《HAL's Hearing Report》


No.0303 - 2006/10/11

埼玉県川口市 LUX FAN 様より

「"The JBL!"と呼ぼう!!」

前回の投稿をご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0189.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0245.html


本日、急遽時間ができたため、出掛け前に『試聴』のアポイントをとり、しばらく
ぶりにDyna5555を訪れました。

それも、1時間も約束の時間に遅れて到着したうえに2時間もたっぷり試聴して、
川又さんの原稿の妨げをしてしまいました。(^_^;)

さて、エベレストの印象は表題どおり、"The JBL!"です。

歴代JBLの中で"最高の作品"です。

奥歯にものが挟まった様な口調ですが、これには訳があります。
私はホーンスピーカーを聴きません。また、ジャズも聴きません(^^ゞ

でも、なぜ2時間も聴き続けたか!?それは、すばらしいデザインのものは"良い
音色"が必ずするとの信念からです。色々試してみました。

したがって、試聴の感想は話し半分に聞いて(読んで)ください。

【試聴環境】

アンプはLUXMAN C-1000f&LUXMAN B-1000f ×2。
CD部はESOTERIC P-01&D-01+例の60万の秘密の物体。(ESOTERIC PS-1500)

【感想】

まず、ギター、次にギター&フルート

元気が良い音、切れのある音、前に積極的に出る音、ピンポイント感のある音、
中央に寄りすぎ(固まり過ぎ)の音、弦や呼吸する音まで明確に聞こえるほど
細かい音を聴かせる、余韻が少ない、硬い音。

ちょっと余韻が少なく、硬い音なので、2時間後もう一度聴きましたが、大きく
は変わりませんでした。JBLの目指す音でしょう。

ボーカル

試聴したCDの種類の中で"最もすばらしかった!"。
普通は唇の動きが見えるといいますが、喉の奥から声が出されているのがわかる
くらい生々しい声でした。しっかりした力強い声、余韻あっさり目。

バイオリン

試聴したCDの種類の中で"最も合わない"ものでした。
バイオリンの音がちょっときつい音、バックのオーケストラとバイオリンの距離が
近づきすぎ、奥行き感なし、広がりなし、前にせり出し箱庭的。

オーケストラ

音数多い、細かい音実に良く出す、トランペットの音最高、音を分離して聴かせる、
広がり感ない、広がり少なく箱庭的

【総評】

従来のJBLを現代風に"ユニットおよびユニット以外から余分な音を出さない
ことを目的にした設計と位相管理に徹したデザイン"により"S/Nの改善""位相の
大幅な改善"がなされている。

その分、"何か"なくしたものがあるような、"スパイス"というか"味わい"という
か・・・。

でも、あえて言わしてもらいましょう。

JBLを現代風にアレンジすると"この音しかない!"
JBL歴代の中で"最高!"の音。

いや、数あるホーンスピーカーの中で、各ユニット間のバランスが取れている事に
関しては、最高傑作の"ザ・ホーンスピーカー"といって良いでしょう。

LUX FANより


HAL's Hearing Report