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H.A.L.担当 川又利明

No.1045 2013年6月12日
 「H.A.L.'s Recommendation-Stereo Sound Flat Transfer Series 美空ひばり!!」


【H.A.L.'s Recommendation-Stereo Sound Flat Transfer Series 石川さゆり!!】
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1019.html
お陰様をもちまして限定生産の第三弾の「津軽海峡・冬景色」「風の盆恋歌」
も残すところ約30枚(6/10現在)となってきましたので、見逃していた方は
上記リンクのブリーフニュースからご注文下さい。

そして、Stereo Sound Flat Transfer Series第四弾として美空ひばりの
「悲しい酒」がリリースされました。
http://store.stereosound.co.jp/products/detail.php?product_id=1800

まだジャケットも仕上がっていないのですが、出来立てほやほやのサンプル
ディスクをステレオサウンドのご厚意によりまして私に届けて下さったのです!!

早速、私は次の順序で贅沢な4システムにてじっくりと試聴してみました。

■Daniel Hertzシステム
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/968.html

■METシステム(MarkLevinsonとESOTERICとTADによる下記でのシステム構成)
【感動発見⇒H.A.L.'s impression!!-ESOTERIC C-02 Dual-Mono!!】
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1015.html

■Accustic Arts Reference SeriesとAMP IIIにてSonus faber Aidaのシステム
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/946.html

■SSシステム(Sonusfaberとsoulutionによる下記でのシステム構成)
【新企画⇒High quality CD by H.A.L.'s Recommendation-石川さゆり!!】
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/990.html

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

私と同年代の石川さゆりには親しみを感じるところですが、ふた周りも年上で
物心ついた時には既に大スターだった美空ひばりには畏敬の念さえあります。

没後の1989年7月、長年の歌謡界に対する貢献を評価され、女性として初めて
となる国民栄誉賞を受賞。公式サイトを見ても、亡くなられた後でも国民に
これだけ愛されているというスターは稀有な存在だと思います。
http://www.misorahibari.com/

近代の歌謡曲、いや一部のシンガーを除いて大半の歌手の録音はマルチトラック
で伴奏とヴォーカルを別々に録音して、その後にミックスダウンして仕上げる
という手法が当然となっているものですが、当時の美空ひばりの録音は一発勝負!!

伴奏者も録音スタッフも情熱と緊張感の両方を胸にしてスタジオ入りし、全て
同時進行で歌も伴奏も録音するという時代だったわけです。これは本作品に
収録されている二曲ともに同様だったと耳にしています。

私は上記のような高度なオーディオシステムを使い試聴したわけですが、どうにも
この曲に関してだけは以前のように楽音の音質を分解するように聞き分けての
分析的な語りが出来なくて困ってしまいました。これは本音です…。

一曲目の1966年12月19日アナログ録音では、センターに切ないギターソロが
表れて間もなく美空ひばりのヴォーカルが登場します。

日本人だったら(ある程度の年齢層まで)忘れようにも忘れられないあの声が
H.A.L.リファレンスの各システムのスピーカー中央に浮かびあがります。

右チャンネルには昭和の風情たっぷりのマンドリンとオルガンが郷愁を誘う
ような哀切なメロディーを奏で、その中で美空ひばりの声はほとんどと言って
良い程リヴァーヴというお化粧はしていないことに先ず気が付きます。

ひとり酒場で 飲む酒は
別れ涙の 味がする
飲んで棄てたい 面影が
飲めばグラスに また浮かぶ

こんな切々とした歌い出しが歌唱力の素晴らしさを物語り、オーディオ的に
分析しようなどという思いは遠ざかるのみ。ただ、テープのヒスノイズが
時代を感じさせるBGMとなってイントロで感じられますが、歌の進行とともに
美空ひばりの七色の声に覆われて何もストレスを感じず、おおらかな音場感を
伴って近代的なスピーカーを調教していくかのように展開するのです。

伴奏楽器の個々も気が付けばノン・リヴァーヴ状態で、空間を同じくする一つの
スタジオを美空ひばりが支配していた様子が想像されてきます。見事です!!

石本 美由起が一晩で書き上げてしまったというセリフ…
http://www.zakzak.co.jp/gei/200905/g2009052813_all.html

この当時30歳だっら美空ひばりは正に女優としての本領を発揮する名演で現代の
ハイファイシステムによってリアルな肉声を再現してくれます。

私も子供の頃からラジオやテレビのスピーカーで聴いてきた、あの声が…
しかも47年前の美空ひばりの生々しい声が語りかけてくるのですから…、
生涯初の経験で当時のマスターテープの品位が素晴らしく再現されています。

一人ぽっちが 好きだよと
言った心の 裏で泣く
好きで添えない 人の世を
泣いて怨んで 夜が更ける

サビを支えるストリングスが背後を飾るのですが、これがまたまた素の音。
弦楽器の音質はスタジオでのライブネスからか、豊かな余韻感をまとわせると
いうものではなく、あっさりとしたヴァイオリンがヴォーカルを引き立てます。

スタジオワークでの技法を駆使して録音内容に花を添えるという虚飾を嫌った
アーチストの感性がアコースティックな響きを最小限にしても潤いのある音楽
的な情景を再生してくれることに美空ひばりの存在感に胸打たれるのみです。

声の抑揚、強弱、発声音量の大小によってヴォーカルの口許の音像サイズが
変化するという録音が当たり前のような時代ですが、私が試聴した4システム
ともに起こった現象として、この録音では常に一定サイズの美空ひばりの口許
が皆様のスピーカーのセンターに浮かびあがることでしょう。自然体なのです。

一曲目のテープヒスがすーっと消えます。1982年12月9日デジタル録音の真価が
早速に感じられる二曲目の冒頭。イントロのギターはセンターとLchの二本。

アルペジオの弦一本一本が放つ余韻感はデジタル録音のメリットを最大限に
発揮するように広く、そして長く空間を漂うようにしてH.A.L.リファレンスの
各システムで共通して音響的情報量の充実感を提示してくれます。

前曲とは違い透明度を増した空間に美空ひばりのヴォーカルが登場します。
これは堂々たる声で、明らかに当時45歳となっての熟練した歌唱力の成長が
認められるものです。

体調を崩す三年前の絶頂期の美空ひばりの歌声は、デジタル技術によって細部の
表現力、リヴァーヴの保存性が素晴らしく、当時のコロンビアの録音技師の
腕の見せ所という見事な解像度で「悲しい酒」が進行していきます。

美空ひばりの背後にオーラを描くように、小さく輝く音色のトライアングルが
時折鳴らされます。これをH.A.L.リファレンスシステムの個々が個性的に聴か
せるという比較の妙味もあります。

Daniel Hertzの肉厚感のある打音、TADの繊細極まる細やかなタッチの打音、
イタリアからやってきた2セットのSonusfaberが聴かせる深遠な奥行き感。

実は、これらの個性はヴォーカルの定位感と音像のサイズにも影響されていて、
いわばステージに接近しての間近で歌う美空ひばりはDaniel Hertzで。

伴奏楽器との分離感、ヴォーカルのコンパクトな口許を克明に描くTADの魅力。
まるで、オペラ歌手との遠近感を持って美空ひばりがステージの奥から歌って
いるようなSonusfaberの空間表現の素晴らしさ。

この二曲目ではオーディオシステムにおける臨場感の再現性を知らず知らずの
うちに聴き手に伝えてくる録音の素晴らしさが何度聴いても感じられるのです。

こちらでは伴奏楽器にも上品なリヴァーヴが施されていますが、円熟した感の
ある美空ひばりの声質におけるバリエーションの素晴らしさに気が付くはずです。

映像で見ると唇の開き加減は同じなのに、喉元から発するビブラートのさざ波
のような細やかさ、ファルセットから展開してストンと音程を落とす正確さ、
ヒスノイズのないクリーンな空間に響き渡るセリフは逆に前曲よりも若々しく
聴こえてしまうのですから驚きます。

これを聴いて「EVERGREEN HIBARI」を何とか手に入れようと思います。
そして、このStereo Sound Flat Transfer Series/美空ひばり「悲しい酒」は
限定生産です。

ひばりプロダクションの代表取締役社長を加藤和也氏はファンクラブ会員への
メールマガジンでStereo Sound Flat Transfer Seriesを紹介したそうです。

何万人の会員がいるのかは存じませんが、今回は美空ひばりファンクラブの
方々も注目されることでしょう。ダイナミックオーディオをご利用頂いている
皆様には私の音質評価で太鼓判を押したという事から、また当店にて試聴も
可能であるという事で本企画をご提案致します!!

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          ★税込み \8,400.送料無料★
http://store.stereosound.co.jp/products/detail.php?product_id=1800

お支払いは全て店頭での現金支払いかカード決済、または下記の当社口座に
お振り込みという方法にて統一させて頂ければと思います。

みずほ銀行(銀行コード0001) 神田支店(支店コード108)
当座預金 60711 口座名義 株式会社ダイナミックオーディオ

三菱東京UFJ銀行(銀行コード0005) 神田駅前支店(支店コード010)
当座預金 2029305 口座名義 株式会社ダイナミックオーディオ

*上記のいずれかをご利用下さい。


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            「Stereo Sound/美空ひばり発注webより」

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         mailto:info_spd@dynamicaudio.co.jp

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この美空ひばり「悲しい酒」は7月末から出荷予定です。
そして、この美空ひばり「悲しい酒」を試聴出来るのはここだけです。
皆様のご注文をお待ちしておりますので、ぜひご利用下さい。


担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

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