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H.A.L.担当 川又利明


2011年6月16日
No.824 「H.A.L.'s One point impression!!-300Kgのスピーカーを7Kgの“アンプD”が豪快に鳴らす!!」
 
前代未聞の主役を非公開として開催する“覆面試聴会”は下記にて一般公開。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/820.html

その主役を“アンプD”として語り始めたのが↓このブリーフニュースより。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/821.html

“アンプD”の物凄い低域には本当に驚きました!!

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/822.html

スピーカーをKtemaに変えてヴォーカルを聴いて感動しました!!

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/823.html

本日からスピーカーをThe Sonus faberに換えて更に聴き込んでみました!!

The Sonus faber(税別\20,000,000.)
http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/SONUSFABER.html

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

今日は午前中に“アンプD”をThe Sonus faberで鳴らすためのセッティングを
行いました。最初に聴いたマーラーのなんと素晴らしいことか!!

午後からじっくりと試聴しようと思って、先ずは毎日多数頂戴するメールの
返信をとデスクワークに取り掛かる。その間はエンハンサーCD-ROMをかけて
バーンインをしておくことにした。

メールの対応が一段落したところで昼食を…、というところでさいたま市の
お得意様が半年ぶりにご来店。世間話と“アンプD”の説明を行い、ちょうど
エンハンサーディスクが終わったところで試聴して頂くことに。

このVIPのお客様は音楽の趣味がセンス良く情報も多くお持ちになっており、
しかも当フロアーでの演奏には敏感に反応して頂けるというツワモノである!!

「堪らんね〜、このヴォーカル!!なんだかんだ回り道しないで、このスピーカー
 入れてさ〜、ずっと一生この音聴いていたいよな〜」

と、独り言のようにポツリの漏らす…。でも、この方の耳で評価して頂けるの
であれば私もホッとしたもの。で、それから四時間に渡ってじっくり楽しんで
頂き、近い将来には“アンプD”を考えようか、という締めくくりとなりました。

夕方に食事を手早く済ませて日常的な業務を終わらせてから、The Sonusfaber
と“アンプD”を本格的に聴き始めた。当然、閉店後になってしまいましたが。

■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章  小澤征爾/ボストン交響楽団

素晴らしい!! 今まで組み合わせたスピーカーたちと桁違いのスケール感だ!!
当然スピーカーの支配力が大きいのは承知の上。しかし、優秀なスピーカーは
アンプのクォリティーをつぶさに聴かせるのも事実。

オーケストラにおいては弦楽器の質感を先ずはチェックするも、何で心配する
のか? と言わんばかりに“アンプD”は平然とThe Sonusfaber搭載の合計7個の
ドライバーを駆動する。

出力のスペックで数字だけが大きくとも電源部の設計が上手くないと、オーケ
ストラのように連続する大音量では肌荒れした弦楽器の質感を聴かせられる
ことがたまにある。

しかし、これはいい!! こんな小さな“アンプD”が第二楽章の冒頭で折り重なる
弦楽器群を丁寧にほぐし、しなやかに展開する有様に私は感激した!!

300Kg vs 7Kg という体重差は全く心配ないどころか、今まで鳴らしてきた
スピーカーで聴いたオーケストラを正確無比の縮尺関係で拡大した音場感と
細やかな音像が展開するのだから堪らない!!

■“Basia”「 The Best Remixes 」CRUSING FOR BRUSING(EXTENDED MIX)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/ES/Basia/
http://www.basiaweb.com/
http://members.tripod.com/~Basiafan/moreimages.html#remixes1

この曲のドラムを結構な音量で鳴らしたらどうなるのか!?ギブアップするのか?
意地悪な選曲でもあったが、これが更に驚きの結果となった!!

「えっ!! こんなにテンションが高く引き締まった低域は過去にあったか!?」

以前にもスタジオ録音りドラムとベースに関して散々“アンプD”の物凄さを
述べてきたが、25cmウーファー二基と38cmサブウーファーの合計三基の低域
ドライバーをこれほどタイトにコントロールするとは驚きだった!!

音圧も相当あるものの、打音の立ち上がりの鋭さに対して抜群のブレーキ効果
を“アンプD”は発揮しているのが恐ろしい程だった!!
トリプルウーファー、しかも一つは38センチ!!これらをがっちりと引き締めた。

■Michael Buble Crazy Love(Hollywood Edition) 1.Cry Me A River
http://wmg.jp/artist/michaelbuble/WPCR000013987.html

Cry Me A Riverと言えばArthur Hamiltonが1953年に作詞・作曲した有名な曲で
1955年にJulie Londonが歌ってヒットしたもの。歌詞の要訳としては自分を
一度は裏切りながら復縁を乞う恋人に向かい「今更遅い、川のように泣くがいい」
と冷ややかに突き放す正に演歌的なブルーバラードである。

しかし…何とまあ、このアレンジが素晴らしい!!あのDavid FosterとJochem 
van der Saagが、そしてMichael Buble本人も参加している。

そして驚くのはCDのクレジットではBill Rossとなっているが、色々と調べて
みると実はこれはWilliam Rossのことで、1948年生まれのアメリカを代表する
音楽家であり、特に映画音楽分野での活躍と功績が大変な人物。

このROSSの度肝を抜くアレンジが冒頭から炸裂するのだから堪らない。
こんな大物を起用してしまうところがMichael Bubleの売れっ子ぶりを表して
いるようです。しかも参加ミュージシャンも粒ぞろい。

日本ではキングレコードの低音シリーズで知られているBrian Brombergが
ベースで参加しているのが先ず目に付いた。

先ずイントロから物凄い。バリトンサックスとバストロンボーンが見事にシン
クロして低い音階の短音をリズム楽器のように繰り返し、そこにトランペット
が加わり更に高い音階でトランペットが重なり、ホーンセクションが実に切れ
のいいタンギングで一音ずつ発する余韻感がThe Sonusfaberの後方へと広がっていく。

この重厚なブラスセクションのハーモニーに完璧に同期してVinnie Colaiuta
のドラムとBrian Brombergのベースが同様に短音の高低を繰り返す。

そして3フレーズ目にセンターの左寄りの奥からVinnie Colaiutaの目の覚める
ような強烈なドラムが打ち鳴らされる。「パァーン!!」と弾けるような打音が
実に爽快に広がっていくのが見事だ。

これらホーンセクションをThe Sonusfaberは一つずつ整然と自らの懐に定位させていく!!
あの巨体にして緻密な再現性は意外とも言えるレベルのものであり、息を呑む
程の迫力と解像度が素晴らしい!!これをたった7Kgの“アンプD”が出している!!

ブラスにしてもリズムセクションにしても、一つの音をバックバンドが間を
おいて発した時の余韻感と広がり、その切れ味が何とも素晴らしく、このイン
トロだけでは何の曲かわからない絶妙のアレンジで展開し、次にはストリングス
が同様に短音で左右に分かれてリズムを刻んでいくが、このアレンジの何と
素晴らしく聴き応えのあることか。

そして、Dean Parksの軽やかなギターの緩やかなカッティングの後にいよいよ
声量豊かでハリのあるMichael BubleのヴォーカルがThe Sonusfaberのセンターに表れる。

この時のフォーカスの鮮やかさは何としたことか、幾多のチューニングの結果
で約4m前方の空間にくっきりとバレーボールくらいの大きさのヴォーカルが浮
かび上がる!! 

デビューアルバムでのMichael Bubleは結構な深さのリヴァーヴでメイクアップ
されていて、エコー感は実に長い滞空時間で左右スピーカーの間に広がり展開
したのだったが、このアルバムではMichael Bubleの声は実にストレートな
録音であり、最小限のリヴァーヴで輪郭を鮮明にしながら伸びのあるヴォーカル
となって解像度の高さをそれとなく認知させる。いや〜“アンプD”素晴らしい!

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さあ、“覆面試聴会”に参加される勇気のある方は6月17日の金曜日は覚悟を
決めてご参加ください。前半を上記のシステムで演奏して種明かし、そして
後半は今までの試聴で使用したスピーカー四機種を全部使ってお聴かせします!!

合計五機種の全く個性の違うハイエンド・スピーカーたちをたった7Kgの
“アンプD”がどのように鳴らしてくれるのか!? 皆様の過去の常識は…ここ
H.A.L.に置きざりにしてお帰り頂く事になるでしょう!!

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/820.html

上記よりご応募下さい。あと若干名は受け付け可能です。
16日は川又は定休日でメールの返信は出来ませんが、当日の午前中には
返信致しますので、17日正午までに送信されたメールは有効ということで
お申し込み頂ければと思います。どうぞご期待下さい。


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
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