発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18
ダイナ5555
TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
H.A.L.担当 川又利明




2008年2月8日
No.568 「H.A.L.'s One point impression!!-この私が初めて聴いたAlize 6!!」
あれは昨年5月11日のこと、TELOS2500/TELOS600にAlize 6を搭載するバージョ
ンアップを開始するとの輸入元からの情報があり、結局実施には半年もお待た
せしてしまったことになる。
お待たせした皆様には改めてお詫び申し上げます<m(__)m>

そして、バージョンアップキットは今でも品不足ということで、この試聴室の
TELOS2500/TELOS600は従来のAlize 5のままなのです。^_^;

しかし、私はパワーアンプではなく思わぬところからAlize 6を初体験する
ことになりました。そうこれです。

□D/A Converter MIMESIS 20ME Alize 6 Limited Eddition

このDACというポジションでAlize 5とAlize 6の比較試聴を行いました!!


          ◇ New Alize 6 vs Alize 5-inspection system ◇

………………………………………………………………………………
ESOTERIC G-0Rb(税別\1,350,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/g0rb/
     and
H.A.L.'s original-JORMA DIGITAL/SMB Internal Wire (税込み\88,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/544.html
     and
ESOTERIC PS-1500MEXCEL+7N-PC9100(税別\1,250,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/ps1500/
     and
H.A.L.'s original“Z-board” (税込み\57,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
H.A.L.'s original“P-board” (税込み\68,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\500,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6100 BNC(Wordsync用)(税別\240,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
ESOTERIC P-01 (税別\2,200,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/
     and
ESOTERIC PS-1500MEXCEL+7N-PC9100×1(税別\1,250,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/ps1500/
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/powercable/9100mexc.html
     and
H.A.L.'s original“P-board” (税込み\68,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/508.html
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\500,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

GOLDMUND LINEAL DIGITAL CABLE(税別\95,000.)
http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/accessories/

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
GOLDMUND  MIMESIS 20ME Alize 6 Limited Eddition(税別\5,700,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/file/080204/20ME_Alize6LTD.pdf
             vs
GOLDMUND  MIMESIS 20ME Alize 5 Normal Version (税別\4,900,000.)
http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/ultimate/mimesis20.html
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\500,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

GOLDMUND LINEAL INTERCONNECT CABLE (税別\165,000.)
http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/accessories/

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
HALCRO dm8(税別\2,200,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/product/halcro/dm8_dm10.html
     and
TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
     and
Project“H.A.L.C”H.C/3M(税込み\500,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/halc/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6100 MEXCEL RCA 7.0m
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/
          and
Cardas Myrtlewood Block / Large single notch  (税別 \9,800.) 
http://www.ohbashoji.co.jp/products/cardas/accessories/#woodblock

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
HALCRO HALCRO dm88 ×2 (税別\7,600,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/product/halcro/dm88.html
http://www.halcro.com/productsDM88.asp
          and
TRANSPARENT PIMM+PLMM(税別\606,000.)×2set
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

TRANSPARENT  Reference MM  Speaker Cable 2.4m (税別\2,600,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#REFERENCE

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
MOSQUITO NEO(税別\4,800,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto54.htm
………………………………………………………………………………

さあ、どんな曲でチェックしようかと考えつつ、DACにおける部分的な回路の
進化を見定めようとするとき、立ち上がりがハイスピードであり余韻感を多分
に含むもので総合的な情報量を判断したかった。そこで、このディスクだ!!

http://www.briphonic.com/

このレーベルの特徴はwebでも十分に述べられているが、とにかく実物を聴く
とリアルな音場感と楽音の鮮明な質感、そしてホール録音の素晴らしい余韻感
が味わえるという三拍子揃った傑作と推薦の言葉を申し上げたい。

私が今回使用したディスクは「SCABIOUS」ジャズでもなくクラシックでもなく、
仲野 真世の全曲書き下ろし演奏は私の記憶する数多くのピアノ作品でも出色
の出来栄えであり、ベーゼンドルファー“インペリアル”モデル290の質感が
空間に描き出すオーロラのような色彩感と空間表現のリアルさには驚かされる。

このピアノトリオの録音はピアノそのものの質感が素晴らしいことはもちろん、
ホールエコーとのバランス感覚が素晴らしく、バックのウッドベースとドラム
は適度なテンションを保ちつつ距離感を巧妙に感じさせるレコーディング職人
の技として際立っている。

私は微妙なDACの相違点をチェックするにはと、このアルバムからの選曲から
こだわり、トラック2.Inner Bells を使用することにした。

いつものように基準となる音質をまずMIMESIS 20ME Alize 5 Normal Version
にて繰り返し聴き込み記憶する。次に完全にケーブルまで同じ条件でセットし
たAlize 6 Limited Edditionで全く同じ音量で聴き直すことで双方の違いが
どこにあるかという微妙な変化を嗅ぎ取ろうとしたものだった。ところが…

P-01のリアパネルでデジタルケーブルをつなぎ換え、Alize 6 の20MEのロック
が確認されたところでスタートしたら…!?

「なんだー!! これは!! 微妙な違いどころか別モノじゃないか!!」

私がこの曲を選んだのはタイトルのベルをモチーフにしたものか、冒頭で仲野
真世の右手が高速で叩き出す鋭いアタックの連続があったからだ。

ペダルをあえて使わず、鋭い連打の繰り返しがそのままホールの空間に見事な
放物線を描くような残響を漂わせ、その繰り返しが続くと気がついたら私は
思わずスピーカーの上に目線をさまよわせるほど美しい余韻を残していく。

そして、プリアンプのボリュームは-19dBで聴き始めたが、冒頭のピアノソロ
のパートではピアノのフレームの音なのか、それともステージの床が鳴って
いるのか、低周波のさざめくような音がきっちり再現される。もしかしたら、
モニタースピーカーとそのシステムでは聞き取れていなかったものかもしれ
ないが、空気を震わせる低周波にちょっと驚いてしまった。

このピアノの打音からして前者とはまったく違う質感と解像度の素晴らしさに
比較する前の私が想像していた微妙な違いという先入観は吹き飛んでしまった。

数瞬後に馬場 高望のドラム、正確にはシンバルが静かに登場するが、ここで
も質感があまりに違う。きらめくシンバルに専用のスポットライトを当てたか
のごとく、押さえた音量での演奏ながら鮮明さ、いや明るさも違っている。

ブラシとスティックを持ち替えているのか、ドラムのタッチやハイハットの刻
みの様子が音源としてのスピーカーユニットが存在しない中空にくっきりと
浮かぶのだから参った。

ピアノを主役として距離感をおいているはずが、前者では薄いカーテンの向こ
う側で演奏していたのでは、という程に演奏空間の空気が澄み渡り視界が鮮明
になっているのだから呆れてしまう。

池田 芳夫のウッドベース、高音階の打音とは違い低い音階での楽音ではDACの
違いはどう聞こえるのか? これは愚問だったかもしれない。

倍音をより多く含むベースだからこそ、その変化を察知することが容易だった
のではないかと思ってしまった。そう、ごりっという個体感を増している。
言い換えれば、輪郭が鮮明であり重量感が増している。そして、音像が縮小
されているという私の好みの方向にばっちり進化しているではないか!!

叩く楽器の立ち上がりが高速化し、逆に余韻感の保存性が恐ろしく向上してい
るのに驚かされる。だから、ピアノの打音、これは弦の太さと例えたらいいの
だろうか? 一つの弦が見えるように楽音の輪郭に黒い線を書き込んだように
くっきりしているのに驚かされる。本当か!?

ベースのように弾く楽器の輪郭表現が、カメラのフォーカスを熟練したカメラ
マンがマニュアルで合わせていくように、一切のにじみを拒絶した領域まで
ジャストフォーカスを極めて私の目と耳に飛び込んでくるのだから堪らない。

このディスクのお値段は4,000円ということでSACDよりも高い。しかし、この
音質であれば私は納得できるものであり、かつ、SACDに対応しないプレーヤー
の開発と設計に情熱を傾ける人々には素晴らしい可能性を提供するものだろう。

なぜか!?

母体を同じくするD/A Converterの進化をこれほど鮮明に描き出すにふさわし
い情報量を封じ込めることに成功しているからだ!!

これはハードウエアの能力を引き出すということにも、あるいはソフトウエア
の可能性としてもノーマルCDフォーマットでここまでできるという到達点の
高みを実現したということを私はしみじみと実感させられた。

このディスクをGOLDMUN社長、Michel Reverchonに聴かせなくてはいけないぞ!

Alize 6は、Alize 5に対して1ステップアップではない!!

私にとってはAlize 7という存在感だった!!

□当然、オーケストラでも、他のディスクでも以上の進化を見事に再現して
 くれたが、すべての曲でインプレッションを語るには私の気力と体力と時間
 が今夜は足りないようだ。やっぱり、これは実物を聴いて頂くしかない。

■マニア向けのイベントではありません、と言っている“題名のない試聴会”
 で、この比較試聴をしたらルール違反だろうか^_^;

 限定五台しかないMIMESIS 20ME Alize 6 Limited Edditionと今後も継続し
 て販売していくノーマルMIMESIS 20MEを比較できるなんて世界中でここだけ。
 さあ、このネタをどうしましょうか〜ご来場の方だけにわかります。(^^ゞ

★でも、その前にハルズサークルにご入会下さい(^^ゞ


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

戻る