《 H.A.L.'s Monitor Report-GLASS CD 》


No.0544 - 2012/10/18

Vol.1「今回GLASS CDを使うに至り、またまた世界が拡大されました!!」

宮崎県北諸県郡 K.S 様より

前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0630.html

過去の歴史が感じられる投稿もご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0519.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0474.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0425.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0424.html

先ず、最初に川又さんと鈴木さんに心から感謝の気持ちを伝えさせて下さい。

ここ、数年に渡りダイナミックオーディオを通じて音の世界の素晴らしさへ
いざなわれたこと、そしてアンダンテラルゴの紹介を受け各種インシュレーター
(究極はブラックラビオリでした)、リジッドテーブル、そしてレコード盤
クリーナーのハンルを使わせて頂き、音を極めるとともに文字通り音楽を楽しむ
世界を今も満喫できていることに日々満足感を味わっています。

さて、今回GLASS CDを使うに至り、またまた世界が拡大されました!!

音の立体感、膨らみ、奥行感また本来の意味のライブ感はアナログでしか味わ
えないと今でも思っていますが、それでも、これまで買い集めた千枚あまりの
CDを無駄にしたくない一心で様々な試みをしてきました。

その中でCDプレーヤーの本体機器入れ替えがメインだと考え、様々なブランド
のCDPを聴いてきましたが最近までCH Precision D1で満足し、これが終点かと
思っていました。

ところが、私の友人でアンプ作りの名人がアナログの音に近い音を出せるCDP
を開発してくれ、この音に魅せられてD1を処分し落ち着いたところだったのです。

そこに、このGLASS CDを紹介されたのです。GLASS CDについては以前から関心を
持っていたので、その走りともいうべきカラヤン、ベルリンフィルの第九の
ガラスCDをダイナから購入させて頂きました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/574.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/561.html

それはもうポリカーボネイトのCDの音を超える素晴らしいライブ感を全面に
押し出したような世界で、これを聞くと同梱されていた同じ演奏のポリカーボ
ネイトの通常盤を聴けなくなるほどものだったのです。
この感想文は当時、川又さんに送付済みです。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0425.html

しかし、ご承知のように廉価ではありません。
最近でこそ10万円をきるガラスCDが出てきておりますが、それでも次々購入して
その世界を色々なアーティストで堪能することができません……。

ところが、今回の企画はこの厚い壁を見事に打ち破ってくれたのです!

■使用機器

1.スピーカー a  ソナスファベール/ストラディバリオマージュ
             b. ジョセフオーディオ/パルサー

2.アンプ   a ダールジール/NHB-18NS,NHB-108one  
       b 友人T作成真空管アンプ

3.CDP    友人T作成CDP

4.Cable. すべて(DC,INCONE,SP)、ヨルマデザイン/ヨルマプライム

5.インシュレーター   すべてブラックラビオリ

試聴結果ですがCD3枚、いや3セット聴きました。

(1)カラヤン/ベルリンフィルの第九-オーケストラと合唱、ソロ
本来のガラスCD,今回GLASS CD使用によるガラスCD、ポリカーボネイト通常盤の比較

(2)ステーシー・ケントのヴォーカル/Dreamsville内のハッシャバイマウンテン
おなじCDを二枚持っていたので一方にキット使用によるガラスCDとしたもの

(3)エカテリーナ・ノヴィツカヤのピアノ/シューベルト即興曲op142-4
もともと、このCDはなく、レコードをCDに焼いたもの2枚のうち一枚にGLASS CD使用したもの

■GLASS CD使用によるガラスCDの通常盤と比較しての特徴

概して音の粒立ちが良いという意味での音のざらつき感が味わえます。
音の伸びの良さと「音と音の間」を感じとれます。

また、全体に音質が綺麗で一音一音がくっきり明確です。
そしてなぜか矛盾した表現のように感じられるかもしれませんが音がまと
まっているというか凝縮された感じなのです。

と言っても、決して中域だけが異常に強調されていると言ったイビツな音では
なく舞台の中央にグイグイ引き込まれる感じなのです。

■オーケストラ比較

通常盤もガラスCDもカラヤンの流麗かつダイナミックな音づくりは両方とも
十分に感じ取れますが、例えれば、通常盤はパステルカラーの景色であるのに
対しガラスCDの方は凹凸感のある絵の具を塗りたくった油絵のごとし。

因みに本来のガラスCD盤はGLASS CD使用によるCD盤の音を当然ですが凌駕しています。
音の粒立ち感、鮮度感、ダイナミズムどれをとっても一枚上手です。

ただ、GLASS CD使用によるCD盤も液を塗って10分もたたないうちに聴いている
のでまだまだガラス皮膜が完全ではないせいもあるのかもしれません。

それにしても、GLASS CD使用によるCD盤はコストパーフォーマンス的には絶対買いです。

■ソロ、合唱比較

ステーシーケントにも言えることですが、発音がガラスCDで、より明確になり、
喉の奥から声が出てくるのが感じ取れます。

そして合唱部分ではソロパートの各人の声は綺麗に融合して織りなす色合いの
ようなものの美しさに心がとろけました。

■ステーシーケント比較

彼女のCDは10枚くらい持ってますがその中でこの曲(ハッシャバイマウンテン
が一番好きです。実はこれが一番違いがはっきりと汲み取れました。

通常盤では彼女の甘いソフトなヴォイスが真綿で包まれたように出てきて
こっちを包み込んでくるのに対し、ガラスCDではなぜかクールでグルーミーと
言っていい感じ。

また、彼女は元々イギリス英語が美しいことで人気があり英国皇室のアイドル
でもあると聞いていますが、その綺麗な発音に磨きがかかったような、聴いて
いて惚れ惚れしてきました。

クールと言っても決して冷たくはなく、返って聞き飽きないで流しておける
声に仕上がっていました。さらに、この曲の間奏部分の楽器の音が実にいい!
GLASS CDによって最高の音に昇華されています。

■ノヴィツカヤ比較

このピアニストをそもそもご存知でない方もいらっしゃると思いますが、
ロシアピアニズムの若手女性の最高峰!

得意はスクリャービン、プロコフィエフといったところでしょうが、モーツア
ルトやシューベルトも実にいい!

LPも高価で希少になっていますが、録音されたものをほとんど入手できました。
その中で特に好きなのがこの曲です。

これをCD-Rに焼いたものを二枚、そのうちの一枚をキット使用によるCD盤と
したのですが…、もう表現の仕方が無いほど素晴らしいものに仕上がりました。

通常盤と較べ、音のにじみや濁りがなくなり、極めてスッキリ。一音一音が
朝の光に照らされて踊っている雨粒のごとくキラキラ光って跳ねる様子に似ています。

そして、先に申しましたように、それでいて音が凝縮している感じもする不思議な世界です!

以上が超主観的感想。

でも、CDをここまで手軽に昇華させてくれるものを今回入手でき、正直、
幸せな気持ちです。ただ、取扱を慎重にしなければならないのと極めて微量とも
いうべき一瓶では、心もとないというか、とても50枚塗布とまでいかずに
終わってしまいそうな不安に襲われます。

冷蔵庫保管ですが、それでも一ヶ月が限度かと思うと焦ってきます。

でも、川又さん、鈴木さんに、本当にありがとうございますって何度も言いたい気持ちです。
最後に「ありがとうございます。」

              -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

K.S 様ありがとうございました。お礼を申し上げるのは私の方でございます。
ここで思い出すのは以前の投稿で述べられていた次の一節です。

「これまで音を楽しむのではなく音を究める姿勢でここ数年、禁欲的な音楽生活
 を送ってきた私ですが、また、ハイエンドを 目指し、相当の「生活費」を
 オーディオ機器及びソフト購入に当ててきましたが、還暦から三年も経過した
 この頃、ようやくもう、この辺でいいのではないか、音を楽しむ生活に浸る
 喜び、文字通りの音楽人生三昧を送ろう、そしてハード及びソフトもここまでで、
 あとは今あるものを楽しめば、これ以上の人生はないのではないかと…、
 正直考えるようになっていました。

 レコードもCDも各1000枚を超えてしまい、生きてるうちにじっくり聴けるか
 どうかわからないと思うと人生に焦りさえ感じるようになっていました。

 そんな時、Λ3.16Premiumに遭遇してしまったのです!!」

そして、今回は…
「今回GLASS CDを使うに至り、またまた世界が拡大されました」
とのこと。

K.S 様の音楽への情熱はまだまだ健在であり、そして今後も続くものと私は
考えておりますので、これからも良いものをご紹介していきたいと思います。

私が推薦した商品をいつも見ず聴かずでご注文を頂いている会員皆様は本当に
全国に沢山いらっしゃいます。

私が本企画を実施したのは、このような皆様の笑顔と喜びの声を聞きたかった
からなのです!! これからも皆様の感動の声をお待ちしております!!

こんな新企画を実施しているハルズサークルにどうぞご入会下さい。


HAL's Monitor Report