《H.A.L.'s Hearing Report》


No.0486 - 2009/3/14

東京都 F 様より

“Friday concert”Vol.35はこんな企画でした。

http://www.dynamicaudio.co.jp/audio/5555/7f/brn/639.html

Documentary of“Friday concert”Vol.35は↓こちらです。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/641.html

そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m>

http://www.dynamicaudio.jp/file/090227/guest01.jpg

http://www.dynamicaudio.jp/file/090227/guest02.jpg

皆様のご感想はいかがでしたでしょうか? 早速ご紹介致しましょう!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

Vol.172「川又さんがJBLで試聴会を開くことは珍しい、これは何かあるぞ!!」

これまでの投稿をご紹介致します。歴史がありますね〜!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0331.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0247.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0222.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0157.html


川又さんがJBLで試聴会を開くことは珍しいので、これは何かあるぞと思って
うかがいましたが、案の定、日頃の音場型スピーカーに対するアプローチとは
まったく異なる、「JBLでしか出せない」そして「JBLはここまで出せるのか」
という点に的を絞った衝撃的な音を聴くことができました。

鮮明で浸透力のある中高音もさることながら、一番印象に残っているのは、
凄く切れが良いのにどっしりとした(矛盾した表現ですが、これらが両立した)
低音で、その能力が限界まで引き出されていました。

この「切れの良さを考慮に入れた」低音の迫力は、あえて言うと、私には
今までに何カ所かで聴いてきたDD66000のそれより上だと感じられました。

もちろん、川又さんがDD66000を鳴らすのを私は聴いたことがなく、また他所
では鳴らし方がまずかった可能性が高いですから、S9900との絶対的な比較に
はならないことは言うまでもありませんが。

ティファニーのCDでの比較ですが、オクターブの管球アンプ、当然のことと
は言え、ただ者ではありませんね。声の部分だけだとオクターブの方が魅力的
に感じましたから。ピアノの部分はクリアーな生々しさで、やはりゴールドム
ンドの方が上でした。

「アナログらしさというのは本来、甘ったるく優しいだけでごまかす音のこと
を言うのではなく、本格的に突き詰めれば、うまく鳴らしたCDと同様、曖昧
さのない音になる」

といった趣旨の話を川又さんはよくされますね。
今回の音は、それを文句なく実証するものでした。

ただ、それに加えて、やはりアナログ独特の魅力も十分に感じられましたよ。

といっても、それは決して上記の「甘ったるく優しい」というようなものでは
なく、独特の「濃さ」というか「質量感」のようなもの。表現が難しいのです
が、CDの魅力でもあるホログラフィックな音像がもつ、ある意味で「半透明な」
感じ、とは対極にある音のことです。

こういう違いは、川又さんのところで聴く音場型スピーカーで既に経験済みで
したが、ホーン型のS9900、しかもそれを体力測定レベルで鳴らしても十分に
わかりました。

以上、勝手なことを書きなぐって失礼しましたが、今回のような企画はあまり
分析的にならずに楽しめて良いですね。どうも有難うございました。

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川又より

F 様ありがとうございました。皆様の印象は人それぞれでもちろん結構ですが、
今回のイベントを通じて皆様に共通項となるインプレッションが複数ありました。

皆様が感じる音質のうま味というのは個人差があり、またスピーカーによって
聴かせどころが違うということもあります。私の選曲はその傾向を理解しての
ものということです。

でも、JBLに関して見識見聞が広くなったということで何よりでしたね。

「今までに何カ所かで聴いてきたDD66000のそれより上だ…」ということですが、
鳴らす環境とシステム、いや鳴らす人によってスピーカーは変化しますので、
私がここでDD66000を鳴らしたら“それなりに…”という到達点を皆様に
お聴かせ出来ることでしょう。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/447.html

でも、私は↑このように既にJBL Project Everest DD66000をここで鳴らした
ことがありました。今回のように皆様に喜んで頂けるのであれば同様な形式で
DD66000を鳴らすというのも面白いかもしれませんね。

希望の声がありましたらどうぞリクエストをお寄せ頂ければと思います。
皆様のご希望にお応えしたいと思います。<m(__)m>


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