《Golden Week H.A.L.'s Hearing Report》


No.0504 - 2009/5/14

京都府宇治市 T H 様より


前回の投稿をご紹介させて頂きます。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0436.html

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0427.html

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0405.html
ご夫妻の写真付きレポートでした。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0298.html
そして、Cardas Myrtlewood Blockでも投稿を頂いておりました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0380.html
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こんばんは。先日は長時間お付合い頂いて有難うございました。
四時間にわたって美しいサウンドを堪能しました。

店長から「どのコンポーネントを聴きますか」と問われて思わず「Soulution
でお願いします」と言ったのですが、" G1 GIYA "共々本当に良かったです。

このメンバーが次回のSunday Concertの主役になるとは知らずにお願いしたの
ですが、納得です。

今回はラフマニノフのシンフォニーから聴かせて貰いましたが、いろいろな
意味でビックリしました。

何よりも驚いたのは、大変自然だということです。私は、どんな音が出るのだ
ろうと身構えていたのですが、それは全く考え違いでした。

出てきた音は驚くほど自然で、コンサートに行ったときに、ステージで演奏す
るオーケストラの楽音が、ステージからあふれるように客席に音が伝わってく
る、あの感覚でした。

家内が何度も「コンサートに来てるみたい」と言っていましたが、全くその
通りでした。

オーケストラの各パートの動きや音色の変化がよく分かり、パリのオーケスト
ラとロシアのオーケストラのサウンドの違いが実にはっきりと伝わりました。

こうした複雑な音の絡み合いを丁寧に再現していくのは、SoulutionとG1の
大きな魅力ですね。

よく似たことは、合唱曲でもありました。
家内の愛聴盤のアメイジング・グレースのあと、店長推薦の合唱バージョンを
聴かせていただいたとき、ビックリしました。

この合唱を一体何人の人が歌っているのか正確には分かりませんが、声を聴い
ていると団員の一人一人の人の声が見えてくるのです。

こういう経験は初めてでした。

ビックリした私と家内は思わず顔を見合わせました。「出てくる音」を通して、
音楽をつくり上げている「表現の場の実在感」が、空間として再現されている
です。けれどさりげないです。そこがすごいですね。

その意味で、徹底的に音楽的なのだと思いました。

そういう「場」ということで言うなら、ウラディミール・ホロヴィッツの
「1966年カーネギーホール・コンサート」の演奏はよりリアルに、分かり
やすくその事を伝えてくれました。

実は、この演奏は私が高校生の時に行われました。

天才ピアニストのホロヴィッツの奇跡のカムバックということで、私は発売と
同時にレコードを買いに行き、聴きまくった演奏です。

繊細な神経の持ち主のホロヴィッツが、今か今かと待ち受けるカーネギーの
聴衆の前で演奏する。ピリピリする極めてスリリングなコンサートでした。

SoulutionとG1の演奏は、驚愕ですね。
もう私たちは、時空を超え、1966年のカーネギーの聴衆になっていました。
目を瞑れば、自分がカーネギーホールに居ることを疑う人は誰もいないでしょう。

SoulutionとG1の演奏は、もはや音の再現という域を超えて、空間と時間の
再現とでも言うようなリアリティの世界の表現なのです。

わざと作ったような違和感が全くないのです。聴き手である自分が当たり前の
ようにそこにいることが出来る。そんな世界です。

すごい装置であることはもちろんでしょうが、そこから出てくる音の世界は
やさしく、わざとらしくなく、人工的な気配とは一線を画した壮大な世界だと
思います。

とはいえ、G1をはじめて見たとき、ユニークなフォルムであるが故に、どちら
かといえば無機的な音を想像させ、暖かさを求める私はちょっと引いてしまい
ました。

しかし、Soulutionとのコラボに触れると、およそ見当違いな印象であること
が分かります。出てくる音の美しさ、音が空間を作り上げる力、そこにとても
安らぎのある音世界を構築し、浸らしてくれる。

それがSoulutionとG1の魅力なのでしょうね。その実力たるやすごいと思います。

4時間、本当に濃密な時間でした。
いっぱい魅力的なディスクを聞かせていただきました。

現代の音楽の再生の方向というのはそういうところにあるんだなぁと実感しま
した。店長には長時間お付合いいただき本当に有難うございました。

また、宮崎県延岡市T H 様。初めてお目にかかったにもかかわらず、以前から
のお知り合いのような気持ちになりました。お会いできて良かったと思います。

何より、私の目の主治医の先生ともお知り合いと聴き、妙に嬉しくなりました。

又今後ともよろしくお願いします。
以上、今回のお店に寄せていただいた感想です。
 
家内からは、早速、ティファニーのアルバムがほしいとの注文を受けました。
私もあのCDは大変気に入りました。と同時に、店長より紹介していただいた
ガルドーのCDと合わせて探しに行こうと思います。

いろいろお世話になりました。
取り急ぎ、お礼まで。有難うございました。

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川又より

T H 様ありがとうございました。下記エピソードから、もう三年前になりますね〜

「ところで、H.A.L.'s Circle Reviewは毎回愛読させて頂いていますが、
 以前から一度お店に行きたいと思っていました。やはり実際に音を聞かせて
 ほしいものです。

 けれども、仕事が忙しく、どう考えてもまず当分は無理だと思っていましたが、
 もちろん仕事の忙しさは変わらないのですが、家内の一言で状況が一転しました。

 先日、「おとうさん、東京の川又店長のお店に行ってみたいんでしょう?
 一緒に行ったげるよ!」一瞬耳を疑いました!!

 が、これはもう仕事どころではないと判断。もし川又店長のお店での試聴
 予約が可能なら、仕事の予定を全部キャンセルしようと思いました。」

という理解ある奥様ともどもご来店頂いてから今になってみればあっという間の
三年間だったでしょうか。今回も奥様とご一緒に東京見物ということで連休を
過ごされたのですから、仲むつまじくうらやましい限りです。

奥様ともどもお楽しみ頂けました様子で何よりでした。

年末年始は地元で忙しいでしょうけど、五月の連休の過ごし方としては来年も
ぜひお越し頂ければと願っております。ここでの演奏がT H 様にとっての良き
道しるべになって下されば、これに勝る喜びはございません。
これからもどうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました


HAL's Hearing Report