《 H.A.L.'s Monitor Report-GLASS CD 》


No.0548 - 2012/11/1

Vol.5「高音の鋭角な部分が自然になり中低音もグッと増して、もう音の万華鏡です!!」

東京都世田谷区 S 様より 

前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0571.html

S様は下記の訪問記でもご紹介しています
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_visi0011.html
 
印象に残る過去のレポートをご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0443.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0412.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0394.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0362.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0374.html
 
川又さま
世田谷のSです。GLASS CDの感想を書かせて頂きます。

まず、このような比較をすることになるなら、同じCDをもっと手元に置いて
おけばよかった、と思いました。

間違って同じCDを買ってしまうことは時々ありますが、しばらくすると知人に
あげたりして、同じプレスのCDはほとんどありません。

再発売やHQCDなどは同じ録音のものがあるのですが、川又さんの比較でも
さんざんやったように、かなり状態が違います。
何より、録音レベルが違うので、比較試聴はちょっとやっかいでした。

同じプレスのものはアーノンクールが振ったモーツァルトのシンフォニーがありました。
38番「プラハ」の第三楽章で聞き比べました。
GLASS CDは塗ってから2日〜3日後に何回か数回聴きました。

総奏などで音が団子状態になるところが、間違いなくほぐれます。
とくに、奥行き感が増し立体的になりました。
オケが整理された印象です。

次も同じプレスのアルバムで、コントラバスカルテットという珍しいCDです。
買ったままで、ほとんど聴かないのに、なぜか同じ物を買ってしまったのですね。

この中からイル・トロヴァトーレ。
ピアノの伴奏からすぐにバスが入ってくるのですが、ピアノの音の輪郭が
明らかに明瞭になりコントラバスの低音も締まりました。

次はレオンハルトのチェンバロによるゴルドベルグ変奏曲です。
これはCD・SACDハイブリッド盤のCDレイヤーとCD盤の比較です。

ハイブリッドの方がクリアで音数が多いし、聴いた印象がかなり違うものです。
CD版に塗りました。これは驚くほど化けました!!

音の厚みはそのままに中低音が明瞭になり、チェンバロの中に耳を突っ込んで
聴いているような迫力です!!

これに比べるとハイブリッドはもともと細身の音でしたが、高音だけがチャラ
チャラして、ちょっと聴けないと思ってしまいました。
どちらかというと、ふだんはハイブリッド盤を聴いていたのにです。

ちょっと迷った末に、ハイブリッド盤にも塗りました。
これも驚きました。高音の鋭角な部分が自然になり、中低音もグッと増して、
もう音の万華鏡です。これは凄い!!これでハイブリッド盤の再逆転です。

次はスメタナ+スークによるモーツアルト弦楽5重奏です。
3番4番はHQ盤とオリジナルの通常盤がありますので、これも比較しました。

HQ盤は確かにクリアーで、通常盤は初期のPCM録音なのでやや眠い音です。
しかし、室内楽になるとバランスがかなり微妙で、通常盤の方が音の溶け具合、
ハーモニーが好ましいと感じていました。HQ盤は音楽がバラバラになってしまう。

これまでの比較から、悪くなることはなかろうと、ふだん聴いている通常盤に塗りました。
ちょっと怖かった。というのは再発売ものはこれまた音が違うので、失敗した
らもう手に入らないからです。

クリアさはHQ盤とほぼ同等になりました。
クインテットであることがよく分かります。

バランスはHQ盤ほどバラバラにならず、OKです。
聴き慣れれば、塗った通常盤が愛聴盤になるでしょう。

最後は単体のバイオリンの音の変化を確認したくて、1枚しかないのですが
千住真理子のカンタービレに塗りました。

これも驚きました!! 生で聴くバイオリンの音はまろやかなものです。
これは音の芯を包むように半透明の倍音がのっているという印象なのですが、
その感じが少しですが出てきました。

オーディオ的にクリアさだけを求めていても決して出ない音です。
高音の角が取れて、中低音が厚くなっています。
伴奏のピアノは締まりました。

変化があまり感じられないものもあったのですが、悪くなる方向になったものは
ありませんでした。

ただ、聴き慣れた弦楽のトリオ、カルテット、クインテットあたりまでの
少数室内楽は音楽のニュアンスが少し変わります。
ブレンド具合が変わるからでしょう。

ただし、これも聴き慣れればきっと、後戻りはしないと思われます。
私…、CSIは持っているのに、使ったことがないのですね。

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★川又より:CSIとは下記の事です。
ハルズサークルの皆様に約350台以上のお買い上げを頂いたヒット商品でした。

■GLASS-AUDIO DESK SYSTEME  CD-SI75
http://www.esoteric.jp/products/gads/index.html
私のレビューは下記をご覧下さい。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/csi.html

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暇だからこれから削っては塗り、削っては塗りの作業に入りますかね。
川又さん。興味深いものをご紹介下さってありがとうございました。

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川又より
 
S様ありがとうございました。皆様が知らなかったものをご紹介し、しかも
その貢献で皆様が聴かれる音質が向上する。こんな当たり前のようで中々ない
専門店らしいアイテムをご紹介出来て私も嬉しく思います。

S様のように百戦錬磨の音にうるさいお得意様に認めて頂けたことで安心しました。
これは他の多くの皆様にも必ず喜んで頂けるという自信につながるものです。
もっと多くの皆様にGLASS CDを使って頂くことで更に貢献出来ることでしょう。

同じディスクなのに聴こえる音が違う。昔PAD“SHEER”に関する実に多数の
投稿の中からこんな流行語が生まれた事を思い出します。

「“SHEER”しました!?」

はい、これからは「GLASS CD」しました!? という言葉が出始めることでしょう。

私はGLASS CDが効果をもたらすCDプレーヤーの光学系での威力を考えて、
こんな造語を考えてみました。

“Optical Stabilizer”というのはどうでしょう!!

sec audio鈴木様 どうぞ御社のwebサイトに使って下さい(^^ゞ


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