H.A.L.'s inspection event-2010 Vol.9-Hearing Report!!


No.0576 - 2010/6/15

埼玉県上尾市 T T 様より

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/730.html
 
上記試聴会にご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。
そして、早速のご感想を頂き重ねてお礼申し上げます。
 
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Vol.4「弦楽器の滑らかさや各楽器の混ざり具合ではマッキンが絶妙である!!」
 
埼玉県上尾市 T T 様より
 
前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0570.html
 
過去の投稿の“ほんの一部”をご紹介致します!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0568.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0563.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0558.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0554.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0549.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0540.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0524.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0519.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0510.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0485.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0474.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0468.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0460.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0451.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0446.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0434.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0427.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0423.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0401.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0403.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0390.html
 
 
今から四半世紀前の事だが、年下の同僚が初任給からお金を貯めて「マッキン
トッシュ買っちゃったよ」と嬉しそうに皆に言っていたが、彼がオーディオに
凝っているという事を知っていた私は「海外高級アンプか」とすぐに分かった
のだが、当時半導体試験装置のメーカーに勤めていたので、他の人は「マイコ
ンを買ったんだ」と勝手に思っていたという。
 
私はマッキントッシュというオーディオメーカーを当時から意識はしてはいたが、
いまいち音にピンと来るものが無かった。店頭でも積極的に試聴した事は少ない。
 
そうこうするうちにダイナミックオーディオでも「JBLとマッキントッシュの
館(?)」のフロアが(現在の「Dyna Hiブランド買取りセンター」)誕生し、
後にダイナ5555の3階に展開されたと記憶している。
 
それでもマッキントッシュは横には見ているが食指の動くコンポが無かった。
ブルーのほのかに光るパワーメーター、内部やトランス剥き出しの柔構造と
出力トランス。
質実剛健の筺体の他のメーカーとは一線を画っする独自の道を進んでいる。
 
今回H.A.L.IにMC2KWが登場したが、以前3階ではプリ:C1000&メイン:MC1.2KW
でJBLのスピーカー群を鳴らしていたのを聴いている。
 
マッチングは文句のつけようもなく、「ただ他のスピーカーではどうだろう」
という一抹の不安があった。
 
今回はマークレヴィンソン最新モノラルアンプ(デジタルアンプ)No.53と
MC2KWの一騎打ち、ある種両極端の頂上対決である。
 
普通考えれば両雄、相容れない設計思想を考えれば必然的に音は違ってくると
いうのは頭の中では容易に分かる。それを今回比較試聴するのだ。
 
前置きが長くなりました。
6/12(土)に参加しました。
 
最初両者の違いを比較するために重低音が録音されている課題曲を3曲。
マッキントッシュはわずかに膨らむというか、ゆるいというか。
 
豊かな低音を求めるユーザーは支持するだろう。
逆に締まった切れ味の鋭さを求めるならマークレヴィンソンである。
私はレヴィンソンの研ぎ澄まされた切れ味と締まった低音が好きである。
 
次に交響曲を聴く。
弦楽器の滑らかさや各楽器の混ざり具合ではマッキンが絶妙である。
一方レヴィンソンは忠実な再現するが、長時間聴いていると疲れるだろう
なぁと思うような感じで全体的にあそびが無い。
 
低音の比較、交響曲の印象では明確な違いを見せる。
私個人の判断では低音ではレヴィンソン。交響曲ではマッキンに旗を揚げる。
 
次に女性ボーカルとウッドベースのシンプル構成で始まる課題曲でも面白い
違いをみせる。
 
ウッドベースの低音の「ブンッ」というのはレヴィンソンだが、ボーカルの
質ではマッキンである。巻き舌のコケテッシュな感じがよく表れていて2〜3歳
は若く感じる。
 
では低音抜きに比較するためにジェイク・シマグクロのウクレレとシンディ・
ローパーでビートルズのカバー曲(アクロス・ザ・ユニバース)で比較。
ここではマッキンが聴きやすい。
 
次に「くるみ割り人形」を聴いたが甲乙つけがたく、痛み分け。
 
最後はメルマガにもあった坂本冬美の「また君に恋してる」である。
まずレヴィンソンで聴くが、坂本冬美のボーカルにリヴァーヴがかかり過ぎて、
極端に言えばカラオケボックスで聴いているよう。
 
現在、携帯世代と言われる高校生以上はダウンロードして、携帯またはMP3
プレーヤーでチープなイヤフォンで聴くのである。
 
これくらい過剰なリヴァーヴをかけてちょうどいいくらいなのだろう。
楽曲の良さもあり先月「着うた」「着うたフル」ではランキング上位をキープ
した。現在も好調である。
 
比較試聴曲はボーナストラックであるビリーバンバンとのデュエットで。
ビリーバンバンの方はほとんどリヴァーヴがかかっていないという事で、注目
ポイントは色々ある。
 
マッキンで聴く坂本冬美の歌にはいい塩梅でリヴァーヴがかかり、圧倒的に
マッキンに軍配が上がる。
 
これがマッキンのフラッグシップ・プリアンプを使用するともっとゆるい方向
にいってしまうと予想されるので、要望が集まればマッキンのプリをH.A.L.I
に持ち込むとの事。
 
今回は川又さんがたどった逆の道で、レヴィンソンとマッキンの分析試聴会を
したそうです。
 
ニュートラルに判断するには、やはりスピーカーはモスキートNEO。
プリはジェフのクライテリオン(今までのプリでノイズフロアの低さ、音像の
小ささは抜群であるという川又さんからの説明あり)。
 
いや〜オーディオにも食わず嫌いはあるもので、私はレヴィンソン派。
カミソリのような切れと音像の締まりを支持している。
 
しかし、今回のマッキンの試聴及びダイナ5555で展開されている「McIntosh
フルラインナップ」を各フロアで聴いて、「この開放的な音もいいものだな」
と思わせるものであった。
 
富田さん、曲ごとのスピーカーケーブル及び入力ケーブルのつなぎかえお疲れ様でし
た。
 
川又さん。
今回の企画でマッキントッシュの新たな可能性を知ることができました。
オーディオ食わず嫌いも直さなければならないですね。
今回はありがとうございました。
 
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川又より
 
T T 様ありがとうございました。すっかり私の述べたかったことを代弁して
頂きましたね。私が体験したエピソードとは↓これでした。
 
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/729.html
 
いわゆる歌謡曲という録音の特徴からハイファイシステムで聴くとエコー感が
強調されるというか、音質的なお化粧がわかりすぎてしまうというヴォーカル
の一曲から端を発したMcIntoshの再認識というものでした。
 
そこでいう“音の美意識”というものが選曲によって同社の個性にピッタリと
マッチするという事なのですが、逆にMcIntoshですべての音楽を聴くという事
にクォリティー不足はないと断言できるものでした。試してみないと解らない
ことがあるものです。
 
さて、これからはMcIntosh MC2KWで他のスピーカーを色々と鳴らしてみたいと
思っていますので、皆様もお好きなCDを持参されて遊びにいらして頂ければと
思います。どうぞ気軽にH.A.L.をご利用下さいませ<m(__)m>


HAL's Hearing Report