《Ayre Acoustic"QB-9"
       H.A.L.'s Monitor Report!!》


No.0461 - 2009/7/9

横浜市 H M 様より


これは新製品Ayre Acoustic“QB-9”USB DACによるR&D企画です!!
そして、webでは公開していないハルズサークルだけの企画でもあります!!

しかし、一般的なR&Dは“research and development”のことですが、私が
考えたのは“research and delivery”というものです(^^ゞ

★私のインプレッションはこちらです。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/643.html

■アクシス制作の公式ファイルの続報。QB-9使いこなし編(^^ゞ

http://www.dynamicaudio.jp/file/090318/use_Ayre_QB-9.pdf

■現在はアクシスのwebサイトにもアップされました。

http://www.axiss.co.jp/Ayre/whatsnew_Ayre_QB-9.htm

■Ayre Acoustic社(USA)の新製品"QB-9" USB DACの公式ファイルを全国一の
 最速でハルズサークルの皆様にお知らせ致しました。(2009.3.4現在)

http://www.dynamicaudio.jp/file/090304/Ayre_QB-9.pdf

■QB-9がUSB入力専用の理由とは!?どうぞ下記をご覧ください。

http://www.dynamicaudio.jp/file/090307/QB-9_USB.pdf

ハルズモニター企画として実現し、新機軸の商品だけにハルズサークルの
皆様に評価して頂こうというものなのです。

待ちに待った入荷から数日、いよいよ本企画の骨子であるハルズサークル会員
による新製品試聴レポートが到着し始めました!!

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Vol.14「QB-9の様な高性能なUSB-DACが唯一の課題解決方法!!」


前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0291.html

川又 様

Ayre Acoustic"QB-9"USB DACを試用させて頂き、直ぐご報告しなくてはと思い
つつもすっかり遅くなっていまいました。

その間、H.A.Lのメンバーの方々からいろいろご報告がありましたが小生も
概ね同感です。

この種の製品としては珍しくハード的な設計方針や方式についてメーカー側か
らの情報が充実しており、信頼の置ける優秀製品である事が確認出来ました。

現在小生の抱える課題はPCに記録した音楽情報(詳細後述)を如何にオーディ
オ
システムに良い状態で伝送・再生するかにあります。

PCに満足な音声出力機能がない現状では、結論から申し上げればQB-9の様な
高性能なUSB-DACが唯一の課題解決方法であり、事情が許せば直ぐにでも導入
したいほど恰好のデバイスと思います。

プロ用を除けば概してガレージメーカー的製品が多い分野ですが、QB-9は
オーディオファン志向の本格派と実感しました。

さて試聴時の比較ソースが皆様と若干異なるのでご説明します。
以前から東京の代表的某フィルハーモニー交響楽団の録音グループ(ボランティア
活動ですが)に参加しており、毎月の殆どの主催公演を記録しております。

当初は某放送局がオープンリールで収録していた作業を引き継ぎましたが、
時代の趨勢で途中からDATが録音メディアとなり今日に至っております。

しかし、DATデッキがプロ用も民生用も製造が終了した現在、次世代の記録
メディアへの模索が必須となってきました。

その一環として昨年からHard Discによる1bit録音を併行して試みています。
但し録音機のディスク容量は数回の演奏会で満杯となりますから、PCへ転送し
編集・変換の上1bit data 及びPCM dataとして大容量ディスクに記録します。

代表的スペックは1bit 録音@2.8MHz、PCM録音@96kHz/24bitと情報量では
通常のCDを上回ります。

しかし、いざ再生の段階で現状では、1bit 録音ではその方法がごく限られて
しまいます。録音機自身での再生か、SONY独自のDSD-Formatで作成したDiscの
特定機種(現状SONYの1機種のみ)での再生と云うことになります。

そこで次善の策としてはPCのよる96kHz/24bitのPCM 再生が浮上しますが、
QB-9ならCDを上回るソースとして期待できるはずです。

そこで今回は次の4種類の音源で比較してみました。内容は同一です。
小生の再生系は国産プリ+国産メイン+B&W N-803といったありふれたライン
アップです。

A. 1bit 録音機(KORG MR-1000)からのアナログ再生出力
B. 1bit録音のVAIOによるDSD 再生出力(ヘッドホン出力→プリ)
C. CD-R(44.1kHz/16bit)の再生出力(ESOTERIC DV-50)
D. PCM変換data(96kHz/24bit):VAIO-USB〜QB-9の出力

ソースは3/15 Suntory-Hallでの録音(これでオケがばれましたか!)
西本智実指揮:チャイコフスキー「くるみ割り人形・全曲」(抜粋版を作成)
録音時のモニターの音を思い出しつつ主観的比較ですが、順位は・・・

  A > D > B > C

と云ったところでしょう。QB-9の音は1bit録音機の再生音と競りましたね。
1bitとPCM の特徴は感じられましたが甲乙付けがたし!立派なものです。
USB-DACの可能性が確かめられたのは貴重な経験でした。感謝いたします。

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川又より

H M 様ありがとうございました。時間がかかってもレポートを頂けるという
ことは大変うれしくありがたいことであり、ハルズモニターによる新製品の
啓蒙には大変大きな影響力となっているようです。改めてお礼申し上げます。






HAL's Monitor Report