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H.A.L.担当 川又利明

No.1136 2014年8月24日
 「Sonus Faber “Extrema”のお値段にまつわる話し!!」


「Sonus Faber 30th Anniversary Super Limited Edition“Extrema”」
 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1130.html

上記でもお知らせした“Extrema”ですが、日本で輸入元が付けた価格がこれ。
■希望小売価格:8,000,000 円(税別・ペア)

海外ではどうなのでしょうか? 例えばこんなサイトでは…
http://www.hifilive.es/2014/05/22/sonus-faber-extrema-30/

PVP Iva incl..: 79.990ユーロ PVPと書かれていますが、最近は1ユーロ137円
くらいなので、単純計算すると¥10,958,630.となりました。

こんなサイトもありました。
http://www.afmerate.com/v3/3702-sonus_faber_extrema/
ここではPrezzo listino(価格)100.000ユーロ!!何と1,370万円となります!!

ちなみに、下記サイトの30,000ユーロは何かのミステイクではないかと思います。
http://www.whathifi.com/news/sonus-faber-launches-30th-anniversary-extrema-speakers

海外ではなぜこんなに価格差があるのでしょうか?

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さて、私はこのスピーカーの話しは数か月前に耳にしましたが、Sonus Faberと
してはExtremaはランニング生産するものではなく30セット限定としています。

つまり、同社としてはあくまでも記念モデルであり、このスピーカーの設計思想
そのままに通常商品として採算を意識したものではないという事です。

そこでSonus Faberは自社製品としての定価を自らは決めないという大胆な
発想の元にExtremaを発表しました。メーカー希望小売価格というものを設定
せずに、いわゆるオープンプライスとしたのです。

この販売方式を私は聞いて、日本ではショップ・小売店が販売価格を決定する
ということが、この価格レンジで出来るだろうか? また、取り扱うショップは
在庫を買い取らないといけないのだうか、という疑問が湧いてきました。

海外ではショップ・小売店が輸入元であり、ショップそのものが在庫を買い取り
自社で決定した価格で販売するという国が沢山あります。ですから、自社の
リスクで買い取った超限定商品をいくらで売るかということを自分の判断で
決定し売りに出しているということなのです。レアな商品だからこそですね。

しかし、日本では正規輸入代理店という存在があり、輸入元からの卸価格は
決まっているとしても、ショップがオープンプライスの高額な売価を決定した
としたら日本国内で上記のような大きな価格差が発生してしまう可能性があるでしょう。

ただし、日本に割り当ての3セット全てを自社リスクにおいて買い取りした
ショップがあったとしたら、その店の判断によって販売価格を決めたとしても
他のショップは何も文句は言えないという事になります。

しかし、現在の国内のオーディオショップで3セットを買い取り、自由な値付け
で売るという図式はオーディオショップの経営状態からして困難であり、当社
としてもそんな高額な仕入れに先行投資することは出来ません。

ですから、私も最初は卸価格だけで後は好きな価格で販売して良いという提案
も頂きましたが、仕入れをせずにリスクを犯さず商談だけを決めようと思っても、
同様に国内の他のショップでも売れる値段で売ってしまえという乱暴な売り方
が横行してしまったら記念モデルの価値観など吹き飛んでしまいます。

また、同じ日本人が同じ商品を購入する際に百万単位の価格差が発生したら、
今度はそのブランドを輸入している代理店の信用問題にもなってしまいます。

という色々な事情があり、私も冷静に考えて日本でのオープンプライス販売と
いう方法は避けた方が賢明ではないかとアドバイスしたものでした。

つまり、海外のように小売店が輸入元という図式がない日本であり、商品の
アフターサービスを正規代理店が責任を持って行うということを考慮すれば、
輸入元が希望小売価格を決定した方が混乱がなく、お客様も納得されるだろう
ということなのです。日本で販売される3セットは同じ価格なのですから。

と、言う事で生涯の記念として記憶に残る“Extrema”の音を私も聴きたいと
いう欲求が日増しに大きくなっています。さて、どうしたものか…^^;


担当:川又利明
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