《HAL's Monitor Report》


No.0263 - 2005/11/2

京都府舞鶴市 H Y 様より

H.A.L.'s “PEIP”Monitor Report!!

“PEIP Club”より続々レポート到着
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/363.html



Vol.11「『空中にポッと浮かぶ』とは…、この感覚かとニンマリ!!」

川又店長 殿

この度は“Pケーブル”2本の試聴の機会を与えて頂きありがとうございました。

試聴の依頼をして、3日目の朝にはもう“Pケーブル”2本が到着、素早い対応に
感謝です。それに宅急便が来た時間はちょうど家族が誰もいない時間帯、誰にも
見られず無事部屋に運びました。
(見つかっていたら何を言われるかわからないですからね)(笑)

早速梱包をといて(箱もでかい)ケーブルを取り出す。 
おお、やっぱりこのメーカーか、これは想像通りでした。

触った感覚は、硬いの一言。 これはセッティングに苦労するなとの予感。
うむ、なかなか上手く刺さらない、色々工夫してやっとトラポとDACにセット。

まあ多少は苦労しますが、NBS程ではなく、問題は無いでしょう。

ここで、試聴は…

トランスポート:バークレイデジタルM1→ MITマグナムAC1  
DAC:コードDAC64 → ゴールドムンド

から“Pケーブル”に換えて実施。 家の電源環境としては、電柱からの引込み
線を38スケに交換し、メーター下から14スケでオーディオルームまで専用線を
引いてます。

まずは、4時間ほど通電した後、イタリア合奏団のCDから、一聴して低域に重心が
下がったのが分かる。また、余韻も出ているのが分かるのだが、今一歩すっきりし
ない。たまたま、ブレンデルのピアノを聴いていた時、高校生の娘が部屋に入って
きて、2〜3分聴いた後一言、『ピアノの芯が聴こえない。』え!!

これはまずいと思って、試聴を止め、48時間のエージング開始。

仕事も忙しく、結局48時間の予定が70時間程度までのびました。 
これが良かったかも。

再び、イタリア合奏団の『調和の霊感』で試聴開始。 
やはり、硬いケーブルはエージングに時間がかかるようで、前回とは全くイメージ
が変わってました。

SNの向上、本当に静かです。 

音が綺麗? 何と言っても音が綺麗なんです。 

一音一音コーティングされてるようなイメージか、ブレンデルのピアノがフリップ
スの録音ではなく、ECMの録音のように聴こえます。
(この感じ分かってもらえるか)こういう音、私大好きです。

どなたかも書いていましたが、クラシックにはぴったりですね。

ここで、娘を呼んでブレンデルのピアノを聴かせ、感想はと聞いたら『音が綺麗』
と一言。 おっ感想が一緒。 オレの耳も捨てたものじゃないなとニンマリ。

立体感、前後の感覚がハッキリし、立体感のある音場が形成されます。 
特にボーカル物は、いままではスピーカの後方の壁に口元がありましたが、壁から
50cm前方の空中にポッと浮かぶようになりました。 

この感覚は初めてですね。

『空中にポッと浮かぶ』このフレーズはステレオサウンドでもよく目にしますが、
この感覚かとニンマリ。(これはオッターのCDですね)

高音はレンジも伸びてるのでしょうが、それをさらけ出すのではなく、一音一音が
有機的に繋がって音を形成している様に感じました。 

この感覚が、弦楽器に有効に作用して、独特の濡れた感じの弦につながってると
思います。濡れた弦・・・良い響き。

結論、このPケーブルを私の『リファレンスケーブル』に採用しよう!!

今まで数々のケーブルを購入、売却してきましたが、よく考えてみると結構いい
加減に取替えていたような気がします。 
これも核となるケーブルがなかったためかなと思ってます。 

まあ値段が値段だけに直ぐに購入とはいきませんが、ボーナス時期には何とかと
考えてます。 
その頃には会員も300人を突破し、店長のクリスマス大セールで1本購入出来るで
しょう(笑)

そして、もう1本を抽選で当てて、楽しい正月を迎える計画となっていますので、
宜しくお願いいたします。

ありがとうございました。

追伸
この試聴は70時間のエージングで行ったものですが、その後さらに30時間ほどエー
ジングし、100時間を越えたところ、70時間とは比較にならないほど高音が滑らか
になってきました。 

もはや、刺激的な音は一切出ないといったところです。

“Pケーブル”を試聴するには100時間はエージングしてから実施した方が良いです
ね。私の次に試聴される方は、最初から絶好調ですよ。


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