《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》


No.0317 - 2006/12/22

東京都新宿区 O Y 様より

H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report

“Friday concert”Vol.22はこんな企画でした。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/457.html

http://dyna5555.cocolog-nifty.com/photos/secret/pqs402setup.html

そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m>
http://dyna5555.cocolog-nifty.com/photos/secret/20061215guest.html

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Vol.95「インプレッションを一言で言い表すとすればNHBということに!!」

川又様

お世話になっております。

昨日のFriday concertに参加させて頂いたYです。

昨夜は予想外に仕事の会議が長引き、貴店にお伺いできたのが開演の19:00過ぎ
となってしまいましたが、運良く間に合い全てのプログラムを楽しむことができ
ました。

そのインプレッションを一言で言い表すとすれば、NHB(Never Heard Before)と
いうことになります。

マンガーユニットが搭載されたスピーカーを手元で使ったことのある私にとって、
DDDユニットの音色は、その技術的な特異性を超えて、極めてナチュラルと感じら
れ、ガウディの登場当初から注目していました。

しかし、ガウディを聴くことは叶わず、ボーダーランド、カーボン、ユニコーン、
ウィンドスピール等を聴いた範囲では、その音色は好ましいものではあっても、
「一定の」制約の中での評価に留まったのが現実です。

無論、実際のオーディオ・ライフは様々な制約の上に成り立っていますので、その
条件が奇しくも一致すれば、問題視するような欠点ではないのかも知れません。

でも、私にとって、スピーカーを買うということは、可能性を買うということでも
あり、その意味から、「一定の」制約を前提に成り立つ関係よりも、それらが既に
ブレークスルーされた製品に魅力を感じます。

GERMAN PHYSIKS PQS402は、未知のガウディを除いて、DDDユニットの真価がやっと
発揮されたスピーカーだと思いました。

ボーダーランド等とPQS402との間に大きな技術的なブレークスルーがあったという
よりも、PQS402をもってして、やっとDDDユニットの真価が発揮できる環境が整っ
たのだ、との思いを強くしました。

思うに、それだけ、DDDユニットが本来的に持つ能力が高いレベルにあるという
ことなのでしょう。

本当にハイエンドと呼べる製品、特に、それがスピーカーである場合、解像度とか
リニアリティとか、音を表すワードをいくら重ねても、その世界は表現できるもの
ではありません。

そんなことよりも、評論家ではない我々ユーザーは、その立場の自由さを生かして、
本当のスピーカーの個性にじっと耳を傾けるべきであると個人的には考えています。

その意味において、PQS402は、本来の意味のユニークさを持ち、真のハイエンド
モデルの称号に相応しいモデルだと思います。

自身の感性が、制約や先入観で鈍ることのないように、それを研ぎ澄ますため
機会として、他のオーディオファイルの方にも一聴することをお勧めしたいと
感じたモデルです。

自身の伴侶であるNautilusにも、当日の比較対照となったISISにも無い、NHBな
個性と世界がそこにはありました。貴重な機会を頂き、ありがとうございました。

追伸
プログラムの開始前に披露頂いたラックの効果が印象的でした。前面の支柱の上部
がAVALONのスピーカーのように面取りされていたのを見逃しませんでした(笑) 
芸が細かいですね。


HAL's Hearing Report