2017年6月10日 No.0671
 新着投稿⇒H.A.L.'s Hearing Report-Sonusfaber/Homage Tradition

2017年5月17日 No.1390にて公開した試聴会にご参加頂きましたベテラン会員より
大変嬉しくありがたいご感想を頂きましたのでご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1390.html

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Vol.4「ところが、THE WEEKEND/EARNED ITを聴いて驚きました!!」

東京都杉並区 M M 様より

前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0667.html

下記に素晴らしいオーディオルームの画像あり。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0658.html

ご愛用のスピーカーがきれいに写っている画像はこちらです。
http://www.dynamicaudio.jp/file/20140603-mmsama.01.jpg

以前の投稿をご紹介します。歴史がありますね〜ありがとうございました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0607.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0603.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0586.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0583.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0542.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0528.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0521.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0514.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0477.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0458.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0432.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0425.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0311.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0295.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0286.html


川又 様

昨日は、ありがとうございました。
簡単な感想をお送り致します。

まずGUARNERI とSERAFINO の違いについてです。

恒例の小澤・ボストンフィルによるマーラー交響曲第一番第二楽章で聴き比べました。
感じたことは三点です。

第一に「再現されてる空気の量がSERAFINO になると一気に増えた」という感覚です。
空間が広がったにとどまらず、より多くの空気の振動が再現されている、
言い換えると、音の密度が高くなった印象です。(言葉で表現するのは本当に難しいです。)

第二に「ビオラ・チェロ・コントラバスの音色の違いが明確になった」点です。
GUARNERI では、この三種類の弦楽器の音色の違いが正直なところ小さかったのです。

楽器間で旋律を受け渡ししているところでは、GUARNERI では一種類の楽器で弾き
続けているように聴こえたのですが、SERAFINO では受け渡しが良くわかりました。
より多彩な音色がSERAFINO になって満ち溢れてきました。

第三に、その結果ではあるのですが、SERAFINO では音楽がポリフォニックに聴こえてきたことです。
例え複数の旋律が重なっても、混然とせず、絡み合う様子が心地よく聴こえてきました。

もちろん、TRADITION シリーズの特長である低域の制動の素晴らしさはGUARNERI
でも十二分にあるのですが、音色の表現力ではSERAFINO に及びません。

スタジオ録音の小編成な曲を聴く場合にはさほど大きな差は感じませんが、
オーケストラのように同時に鳴る音の数が多い曲を聴く場合には、両者に決定的な
差があると感じました。

次にSERAFINO とAMATI の違いです。

マーラーを聴いた時には、上で指摘した音色の多彩さや、振動している空気量が
増えるといった違いが一段とグレードアップしたと感じたものの、実は、GUARNERI
とSERAFINO の違いほどには差を感じませんでした。

ところが、ザ・ウィークエンドの「Earned it」を聴いて驚きました。

川又さんは絵具が18色から24色になると表現されましたが、多彩になるだけでなく、
抜群に「黒色」が素晴らしいのです。

音が完全に無くなった時の静寂はもちろんですが、例えば左側の一点でドラムが
打たれたとすると、右側も中央も、そして打たれたポイント以外の左側も、
クリアな静寂が表現されたのです。

都会の夜に星空を見ても背景が白んでいて星がボヤけてしまいますが、街灯りの
ない漆黒の闇で星を見ると、鮮明なだけでなく僅かな色の違いも確認できるのに
似ているかもしれません。

そしてその結果なのだと思いますが、この曲のボーカルが、様々な声色を使い分け
ながら(恐らく多重録音で)声を重ねて楽曲を作り上げている表現が、音楽的に本当に
面白く感じたのです。

うちで使っているHB-1とは方向性が全く異なりますが、G3と比べると困ってしまいますね。
一度G3 と比較して聴いてみたいものです。

結局のところ、川又さんがおっしゃっていたように、迷うならAMATI が間違いなくオススメ。
ただ普段聴く曲の編成等によっては、GUARNERI やSERAFINO のコストパフォーマンスが
素晴らしく良い、ということなのでしょうね。確かに、これは良いものがでてきましたね。

また時間のある時に、自分のディスクを持っておじゃまします。
もう少し聴きたいという欲求に駆られています。

今回も貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
引き続き、よろしくお願い致します。

御礼まで

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M M 様本当にありがとうございました。ご家族皆様で弦楽四重奏の趣味を楽しまれ
若い頃にはオーケストラでの楽員時代も経験されてきたM M 様にそのように認めて
頂けました事を大変嬉しくありがたく思っています。

ご指摘のようにKiso Acousticのコンセプトだけは世界中のあらゆるスピーカー
メーカーとは異なるものなので同じ土俵では語ることが出来ませんが、その他の
全てのスピーカーメーカーとの比較においてHomage Traditionシリーズは正に
新時代を切り開いた存在と言って良いかと思いますし、M M 様に認めて頂けた
ことで私も確信が持てるようになりました。次回はお一人でゆっくりと試聴して
頂ければと考えておりますので展示品入荷までしばらくお待ち下さいませ。

下記のように当社の営業マン全員がこのHomage Traditionシリーズ全モデル、
しかもAMATI Traditionに関してはダブル展示という異例の取り組みを決意しました。

DYNAMIC AUDIO 5555 Monthly Hi-Fi 2017 第三弾テーマ決定!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1398.html

これは売れるぞ! と私が思う製品とはどういうものなのか? そう思うための根拠は
どのような体験から得るのかと言いますと、理由は至極簡単なことであり私自身が
感動できるかどうかという事なのです。

つまり、ハイエンドオーディオのセールスにおいて言葉は無用であるという事。
私が行った納得のいくセッティングによる音を黙って聴いて頂くだけで、陳腐な
セールストークは必要ないという事なのです。

試聴して頂いた皆様の表情を見れば分かります。営業ですから商売として売りたいと
いう本心はもちろんありますが、お客様に感動して頂けない音を言葉で繕っても
何も意味はありませんし、音質そのものが最高の説得材料であるわけです。

そんな意味からHomage Traditionシリーズ全モデルは各々に個性と魅力があります。
ですから、私はGUARNERI Traditionでの試聴ではどっしりとしたベースの一曲を
お聞かせし、SERAFINO Traditionでは流麗な弦楽器を聴いて頂き、最後にはすべての
要素を含むAMATI Traditionでのオーケストラを聴いて頂きました。

そして、ヴァイオリンや弦楽器が得意なSonusfaberというイメージを払拭させる
ドラムとウッドベースのスリリングで迫力満点の選曲も大胆なボリュームで皆様に
お試し頂いたものでした。

最後にAMATI Traditionのインプレッションで述べた一節を引用して締めくくります。

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このTraditionシリーズという音を出す作品が、その出会いの時から第一声において
聴き手をそのような心境に誘ってしまうのではないかと考えてしまうようになりました。

Sonusfaberという老舗ブランドではありながら、若い感性のエンジニアとデザイナー
たちが最新技術を駆使して設計したはずなのに、何故Traditionというネーミングを
つけたのかと、最初にGUARNERI Traditionを聴いた時から私は考えていました。

短期間でのAMATI Traditionの試聴でしたが、この最後に聴いたオーケストラの
特に弦楽器における美しさに心の奥底から感動の泉が湧き起こり、音楽によって
精神的浄化がなされたのではと感謝するほどの素晴らしい美しさでした。

この感動は比較論争の上での結論ではないのです。正真正銘、私は初心に帰り
素直な気持ちでAMATI Traditionの奏でる音楽に心をゆだねての感動でした!

Traditionの辞書的な意味は皆様もご存じの通りでしょうが、伝統とは革新の連続であり、
伝統的なものに更に新しいものが積み重なってこそ継続していくことが出来るものでは
ないでしょうか。

常に革新と進歩が継続されて存在しているもの、それが伝統と言うものだと思います。
Sonusfaberの若きエンジニア、デザイナーたちは見事に伝統の新たな一ページを
切り拓いたものと心から拍手を送りたいと思います。

そして、聴き手にとってTraditionとは何を意味するのか?
音楽とオーディオの作り手の伝統(革新を含むことが条件)を信頼し、わが身と心を
委ねることで初心に帰り、素直な自然体の感受性をもって聴こえてくる音楽を受け入れること。

世の中の評判や技術論争という予備知識はどこかに置いておいて、
今この時(皆様にとってはオーナーとなった時を現在として)目の前にある美しい造型と
仕上げの伝統的道具から聴こえてくる音楽が心を震わせる感動に素直に従えばよいのでは…。

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さあ、皆様! Sonusfaberによる革新の伝統を聴きにいらして下さい!!
きっと今までにない感動をご提供できるものと自信を持ってお薦め致します!!

そして、このような試聴会イベントの最新情報もハルズサークルに配信されていきます。
皆様も是非ご入会をお薦め致します!

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


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