発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
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H.A.L.担当 川又利明


2009年9月3日
No.672 「H.A.L.'s One point impression!!
      -聴け!!PYRAMIDの威力を!!」
 
 
「検証⇒H.A.L.'s One point impression!!」

ルームチューニングが重要であることは誰でも承知のことでしょう。
しかし、多くのユーザーがコンポーネントそのものには目を向けても、なぜ
ルームチューニングには中々乗り出さないのか?

室内音響の調整を間接的な手段だと思われている方が多いということが先ず
第一の理由として考えられます。しかし、実はコンポーネント以上に直接的な
音質決定要素ではあるのですが、そのために要するコスト意識とノウハウが
ユーザーに認識されていないということが最大要因ではないかと思います。

今回、当フロアーで行った試聴実験において想像以上の効果を発揮した個性的
なルームチューニングデバイスをご紹介します。そして、それは上記のコスト
意識とノウハウに画期的な貢献をする新製品であり、ハルズサークルの皆様に
私のインプレッションをお伝えするとともに続く新企画の根拠となるものです。

さて、そんな都合のよい新製品とは何なのか!?

http://www.porcaro-line.co.jp/arte.htm

■60センチ×60センチ×11.5センチという扱いやすく適切なサイズ。そして、
 何よりもありがたいことがわずか1.3キロという重量です!!

■このサイズながら裏面にも吸音効果を持たせ実質有効面積が二倍であり、
 取り付けの際には裏面まで音波が回り込む配慮がなされているということ。

■取り付け方法としては画鋲程度の細いピンで大変簡単に壁面にセットでき、
 効果を探りながらの移動も容易であるということ。

■インテリア性に優れ、ピラミッド型という立体感が陰影を与えシックなデザ
 インであらゆる部屋にマッチするということ。

★以上のポイントがノウハウ面を大幅にサポートしてくれることになります。
 皆様ご自身の手によって効果的なポイントを探し、音質変化を実感しながら
 ルームチューニングを進めていくことで音質調整のスキルアップが可能です。

■一台あたり税別定価\39,000.という価格。二台で7万円を下回る販売価格と
 いうコストなのですが、ぜひ皆様が使用していらっしゃるコンポーネントの
 総額と比較して考えて頂きたいと思います。一台だけでも効果あります!!

★このコスト意識というポイントについて、私が体験した音質貢献の事実を
 ご紹介していきたいと思います。

この製品をリリースした株式会社ポーカロ・ラインの村山さんとは彼が前職の
時代から親交があり、ご自身でポーカロ・ラインを起業された時から当社の
各支店ではお世話になっているものでした。そして、いつかはこの7階へ持ち
込める商品を手掛けたいと言っていましたが、取り扱っているコンポーネント
ではレベル的にマッチしませんが、ルームチューニングデバイスであればとい
うことで持ち込まれてきたものです。

ちなみに、このarte PYRAMIDを開発した人物というのは有名な某海外のプロ
機器のメーカー出身者ということで、スタジオレベルで音質追求をされてきた
方だという。そして、製品そのものの生産もスタジオの音響的な内装工事など
を主体とする会社ということで、背景としては安心出来るMade in Japanと言えます。


          ◇ arte PYRAMID -inspection system  ◇

■Speaker System : MOREL Octwin 5.2Corian /ST11srand(税込み\1,239,000)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/ori/morel/morel.html
 
■Integrated  Amplifier : Triode  VP-300BD  (税別\278,000.)
http://www.fuhlen.jp/octave/products/v80_01.html
 
■CD Player : ESOTERIC UZ-1 (税別\600,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/uz1/index.html

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

H.A.L.の試聴室は↓このように相当数のQRDにてルームチューニングを行って
います。従いまして、音響的な環境が出来あがってしまっているので、ルーム
チューニングの製品の実験場所としてはふさわしくありません。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/414.html

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/415.html

そこで、意図的に何も音響的には手を付けていないofficeスペースにセットし
てある上記のシステムで実験してみることにしました。

http://www.dynamicaudio.jp/file/090825/arte001.JPG

↑このようにステンドグラスを背景にセットしてあり、当然大きなガラス面に
よって全面反射という環境であり、小型スピーカーを小音量で鳴らしていると
いうことでアンプも現在は管球式の20W程度のものを使用しています。

今回の試聴ではいつも試聴室の中で聴いているような音量ではなく、環境の
身の丈に合った音量で実際のご家庭でのリスニングボリュームで聴きました。

また、使用した課題曲もレコーディングレベルが比較的大きめで、低域の配分
がゆったりしてリズム楽器も多用し、空間表現を聴くに程良いヴォーカルとい
うことで↓この一曲で先ず試してみることにしました。

■MICHAEL BUBLE/1.「Fever」WPCR-11777
http://wmg.jp/artist/michaelbuble/profile.html

さて、どこから手を付けて聴いていこうか…、と考えていたら村山さんが一言!!

「川又さん、このPYRAMIDは真ん中に一台置くだけで効果があるんですよ!!」

と、おっしゃる。私は音を聴く前に口での売り込みが激しいと引いてしまう
方なのですが、村山さんという人柄でそう言われると素直に試してみる気に
なってしまいました。ホント、人柄は大事なものです(^^ゞ
ということで、このシステムの真ん中に、しかもスピーカーから離れている
ラックの後方に↓このように一台だけぽつんと置いてみました!!

http://www.dynamicaudio.jp/file/090825/arte002.JPG

アンプの後ろに置きましたのでわかり辛いかもしれませんが、本当に何気なく
たった一台をセットしてみたのです。そうしたら〜(^^ゞ

「えっ!!うそー!!ちょっと出来過ぎ^_^;じゃないの〜」という内心の声。

先ず、出だしのエレキベースの輪郭がちょっと良くなりました。更に不思議な
ことにスピーカーの中間に結構な大きさで表れていたMICHAEL BUBLEのヴォーカル
が変化します。何もなかった時には左右スピーカー間の2/3くらいの音像かと
思っていたのが、何とセンターに置いてあるアンプの大きさ程度に収縮します。
まるで一眼レフのファインダーごしにピントを合わせた時のように鮮明に!!

「こりゃ〜もしかしてイケルかも!!」

馬鹿にしていたわけではありませんが、この空間はスピーカー背面が全部ガラス
ということで、中の試聴室のようにフォーカスがくっきり描かれることに以前
から期待していなかった言わばBGMスペースだったのに、たった一台でこれか〜!!
この段階で私の体温は一度くらい上がったかも(笑)

それでは本格的にやっていきますか〜ということで↓次のセッティングを!!

http://www.dynamicaudio.jp/file/090825/arte003.JPG

左側にはこのようなセットアップをしました。何と村山さんは私のところに
持ち込むということで相当気合いを入れたらしく(^^ゞPYRAMIDをセットする
ボードをわざわざ作ってこられたのでした。

そして、この鮮やかなレッドとイエロー、そして↓このブルー!!

http://www.dynamicaudio.jp/file/090825/arte006.JPG

このような特殊な仕上げも出来ますということで、この日のために特注品の
サンプルもお持ちになったということでした。いや〜、恐れ入ります

上記にはコスト意識としての税別定価\39,000.(一台)と述べましたが、特注で
仕上げの生地を指定したら相当お高くなってしまうだろうと思ったら…!?

えっ!!それでいいんですか〜(^^ゞ 税別定価\42,900.(一台)ですと〜^_^;

そして、これ以外の生地でもサンプルを少し頂ければ設計者に提出して音響的
に問題がなければユーザー指定の仕上げで特注を受けてくれるというのだから
小回りのきく対応ですこと!!さて、これに対して標準仕上げのPYRAMIDを二台
セットしたのが右側です↓お好きな仕上げで皆様のお部屋に合わせて下さい!!

http://www.dynamicaudio.jp/file/090825/arte004.JPG

さて、音響工学の基礎知識として「音圧は距離の二乗に反比例して減衰する」
という特徴があるのですが、今回はそれを配慮して音源であるスピーカーの
間近にセットして反射波の質感の変化、吸音能力の程度、空間表現に与える
影響などを普通のセッティングよりもデフォルメして試聴しようと思いました。

数メートルという距離を空けてのセッティングでは前記のうちで吸音効果と
いうパラメーターが室内のエアボリュームの大きさで判定出来ないこともあり、
今回は思い切ったセッティングでPYRAMIDの素性を嗅ぎ取ってやろうと思った
ものです。正面から見ると↓このようになります。

http://www.dynamicaudio.jp/file/090825/arte005.JPG

今回の実験が終わったら直接壁面にセットするつもりなのですが、簡単に取り
外しや移動が出来るようにして比較するためでした。ただし、PYRAMIDなしの
場合にはスピーカーの直近に大きな反射面が出来てしまうので、PYRAMIDあり
という場合にはボードごと置き直すということで何回も村山さんにはお手数を
おかけすることになってしまったものです。

「PYRAMIDなしの場合はこんな感じいうことでわかりました。ではやってみますか〜」

と、写真のように左右で四枚のPYRAMIDをセットして再度MICHAEL BUBLEを聴く
べくリモコンのボタンを押しました!?

「おー!!冒頭のペースがいいですね〜、ドラムも変わってるぞ!!」

イントロの出だしを聴いてすぐ変化に気がつきました。これは10人中10人が
手を上げるくらいに見事な変化です!!

背面はステンドグラス、左右の壁面は何も手を付けていないごく普通のクロス
貼りの仕上げ、今まで私も無理せずBGM程度と諦めていた空間に異変が起こりました!!

ベースのように継続する楽音は瞬間的に終わってしまう打楽器とは違い、
いったんスピーカーから放射された音波が残留しているうちに次の再生音が
オーバーラップしてくる傾向が一般家庭における実情というものでしょう。

それが、大変うれしいことにあふれてしまった水を吸い取るスポンジのように
PYRAMIDが吸収してくれるのだから素晴らしい!! 

http://www.porcaro-line.co.jp/arte2.htm

この設置方法というページをご覧頂ければわかるように、PYRAMIDは壁面から
数センチ浮き上がった形でセットされ壁面との間に空間を作ります。PYRAMID
の背面に触るとわかりますが、前面と同じように多数の吸音ホールが空けられ
ており、前後両面で吸音効果を持っています。

私が意図的にスピーカーに接近してセットしたものが当たりました!!正解です。
ベースの再生音が時間軸の進行に伴って、そして私の期待にも沿って新陳代謝
してくれるではありませんか!! そうです、これでなくっちゃ〜いけません!!

このセッティングのポイントである音源に接近させた配置によって、一次反射
音の音圧が一番大きい至近距離によって吸音効果を確認しました!!

「いいです、これ!!低域に適度なブレーキをかけて制動し、低音の垂れ流しを
 ストップしてくれますね〜。こんな手軽なセッティングでスピーカー本来の
 魅力を引き出してくれるんだったらお安いのでは!!高価なスピーカーを使用
 しておられるほど投資効果は大きくなりますね〜」

ベースの好感度がいきなりアップしてアンプが管球式ということも忘れるほど
低域の質感を改善してくれたと思ったら今度はヴォーカルでやってくれました。

一台だけでの実験でもヴォーカルの輪郭再現が向上していたものですが、何と
このように四台を使ってみると効果倍増です。ちょっと反則ですが、ブルーの
一台を先程のようにセンターに置いてみると…!?

「おー!!このヴォーカルなによ!!自分の声質を見事にダイエットしてプロポー
  ションがすっきりしてるじゃないですか!!フォーカスが出ましたね〜」

その副作用としてヴォーカルの音像が縮小し輪郭がくっきりしたことでバック
の演奏に奥行き感が出てきました。実は、この時にはオーケストラでも同様に
実験しましたが、私が追求している弦楽器の質感とホールでの遠近感なども
PYRAMIDの使用前・使用後では比較にならないほどの変化がありました!!

私は気がつきました!!

色々なルームチューニングの製品がありますが、平面でフラットな形状が多く
見られますが、それを壁面に取り付ければ見た目のままですが、PYRAMIDは違います!!

四角錐のピラミッド形状、つまり頂点を接している三つの三角形が四つ。
その四面の各々がライティングによって各々の質感、明るさが異なります。
つまり四種類の陰影を作り出すという凝ったデザインセンスがあります!!

そうです!! PYRAMIDは再生音にも“陰影”をもたらしてくれたのです!!

ハルズサークルの皆様、皆さんのお部屋にピラミッドをセットしましょう!!
音響的ピラミッドパワーが皆さんのお部屋の空気を音楽と一緒に浄化します!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

★arte PYRAMIDには標準仕様としてのアイボリーとベージュの他に次の各色の
 仕上げがございます。

 ブラック・レッド・グレー・グリーン・ネイビー・オレンジ・ブルー・
 イエロー・ブラウン

 既に10台のご注文を頂戴したというニュースはお知らせ致しましたが、上記
 の生地サンプルは私の手元にございますのでご覧頂くことは可能です。
 ただし、下記のハルズモニターはあくまでも標準仕上げの二色だけで実施
 致しますので、その点はご注意下さい。

★PYRAMIDに関して次のようなお問い合わせがありました。

Q:拡散と吸音の割合はどれくらいなのか?

A:拡散と吸音の割合は7:3となっています。

Q:四枚の三角形は拡散と吸音において皆同じ構造か? 

A:同じ構造であり、どの方向からの音波にも同様な効果を持っています。

Q:付属品としては何が入っていますか?

A:説明書と取り付け用のピン(画鋲)と複数設置の場合に相互間の距離を一定に
 するためのテンプレート(一定の長さのスペーサーみたいなもの)が同梱され
 ています。

Q:固い材質の壁にも取り付け出来ますか?

A:取り付け可能かどうかの判断は画鋲が刺さるかどうかでわかります。
 コンパネのように一見硬そうに見えても画鋲が差し込めれば大丈夫です。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

■この新製品のハルズモニター企画を実施しております。
 ぜひ皆様もこの機会にハルズサークルにご入会下さい。



このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.co.jp
お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

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