《H.A.L.'s Hearing Report》


No.0479 - 2009/3/1

仙台市 K.T 様より

「マスターピースの輝き!!」

前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0469.html

以前の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0457.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0455.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0450.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0444.html


HAL 川又様

お世話になっております。仙台のK.Tです。

いつもながら素敵な時間を過ごすことができました。
最近、月に1度は定期的に訪問してますね。
すっかり、東京での音楽鑑賞スペースとしてしまっています(^^;
う〜む、ここで聴くとやはり書かずにはいられない(笑)

午後から四ツ谷で用事があったので、終わってから秋葉原に寄り、HALへ直行。
土曜日の秋葉原はさすがに混んでますね。
喧騒を逃れ、HALに着くとホッとしちゃいます。

夕方だったせいか、幸い他に聴いている人がいなかったので、いつも通り
のんびりさせていただく(^^;

部屋に入ると綺麗なピアノが流れている。
Jeff Criterion & Marklevinson No.53 & NEO でカーゾンが弾いている
モーツァルト ピアノ協奏曲第20番は、録音の古さを微塵も感じさせず、
カーゾンのタッチを苦もなくさらりと再現している。
いいなぁ。

でも。
ついつい、Blue GIYA & The Two Towers(TELOS5000)が聴きたくなっちゃう。
今回は訪問できるか分からなかったので、CDは持参していなかったため、
何にしよう、と棚から選んだのはこの1枚。
ヴァント指揮、ベルリンフィルのブルックナー交響曲第9番。
川又さんにディスクをセットしてもらい聴き始めると。

いや〜、ピアニッシモの美しさは堪りません。
あれだけのハイパワーアンプなので、トッティの全身に浴びせられる音圧の
壁に押し潰される気持ちよさはもちろんあります。
が、特筆すべきは弱音時のニュアンスの豊かさ!!

思わず息をひそめて耳が音に集中してるのが感じられる。
弦のしなやかさは弦楽器好きの中枢神経を刺激しまくります。
弦、管、ティンパニのバランスもよく、ハーモニーが素晴らしい。
個性的なベルリンフィルをうまく纏め上げる手腕は大したものだなぁ、と
ヴァントの偉業にただただ没頭して聴くのみ。

ホント、Blue GIYA & Two Towers は素晴らしい。
名画と呼ばれる作品は、何度観てもその度に新たな発見があり飽くことがない。
年齢やコンディションによって感じ方は変わるだろうが、根底にある作品固有の
輝きは永遠なのだろう。

それだけの魅力がなければ、マスターピースとして後世には伝わらない。
音楽もしかり。
名曲は時代を超えて残っている。数百年も後の人々を魅了し続ける。

本物だけが持つ質感。

Blue GIYAもそんなマスターピースの輝きを持っている気がする。
熟成して味わいが増し、何年も色褪せることなく輝いているんじゃないかと
思わずにはいられない。

ブルックナーの9番ってこんなに短かったか?、と思うくらいあっと言う間に
時間は過ぎ去っていた。
確かに、第1楽章から第3楽章まで全て思い浮かべられるから聴き続けたはず
なのに。もっと聴きたいという欲求から短く感じられるのだろうか。

天野さんにお願いし、ディスクを交換してもらう。
次はロストロポーヴィッチのチェロでバッハの無伴奏チェロ組曲第5番を。
HALの基準からすればかなり低い音量で聴き始める。

小音量でも音が痩せず、チェロのボディ感をフルサイズで表現してしまう
Two Towersもまたマスターピースとして後世に語り継がれるに違いない。

ちょうど、Blue Nautilus の位置にロストロポーヴィッチが居て弾いてる
かのようなホログラフィック。
右手の弓使いに左手の運指まで現出してしまう。
チェロ1本でなんと豊かな音色を奏でるのだろう。
ロストロポーヴィッチの至芸にどっぷりと浸り、至福のひととき。

Blue GIYA と Two Towers が自己主張し過ぎず、協調し合い、更なる高み
へと昇華させ、新たな作品を生み出す。
素敵なコラボレーションですね(^^)

いいものを観る。いいものを聴く。
目と耳を鍛えるには一流のモノに絶えず触れることが何より必要ですね。
いいものを聴くのに、HALはもってこいですね。


今回も長々と楽しませてもらいました。
ありがとうございます。
毎度ながら、天野さん、スタッフさんにも感謝です。

東京出張中のなんと贅沢な視聴環境だろう。
家に帰った時に物足りなかったどうしよう?とちょっぴり不安も(笑)

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川又より

K.T 様今回も熱心なご感想を頂きありがとうございました。そうですね〜
東京に来るたびに立ち寄る楽しみがある場所としてH.A.L.があるというのは
私にとってもうれしいことですね。

いらっしゃるたびにH.A.L.の音質で耳を鍛えて頂き、K.T 様の未来の目標値が
高くなっていくというのは二重の喜びでもあります。(^^ゞ

他のハルズサークルの皆様もどうぞ気軽にご来店頂ければと思います。
これからもよろしくお願い致します。<m(__)m>


HAL's Hearing Report