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H.A.L.担当 川又利明




2006年2月18日
No.404 「小編『音の細道』特別寄稿 *第52弾*」
H.A.L.'s Short Essay

「“G-0d”の登場が聴かせてくれるWord syncの可能性とは!!」

〔1〕三時間後の挫折

私が始めてWord syncというものを体験したのは、早いもので既に7年前になる。
当時は旧サウンドパーク・ダイナの7FでH.A.L.を展開していた頃であり、それは
同時に初代P-0が試聴室のリファレンスとして君臨していた時期でもある。

このP-0というトランスポートの新機軸が登場し、その後に接続するD/Aコンバー
ターでは何が良いのかと盛んに検証していた頃、これも初代のdCS Elgarに物足り
なさを感じた私は同社のプロ機“900”シリーズのセット(954/972/922)を導入し、
DSD変換された通常のCDの再生音に狂喜していたものだった。

そこで採用されていたMaster Clock Generatorの992を、当時のリファレンスD/A
コンバーターであったMarklevinson No.30.6Lに伝送するP-0のWord sync入力に
接続したときである。

Word syncには見向きもしないメーカーのD/Aコンバーターに対して、その手前の
トランスポートだけに使用したWord syncの効果は私の想像を超えるものだった。
この時1999年の段階では992の他にはこれといったMaster Clock Generatorはなく、
その後の経緯は下記で述べたとおりである。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/401.html

Chronosの第一号機が入荷したのは2001年の10月1日、そこではdCSの992/2を依然と
して併用しなければならず、それが一体型のMaster Clock Generatorとして2003年
の夏に下記のようにG-0sとして登場してきたのであった。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/240.html

それから三年間というものCrystalの本質を見極め出来なかったという反省と発見
があった。Rubidium単体動作での素晴らしさを同時に発見することにもなったが、
Short Essay No.51で述べているようにMaster Clock Generatorの素晴らしさを
もっと多くのユーザーに知ってもらいたいという願いは同時に低価格製品の実現と
いう方向に私の発想をシフトしていったのだった。

しかし、私にも出来ることと出来ないことがある。そして、ESOTERICも同様に出来
ることと出来ないことがある。

前者はハードウェアとしてG-0s内部の改造を私はいきなりすることは出来ず、後者
では試作段階での音質評価のレベルでH.A.L.のようなシステム構成と環境を揃える
ことは困難であろう。そこで共同作業としての企画の進行が重要となってくる。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

“G-0d”というオリジナル商品の発想とハルズサークルという範囲内でもマーケ
ティングの可能性が十分にあるというリサーチを行った上で、まずはESOTERIC開発
からCrystalオンリーの“G-0d”で何が出来るのかという最初のボールが私に投げ
られてきた。

二月上旬の某日、その試作品が持ち込まれて三時間というバーンインでとりあえず
の試聴を行った。それ以降の評価システムは変わらず下記の通りである。


      ◇“G-0d”検証のリファレンスシステム◇

ESOTERIC G-0(税別\500,000.)vsG-0s(税別\1,200,000.)vs G-0d(税別\426,666.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/g0_g0s.html
      ↓
7N-DA6100 BNC(Wordsync)×3本
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/
      ↓
ESOTERIC P-01 & D-01 and 7N-DA6300 MEXCEL AES/EBU 1.0m ×2
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/
      ↓
ESOTERIC 7N-DA6100 MEXCEL RCA 1.0m
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/
      ↓   
HALCRO dm8(税別\2,200,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/products/halcro/dm8_10.htm
      ↓  
ESOTERIC 7N-DA6100 MEXCEL RCA 7.0m
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/
      ↓   
HALCRO dm68 ×2 (税別\5,500,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/products/halcro/dm38_68.htm#dm68
      ↓  
STEALTH Hybrid MLT Speaker Cable 5.0m H.A.L.'s Special Version
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/290.html
      ↓  
 MOSQUITO NEO
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto54.html

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

比較するのは既に大きな発見となった純粋なCrystalのみによるG-0との一対一の
対決である。使用するテスト曲も変わらず次の二枚をこれからも聴き続ける。

押尾コータロー『STARTING POINT』
1. Fantasy!  6.Merry Christmas Mr.Lawrence
http://www.kotaro-oshio.com/

http://www.kkv.no/
kirkelig Kulturverksted(シルケリグ・クルチュールヴェルクスタ)
・Thirty Years’Fidelity より
7. Som en storm/Ole Paus/Oslo Kammerkor/Det begynner a bli et liv(1998)
10 Mitt hjerte alltid vanker/Rim Banna/Skruk/Krybberom (2003)
http://www.kkv.no/musikk_klubb/tekster/285_fidelity.htm

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

昼食を終わらせるかたわらで通電を続け約三時間が経過した頃、私は期待に胸膨ら
ませて試聴を開始した。最初は押尾コータローの1. Fantasy!から…。

いつものようにG-0で数回リピートして記憶に焼付け、“G-0d”に切り替えた。

「むむ…、もちろん悪くはないしG-0よりも良いところはあるのだが…??」

という第一印象だった。それから課題曲のすべてを聴き終わって、私はESOTERICの
開発に次のようなメールを送った。

>ESOTERIC  加藤様
>いつもお世話になります。
>
>本日、安斉さんに下記を持ち込んでもらいました。
>催促してしまったようで申し訳ございません。
>
>さて、それから三時間ほど通電してから、こちらの展示品のG-0sの
>ルビジウムを外してG-0として比較試聴しました。
>
>中略
>
>そして、音質なのですが、確かに通常のG-0よりは多少音像が縮小し、
>解像度の向上と余韻感の情報量は増加したと言えるのですが・・・・
>
>G-0を100とすると今回のものは110から115くらいという感じです??
>
>初めてG-0sに手を加えて、これまで知らなかった要素を発見していった
>ときほどの感動はありません。残念ですが・・・・
>
>ひとつの要因としては当店の展示品G-0sは24時間通電、常時使用、
>それを二年以上続けているので熟成の極みという品物だと思います。
>
>それに対して三時間程度の若さでは本領を発揮していないのだとは思います。

また、G-0のバーンインに関しては、Word sync出力を何かに接続して信号を流さな
いと進行しないのか、と問い合わせたところBNCケーブルによる出力を接続しなく
ても内部ではバーンインは進行するという回答を頂いた。これは参考になった。

私が納得し感動できるレベルになってこそのオリジナル商品である。初日の印象で
は企画倒れという可能性もあり、数日間をかけて検証しようと上記システムにエン
ハンサーディスクをリピートさせて様子を見ることにした。

このメールのやり取りでひとつのニックネームが付けられた。

「G-0 110」これは初期の“G-0d”がG-0の110%という意味である。

私が最後に返信したメールの最後の一言は…

「150-180くらいに化けてくれればいいのですが(^^ゞ」というものだった。


〔2〕24時間後の感動

さて、ここで“G-0d”のハードウェアとしてのオリジナルG-0との相違点を簡単に
述べておくことにする。特別に投入されたパーツの詳細は公開できないが、この段
階では、Crystal基板の出力BNCケーブルを変更し、同基板に対して特殊なコンデン
サーを追加しているというものだ。これらのパーツにはどの程度のバーンインが必
要なのか、一日前にはわからなかった。そして、翌日の午後…24時間は経過したと
いう頃合に再度試聴を開始した。

上記のシステムでNEOのトゥイーター間隔はジャスト3メートル、私とNEOとの距離
は約4メートル、プリアンプのdm8のボリューム設定は-19dBと、この微妙な試聴に
ついてはセッティングのスタンダードが出来上がっていた。初日の挫折が果たして
24時間のバーンインを経て私に希望の光をもたらしてくれるのか!?

ここでも最初は押尾コータローの1. Fantasy!から…。

「おーーー!! こ、これは!!」

私はエコー感の保存性ということを常々述べてきた。それは再生装置そのものに
録音されている信号に残響成分を付加するということはなく、聴こえなかったもの
が聴こえてくるという現象を情報量の増加、正確に言えばシステムに変化を与える
前とその後における比較として録音されている微細な情報が認識できるようにロス
なく再生され始めるという比較を述べるしかない。

純粋にCrystalのみで聴くことが私にとって当たり前のクォリティーとなってしま
ったこの頃、その変貌が常識となってしまったG-0と比較して、この瞬間には演奏
している押尾コータローの背後にぐるっと半円形に姿見のような大きな鏡がいくつ
も表れて、押尾の発するどんな小さな音もすべて反射し私に見せてくれるように
なったのである!!

3メートルの間隔でセットされたNEOは、その中間というか背後に鏡のような反射板
を並べたように、ギターの弦の一本一本が弾かれたときのエネルギーを損なうこと
なく、微小な残響のなごりまで押尾の背中を映す鏡によって私に届けてくれるとい
う驚くべき現象が起こったのである。

この音場感の拡大はRubidium搭載のG-0sに匹敵するスケールの空間表現であり、
この時点でオリジナルG-0を軽く凌駕してしまったという“G-0d”の余裕の後姿を
見せ付けるのである。これには参った!!

やはり、新規投入されたパーツたちは初日では目覚めなかったのである。
他の課題曲の各々でもチェックしたが、私の求める各項目において明らかなG-0と
の格差を認識できるものであり、これならば…という自信が湧き起こってきた!!

私はすかさずESOTERIC担当者に次のようなメールを送った。

>ESOTERIC 加藤様
>
>いつもお世話になります。
>
>G-0 110(笑)ですが、化けました!!
>
>一夜明けてバーンインがほぼ24時間経過したところで先ほど再度比較
>試聴してみました。
>
>最初の一音で情報量と私がチェックしている各項目で昨日は別物と言える
>程の変化があることに気が付きました。
>
>私はまったく事前説明なしのブラインドで二台のG-0をあるお客様に
>比較試聴してもらったところ、圧倒的にG-0 110(笑)が素晴らしいと
>高い評価を頂きました。
>
>これだったら、10人に聴かせて9.5人は違いを認識できるレベルだと自信
>が持てました。これはいいです!!
>
>そして、先に送信したユーザーの意見にもあったように、
>『クリスタル側の電源&BNCカット』状態G-0sでのルビジウムの音が究極的に
>素晴らしかったということは、今回の特別仕様のG-0をまずは購入して頂き、
>バージョンアップすることによって通常のG-0sのルビジウムよりも更に素晴ら
>しくなるという将来性がオリジナル商品の大きな魅力となるものです。
>
>結論として G-0 110は・・・そうですね〜140くらいまでになったかな〜
>というところです。
>
>明日まで更にバーンインを進めてみますが、変化の進み方は一次関数のような
>飽和点があるものと思いますので、今後の様子を日々チェックしてみます。
>
>いずれにしてもGo!!  でいけると思います。

ここまではESOTERIC開発の協力による“より良き可能性があるパーツの投入”と
いうことで同社の内部でも実験されたことがないものをここで検証した成果という
ことになるだろう。

しかし、提供されたものを評価するという役目も大切なことなのだが、オリジナル
商品を謳うのであれば、私に音作りに参加したという何かが欲しいものだ。そして、
それを加味することで他では真似の出来ないものが出来上がってくるはずだ。

今日一日ではそれは出来ない。更にバーンインを重ねるために再びエンハンサーを
回して翌日に持ち越しとした。この時点では「G-0 140」であった…!!



〔3〕加えることだけではない発見とは!?

前述のようにCrystal基板の出力ケーブルを変更したのだが、10MHzをマザーボード
に伝送するこのBNCケーブルに更に一工夫できないものだろうか!?

私の思案とテストするための材料を用意するのに数日がかかった。それは電磁波や
高周波をシールドするアクセサリーメーカーが作っているテープである。用意した
のは国産とアメリカ製の二種類。両方共にメガヘルツ、ギガヘルツ帯域での干渉か
らコンポーネントをシールドしてくれるいう説明がなされているものである。

これを、そのBNCケーブルに巻きつけてテスト用ケーブルを二本作り、何もしてい
ないものと比較試聴した。本当に同じ曲を何回聴いたことやら…(-_-;)

しかし、結果としては不採用となった。

テーピングしたケーブルで音を出した瞬間には第一印象としては楽音の表面と感じ
る部分が滑らかになったように感じた。表現を変えれば静かになったのか!?

その傾向は国産のテープがもっとも強く、アメリカ製のテープは前者よりは変化量
が少ないのだが、楽音の質感につるっとした外観を与えているようなのだ。もしか
すると楽音の周囲に対して見かけ上のノイズフロアーに低減効果があったのかもし
れない。しかし、それは私の求める方向性とはベクトルがちょっぴり違う向きだと
感じ始めたのである。

それでは、と今度はCrystal基板の電源ケーブルにこれらのテープを巻きつけた。
「う〜ん???」とうなること数回!?

私はミクロの違いを錯覚と紙一重で認めることが必ずしも音楽を聴くうえで重要な
ことかどうか、という指標をいつも気にしている。つまり、疑心暗鬼になってしま
い、コーヒーに入れた耳掻き一杯の砂糖の甘さを感じるかどうか、という議論まで
は深入りしたくないのである。このトライは方向違いと推奨できる変化の認識とい
うところまで至らず、時間をかけた割りには採用できるものではないと結論した。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

このようなトライは、ここまで良くなれば…という前提や到達点がわかっていて
やっているものではない。これが厄介なところなのである。

私はそれらをバーンインの効果が前述のように飽和点に達したという時期を推察
しながら、以前に納得した“G-0d”で行こうか…と思い始めた頃、このフロアーの
アシスタントである野田が私のメールマガジンを読み直し、かつ、これまでの実験
の色々をかたわらで見ていて「店長、こんなことやったら変化ありましたよ!!」と
言い出した。

これまでの過程でG-0s内部のふたつのクロックを単独で動作させることの重要さを
発展させて、あるパーツを取り外したのである。すると…!?

「むむ…、この変化はいいぞ!!しかも今までのトライで得たことと違う傾向だ!!」

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

Word syncの恩恵がどのようにして感じられるのか? 言葉で表現するのは難しいも
のだが、こんな例えでイメージして頂ければと思う。

我々が日常的に窓ガラスを通して外の風景を見ている分には透明度が劣るというこ
とはあまり感じないものだろう。熱帯魚が眺める水槽でもガラス一枚を通してだと
何も気が付かないものだ。しかし、そのガラスが10枚あったとしたらどうだろうか。

皆様が仮に自分の好きなアーチストやオーケストラの鮮明な写真の上に10枚のガラ
スを積み重ね、一枚では気が付かなかった見通しの悪さというか変化に気が付くこ
とがあるだろう。きれいにクリーニングしたつもりのガラスでも枚数を重ねるごと
に写真の色彩感は曇り、輪郭の鮮明さがあまくなってくる。

つまり、自分が見ているもの聴いている対象が本当にガラス一枚もない素のままな
のか、数枚のガラスが存在しているのかという基準がわからないという状況が誰に
でもあると思われる。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

あるパーツを取り外して、本当かな〜という気持ちを多少感じながら、この二週間
でスタンダードになったシステムとセッティングで何回目かはとうに考えるのを
止めてしまった課題曲をかけてみることにした。

ここでも最初は押尾コータローの1. Fantasy!から…。

「おー!! これはひょっとしたら!?」

この曲の冒頭ではオルゴールのツメを弾くようなシングルトーンが美しくNEOの
中心から周囲に向けて放射されていく。そのギターの弦一本ずつが楽音の“核”と
して初めて私の目にも見えてきたのである!!

しかも、まるでRubidiumを使用したかのように余韻のグラデーションは二乗の増加
を見せ、押尾の発するエコー感は前述の鏡の枚数を増やしたように鮮度を倍化させ
ているではないか!! これはいい!!

同じディスクの6.Merry Christmas Mr.Lawrenceをかけると、そこにも以前とは
違った楽音の“芯”が見え始めた。最初にギターの弦を弾く一瞬に以前よりも
エネルギー感の収束が感じられ、音源の色彩感を濃厚にする。

音の“核”が色濃くなった反作用か、エコー感が拡散する空間はNEOの周辺に三割
り増しで大きくなったようだ。フォーカス感が更にアップしたことで臨場感がこの
ように醸造されるようになるとは思いもよらなかった。

この意外な変化はThirty Years’Fidelityの二曲でも“G-0d”の恩恵を提示する。

7. Som en stormのイントロでのコーラスは見事だった!!
もしもP-01のポーズボタンを押すことでピックアップのトレースは停止しても音楽
が静止画して保存できるのなら、私はその画像を眺めながら何人の歌手が歌って
いるのかを数えられただろう。

そして、Osloのヴォイスはバリトンの低音部をヒップアップしたように、NEOの
ウーファーよりに下がっていた音像を私の目の高さまで引き上げてくれる。
つまり、音像がシェイプアップされたということだ。こんな効果は初めてだ!!

やがてアルトサックスがNEOのセンター後方にす〜っと余韻をたなびかせて登場す
るのだが、このサックスのリードが発する微妙なバイブレーションが4メートルの
距離を忘れさせてくれるほどに私の目に残像を残すほどに鮮明に浮かび上がる。


10 Mitt hjerte alltid vankerでは冒頭のRim Bannaのソロパートがチッェクする
最初のパートだ。ここで起こったことが再度、いや過去の発見に際して頭の中で
アップしていたカウンターが覚えきれないほどに新発見の驚きを提供してくれた。

押尾の時と同じようにRim Bannaの背後に教会の石壁ではなく、もっと光を反射す
る鏡が壁面に取り付けられたようなのだ。彼女の息継ぎと発声の随所で、そのわず
かに動く空気が彼女の背後にフレスコ画のような色彩感と響きの陰影として存在し
ていることを私に訴えかけてくるのである。こんな説得力をどう受け止めるか!!

冒頭からヴォーカルの響きに圧倒されている間もなく、右側のNEOの背中にアンビ
エンス用トゥイーターを追加したのではないかと疑いたくなるようなピアノが駆け
抜けていく。たっぷりと金粉をまとったピアノがハンマーの打撃で中空に自身の
金粉をこまかな残響の微粒子として振りまきながら消えていく情景が思わず私の
頭の中にわきあがってくる。

“G-0d”が与えてくれた耳への情報量の増加が私の大脳でビジュアルイメージを
結ぶ効果を副作用としてもたらした驚きをどう説明したら良いのか!?

RubidiumクロックでG-0sを高く評価したのは、この余韻感とエコー感の保存性が
素晴らしいということではなかったのか。

そして、CrystalクロックでG-0を評価したのは音像の輪郭を司るエッジの鮮明さを
評価したこと、シルエットとして認識している楽音の外殻線を指でたどれるほどの
トレース能力が聴き手に提供されることではなかったのか!?

各々の発振素子による個性の違いを拡大解釈するとこのように考えていたものなの
だが、Crystal単独動作によるG-0の本分を発見した私が、何とRubidium的なインプ
レッションを“G-0d”によってもたらされたということか!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ここで、上記の10枚のガラスによる見通しの変化という例え話を引き合いに出すこ
とにする。まず、Word syncが入力できるのに、それがなされていない状況は使い
手が目の前にして聴いている状況、眼前のスピーカーが描いてくれる音楽によって
イメージしているビジュアルの画質、これらに何枚のガラスが重ねられているのか
を認識できていないということがスタートになるだろう。

そして、プレーヤーやトランスポートのメカを搭載しているものも、D/Aコンバー
ターのように純粋にエレクトロニクス・コンポーネントにおいても、優秀なMaster
Clock Generatorをつないだときに10枚のガラスの4枚をいきなり取り去ってくれる
効果があるというものだろう。一枚二枚程度ではなく、誰でも40%の変化があれば
使用前・使用後の変化の大きさに気が付くはずだ。

そして、三年間というもの、私でさえG-0sに同居するCrystal/Rubidiumの再生音に
関して、各々が本領発揮したパフオーマンスを知らなかった。個々の発振素子を単
独で使用することで、更にガラスの枚数を減らしていくことが可能だという発見が
私の自信として獲得することが出来たのだった。そこで私は次のメールを送った。

>ESOTERIC 加藤様
>
>いつもお世話になります。
>今まで数時間ずっと比較試聴していました。
>
>>結論として G-0 110は・・・そうですね〜140くらいまでになったかな〜と
>>いうところです。
>>
>>というのが昨日まででしたが、今日は更に150になりました。(^^ゞ
>
>上記の表現を借りて、ある意味ではルビジウムを超えた音質を確認しました。
>
>つまり、クリスタルを外したルビジウムの単独動作としてのG-0sを200とします。
>
>それに対して、何も手を加えないG-0s、つまりクリスタル基板が動作しており
>10MHzの入力BMCケーブルもそのままという状態を私は上記の200に対して170と
>評価しました。
>
>そして、今回の特注ケーブル使用、部分的パーツの解除を行ったG-0は180と評価
>しました!!
>
>この段階では既にふたつのクロックが同時動作しているマスタークロックジェネ
>レーターは私には濁ったように聴こえてしまって仕方ありません。
>
>この比較はご来店頂ければ実際に実演してご覧に入れます。
>
>文字通りクリスタルがルビジウムを超えたということであり、オリジナル商品と
>しての自信が高まりました。
>
>ちなみに、クリスタルを外してG-0sが生まれ変わったという喜びの声が多数私に
>寄せられています。
>
>今度はG-0をもっと多くのユーザーに使用して頂く番です。
>
>でも、いささか疲れました^_^;


このニックネームの数字が表しているものを言い換えれば、Rubidium単独動作で
今回の“G-0d”とまったく同じチューニングをしたものを最高峰としてガラスを
一枚残らず取り去ったものとします。ここにたどり着くには“G-0d”にRubidiumへ
のバージョンアップを施すということになると思われます!!

そして、何も手を加えないG-0sでは、まだガラスは四枚ほど残っていたと思われる
のです。そこで、今回の“G-0d”では、残り二枚程度まで追い込むことが出来たの
ではないかと自負しているところです。

皆様が見たいと願っているアーチストの素顔を何枚のガラスごしに見ることになる
のか?

これが今回“G-0d”を通じて皆様にご提供できる投資効果であると考えています。

最後に一言。

世界中のハイエンドメーカーがWord syncを採用しているわけではありません。
高価ではありますが、GOLDMUNDのMIMESIS 20ME(490万円)のように単独で素晴ら
しい再生音を実現しているものは多数あります。

しかし、今回の“G-0d”(税込み\448,000.)とWord sync対応のコンポーネントを
採用されることで、皆様のシステムで聴く演奏に何枚のガラスが存在しているか
という発見と自覚が出来るものです。

それがオーディオという趣味を嗜むスタンスとして、いかに大きな貢献があるのか。
それを私は皆様にご提案し、ここH.A.L.でも証明していきたいと考えています。

この“G-0d”をゲットするには先ずハルズサークルにご入会下さい。


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
お店の場所はココの(5)です。お気軽に遊びに来てください!!

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