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H.A.L.担当 川又利明
    
2022年5月16日 No.1704
 H.A.L.'s One point impression - ESOTERIC Grandioso M1X

遂にES-Link Analogの完成!ESOTERIC Grandioso M1X Serial No.10001が入荷!
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1697.html

2021.02.13-H.A.L.'s Circle Review-No.4529-にて第一報を掲載してから一年が経ち、
待ちに待ったというGrandioso M1Xが遂にH.A.L.に登場したのでした。
https://www.esoteric.jp/jp/product/m1x/top

しかし、ESOTERICが発表した内容を見ると、ハードウエア的なセールスポイントは
前作Grandioso M1に比べて控えめというか、敢て新技術の露出を押さえているように
見受けられるものです。

例えば、カレントミラー増幅回路、ダーリントン接続回路、差動増幅、プッシュプル
回路、負帰還増幅回路、電流帰還バイアス方式、などなど電子回路の専門用語は
多数あれど、全くの新発見による増幅回路というものが採用された訳ではない。

また、新開発の素子、パーツ、筐体メカニズムや放熱機構などが初めて搭載された
という新アイテムによる新製品というものでもない。

アンプの新製品としてまったく新しい回路構成や革新的な素材やパーツを投入した
というものではなく、また使用パーツのグレードやサイズ、電源部などの容量や
質量、能力というスケールアップという観点も前作から飛躍したという感じでもない。

ESOTERIC Grandioso M1 内部構造
https://www.esoteric.jp/images/products/_esoteric/m1/gallery/m1_interior.jpg

ESOTERIC Grandioso M1X 内部構造
https://www.esoteric.jp/images/products/_esoteric/m1x/m1x_interior.jpg

上記の画像から完全新規設計のドライブステージは3段ダーリントン回路の出力段は
150%にサイズアップし、6パラレルから12パラレルに強化されたということで、パワー
デバイスが取り付けられている出力段のヒートシンクが大型化していることは解かる。

また、3,000VA/19kgの主電源トランスは内部の約60%を占めるESOTERIC史上最大の電源部と
謳っているが前作M1の電源トランスは18kgであったのだから驚くほどの変化とも思えない。

つまり、Grandioso M1Xは革新性という意味において物理的尺度による何かしら新しいもの、
他社で使われていなかったもの、パーツメーカーが開発した何某かのデバイスを用いたから、
新回路を発明して採用したからという発想の新製品ではないと思う。

では、正式発売を一年間も遅らせてESOTERIC開発陣は一体何をしていたのか?
その答えを象徴するのが下記の一節です。

「1,018、これはM1「X」エディションで新規採用されたコンポーネントの総数です。
 Xエディションは総コンポーネント数1,554点のうち1,018点を、そして電気回路の
 90%をオリジナルモデルから完全に刷新。」

言い換えればパワーアンプの多数の設計項目の各々で音質がどう変化するのかを
研究し見極めていくことで、何がどう音質を変化させるのかを追求確認し、その
ひとつずつにESOTERICならではの思想と情熱による結果を導き出していく事、
オーソドックスな発想と手段による完成度を高めるという挑戦がXの称号という
証であるということを音質を持って証明して見せたということだと私は考えています。

Grandioso P1Xでの新メカニズムVRDS-ATLASとES-LINK5による超広帯域デジタル伝送、
同じくGrandioso D1XにおけるMaster Sound Discrete DACにより半導体メーカーの
DACチップの性能に依存しない音作りを実現した事など、他社の開発力とデバイスに
影響されない独自性による音質追求の結果が「X」エディションに他ならないのです!

そのESOTERIC開発陣の努力と情熱と執念によって、部品総数の65%を入れ替えなければ
ならないという必然性にたどり着いたものであり、回路基板のほぼ全てを作り直すと
いう結論に至る彼らの研究開発の成果が、見た目は同じで地味な新製品とも言えるが、
画期的な進化を遂げたGrandioso M1Xの本性ではないかと私は考えています!

本来は試聴して音質に感動し納得してから上記を述べるということが正しい順番だろう。

この音質はどうやって開発され生まれたのか、実体験として心動かされる試聴の後に
こそ語るべきことなのだろうが、何をもって新製品とするのかという一般論からすれば
必要なまえがきであろうと考えた次第です。

開発者が試作機を聴く、何かが違うと気が付く、何を変えると音が変わるのかを探る、
変化要素をこう変えると音質はこう変わる、あるいは設計変更で変化の方向性がどう
変わるのかを見極める、そして最後に変化した音質の中からどれを選択するのかを
決断していく、そんな地道でアナログ的手段による研究をどれほど繰り返してきたのか…。

その膨大な作業量と集中力を維持し取り組んできたESOTERIC開発陣に私は敬意を表し、
第三者によってもたらされる目新しい構成要素を列挙する新製品ではなく、彼らの
努力と情熱を可能な限りの高レベルで追体験することでGrandiosoの新時代を感じたい!

Master Amplification - A New Era

ES-LINK Analogの完結による A New Era を私は再生音のステートメントとして
皆様に提供していく事を使命として取り組んでいかなければと考えたのです!

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

このES-LINK Analogで全てのアナログ信号が伝送されるというのは、実は2016年には
既にGrandioso K1とF1のコンビネーションで実現されていたものでした。

その当時のインプレッションは下記のKiso Acoustic HB-G1で体験したものであり、
今となっては懐かしく思い出されるものです。

https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1349.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1354.html
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1357.html

そして、ES-LINK Analogの可能性を更に確認したのが、下記のGrandioso C1Xが
登場した際の詳細な比較試聴による体験でした。これは実に有意義な体験でした。

H.A.L.'s One point impression!! - ESOTERIC Grandioso C1X
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1612.html

このようにES-LINK AnalogがGrandiosoシリーズに初めて採用されてから6年目にして
遂にセパレートアンプ間にも搭載されることになり、他社にない独自性としてH.A.L.の
メインリファレンスとして完結したのです。

H.A.L.'s Sound Recipe / ESOTERIC Grandioso M1X - inspection
system
https://www.dynamicaudio.jp/s/20220313120359.pdf

ある意味で地味な新製品Grandioso M1Xの試聴システムは上記のように設定。

プリアンプGrandioso C1Xのプリアウトは通常の電圧伝送XLR出力と電流伝送の
ES-LINK Analog出力は並行して常時出力されているのでアンプ間の切り替えはなし。
パワーアンプまで歩いていきスピーカーケーブルを切り替えるという地道な試聴。

もちろん、DACとプリアンプ間はES-LINK Analogで伝送されており、プリアンプと
パワーアンプ間も同じTa.Qu.To-XLRを使用して異種ケーブルによる誤差もないように
配慮してM1Xを使用する時のみシグナルパスがES-LINK Analogで統一されるというもの。

さて、Grandioso M1Xが当フロアーに登場してから既に三か月目となりましたが、
その間にも私には複数の試聴課題や営業上での忙しさもあり、待ち望んでいたM1Xの
インプレッション記事を作成する事が中々出来なかったのです。

しかし逆に言えば、その間に折を見つけて新旧比較した試聴回数は結構な数と
なっており経験値として完結したES-LINK Analogのサウンド、すなわちGrandioso
M1Xの存在感と大きさということを確認出来たものでした。

この後に課題曲の比較試聴において、その状況を述べるに当たり以前から音質表現に
使用してきた「音の等高線理論」という表現方法を最初に説明しておきたい。

小学生で習う地図の等高線です。簡単に言えばリスナーが前方にある左右二台の
スピーカーを見た際に、そこに等高線が描かれた地図を上から眺め見下ろしている
という状態をイメージして頂きたいものです。

スピーカーの前に地図をスクリーンのように垂らしているという構図になり、
音像の在り方を等高線の間隔・密度という解釈でサイズ感を例えており、標高が
高くなるにつれて平地の緑から茶色へ、更に山の頂上では赤茶色に色分けされて
いくという色彩感の変化で音圧の分布と音色の濃淡を例えようとしたものです。

等高線の間隔は斜面の角度を表していますが、富士山の稜線のようになだらかに
間隔のあいた等高線が左右スピーカーの間に広がったとすると、音像そのものも
正面から見るとゆったりとした存在感であり響きが拡散していく領域が広いという例え。

逆に等高線の間隔がぐっと縮まり密になり、楽音の核というか中心点に対して音圧が
密集しアルプスの稜線のような急斜面として楽音の投影面積が縮小されていくという
例えで凝縮した音像があり、俯瞰的に見た地図を思い浮かべて頂ければと思います。

このような私なりの表現方法を念頭に置き、先ずはスタジオ録音の課題曲から
新旧比較をしていこうということで、しかも音像と音場感の変化を確認したい
という事から小編成で楽音の数が少ない選曲ということでスタートしました。

「遂にやってきました!!ESOTERIC Grandiosoは想像以上・期待以上!!」
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1085.html

思えばGrandioso M1を使用して各種ケーブルやインシュレーターはもちろんの事、
ソースコンポーネントの試聴にもリファレンスとして9年間も活躍してきた歴史を
振り返り、これまで認めてきたGrandiosoの常識が果たしてどう覆されるのか!?

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

■Cheryl Bentyne「THE COLE PORTER SONGBOOK」より11.Bigin The Bigin

2009年リリースされたアルバムに納められている一曲ですが伴奏はドラムだけです!
そのドラマーの名はDave Tull。下記にてアーチストのリンクを紹介しておきます。
https://davidtull.com/

このCDは大分前に廃盤となっておりレーベルのデータも現在は存在していないので、
適切なURLの掲載は出来ないのでネット検索して内容をご覧頂ければと思います。

冒頭の7秒間はドラムソロ。このキックドラムは印象的であり、スタジオでの音質的
加工が施されていない空気感をはらむアコースティックな打音。ビーターがドラム
ヘッドを叩く瞬間から周辺に残響が広がっていく過程が観察できる好サンプルでもある。

先ずは例のごとくGrandioso M1で何度聴いたか分からない、このヴォーカルとドラム
だけという課題曲を改めて耳に記憶させ各チェックポイントを確認し、よし!と納得
したところで席を立ちアンプの切り替えに向かう。

歩数にすれば30歩くらいにはなるだろうか、この作業を数十回も繰り返すことになる
のですが、ESOTERIC開発陣の情熱と労力に負けないほどの熱意をもって望みました!

さあ、Grandioso M1XがCheryl BentyneのヴォーカルとDave Tullのドラムをどう変えるのか!?

「おっ! 早い、鋭い、重い! 高速な立ち上がり、鋭い切れ味、重厚な質感とはこれか!」

冒頭のキックドラムが4回叩かれる数舜間に過去の記憶との比較は完了し、その後に
続くタムでは低域だけでなく中高域でインパクトの反応速度の違いを確認していた!

打楽器の望ましい再生音としてのベクトルを完全に網羅している感のある変化。
ドラムのテンションを高め同時に重量感を与えたとしたら音像が膨らむのでは?

そんな稚拙な推測は瞬間的に否定され、打音の核心部の濃密感は音像サイズを示す
等高線の間隔を縮める方向に作用して打音そのものにフォーカスを極めて行く!

そしてヴォーカル! まったく同じボリューム設定でありながら、センターに浮かぶ
Cheryl Bentyneの口許はキュートに引き締まり歌声に躍動感が増している事に驚く!

ヴォーカルそのものがエネルギッシュに展開すると音像が膨らんでしまうのでは、
そんな不安は数秒後には払拭され、等高線が造形する集約化された音像は以前に
増して残響成分を盛んに拡散するようになり、なだらかな稜線として間隔の広い
等高線の広がりによってサウンドステージを拡大させた変化をM1Xが引き起こした
と実感した!

ヴォーカルとドラムのデュオというユニークな選曲で感じ取った第一印象の驚きは、
演奏者の人数とは無関係というオーディオ的チェックポイントとして観察すべき
多くの視点を見せつけてくれたものでした。

私は前作を踏み台にして新作を褒めるという評価の仕方はしたくないと考えています。
逆に言えば9年間もリファレンスの座を維持してきたGrandioso M1の底力を認めるもの
であり、M1Xの潜在能力は底知れない可能性があると実感させる最初の衝撃!これはいい!

■DIANA KRALL「LOVE SCENES」より11.MY LOVE IS
https://www.universal-music.co.jp/diana-krall/products/uccv-9580/

ヴォーカルとドラムのデュオという前曲から次はヴォーカルとウッドベースのデュオ。
以前から何度も試聴に使用してきたChristian McBrideの素晴らしいベースがポイント。

前曲で感じていたデュオの録音としての特徴が確認されたというのはこれ。

最前のドラム同様に、この曲でのウッドベースはノンリバーブでドライな音質で
録音されており、ソリッドで輪郭が鮮明な低弦の質感がくっきりと表現されている。

それに対してヴォーカルには巧妙なリバーブで上下左右に拡散していく余韻感を
演出的に施しており、同時にDIANA KRALLのフィンガースナップがパシ!パシン!と
鋭い音で弾ける音に関しても長い余韻を中空に広げていくという音作りの妙がある。

同じ空間で両者が演奏したら絶対に起こり得ない絶妙な音響的コスメティックだ!
そんな演出の録音を音のメークアップとしてGrandioso M1Xはどう変えるのか!?

先ず最初に感じたのはDIANA KRALLのフィンガースナップの違いだろうか。
不思議なことにM1Xの方がおとなしく聴きやすく感じる。弾ける音なのに滑らか
という表現はマッチしないかもしれないが、整った破裂音と言ったらおかしいだろうか。

アンプのパワー感、迫力というイメージは低音楽器を大音量で鳴らした時に感じ
やすいものだろうが、私の経験では相当な大音量で鳴らした時にはトゥイーターと
ミッドレンジにはウーファー以上のパワーが送り込まれているという事をパワー
アンプのメーターから直読したことがあった。

そんな体験からもアンプの電源部のゆとりというものが実際の再生音ではどのように
感じられるのかというと、結論から言えば歪感の少なさという事で、簡単に言えば
聴きやすさや滑らかさという言葉で表現できるものなのです。

フィンガースナップの弾ける鋭さは同様であり、その瞬間的に表れる音像というか
瞬発的な音の発祥地点で察知できる質感に滲みや刺激成分がなくなり、聴きやすい
爽快なスナッピングへと、そして特筆すべきは残響成分が増加したように感じられ
余韻感の延長が心地良い空間表現として提示される事だろうか。これはいいです!

そしてChristian McBrideのウッドベースが始まると…、うむ…、これは?

という疑問符が浮かび、M1とM1Xの切り替えを三回も繰り返してしまいました。
なんで同じ曲を三回も繰り返し比較したのか、これは新発見でした!

ベースの音像が音階の高低によって変化する事を発見したのです!

M1では音階が低くなると音像が大きくなり見た目のボリューム感が増加しますが、
M1Xでは重たい低音へと音階が下がっていってもベースの音像サイズは一定なのです!

DIANA KRALLのヴォーカルを上半身、Christian McBrideのウッドベースを下半身と
例えるとGrandioso M1の方がグラマーな体形、M1Xではヒップラインが引き締まった
スレンダーなプロポーションということになろうかと思います。

前曲のドラム、特にキックドラムでM1Xが見せた音像のダイエット効果、ただ減量する
のではなく筋力をつけて引き締まった音像を実現したというアンプが持つべき制動力の
在り方がベースの質感でも確認出来たということです!これはいい傾向ですね〜!

弾ける高音のフィンガースナップ、音程の変化に動じないベースの高速化がもたらす
低音楽器の音像制御という観察点は当然のことながらヴォーカルの質感にも作用します。

DIANA KRALLのヴォーカルを比較すると直ちに分かるのはM1よりもM1Xの方が最初から
音像サイズが縮小しているという事。これは上記にGrandioso M1の方がグラマーな
イメージと例えましたが、歌唱における音程の高低には関係なくM1Xの方がマウス
サイズをぐっと凝縮してコンパクトに表現します。

そして、今後につながるチェックポイントとして、ヴォーカルのリバーブの再現性に
おいてM1Xが発揮する余韻感の拡散領域がワンランク上であるということでしょう。

前述の等高線理論で言うならフィンガースナップの音像を示す等高線は音源位置に
おいて間隔をぎゅっと狭め密度感を高め、その余韻を示すなだらかな稜線が間隔を
あけて面積を増やした等高線の広がりとして例えることができる。

ヴォーカルも同様に等高線の頂点となるぎっしりと間隔をつめて濃密な音像サイズを示し、
更に頂点を示す等高線の内部は赤みが強くなり熱を帯びたような歌声をピンポイントで
表現するのだから堪らない!このヴォーカル素晴らしいです!

それらと対照的なのがウッドベースの変化だろうか。密度感を高める等高線の凝縮と
いう現象は低弦楽器のピッチカートに続く開放弦の響きの豊かさを持ちつつ重量感を
ぐっと高めて沈み込むようなベースの質感の変化に息をのむ!これは真似できないぞ!

しかし、前述の二者における楽音の変化とは異なり、残響を広げていくという作用
ではなく、山のすそ野の広がりを示す響きのスカートがあったとしたら、優雅な
フレアスカートではなく、きっちりと絞り込まれたタイトスカートのように裾を
引き締めて余韻感が周囲にこぼれていかないように等高線が収束して音像を囲い
込み凝縮していくのです!このベースの変化は実に私の好みです!いいです!

Grandioso M1Xというパワーアンプの切り替えだけなのに、デュオという小編成の
再生音において早くも私に突き付けられた多項目の変化に興奮しています!

その小編成のデュオという課題曲で最近欠かすことの出来なくなった選曲がこれ。

■溝口肇「the origin of HAJIME MIZOGUCHI」より「1.世界の車窓から」
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=3355&cd=MHCL000010099
http://www.archcello.com/disc.html

最近の私の試聴では欠かせなくなったハープとチェロという異色のデュオの録音。

撥弦楽器という爪弾きで瞬間的に空間に放出するハープの純度の高い楽音が
クローズアップされて左右に展開し、その中央にチェロが定位するという巧妙な
構図で演奏される音像と音場感の観察にはうってつけの課題曲で比較する。

今までインシュレーターやケーブル、新参者のスピーカーなどGrandioso M1で聴いて
きた回数は相当なものですが、ここは改めて聴き直し今までの記憶を更新させて
いよいよGrandioso M1Xに切り替えてセンターポジションに戻りリモコン操作する…

「うわ!このハープの変わりようは何とした事か!弾かれた弦が光ってるぞ!」

このハープの一弦ずつに等高線理論を適用すると標高によって色が変わり、頂点が
赤くなっているという例えを変更して、音の粒子として細やかに空間に点在する
剣先のように鋭い等高線のピークが光り輝いていると表現したいのです!

ダイヤモンドの原石も宝石職人の手でカットされ磨かれなければ輝かない、入念に
カットされた極小の平面が多数組み合わされ入射した光を多原色の輝きとして
見せてくれるダイヤモンドのように、ハープの一弦ずつが多彩な色彩感できらめく
響きを発散するようになったことに驚き歓喜する! こんな情報量があったのか!

一弦ずつが輝くということは焦点が素晴らしく鮮明になり楽音の発祥ポイントを
空中に提示するという究極的な音像表現の例えであり、同時に極小の音像から
放たれた余韻感が以前にも増して観察できる程の残像を残して拡散し展開する。

音が出る原理が単純な撥弦楽器の瞬間的な楽音の立ち上がりから消滅まで、
これほど空中に余韻が保存されるというパワーアンプの威力に唖然とした!
いや、これはES-LINK Analogの威力と言い換えても良いだろう!

そして、左側に高音階、右側に低音階と展開するハープの奥、左右HIRO Acousticの
ジャストセンターに溝口肇のチェロが登場するのだが、その定位感は空中浮遊の
感覚で床面に影が出来るのではないかと思われるほどの実態感を伴う音像となる!

そのチェロが響き始めた瞬間にM1からM1Xへの進化を私は目撃することになった!

前曲でヴォーカルを上半身、ウッドベースを下半身と例えるとGrandioso M1の方が
グラマーな体形、M1Xではヒップラインが引き締まったスレンダーなプロポーションと
例えていましたが、この曲ではコルセットをはめて引き絞ったウエストラインとして
チェロの音像が見えてしまったのです!

ベースの奏でる音階の高低によって音像サイズが変化したという観察を述べ、
それがM1Xでは全ての音階において音像が膨らむ現象が無くなったという意味でした。

それがチェロにおいても顕著に表れており、正にコルセット着用のチェロです!

引き締まった下半身のチェロがぐっと低い音階を奏でると、一定の輪郭を保ちつつ
発散する重みのある残響成分が周辺に拡散していく様子が視認できる程であり、
上半身と例えたハープが発する余韻も同様に漂いながら滞空時間を引き伸ばす素晴らしさ!

パワーアンプの進化とは出力ワット数が大きくなることでもなければ、スペックの
数値が更新されていく事でもない。前曲で向上したヴォーカルの躍動感という例え
のように音楽に何某かの生命力を与えるものだとしたら哲学的すぎるだろうか?

しかし、そんな説明をしないと気が済まないようなGrandioso M1Xの進化を次の
課題曲「14.帰水空間」が決定的な違いとしてもたらしてしまったのです!

この曲の冒頭は左、右、センターの順で繰り返されるシンセドラムの人工的な打音から
始まるのですが、もう…この段階でM1との違いがあからさまになってしまうのです。

ライブな空間で演奏されるドラムの録音であれば、その環境による残響成分の在り方
によって聴き手の好みと再生装置による演出の解釈ということで、低音階のドラムに
対する個性というものがあり得るだろうが、無機的なシンセドラムは再生システムの
高忠実度を如実に物語るテストケースとなる。

左右スピーカーが共同作業としてセンター定位にて再生するドラムであれば、
音像サイズの大小も議論に含めることができるが、左チャンネル右チャンネル、
そしてセンターと交互に飛び出してくる打音はウーファーの制動力という観点で
シンプルにアンプの駆動力を音質で示されることとなる。これをどう例えるか!?

誰しも学生時代の体育の授業で、あるいは部活などでバスケットボールを体験した
ことはあろうかと思います。体育館でバスケットボールをバウンドさせてドリブル
した時の床を打つボールの音を思い出して欲しいのです。

カゴに入った多くのバスケットボールから一個を取り出し床に打ち付けるように
バウンドさせた時の感触、その中で空気が少し抜けてしまったボールをバウンド
させると手元に戻ってくるスピードも遅いし反発力も低くなり弾み方も弱くなり、
何よりもバウンドさせた瞬間の床とボールの音が違っていたものです。

空気圧のあまいボールだと「ドス、バス」という感じで、テンションが低く緩い
歯切れが悪い音ではなかったでしょうか?

ところがパンパンに空気が入っているボールだと「ドッ、バッ」と床を打つ音も
切れ味良く、張り詰めたテンションと反発力でドリブルもしやすくなったものです。

私はGrandioso M1Xで聴いたシンセドラムの音質で思い浮かべたのは、しっかりと
空気を入れた硬いバスケットボールがバウンドするイメージだったのです。

ここで決してGrandioso M1の再生能力が劣っているという事ではないと追記するが、
Grandioso M1Xで同じ打音を聴くと外見では計り知れない進化を実感するのです。

M1で鳴らしていたシンセドラムの打音は、音が発生した瞬間から消えていくまでの
過程において、スピーカーという音源周辺に響きの尻尾を残したままで微妙な残響の
まとわりつきがあったのだろうか、今一つ歯切れが悪い低音が居残っている感じ。

ところが、M1Xで全く同じ音量で聴き比べてみると、打音のひとつずつがスピーカー
から弾き出されたような分離感をもって明確に響きに区切りをつけて再生するのです。

まるでドラムの音に反発力が宿ったように、ウーファーから叩き出された打音が
空間で個体感を伴って余分な残響を残さないようなテンションの高まりを感じます。

そして、驚くことにM1Xが叩き出すドラムには重量感があり、打音そのものから
空気を伝わってくる心地良い波動感というか、他の球技よりも重たいバスケット
ボールで素早いパスを受け取った時のようなずしっとした質量と勢いを感じるのです。

冒頭のチェックポイントの後にかすれた女性コーラスを思わせるシンセサイザーの
ふくよかな音色が背景に流れ、まさにクリスタルという透明感あるエレキピアノが
主題の旋律を奏でるとセンターにはベースが登場する。このベースがまたいい!

前述したデュオの録音で打楽器と弦楽器の低音楽器の質感の変化について散々述べて
来たのですが、編成が大きくなり楽器の数が増えた課題曲においても低域の質感の
変化は等高線の凝縮という表現で例えた通りの引き締まり重厚さを増したベースに
よって再確認されたものです。

今まで重量感のある低音を出すアンプはあれど、音像サイズと質感に物足りなさが
あったり、逆に引き締まった音像とハイテンションな質感の低音を出しても重厚さが
今一つという傾向を感じる事がありましたが、私が欲しいと思っていた低域再生の
両立をGrandioso M1Xがこともなげに実現してくれたことに喝采を送っていました!

ウインドチャイムのようなきらめく高音のパーカッションと、シーケンサーが
作り出したのか人工的なパーカッションが空間を彩り、スタジオ録音ではあるが
素晴らしい音場感を提示しつつ主役を迎える舞台を作っていくと…。

「うわっ!このチェロのきめ細かな質感はなに!その音色の余韻の美しさはなに!」

前曲のチェロをコルセット効果と称していましたが、ハープとのデュオで描かれた
チェロが演奏する空間サイズと比較して、この曲では他の楽器が加わったことにより
更に一回り大きなサウンドステージが用意され、そのセンターでゆったりとアルコに
よって弾かれる溝口肇のプロポーションは見事に引き絞られていたのです!

そんなチェロの変化に呼応するように、右側の低音階から左側へ音階を上げていく
パンポットで録音されたマリンバが登場すると、4本のマレットを高速で操り左右に
木琴の配列を展開していく演奏に惹き付けられていく。

マレットがヒットした瞬間コンッ、カツンという音板が跳ねるような硬質な打音が
飛び出したかと思うと、フレーム下の共鳴管が連鎖する響きを発し、左右に飛び交う
素早いマレットの動きが残像として見えそうなリアルな展開に息をのむ!いいです!

チェロが間奏の数フレーズをゆったりと奏でると、リバーブで彩りを加えたピアノが
登場し、後方へ弾きながら余韻感を引き伸ばす。この透明感が向上したピアノの質感は
前述の歪感の少なさから聴きやすさや滑らかさにつながっていくと表現した事と同意義
であり、ES-LINK Analogの威力として明記しておきたいM1Xの美意識を見せつけるのです!

やがてピアノは右手だけの透き通る高音だけのフレーズに変化すると、きらめく
パーカッションとかすれるようなキーボードが背景を再構成しチェロが再登場する。

やったりと美しい旋律をチェロが奏でると、冒頭から続いていたシンセドラムの
リズムがふっと無くなり、次第にテンポと音量を落としながら溝口肇のチェロが
終焉のフレーズを実になだらかに演奏し幕を閉じる。いや〜M1X実に素晴らしい!

ここまで述べてきた課題曲の事例は私が多数聴き込んできた中で違いが分かり易い
ものを抜粋しただけに過ぎず、実際にはもっと多くの曲を試聴してきました。

その中で音質変化を例えやすいスタジオ録音でGrandioso M1Xとシグナルパスを
全てES-LINK Analog伝送するという変化を私の視点で述べてきたわけですが、
このスタジオ録音における選曲での新旧比較は言い換えれば個々の楽音における
変化を分析的に掘り下げていくという狙いがありました。

それは、この後に続くホール録音によるオーケストラの課題曲において、変化の
方向性を探知するための予習という意識をもって望んだものであり、外観はほぼ
変わらない新製品であるGrandioso M1Xの本質を更に追求していくための布石でも
あったわけです。

「感動の大きさに文章量は比例する」という昔から言い続けてきた私の悪癖に
もう少しお付き合い頂ければと、次の課題曲をGrandioso P1Xにセットしました…。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

■マーラー交響曲第一番「巨人」小澤征爾/ボストン交響楽団/1987年録音の[3]を聴く
録音の古い順に写真左上から[1]右へ[2][3]、下段の左から[4][5][6]として。
https://www.dynamicaudio.jp/s/20210519123606.jpg

いつもの第二楽章ではなく第三楽章から聴き始める。それは上記のスタジオ録音での
比較と同様に広大なホールとステージにおいてもソロバートの表現にて等高線理論が
当てはまるかどうかを確認したいからで、ティンパニの4度下降の刻みに乗って
コントラバスが物憂く虚ろな印象の主題を奏で始める冒頭部からチェックしたかったから。

そして、同じ原曲を違うスコアとピリオド楽器によるオーケストレーションが異なる
下記のCDでの同じ曲、ここでは4トラック目も同時に比較することにした。

2018年録音で[6]のディスク。フランソワ=グザヴィエ・ロト/レ・シエクル
https://www.kinginternational.co.jp/genre/hmm-905299/

リモコンでスタートボタンを押して一瞬の間、ホールの静寂感を最初に示し
センター奥から静々と叩かれるティンパニーが登場する。

Grandioso M1Xにて冒頭からの比較に集中していると、先ずは遠くから聴こえる
ティンパニーの音像にて等高線の凝縮による音像の鮮明化が先ず目につき気が付く。

ボストン交響楽団では右奥からコントラバスのソロがゆったりと立ち上がるように
主題を奏で始める。レ・シエクル盤ではピリオド楽器ということで羊腸のガット弦
が使われたコントラバスが左奥から立ち上がるが、マスタリングでの演出を否定した
極めたシンプルでピュアな楽音として印象付けられる。摩擦感溢れる音色です!

空間再現性がGrandioso M1Xによっていかに向上したかということは、逆説的に
音像が引き締まり輪郭が鮮明化されるということで発揮されるという再生音による
立証がたちどころに私に突き付けられた!

写真でいうところの被写体のフォーカスがピタリと合い、背景との遠近感が見て
分かるという事と同じく、オーケストラにおいても打楽器と低弦楽器の二者の演奏に
よって無意識のうちにコンサートホールのスケール感を余韻のライフサイクルとして
響きの連鎖から消滅までという時間軸の認識という情報量の拡大政策が功を奏する!

そして、オーボエの鋭く、おどけたような旋律がステージ上を駆け回るように展開し、
弦楽五部の最初はゆるやかな旋律が空間を埋め尽くすように奏でられる。これいいです!

管楽器のパートにおいても見事に等高線理論が音像の集約として目視できる観察ができ、
等高線の間隔がゆったりと広がっていく空間にて弦楽の余韻が拡散していく領域を示す!

主部はほぼ三部形式をとり、哀調を帯びる俗っぽい進行を経て主題が戻り、中間部は
ト長調へと転調し、ハープに導かれてヴァイオリンが夢見るような旋律で奏する。

途中から主部が回帰すると調もテンポも急激に変化し、打楽器のリズムに押される
ように新たな弦楽の主題が提示され、その経過をM1Xはじっくりと見せつけるように
再生することに私は安堵感を覚えながら聴き入ってしまった。これは理屈ではない!

前述の課題曲でヴォーカルで表れた躍動感とエネルギー感という表現をしていたが、
オーケストラにおいては各パートの情報量と鮮明さが聴き手をリードするようになり、
演奏の進行に身を任せられる音楽にひたれるという無意識の恍惚状態を提供してくれる!

盛り上がりを見せた展開はやがて静まり、ティンパニの4度下降の刻みに収束され、
それも消えると打楽器の暗い響きが残り静かなるフィナーレへといざなってくれた。

オーケストラにおける等高線理論の証明をと張り切っていた私をいなすように、
M1Xに切り替えてからの第三楽章は躍動感よりも安定感として新たな魅力を発見する。

では恒例の第二楽章はどうなのかと、新旧録音の二枚のディスクを連続して聴く。

ボストン交響楽団でもレ・シエクル盤においても等高線理論は管楽器と打楽器に
関しては同様な成果を上げていたことを先ずは述べておきたい。

しかし、弦楽器の合奏部では前述の躍動感とエネルギー感という言葉が優先する
Grandioso M1Xによる変化を強調しておかなければと思う。

特に冒頭部での弦楽五部による壮大なアルコによる合奏で、なんでこんなにバスが
力強く聴こえるのかと半信半疑の思いが胸中に湧き上がってきたのです。

スタジオ録音の課題曲の各々で低音楽器における変化の方向性を述べてきたが、
打楽器や弦楽器という特定の楽音のソロバートにおいて、その低音の質感がどの
ように変化したかは既述の通りなのだが、総勢50人という弦楽五部の集団において
低音部のエネルギー感が極めて自然な在り方として向上増量しているのだから堪らない!

それはコントラバスの音量感が単純に大きくなったというものではなく、
ヴァイオリンとビオラなどの旋律楽器においても低音階の充実感が伴うもので、
ハーモニーの厚みが生み出す色彩感の拡大が素晴らしく、そして美しいのです!

こんなマーラーを聴かせられたら、更にもう一曲聴きたくなってしまった。

H.A.L.'s One point impression!! - HIRO Acousticにしか出せない低域!!
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1481.html

上記を全て読まれる必要はありませんが、お時間がありましたらオーケストラの
セッションレコーディングにおける価値観ということを述べていますので参考に
して頂ければと再読もお薦め致します。

「HIRO Acousticにしか出せない低域」と題していますが、前述のようにスタジオ
録音における鮮明な音像を小編成による低音楽器の質感の違いとして述べてきました。

ではオーケストラにおける低域再生はいかに、という着眼点から選曲したマーラーです。

マーラー:交響曲第五番 嬰ハ短調
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
録音:2017年2月20-22日/シュトールベルク街スタジオ(ケルン)
https://www.kinginternational.co.jp/genre/kkc-5842/

この交響曲第五番の第一楽章の冒頭は大変印象的なトランペットのファンファーレ。
もうここから波乱の試聴となってしまったのです!

前曲で弦楽五部においてヴァイオリンなどでも低音部のエネルギー感が増したと
述べていましたが、何とトランペットの音色と質感でも同様な変化があったのです!

皆様はトランペットという楽器に関して、ほぼトゥイーターとミッドレンジユニットが
受け持っている楽器というイメージでしょうが、Grandioso M1Xによって発破を
かけられたHIRO Acousticのウーファーがトランペットの楽音にこれほど関わって
いたという事実を突き付けられてしまいました!なんでこんなに違うんだ!

軽率でぎらぎらするような金管楽器の再生音であったとしたら、スピーカー以外にも
アンプを疑う必要があるのだろうかとオーディオ的推測をしてしまうような変化です。

トランペットの低音階に含まれる音圧というものが正確に再現されると、演奏者の
実在感をステージ上でこれほどにたくましく鮮明に描き出されるものなのか。

右奥から響き渡るトランペットの咆哮をGrandioso M1Xが見事に調教し、壮大な響きが
ホールの天井まで照らし出するような音響的視野の拡大が実に素晴らしいのです!

叩きつけるような強烈なオーケストラ全体のフォルテが嵐のように過ぎ去った後、
上記でも述べていたグランカッサの恐ろしいほどの超低域の波が押し寄せてきます!

HIRO Acousticの特徴として重たい低音を軽く出すという表現をしたことがありますが、
グランカッサの波動といえる低音を等高線理論で説明できるのか!?
ここで妙案を思いつく。

前述の例えでスピーカーの前にスクリーンのように等高線地図を垂らしたと言いましたが、
ベッドメークをする時にシーツを両手で持って煽るようにして空気をはらませて
波打たせるようなイメージで、Grandioso M1Xの強靭な両腕が大きな地図を力強く
はためかせた低音の躍動感という事にしたいと思います。これいいです凄いです!

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外観は変わらない地味な新製品と私はGrandioso M1Xを紹介しましたが、それは
ある意味、外観は音質に関係しないという技術者のこだわりかもしれません。

最前に述べたようにアンプの本質を研究し、何が音質に影響するのかを探し出す。
その要因が見つけてから自分たちの理想とする音質とは何かに照準を合わせて
試行錯誤の繰り返しによって完成度を高めていく。

それは地道な作業であり、その情熱と労力をデザインによって示そうという発想を
捨て音質によってのみ証明していくというところがGrandiosoシリーズの真骨頂で
あろうか、というのが私の結論です。

この地味な新製品に関する技術的解説を今回私はほとんどして来ませんでした。
それはESOTERIC開発陣の目指した理想を彼らと同じく音質によってのみ表現して
いくという私の覚悟であり、彼らの良き代弁者としてGrandioso M1Xを皆様に
聴いて頂ければと願っているものです。

そして、私は彼らが開発中に体験していなかった事、出来なかったことに挑戦して
いくという計画を持っています。

私の悪癖「感動の大きさに文章量は比例する」にはつづきがある、ということで
今回はキーボードから手を上げることにしました。ご期待下さい!

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

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