《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》


No.0363 - 2007/6/23

横浜市南区 N.H 様より

“Friday concert”Vol.25はこんな企画でした。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/496.html

開催を前にセッティングされた主賓たちです。
http://www.dynamicaudio.jp/file/070609/Scarlatti_setup.jpg

そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m>
http://www.dynamicaudio.jp/file/070615/guest.jpg

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Vol.118「生演奏を聴いた帰りと同じ充実感を味わえる川又指揮の演奏会です!!」

前回のエフコンレポートをご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0281.html

川又様

15日のエフコン、実に面白かったですね〜、有難う御座いました。
拙いですがレポートを!!

川又さんを見習っていきなり結論ですが、

@ScarlattiはVerdiからの正しく進化である事
Aとは云え川又さんの実行された様な設置方法等々の工夫が不可欠であること
(=それに的確に反応出来る素性のよさ)この2点を感じました。

今回のエフコン前に小生が一番恐れていたのは、メカニズムが変わって良い音に
なってはいても従来のdCSとまったく性格の異なる音楽表現になってはいないか?
と云う事でした。

川又さんにお世話戴き愛用するdCSの奏でる音楽に惚れ込んでいる小生にとって、
今回の代替わりが進化なのか変異なのか、これを聴き取りたかったのが正直な
ところです。

さあエフコン開始でいきなりちあきなおみの3連チャンを2回り!

流石は川又さんの進行。

大体これで3setのイメージは取れました。
小生恥ずかしながら、なかなかオーディオ的な聴き方が出来ないのでちあきなおみ
は曲の半ばあたりから入って来るストリングスでやっと聞き分けました。

Scarlattiは内声部がVerdiより聴き取れて楽しいですね。
Esotericは流石の明確さであります。

でも皆さんおっしゃる様にEsotericとdCSでは思想が多分違うのでしょう。
どちらも素晴らしい音楽を奏でて呉れますが、Esotericはどちらかと云うと楽譜の
縦の線をピシッと合わせた感じ、Scarlattiは比べるともう少し演奏家がお互い
聴き合っている感じ。

ここから先は好みの世界でしょうね〜、極めて極めて高次な!!

驚いたのはtransport比較でblind testに於ける綾戸ねえさんのover the rainbow.

小生これには参りました。先に投稿された方も間違えたとおっしゃっておられまし
たが、1回目の演奏で何と目の前数メートルで綾戸ねえさんが唾液を飲み込みリズ
ムを取りながら歌うんですもの〜。

こうなりゃTestも何もありません、只管曲に没入するだけです。

余りの衝撃に2回目は半分放心状態でした。

少し1回目より綾戸ねえさんが歌う子音の余韻が左上に妙に浮いて?さぁーと広が
るのが気になったのもあり、ひょっとするとこちらがScarlattiかな?
と思ったものの、1回目に手を上げて仕舞いましたです。

同じく間違えられた方はVerdi側がエッジを削ったCDではないかとご指摘されてい
ましたが、そんな感じですね。

あと小生はほんの少しVerdiの方が音量が大きかった様な気がしたのですが、
これは没入度の差だったのでしょうか。

いやはやVerdi良いですよ、こんだけやって呉れるのならば!!逆に驚きました。

とは云え小生の好きなclassicになると、例えばゲルギエフの胡桃割り人形。
チェレスタの余韻は小生どうでも良くて、目立つバスクラはじめ木管が弦の後ろで
演奏しているのがちゃんと聞こえて来ないとこの曲の面白さは半減。

この点ではScarlatti圧勝でしたね。わくわくして仕舞いました。
色数が多いと云うのでしょうか、聴いていて楽しいのです!!

間違いなくScarlattiはVerdiの聞かせどころを受け継いでさらに音楽を楽しくしてく
れました。

文字通り進化(深化かも…)しています!!

但し、川又さんの行なわれた様なtuneが前提、と云う事もここでは大事ですね。

なかなかスパイクの逆置きには気が付きません。
しかもゴムを剥がしてまでしないと…

Verdiの倍のお値段と云う唯一のハードルを越える事の出来る方には、是非とも
川又tune込みでScarlattiに進化させる価値があると確信致しました!!

えっ??わたし??
困りましたね〜

今回もまたエフコンを堪能させて戴きました。
生演奏を聴いた帰りと同じ種の充実感を味わえるエフコンはまさしく川又指揮
の演奏会です!!
有難う御座いました。

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川又より

N.H 様ありがとうございました。私には過分なお言葉を頂戴し恐縮しております。
そして、Scarlattiが間違いなくdCSの血筋を引くものだと言う確認もして頂き
私と同様な結論に至ったということはうれしくもあります。
「困りましたね〜」というお言葉は過去の事例から察しますと、どういうことに
なっていましたっけ!?(^^ゞ

あ〜、そうでしたね〜、そういうことになっていましたね〜(笑)
Scarlattiはオーナーも進化(深化かも…)させてくれましたね〜。
あの一晩の思い出が毎晩夢に出てきますように私は祈っていますよ〜(^^)v
次回単独の試聴をお待ちしております。ありがとうございました。


HAL's Hearing Report