《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》


No.0311 - 2006/11/18

東京都杉並区 M M 様より

“Friday concert”Vol.21はこんな企画でした。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/453.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/455.html

そして、熱気溢れる当日の模様は〜満席でしたから窮屈で申し訳ございませんでした(^^ゞ
http://dyna5555.cocolog-nifty.com/photos/secret/20061110fcon.html

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Vol.91「ノーチラスを聴いて、頭の中がリセットされた感覚です!!」

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0295.html

川又 様

エフコンに加え、日曜日にもノーチラスを聴かせて頂き、ありがとうございました。
初めてノーチラスを聴きましたが、ただただ驚きました。

エフコンの時に川又さんが実演された実験が正にノーチラスの特徴そのものですね。
つまり、喋っている川又さんが、口のすぐ両脇に左右に一枚ずつCDケースをあてが
うだけで(ケースの方向は顔面と平行で顔の向きと直角)声色が突然変化しました。

これで、なぜノーチラスの4つのユニットのまわりに一切板状の“箱”がないのか、
瞬時に理解できました。

冒頭に聴かせていただいたちあきなおみの声が、本当に生の人間の声のように
聞こえました。

生の音に近いという点では、バイオリンを聴いても、ピアノを聴いても、他の
スピーカーとは桁違いの能力だったと思います。

日曜日にも数曲聴かせて頂きました。

まず、ゲルギエフ指揮のストラビンスキー「春の祭典」。
各楽器のむらのないナチュラルな音色に加え、音像の焦点のシャープさが際立って
いました。左右はもちろん、奥行きも非常に深くクリアですね。
スピーカーが消えるとはこういう状態を言うのか、と納得していました。

次にグレン・グールドのゴールドベルク変奏曲を聴きました。
二十数年の間に恐らくは千回以上聴き込んだCDです。

今回ノーチラスで聴いて初めて音楽的な謎が解けました。
この曲は大部分が三声で作られています。

そしてグールドの演奏では、各声部が同じ音量で弾かれている部分でも、際立って
耳に残る声部が常に存在し(時によりそれは高声部だったり、中声部だったり、
低声部だったりします)、不思議に思っていました。

ノーチラスで聴いたところ、その声部には金属質の高次倍音が多く含まれており、
他のニ声には高次倍音が極めて少ないことが聴き取れたのです。

グールドがどのようなタッチを具体的に使い分けていたのかは分かりませんが、
もう生で聴くことのできない不世出の天才の技術と音に触れることができ、
感動した次第です。

さて、前にもお話した通り私は3年先くらいに家を建て替えハイエンドオーディオ
を置ける環境を作りたいと計画しています。

これまでHALで聞かせて頂いた経験から、

「コストパフォーマンスからみても、NEOとLuxmanの組み合わせだな」

と実は密かに思っていました。

が、ノーチラスを聴いて、頭の中がリセットされた感覚です。

もちろんアンプの金額も桁違いでしたから単純に比較はできないのでしょうが、
居並ぶハイエンドスピーカーの中でも、次元の違うスピーカーのように思いました。

長文・駄文失礼致しました。
このような機会を与えてくださった川又さんとゴールドムンド社に心より感謝
申し上げます。


HAL's Hearing Report