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H.A.L.担当 川又利明




2007年7月10日
No.513 「Documentary of“Friday concert”Vol.27」
エフコンも回数を重ねて今回で第27回の開催となりました。皆様のご愛顧に感謝
しております。ありがとうございました。<m(__)m>

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/509.html

当日に向けてのセッティングでは現役引退の往年の名器が特別出演ということで
このようにラインアップされました!!

http://www.dynamicaudio.jp/file/070706/event02.jpg

そして、今回最も高価なCDトランスポートとして登場したのがこれでした。

http://www.dynamicaudio.jp/file/070706/event01.jpg

さて、気になる人気投票の結果、使用したのは…!?

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/510.html

■ORPHEUS Heritage DAC (税別\4,000,000 )をリファレンスとして使用しました。
http://www.yukimu.com/products/ORPHEUS/HERITAGE/a09a1/hdac.html

セッティングの関係で当日ちょっとアレンジがあり下記のシステムとなりました。


   ◇“Friday concert”Vol.27  Hi-End Transport battle royal system ◇

………………………………………………………………………………
■dCS Scarlatti Transport(税別\4,150,000.)
http://www.ohbashoji.co.jp/products/dcs/scarlatti-transport/
                              vs
■Metronome Kalista with SilentBase (税別\4,450,000.)
http://www.electori.co.jp/metronome/KALISTA.pdf
                              vs
■Burmester 969(税別\3,900,000 )
http://www.noahcorporation.com/burmester/cd969.html
                              vs
■ESOTERIC P-01(税別\2,200,000 )
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/
                              vs
■ESOTERIC P-0s+VUK-P0(税別\1,950,000 )*生産完了
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/216.html
                              vs
■ESOTERIC P-2s(税別\650,000 )*生産完了

以上のすべての電源はTRANSPARENT PLMM+PI8+PIMM、ESOTERIC 7N-PC9100+PS-1500
などを使用。
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/acce_index.html

………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

GOLDMUND Lineal Digital Cable RCA 特注3.0m■44KHz Singleで伝送     
http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/accessories/

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
ORPHEUS Heritage DAC (税別\4,000,000 )
http://www.yukimu.com/products/ORPHEUS/HERITAGE/a09a1/hdac.html
     and
TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

Stealth Indra Dynamic Audio 5555 HAL.XLR/2.0m (税別\2,204,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/315.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
HALCRO dm8(税別\2,200,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/products/halcro/dm8_10.htm
     and
TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6100 MEXCEL RCA 7.0m
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
HALCRO HALCRO dm88 ×2 (税別\7,600,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/products/halcro/dm38_68.htm#dm68
http://www.halcro.com/productsDM88.asp
          and
TRANSPARENT PIMM+PLMM(税別\606,000.)×2set
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

STEALTH Hybrid MLT Speaker Cable 5.0m H.A.L.'s Special Version
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/290.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
MOSQUITO NEO(税別\4,800,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto54.htm
           vs
Avalon Acoustics“Isis”(税別\9,100,000.)
http://www.ohbashoji.co.jp/products/avalon/isis/
………………………………………………………………………………

今回はメインの「ハイエンドCDトランスポートバトルロイヤル!!」に入る前に
トランスポートのメカニズムのあり方、影響力の大きさを知っていただくために
the subject .2「ESOTERIC VRDSの系譜をたどる」の比較試聴を先に行ないました。

使用した曲はこれです。

The Best of Cantabileの1トラック目。
http://www.universal-music.co.jp/classics/release/m_topics/umcl200702/uccd3681.html
1. チャイコフスキー:バレエ《くるみ割り人形》〜こんぺい糖の踊り
マリインスキー劇場管弦楽団、指揮:ワレリー・ゲルギエフ

チェレスタの金属的な響き、それと相反する弦楽器群のピッチカートによる豊潤な
余韻感という対比がチェックポイントで、たった2分間の曲の中に注目すべき演奏
がふんだんに盛り込まれています。

上記のシステムで■ESOTERIC P-2s→■ESOTERIC P-0s+VUK-P0→■ESOTERIC P-01と
VRDSメカの三世代を順番に比較して行きました。

サーボ量をどれだけ軽減するかによって音質に影響があるということをVRDSでは
フォーカスサーボの軽減を初期のP-2メカなどに搭載しているターンテーブルへの
ディスク圧着によって実現し、水平方向のトラッキングサーボとスピンドルサーボ
を低減するために偏心制御を世界初で実現したP-0sの違いをチェックしました。

そして、偏心制御の原理をSACDやDVD-Aなどの高速回転させるディスクに対応させ
るために開発されたVRDS-NEOを搭載するP-01まで含めて、メカニズムの進化を同じ
曲にていっぺんに体験して頂きました。そして、最後に同じ系統のメカを搭載した
■dCS Scarlatti Transportでもチェックして価格相応のパフォーマンスのあり方
個性のあり方を体験して頂きました。

さて、私はここで一つの実験を織り交ぜてみました。

Word syncというものはトランスポートとDACの両者に対して使用するならば効果は
あるだろうが、トランスポートだけでは片手落ちで効果はないだろう…という意見
に対する答えです。

今回使用したORPHEUS Heritage DACはWord syncには一切対応していないものです。
そこで■ESOTERIC P-01のWord sync入力をオンオフしてトランスポートだけにWord
syncを注入した場合の変化を皆さんに体験して頂きました。答えは歴然でした!!

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

とてもわかりやすい短時間のテスト曲を聴きながら、上記の流れで比較試聴して
頂き、この際同じ曲を使って一気にバトルロイヤル突入ということにしました!!

■dCS Scarlatti Transport→■Burmester 969→■Metronome Kalista+SilentBase
という順番で同じ選曲で第一ラウンドのバトルロイヤルということで比較して頂き
ました。…しかし、二分程度の曲をいきなり6回以上も聴かせられる試聴会という
のも珍しいと思います(^^ゞ

でも、このような進行のおかげで皆様には各トランスポートの個性がしっかりと
理解されていくものでした。

さあ、次は選曲を変えて第二ラウンドです!! 次に私が選んだのはこの曲です。
noon(ヌーン)「スマイル/SMILE」
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A018348/VICJ-61344.html

ギターとヴォーカルのデュオで始まる印象的な曲ですが、トランスポートの違いを
どこで聞き分けるのか?

私は日頃から音像の縮小と音場感の拡大という相反するパラメーターを追求してい
ますが、ヴォーカルの周囲に発生するエコー感の拡散領域を空間表現の大きさとし、
同時にギターとヴォーカルの口許のサイズをチェックして頂くにも好都合な選曲。

おさらいも含めて、この曲でも■ESOTERIC P-2s→■ESOTERIC P-0s+VUK-P0→
■ESOTERIC P-01→■dCS Scarlatti Transport→■Burmester 969→■Metronome
Kalista+SilentBaseという順番で通しで比較して頂きました。

ちなみに上記でもWord syncに触れていますが、ESOTERIC G-0sのRubidium Direct
outからdCS Scarlatti“Clock”を通じて同TransportとP-0s+VUK-P0にWord syncを
供給しての比較となっています。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

私はイベントの進行中にお馴染みの「ここでだけのトーク」ということで色々な
エピソードを述べ、体験談から普遍的傾向として私が感じてきたトランスポートの
特徴、それらをメカとWord syncと外来光による影響などから大別して当日集めた
トランスポートで実験をしながら解説させて頂きました。

特に、室内においても外来光による影響がこのような音質変化になるという実験は
皆様の興味を引いたものかと思います。
さて、ここで違う選曲で現役トランスポートの比較を進めていくことになりました。

次ぎの選曲はこれ、Inside/David Sanbornより1.Corners の冒頭部分を使いました。
http://www.asahi-net.or.jp/~me9a-ngmt/davidsanborninside.html

アコースティックな雰囲気を重要視する選曲を今まで使いましたが、今度はばり
ばりのスタジオ録音です。プロデュースしているマーカス・ミラーのベース、イン
トロでの小気味いいパーカッション、これほど音像を明確にしている演奏であり
特にエレキベースの輪郭再現性はチェックポイントであったわけです。

そうそう、この辺からスピーカーはNEOからIsisに換わっています。

この曲でも■ESOTERIC P-2s→■ESOTERIC P-0s+VUK-P0→■ESOTERIC P-01→
■dCS Scarlatti Transport→■Burmester 969→■Metronome Kalista+SilentBase
という順番で通しで比較して頂きました。

ここでのポイントはごりごりっとしたエレキベースの固体感というかソリッドな
イメージがトランスポートのメカニズム、設計の個性化ということからどのように
変化していくのか。そして、オーバーサンプリングやi-linkによるDSD変換という
メーカー独自の伝送方式ではなく、あくまでも44.1KHz 16bitという各社共通で
ありオーソドックスな伝送方式にてトランスポートの個性を引き出したものです。

私はここにいたる段階で、トランスポートのメカニズムとサーボ方式の原理、また
メカの供給元に応じた違いなど主観的な意見を述べるとともに、各社の製品を比較
する上での順番で皆様に特徴を実演を持って提示していきました。

今回の出品作の中で最も対象的な両極というのは何と何か。実はESOTERIC P-01に
対してMetronome Kalistaであるということを私は承知していましたので、先ず
この両者を聴いて頂いた後に、その中間の個性としてdCS Scarlatti Transportや
Burmester 969を改めて比較して頂きました。両極に位置するという両者の個性が
音質で示されるとどういうことなのか、またESOTERICとMetronomeのどちらの個性
に近い音質なのか? 参加して頂いた皆様には各々の評価分析があったことでしょう。

このスタジオ録音のかっちりした音像表現でトランスポートの個性が導き出されて
きたところで、私その比較方法をもっと強烈に音質的な違いとして聴くことの出来
る次ぎの選曲に切り替えました。このディスクです。

http://home.t03.itscom.net/chotaro/src-msc/Disco/D014.htm

 Donald Fagen Trans-Island Skywayです。当時のディスクナンバーはWPCP5373
でしたが、もうとっくに廃盤になっているEP盤CDでリンクがなかったのですが、
上記はバッチリとヒットしたのでリンクフリーということだったので紹介させて
頂いた。ありがとうございました。

スタジオ録音でも様々に音場感をイメージさせるものがありますが、私がこのディ
スクを選び出したのにも理由があります。2トラックの「Trans Island Skyway 」
と3トラックめの「Snowbound」では「Bass,Drums,Vocal Only」と記されているよ
うに目が覚めるように炸裂するドラムと、非常に低重心で切れのいいエレキベース、
そしてDonald Fagenのソロヴォーカルとオーバーダビングして左右チャンネルに分
かれた彼自身によるバックコーラスというシンプルでありながらリヴァーヴをかけ
ていない鮮明な音像として録音されています。つまりは飾り気のないスタジオでの
楽器そのものの演奏ということになります。

さあ、今までとまったく違う超クリアーなスタジオ録音で各々のトランスポートが
どのように反応したか!?これは参加者の皆様には興味深い勉強になったと思います。

この違いもわかりやすいようにと、最初に■Metronome Kalista+SilentBaseを。
この対極的な質感ということで次に■ESOTERIC P-01を比較して頂きました。

その後で■dCS Scarlatti Transportと■Burmester 969、更にポイントとしてこれ
を聴いてください、ということで■ESOTERIC P-0s+VUK-P0も鳴らしています。

この曲ではキックドラムとベースに大変大きな相違点が聴き取れましたが、どれが
いい悪いということではなく、使い手の選択ということになると思います。

同じ曲を何度も繰り返し聴かせる試聴会も珍しいと思いますが、私が分析している
日頃の方法を皆さんにも体験して頂いたものです。

そして、スタジオ録音の明確な音像で各トランスポートを比較した後で、それらの
違いをご理解頂いた上で最後に来場者のリクエストでオーケストラの演奏による
一対一の比較を最後にやってみようと思いました。

選曲は定番のマーラー交響曲第一番「巨人」小澤征爾/ボストン交響楽団第二楽章
で最初に■Metronome Kalistaにて演奏しました。それを聴きながら来場者の皆様
に対決させるトランスポートを考えておいてくださいと課題を投げておきました。

さあ、Metronome Kalistaでの演奏が終わり私が「どれと比較しましょうか?」と
尋ねました。ここで私はある予想をしていたものです。

価格的にも、あるいは対極的なメカを使用しているものとしても皆さんはきっと
dCS Scarlatti Transportを選ぶのではないだろうか…、と私は推測していました。

ところが…!?

「皆さん比較したいのはこれですか?」とScarlatti Transportを指差すと…^_^;!!

どなたも手を上げないではないですか!!「ではこれですか!?」と私がP-01を指すと、
なんと全員が手を上げられて「ハイエンドCDトランスポートバトルロイヤル!!」
最後の対決とあいなりました!!

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

今回はあっという間の二時間でした。私はイベントのシナリオを前もって最初から
最後まですべて事前に決めておくということは殆んどありません。

演奏した曲、比較試聴の反応、音質の違いがわかって頂けたかどうかという来場者
の表情を見ながら次ぎの手、次ぎの選曲をその場で決定していくからです。

そんな私の経験からも今回のエフコンは段取り良くまとめられたのではないかと
手前味噌な思いがありますが、ご来場の皆様は楽しんで頂けたでしょうか?

http://www.dynamicaudio.jp/file/070706/guest.jpg

ご参加頂いた皆様の表情から、そして今後頂ければと期待しているレポートからの
ご感想で答えは出てくると思います。どうぞよろしくお願い致します。

そして、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.co.jp
お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

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