの他にも電源モードはあるのか??
はい、実は↓これです!!

MAIN MENU == START CHARGING
http://www.dynamicaudio.jp/file/090110/536.jpg

そうです!!
充電中という電源モードです。どうせだったら携帯電話のようにバッテリー残
量が少なくなってきたら自動的に充電モードになればいいのにと思われますが、
私が注目したのはSTART CHARGINGとSTOP CHARGINGモードが独立しているとい
う設定があるからです。え〜、充電モードでの音質? 

ホントかな〜ありえるかな〜と一度思い立つと止まりません。AC/DCモードの
他にも音質変化の可能性があるのかどうか、早速やってみました。

MAIN MENU == START CHARGINGに切り替えて電池マークが伸びたり縮んだりと
いう動きを横目に再度スタートさせました。

「えっ!!これは!?」

本当か〜!! と思いつつ再度MAIN MENU == STOP CHARGINGにして聴き直す!!
そうか〜、確かに違います!! でも、これは…^_^;

MAIN MENU == START CHARGING では…!?
楽音の色彩感が薄く感じられる。それは同時に不純物が楽音に混入したような
滲みを感じるものであり、音像のサイズも左右に広がってしまう。
更にエコー感の再現性が希薄になり、拡散していく過程で余韻感が最後まで
伸びきらずに途中で消滅してしまう現象が見受けられる。そうか〜!!

MAIN MENU == STOP CHARGING では…!?
楽音の色彩感が鮮やかになり、本来のCriterionのパフォーマンスはここが
スタートだろうという安定感が表れる。音像のサイズも無駄に膨らむ事なく、
輪郭の中身を塗りつぶしたように濃厚な色合いが蘇ってくる。これでしょう!!

MAIN MENU == RUN ON BATTERY では…!?
おー!!という驚きがまず先行する。鳴らした指の音がストロボのように瞬くと
次の瞬間にはエコー感が空間を波紋状に拡散していく描写力が物凄い。当然
滞空時間も長いので空間表現に一層の広がりを感じさせる。

更に驚いたことに、ウッドベースの輪郭がことさらくっきりと描き出され、
不思議な事に重量感が割り増しになっているのだから驚いてしまう。どうして
バッテリー駆動というだけで低域の質感がこうも変化するのか!!

それだけではなくヴォーカルにも変化が表れる。オーケストラの弦楽器でも
感じられたウェットなイメージがDIANA KRALLのヴォーカルに抑揚を加え、
声質に濃厚な潤いが含まれている。これって色っぽいですね〜(^^ゞ

そして何よりも、彼女の口許がリップグロスの光沢感を得たように輝き、周辺
にエコー感が拡散していく過程においてグラデーションの階層が倍加したよう
に響きの濃淡が鮮明になってきたことだ!! これがDC電源の魅力だろう!!

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

Criterionのパフォーマンスの最高位として位置付けられるのは、やはりこれ!
MAIN MENU == RUN ON BATTERYモードであることは間違いない。

しかし、MAIN MENU == STOP CHARGINGによるACモードでの音質はその85%くらい
という見立てだろうか。これとて比較しなければ納得の音質と思われるほどだ。

今回発見したMAIN MENU == START CHARGINGの音質は推奨できるレベルでは
ないと思われました。(^^ゞ

だからこそ、充電中でもSTOP CHARGINGに切り替えることでCriterionのいい
ところを聴けるようにしようというJeff Rowland氏の意図を汲み取ることが
出来るのだと思います!! これを発見してあげなければプロではありません。

★きっと、この電源モードの設定に関しては大場商事の取扱説明書にも記載
 されると思います。これをお送りしていますからね〜(^^ゞ

今回のCriterion電源モードによる三段活用は他の曲でも確認しましたが、
今夜のインプレッションでは最もわかりやすい選曲で述べてみました。

あっ、そうでした!!

もっとわかりやすいのは実物を聴いて頂くことでしたね〜!!

お後がよろしいようで!! <m(__)m>


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

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