2017年3月15日 No.0667
 H.A.L.'s Sound Recipeを聴き尽くす!!ベテラン会員より感想を頂きました!!

東京都杉並区 M M 様より

前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0658.html

以前の投稿をご紹介します。歴史がありますね〜ありがとうございました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0607.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0603.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0586.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0583.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0542.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0528.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0521.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0514.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0477.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0458.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0432.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0425.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0311.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0295.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0286.html

川又さん

先日はありがとうございました。
大変遅くなってしまいましたが、簡単な感想をお送りします。

先ずは本当に贅沢な試聴会でした!!

私はKiso Acoustic HB-1のハワイアンコアとVIVID AUDIOのG3を併用していますので、
Kisoがどう進化したのか、VIVID AUDIOと同門と言って良いB&Wがどう進化したのか、
更には、最初に聴かせて頂いた時の衝撃(透明感)が忘れられないHIRO Acousticが
どう進化したのか、いずれも大変興味深く聴かせて頂きました。


■Act.1 Kiso Acoustic HB-G1の魅力を聴き尽くす一時間!!

A.グリュミオー
バッハヴァイオリン協奏曲第一番第一楽章(LPレコード)

トゥイーターが昔のモデルと変わったことが一発で分かりました。
私の持っているHB-1でグリュミオーのバイオリンを聴くと、良く言えば、
高音がもっと強い輝かしい強い音になります。

今回耳にしたのは全く自然な優しい響きでした。
艶っぽい音色が抑制された一方で、ナチュラルで上品な音質に変化していると感じました。

森山直太朗  04. 手紙
http://naotaro.com/discography/?id=4

この曲は、昔のラジオのように高音と低音をカットした(鼻が詰まった声のような)
音質からスタートし、途中で急にHIFIなクリアな音に変化します。

そして最後にリバーブがかかった音へとさらに変化します。
最初の変化ではハッとさせられますが、次の変化は実に自然で、ボーっと聴いていると
変化に気付かないほど滑らかに移行します。

響きが豊かなこのスピーカーの特徴かな、と思って聴いていました。

Espace〜溝口肇best  1. Espace
http://mizoguchi.strikingly.com/

エルガー/ディーリアス:チェロ協奏曲
ジャクリーヌ・デュ・プレ
http://www.billboard-japan.com/goods/detail/447462
01.チェロ協奏曲 ホ短調 作品85 第1楽章:アダージョ−モデラート

実は、私は自分のHB-1で聴く音の中でチェロが一番好きです。
一言で言えば、とっても響きがリアルで臨場感があるからです。

チェロを間近で聴くと、表板を中心に躯体全体で響きを出しているのが分かりますが、
まさにそれと同じように、HB-1の駆動部ではなく躯体が響きを作り出しているのが
感じられるのです。

特に低音部においてそれを強く感じるのですが、低音において響きが抑制されて、
少し締まった音色になったように感じたのです。聴く曲によっては良い方向に
作用するのでしょう。


■Act.2 B&W 800D3の魅力を抽出して聴き尽くす一時間!!

ザ・ビートルズ  LOVE より 1.ビコーズ から2. ゲット・バック まで
http://www.universal-music.co.jp/the-beatles/products/tocp-70200/

和田 薫/伊福部 昭/外山 雄三:日本の管弦楽(マルメ響/広上 淳一)
http://ml.naxos.jp/album/BIS-CD-490
伊福部 昭 - 交響譚詩 Ballata Sinfonica
I. Prima ballata: Allegro capriccioso

この2曲を聴いて感じたのは、とにかく低域の制動が素晴らしいことです。
バスドラムが強打された後の減衰の速さなどが素晴らしく、ロックではリズムが
明確になってきますし、クラッシックではチェロやコントラバスが弦楽器群と
してではなく1本1本聞こえてきました。

Rodrigo Le_o & Vox Ensemble アヴェ・ムンディ・ルミナール
CD/ソニーレコーズ インターナショナル/SRCS-7979
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&cd=SRCS000007979

同じ曲で比較試聴しました。

「IMAGE - EMOTIONAL & RELAXING」のSACDです。
https://goo.gl/KkqFpd
http://artist.cdjournal.com/d/image---emotional--relaxing/4114063312
14.アヴェ・ムンディ (ロドリーゴ・レアン&ヴォックス・アンサンブル)

この比較試聴では、アップサンプリングの素晴らしい効果を再認識させられました。
dcsでCDをかけてDSD×2のアップサンプリングをした音と、同じプレーヤーでSACDを
かけた音との比較でしたが、聴いた瞬間にDSD×2に軍配が上がります。

透明感がまるで違います。特に声にリバーブが掛かった時に、決して響きが濁らず
透き通ったままでサウンドが豊かになりました。

つまり音のコアな部分とリバーブ成分が明確に聞き分けられるので、透明感が
増すのだと思います。もちろん、スピーカーの優れた性能が、その違いを明確に
表現してくれるのでしょう。

以前のマラソン試聴会で、ESOTERICのX-01でSACD、P-01とD-01でCDをかけて
川又さんが比較されていたことがありましたが、あれを思い出しました。

1曲目は下記  1. リンドバーグの翼
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?associate=SMO&cd=SICC000010082
最後にこの曲をかけて同じ曲でHIROで比較しました。


■Act.3 HIRO Acoustic MODEL-CCCS超絶進化を聴き尽くす一時間!!

1曲目は下記  1. リンドバーグの翼
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?associate=SMO&cd=SICC000010082

この比較試聴にもやられました。
B&Wで低域の制動が素晴らしいと書きましたが、HIRO Acoustic では全ての音域の
制動で次元が違います。

笑ってしまうほどの透明感、そして明確な音像です!!

電子音ではありますが、最初にベースの音で曲が始まった時の力強さと楽音以外の
静けさ、その後のハープの音の立ち上がりの鋭さと明確な減衰、そして音場の
あちらこちらからハープの新たな音が湧き出てくるような音像の焦点、進化を
遂げたHIRO Acoustic を理解するには十分なインパクトでした。

2曲目
FIFTY SHADES OF GREY ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK
 3.THE WEEKEND / EARNED IT(TRADUCIDA EN ESPANOL) 
http://www.universal-music.co.jp/p/UICU-1262

これも同様です。とにかく余分な音が聞こえてこない、余分な響きが残らない心地よさです。

サンサーンスは下記で交響曲第3番 ハ短調 「オルガン付き」 Op. 78
http://ml.naxos.jp/album/DOR-90200
よりご存知の   II. Poco adagio

http://www.esoteric.jp/products/esoteric/eslp10002/index.html
リマスターの比較をこれで行いました。
http://store.stereosound.co.jp/products/detail.php?product_id=2458

このリマスターの解説にはなるほど、と膝を打ちました!!

実は、私もエソテリックのリマスター盤で買ったSACDの中で、ジョージ・セルと
オイストラフによるブラームスのバイオリン協奏曲のディスクが納得いってなかったのです。

ブラームスのバイオリン協奏曲は、それまでのバッハやモーツァルト、ベートーベンの
バイオリン協奏曲のように、ソロ楽器の旋律とオーケストラの伴奏という単純な形式で
はなく、逆にソロバイオリンが「旋律を奏でるオーケストラの伴奏」を担当するような
部分も多くあります。

オーケストラにソロバイオリンが溶け込んだり、華々しく出てきたり、様々な表情を
見せる面白さがあるのですが、エソテリックのSACDだと常にソロバイオリンの音量が強く、
前面に出てくるため、聞き苦しいところが何箇所かあったのです。

川又さんの解説を聞いて、リマスターが必ずしも「改善」を意味しないことを理解し、
合点がいきました。

家に帰って、すぐに同じ音源の曲を複数のディスクで聞いて確かめました。
確かに、リマスター前の方が良いバランスで聞こえるディスクがいくつもありました。
勉強になりました。

また、このサン=サーンスは美しい弦楽器のハーモニーと一緒にパイプオルガンの
重低音が聞こえてきますが、低音の制動が素晴らしいHIRO Acousticの特徴を理解する
には最適な曲ですね。

性能の悪いシステムで聴くとパイプオルガンの低音は雑音と誤解しかねないと思いますが、
とても魂を揺さぶられる美しい響きでした。

■Martin Grubinger - Drums 'n' Chant  
http://www.deutschegrammophon.com/html/special/grubinger-drumsnchant/
http://www.youtube.com/watch?v=v9kuxJYLsuA

関係リンク
http://www.martingrubinger.com/
http://www.universal-music.co.jp/martin-grubinger

ラストの一曲は TRACK 4 キリエ 第14番 でした。

最後は、グレゴリオ聖歌と打楽器の強打が重なり合う不思議な曲でした。
これもHIRO Acousticの素晴らしさが存分に味わうことができました。

響きの継続が重要な聖歌と、音の立ち上がりや収束が大事な打楽器と、求められる
要素は正反対ですが、この相反する楽音がどちらも表情豊かに聴こえてきました。
素晴らしいの一言です!!

本当にありがとうございました。
川又さんが「私の試聴会はおしゃべりが長くなってしまう」とおっしゃっていましたが、
我々は、そのおしゃべりを楽しみに参加しています。

いつもいつも目から鱗で、新鮮な音と、これまで知らなかった知識を持ち帰らせて
いただいております。

ご多忙のところ準備も大変だと思いますが、ぜひぜひ今後も積極的に試聴会を開催して下さい。
楽しみにしております。

よろしくお願い致します。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

M M 様ありがとうございました。少しでもお楽しみ頂けて何よりでございました。
今までにも歴史的な多数の試聴レポートを頂戴して参りましたが、ここでの試聴体験に
よってM M 様の進むべき道を見出して頂けたのであれば私も本望でございます。

★よって、今回も以前のレポートより下記を引用してご紹介致します。

長年の探求からご自宅の新築を機会に今まで購入されてきたコンポーネントを
鳴らす環境もしっかりと整えられたものでした。それをご紹介します。

新居の設計に当たっては建築設計士の方を同伴されて来店頂き、オーディオ
ルームの基本的なレイアウトのご相談を承りました。一昨年のことでしたね。

そして、一年前の今頃でしたでしょうか。遂に念願の新居に↓この地下室の
オーディオルームが出来上がりました。
http://www.dynamicaudio.jp/file/20140603-mmsama.01.jpg
実に素晴らしい仕上がりに私も感心してしまいました。

私も左右スピーカーの中間にビジュアルを設置する際には色々なアイデアを
ご提供してきましたが、それを採用して頂き↓このように展開します!!
http://www.dynamicaudio.jp/file/20140603-mmsama.04.jpg

更に左右両側にはソフト収容も配慮されて実にすっきり収まりました。
http://www.dynamicaudio.jp/file/20140603-mmsama.05.jpg

ダブル・メインスピーカーと言ってもよいと思います。
http://www.dynamicaudio.jp/file/20140603-mmsama.06.jpg

Kiso Acoustic HB-1 / Hawaiian Koa & Goldener Madrona(1ペア/税別¥2,000,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/hb1/hgk/01.jpg
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そして、ViVId Audio G3 GIYAとの共存が素晴らしい音質でした!!
http://stella-inc.com/02vividaudio/index.html

さて、気になるコンポーネントはどこにあるのか、と言いますとここです!!
左側にはESOTERIC P-01+D-01とDEVIALET 800がこのように格納されています。
http://www.dynamicaudio.jp/file/20140603-mmsama.02.jpg

そして、右側にはESOTERIC D-01とDEVIALET 800がマスタークロックと共に
収納されています。
http://www.dynamicaudio.jp/file/20140603-mmsama.03.jpg

以前にも述べていましたが、CDではESOTERICのトランスポートでアップサンプリング
を行ってDEVIALET 800へ、SACDはD-01でアナログ変換してDEVIALETのライン入力へ
接続して両方ともに再生出来るように配慮されています。

奥行き方向の展開が大変素晴らしく遠近感が克明に聴き取れるオーケストラと
しなやかに歌いあげるヴォーカルが大変印象的でした。二機種のスピーカーの
美味しいところを確実に引き出してくれるDEVIALET 800の魅力をご理解頂き、
「INSK」の効果が発揮されて何よりでした。ありがとうございました<m(__)m>

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

このようなシステムと環境で個性的なスピーカー二機種を使っておられるM M 様
より的確なポイントの評価とご感想を頂くことが出来、私も一安心というところです。

そして、最後の私のおしゃべりを楽しみにして頂いているということで、試聴会と
いう場面がただの新製品発表会や評論家の独演会ではなく、オーディオシステムの
特徴と選曲による聴きどころ、実は…という裏話などなど公の場では中々話ができない
エピソードの数々を楽しんで頂けたという事で、皆様のリクエストに背中を押されて
試聴会をやらなくてはいけないかな〜、という気持ちになってきました。

さて、これからの新企画はどうしたものか・・・。

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


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