《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》


No.0368 - 2007/7/11

長野県上田市 K.T 様より

H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report

“Friday concert”Vol.27はこんな企画でした。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/509.html

開催を前にセッティングされた主賓たちです。
http://www.dynamicaudio.jp/file/070706/event01.jpg
http://www.dynamicaudio.jp/file/070706/event02.jpg

そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m>
http://www.dynamicaudio.jp/file/070706/guest.jpg

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Vol.121「違いが際立ったのはフュージョン系のソースでした!!」

店長 川又 様

お世話になっております。上田市の K.Tです。
昨日はエフコンに参加させていただき、ありがとうございました。

以前より参加したいと思っておりましたが、遠方ゆえなかなか出かけていくという
思い切りもできず、今回たまたま出張とスケジュールが合いまして、席も空いてい
そうでしたので、これ幸いと応募させていただきました。

私は皆様のようにハイエンドの装置を持っているわけではありませんが、部屋は
持ち家の新築と共に用意しました。

今後のグレードアップは資金待ち(笑)といったところですが、具体的な購入予定
がない状態では、じっくり試聴をお願いする機会は、そうは持てないのが現状です。
そんな中、エフコンは大変ありがたい勉強の機会になります。

最初にティアックのVRDSの変遷を聞かせていただきました。

・P2Sはさすがに古さを感じる音で、どこか強調感で聞かせるところや、いかにも
 CDといった付帯音をやや感じました。しかしそれなりの魅力(個性)はあると
 思いました。

・P0になると一気に精度感が上がり、音の見通しがよくなります。しかし以前から
 自分的には好きになれない金属的な響きがわずかに伴うような、分解能が強調さ
 れたような音色を最初少し感じました。
 しかしそれも川又店長が、TIP.(でしたっけ?)をP0の裏蓋にぺたんと貼り付
 けると、自然な音楽的な響きになり、びっくり。

・P01になると大変しっかりした定位と分解能にも磨きがかかり、トランスポート
 の進化を楽しむことができました。

さて、並み居る強豪のスカルラッティ、ブルメスター、メトロノームらの比較では、
違いがあるのがわかるものの、どれが好きかというのは1枚の試聴ディスク(くる
み割り人形)では私の耳ではどうも分からん、といったところでした。

聞くたびにみんなどれもそれぞれに魅力的に聞こえてしまうのは、最高峰なので
当然といえば当然かもしれません。

違いが際立ったのはフュージョン系のソースでした。

・マーカスミラーをメトロノームで聞いたときは、うねるように迫ってくるベース
 ラインに圧倒されてしまって、おいおいこれが本当にいつものマーカスミラーか
 よ?と仰天。

・際立った差を見せたのはやはりP01で、シャープなベース音の切れに、やっぱ
 マーカスミラーはこうでなきゃと納得。

これは単にいつも聞いている音色に近いということもあるかもしれません。
ついでにシンバルのアタックがつぶれずにシャープに突き抜けるところや、
ボーカルが前にでて空間に浮かぶところは他にない特徴で、自然と身体が動き
出すような乗りのよさをもっていました。

最後に驚いたのはマーラーのフルオーケストラで、両極端のメトロノームとP01を
比べていただきました。

期待としては深々とした低音のメトロノームがオーケストラの遠近感や質感をよく
出してくれるのではないかと予想していましたが、意外とスピーカを結ぶ線に平面
的に定位してしまって???

それに対してP01は、よく奥行き感や楽器の分離感も出していて、基本的な精度の
良さが複雑に絡み合うオーケストラを再生するのには必要なのだと思い知りました。

現在自分自身は、トランスポートはPCベースのもので、ハードディスクからの再生
を主力に楽しんでおります。

ただし、CD専用の環境となっており、クラシックのフルオーケストラの再生では
CDでは情報量不足か?と最近思いはじめておりました。

今回は現在の最高の装置でのシンプルな再生方法でどこまで行けるのかと興味津々
でした。

川又店長には、上記の他にもマスタークロックをトランスポートだけ入れても音が
劇改善されることや、メカの技術論をも分かりやすく解説していただき、大変勉強
になりました。

本当にありがとうございました。
あらためてお礼申し上げます。


HAL's Hearing Report