《HAL's Monitor Report》


No.0283 - 2005/12/21

奈良市 F.O 様より

Vol.31「"PI"は"Pケーブル"と組み合わせるのが最善のようです!!」

■単純構成だからできる贅沢?

(はじめに機器構成)

スピーカー Verity Audio "Parsifal"
CDプレイヤー内蔵アンプ LINN "ClassiK"

何てアンバランスな、と思われた方も多いと思います。

これは地方から東京へ転勤し、部屋の大きさが三分の一となった故の規模縮小の
結果なのです。当然音はそれまでよりも「寂しい」ものとなり、自然CDをかける機
会も減りました。そんな折り、HAL's Circleの"PEIP"企画のメールを読んだのです。

(電源ケーブルとの出会い)

"Pケーブル"を試す前に、某ルートでPAD AC TANTUSを入手することができました。
電源ケーブルを純正品から交換し、コンセントから直に電源を取るといままでの
「寂しさ」が一気に吹っ飛んでしまったのです。

実は"Pケーブル"のモニター募集に応募するかどうか考えていたのですが、この
経験から是非とも試してみたいと思ったのです。

("Pケーブル")

川又店長様からは"Pケーブル"2本と"PI"をお借りしました。
早速テストを実施します。音源は…

Bill Evans Trio "Waltz for Debby"(ZYX Music OJC20 210-2)
Mravinsky "Shostakovich Symphony No.5"(Altus ALT-002)
上記2つです。

まずは"Pケーブル"のみからです。正直申し上げてこの時点ではTANTUSと「味付け
の違い」しか感じられなかったのです。TANTUSと比べ「木目が細やか」で「中低域
がしっかり聞こえるようになった」とは感じたのですが「純正品→TANTUS」の時の
ような衝撃はありませんでした。そこで単独でのチェックは早々に切り上げ、"PI"
を開封しました。

("PI"の衝撃)

それはかつて"P-0s"を初めて聞いた時のショックと同じぐらいでした。
"CLASSIK"を使いこなせていなかったのか、とさえ思いました。

最初にかけたのは「Symphony No.5」の方でした。

それまでほとんど出ていなかったコントラバスなどの低音がはっきりと聞き取れる
ようになり、また楽器を描く音の解像度も格段にあがったのです。

「Waltz for Debby」はより衝撃的でした。

途中でベースの弦をはじくような演奏があるのですが、弦がはじかれる様子が見え
る、というより目の前で弾かれているようなのです。

多少大げさかもしれませんが、弦を弾く振動を肌で感じるような印象なのです。
そしてこの演奏はライブ録音なのですが、周りで音楽を聴いている人の声や食器
(コーヒーカップ?)が立てる音が包み込むように聞こえてくるのです。

CDに含まれる空気感まで伝える感触はかつて"P-0s"と"Elgar"の黄金コンビの音を
聞いたときの印象と同じにさえ思えたのです。

"PI"は電源をクリアにする装置です。ブレーカーや「My電柱」まで立ててしまう
方たちが電源に取り憑かれてしまった気持ちが、わずかですがわかったような気が
しました。

(無駄な実験)

落ち着いて考えてみます。PSE問題のためにTANTUSを下取りにだして"Pケーブル"は
買えません。ならば"PI"単独での導入を視野に入れて"TANTUS+PI"という組み合わ
せを試してみました。しかしあまりよい感触ではく、言葉ではうまく言い表せられ
ませんが、気持ちの悪い音になりました。

"PI"は"Pケーブル"と組み合わせるのが最善のようです。

(去った後のショックを確かめる)

先に試された方と同じく、わたしも返却後のショックを受けたのですがそれは
CLASSIK、というよりも「テレビ」でした。

"Pケーブル"の2本目は実はテレビやDVDレコーダーに電源を供給しているタップに
利用したのです(普段はAC Colossus)。その結果テレビは発色がいままでより鮮や
かになり、DVDレコーダーからの音は、テレビ内蔵のスピーカーから聞いても厚み
を感じられるようになりました。

テレビを見る機会の多い私は、このショックがもっとも大きかったのです(店長様、
申し訳ありません)。

(「1台だからできる贅沢」か)

返却と前後して、価格がわかりました。
"PI"+"Pケーブル"でCLASSIKが2式買えます。

プリメインアンプならば世間で相当評価が高い機器が買えます。

だからこの組み合わせを私のシステムに導入すれば、周りから阿呆と言われそうで
す。でもそれに匹敵するだけの価値もあると思います。CLASSIKでもこれだけの音
が出せますし、将来への先行投資と思えば決して無駄とは思えません。

しかし将来は川又店長様が"Pケーブル"を超えるような提案をされているのではな
いかと、そう思い返却から2週間たった今も悩みが頭をぐるぐるとまわっています。

駄文の段はどうぞご容赦ください。ありがとうございました。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

F.O 様ありがとうございました。テレビの音に付いてのコメントありがとうござい
ました。お仕事柄とお見受けしました(笑)

実は、本日“PEIP Club”だけにお届けできるオリジナル商品の企画がまとまりま
したので、早速“PEIP Club”レビューにて配信する予定です。会員の皆様どうぞ
ご期待下さい。そして…

皆様もこの機会にハルズサークルにどうぞ!!


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