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H.A.L.担当 川又利明
    
2018年10月27日 No.1498
 H.A.L.'s One point impression!! - Y' Acoustic System Ta.Qu.To-Zero Vol.2

Handel's Messiah: A Soulful Celebration
https://en.wikipedia.org/wiki/Handel%27s_Messiah:_A_Soulful_Celebration

上記のディスクの冒頭 Overture における最初の78秒間の再生音を共通課題として
皆様に聴いて頂いていますが、この短時間の再生音から発想した私の分析と評価、
そこから考察するスピーカーという道具の基本原理などを分かりやすくご説明し
話しを展開して行ければと考えました。

何といっても1992年のCDなので、とっくの昔に廃盤となっており、ネット上で
簡単に試聴できるようなサイトが見つからなかったので、先ずはこの78秒間の
録音内容を簡単に説明します。

冒頭には奥深い森の中で鳴きかわす虫の声と渓流の水の音、落差の小さい滝のような
せせらぎというか小川の清流を思わせる水音の効果音から始まります。

そして、左側から高速で叩かれるコンガの連打が右方向に流れるように展開し、
カウンターが00:12を示した瞬間に、とてつもない重低音のドラムによる強烈な
打撃音がセンターより右寄りの奥深いところから叩き出されます。

大口径で重厚な低音のドラムの打音は極めて鮮明なインパクトの瞬間から、
揺れながら響き続ける太鼓の胴の重量感ある低音を長く長く空中に保ちながら
ウーファーの限界に挑戦してくる!

そのドラムの重量感と残響の克明さ、長く尾を引く余韻にこれ程の揺らぎと情報量が
隠されていたことに驚愕し、次の展開を待っているとセンターから前例のない程の
エネルギッシュなタムが叩き付けるような打撃音を繰り出してくる! 凄い!

このタムの背後を多数のパーカッションが埋め尽くし、マリンバが軽やかに
独特の旋律をリピートすると、シンセサイザーによる神秘的なメロディーが
ジャングルに漂うような笛の音にも似て空中に浮かぶように舞い踊る!

その間には最初の一打よりは音量を抑えたものの、数小節の間をおいてドラムが
繰り返され、センターからの激しいタムの打音と対称的な響きの長短で鳴り響く!

広大な音場感の仲で展開する豪快な打撃音と、散りばめられた多数のパーカッションの
生々しくも細やかな音、ひっそりと旋律を奏でるマリンバとキーボードの浮遊感、
たった78秒間なのに壮大なドラマを予感させるOvertureから熱いゴスペルが始まる!

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

以上は下記の■第一章「78秒間の愉悦」から引用した一節です。

2018年2月19日 No.1457
H.A.L.'s One point impression!! - HIRO Acoustic Laboratory MODEL-C4CS!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1457.html

「H.A.L.'s Hidden Story!! - Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Zero」で述べてきた
呆れるほどに重厚な外殻と巧妙な内部構造との結果を音として確かめるため、
克明な音像が確認できるスタジオ録音の課題曲としては打ってつけと判断したからです。

ソースコンポーネントを変更した第三弾の下記試聴システムにて聴き始めました。
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/H.A.L.'s_Sound_Recipe-Y'AcousticSystem-Vol3.pdf

使用しているプリアンプESOTERIC Grandioso C1のボリューム減衰量は無限大から
1クリック上げると-90dB、そこから-78dB -72dBとなり、-54dBまでは3dBステップ。
次は-40dBまで1dBステップで、そこから先は0.5dBステップとなります。

そして、Vivaldi Transportの出力はDSD×2で5.6MHzにアップサンプリングして、
受けるVivaldi DACの出力レベルは2Vでの設定。従って以前のESOTERIC Grandioso D1の
XLR出力5.0Vrmsよりも音量は下がるので以前とボリューム設定は違う。

Ta.Qu.To-Zero搭載のウーファーはAudioTechnologyの30cmカーボンサンドイッチコーン
なのですが、振動板の最大振幅は何と48mmというロングストロークの超強力ウーファー。

HIRO Acoustic MODEL-C4CSというモンスタースピーカーで究極的な分解能と迫力の
低域再生を体験しているだけに、意地悪な私はTa.Qu.To-Zeroがどこで悲鳴を上げるのか!?
試してみようと思ったわけです。

カウンターが00:12を示した瞬間に叩き出される重低音のドラム。破壊的威力を
もつ78秒間の挑戦にいきなりTa.Qu.To-Zeroを引っ張り込んだわけです。

これでも物凄いと普通の人だったら私が最初に設定したボリューム-12dBでも
相当な音量として驚くはずですが…。

私はプリアンプとトランスポートの二個のリモコンを両手に持って、冒頭の20秒
程度を何度もリピートさせ、-7dB -5dB -3dBとジリジリと音量を上げつつ、いつ
ウーファーが破綻するのか観察しつつボリュームを更に上げていきます!

-2.5dB -1.5dB そして遂に! 0.0dB これ以上はなしの最大ボリューム!!

しかし、Ta.Qu.To-Zeroは平然と78秒間の課題曲を豪快に鳴らし続けます!!

小音量から大音量まで楽音の音像、その輪郭と質感を保ち完璧な相似形で移行して
いけるスピーカーというのは数少ないものです。

最初は三角だったものが少し音量を上げると四角の音像になり、更に音量を上げると
五角形になり、これでもかとボリュームアップするとしまいには丸くなってしまう
ような音像の輪郭変化はありません!!

素晴らしい追随性でハイパワードライブをこなしウーファーユニットの性能を
しっかりとエンクロージャーデザインが支えた物凄い低域が炸裂します!!

低域の再現性をこれから多数のスタジオ録音でチェックして行こうという第一弾で
パワーリニアリティーの物凄さをTa.Qu.To-Zeroは最初から示してくれました!!

これは遣り甲斐ありますね〜、私がこれからTa.Qu.To-Zeroに対して投げ付ける
難題の課題曲に対して、どんな反応をしていくのか楽しみでなりません!!

先ずは小手調べということで前代未聞のパワーリニアリティーの素晴らしさを
ご報告致します!!

続報にご期待下さい!!

川又利明
担当:川又利明
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