《H.A.L.'s 訪問記》


No.0032 - 2013/6/6


東京都港区 関 守 様-H.A.L.'s AGS-ANKH Story 訪問記特別編
Vol.32「いいよ!!実にいいよ…!!透き通るような音で空間も広くなったね!!」

 
今年になってから再発見したAcoustic Grove Systemに関しては下記のような
インプレッションで、そのパフォーマンスをお伝えしてきたものでした。

「新発見⇒H.A.L.'s impression!!-Acoustic Grove Systemの素晴らしさ!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1008.html

「Acoustic Grove Systemも来月より常設展示が決定しました!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1013.html

「遂に念願かなってハイセンスなシステムが完成しました!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1034.html

「AGS ANKHが更に完成度を高めてくれました!!驚きの序章です!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1039.html

Acoustic Grove Systemの素晴らしさを皆様にも体験して頂こうと下記の企画
を実施しておりますが、実際にどのようなセットアップがなされたのかを
久しぶりに訪問記の特別編としてまとめてみましたのでご紹介致します。

【推薦企画⇒H.A.L.'s Monitor-Acoustic Grove Systemを派遣します!!】

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

東京都港区 M.S 様-H.A.L.'s 訪問記 2010/3/26
Vol.24「音の美意識が光る音でした!!そして、感謝、感謝です!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_visi0024.html

2012年9/1発売のステレオサウンド No.184■特集2 私の選択 音楽再生にかける想い
のトップに紹介された関 守 様はAGSをどのように導入されたのでしょうか?
http://www.stereosound.co.jp/ssweb/

訪問記の当時のシステム構成とステレオサウンドの取材時点ではシステム構成
が異なっていますが、下記のようにオーディオ年表も更新されています。

 ■ http://www.dynamicaudio.jp/file/100306/sys-review.pdf ■

「新発見⇒H.A.L.'s impression!!-Acoustic Grove Systemの素晴らしさ!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1008.html

そもそもは私が上記の試聴を行っている時に来店され同席して頂いた事から
始まるのですが、先ずは現在の関様のシステムは↓このようになっています。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032201.jpg

この写真を見てお気付きでしょうか!?既にANKH-III:DT 卓上・床置きタイプが
セットされていますが、室内のスペース配分を懸念されていた関様に最初に
お試し頂こうとお送りしたものでした。ご自宅で初めて体験されたANKH-IIIの
評価はこのようなものでした。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

> 川又さま
>
> ANKH-III 昨日到着、早速試聴させて頂きました。
>
> 1. TVの前面の置き台の上にセット。
> 2. スピーカーとヒアリング・ポジションの中間点の床上でいくつかのポイント。
>
> 暇そうにしていた家内にも聴かせました(笑)。
>
> 効果は十分に認められます。
>
> 声(ソプラノ)が一層滑らかに聴こえ、付随していた「毛羽立ち」的なととろが
> なくなり、肉声感がより魅力的に聴こえるようになりました。
> 時間が無く、いろいろな曲を試すところまではいっておりませんが、ピアノの
> 音等もより「クリアー」に聴こえます。
>
> ただ、これ一台では部屋の広がり感はありません。
> どうにもならないのが部屋の狭さ、天井の低さです。 ですからそれを
> 聴感上、少しでもカバーしてくれる製品があるとすれば興味津々です。
> とりあえずの第一報です。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

いやいや、第一印象から変化ありで評価して頂き先行きが明るくなりました。
この小さなANKH-IIIとの出会いから本格的にANKHシリーズをお持ちしての試聴
ということで、私は日東紡音響エンジニアリング株式会社の山下さんに下記の
指示を送りました。


日東紡音響エンジニアリング株式会社
山下晃一 様
いつもお世話になります。
本日、関様がご来店になり色々と打ち合わせ致しました。

添付写真を参考にして下さい。
訪問の際には以下の件をよろしくお願い致します。

1.Sylvan:標準タイプ(W400×D200×H1400) (税別 \210,000.)2台
これを左右スピーカーの手前の壁面に置く実験を希望

2. ANKH-I:ST-15フラットタイプをセンターのラックを手前に動かしラックの
 後ろに1台か2台置いての実験

3.実験は今は困難だが左右スピーカーの後方にANKH-II:CO-15コーナータイプを
置いたらどうかに期待している。しかし、ケーブルがあるためにオプションの
高さを上げる台座を使用してのセッティングを想定されているので寸法を測り
写真も撮れるように準備して下さい。

4. ANKH-III:DT 卓上・床置きタイプを現在1台貸し出し中ですが、それに
加えてリスニングポジション後方に2台置いてみる実験を希望。
デモ機のスケジュールを今から調整しておいて下さい。

以上をご検討の上よろしくお願い致します。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

なぜこのように詳細な指示を送ったかと言いますと、3月上旬に山下さんが
訪問する予定だったのですが、私も同行しようとしたら関様が笑いながら…

「川又さんは来なくていいよ。来られると大変だからさ〜」

と、何とも意味深なお言葉で^^;最初は山下さんのスタッフにお任せすることに
なったからでした。そして、この訪問の後に関様より感動したとのお電話が…

後日、詳しくお話しをうかがったところ…。

1.Sylvan:2台を左右スピーカーの手前の壁面に置く実験

Sylvanを廊下に待機させておき、一曲聴いては運び込み試聴、他の選曲に変えて
再度Sylvanを廊下に出してと何回も何回も繰り返して納得されたとのこと。
何だか私の試聴方法に似てきましたね〜(笑)そして、次は…

2. ANKH-I:ST-15フラットタイプをセンターのラックの後ろに1台か2台置いての実験

これは前例のように簡単にセットしたり外したりは出来ませんが、スピーカー
後方の壁面の中央という位置。スピーカーの直接音はあまり届かないはずが、
大きな変化を感じ取られた様子で後戻りできないよな〜という関様のコメント。

3.左右スピーカーの後方にANKH-II:CO-15コーナータイプを置いたらどうなるか?

これは現場を見なければ分からないので、山下さんたちが状況を見て実測し、
実験のためにあるものを制作してくれることになりました。

そのあるものとは↓この価格表の最後にある「アンク・スタンド」をコーナー用
のサイズにて実験用試作品をわざわざ作って下さるというのです。
http://www.dynamicaudio.jp/file/20130216/SYLVAN_ANKH.pdf

それから約一カ月後、スタンドの試作品が出来上がり、関様のスケジュールも
合わせて頂き、今度は私も同行しても良いとお許しを頂きました!!(^^ゞ

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

もう何度お邪魔したか覚えがないくらいですが、地下駐車場から最上階まで
貨物用エレベーターで機材もろとも一気に上げさせて頂き、いよいよ前回の
実験の続きと、既にご注文頂いているAGS製品の納品にうかがいました。

最初にご注文頂いていたSylvanをお納めしたのですが、これも特注品です。
このようにキャスターを付けて簡単に移動できるようにしました。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032208.jpg

実際に配置すると↓このようになるのですが、右側のドアの開閉の妨げになら
ないように手軽に動かせるようにしたいというご要望に対処したものです。
でも、逆に言えばドアの反射面の処理に妥協したくなかったということですね。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032209.jpg

そして、前回は実験出来なかったANKH-II:CO-15コーナータイプのセッティング
へと進行していきます。先ず右側のSonusfaber Aidaの後方にコーナーアンクスタンドを。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032202.jpg

その上にデモ機のANKH-II:CO-15コーナータイプをセットしていきます。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032203.jpg

同様に左チャンネルもセットしていきます。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032204.jpg

こちらにもデモ機のANKH-II:CO-15をセットしていきます。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032205.jpg

さて、このアンク・スタンドなのですが、上記の写真はあくまでも実験用です。
支柱の太さと長さも現場に合わせて特注するものなので、合板むき出しの姿は
あくまでも参考にということでご理解下さい。

次にセンターのANKH-I:ST-15フラットタイプですが、ここにセットしたスタンド
は製品として納入させて頂いたもので、解かりづらいかもしれませんが、台座
部分の塗装もきちんとされ支柱も太いもので仕上げもされています。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032206.jpg

そして、ANKH-I:ST-15をセットする位置ですが、壁面にあるQRD Digi-Waveの
位置を左右から中央に向けてずらしています。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032207.jpg

さて、ここまでセッティングした状態を正面からご覧下さい。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032210.jpg
下記の写真と比較して頂くとQRD Digi-Waveの配置変更が分かると思います。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032209.jpg

ご存じのようにSonusfaber AidaはSound Field haperと呼ばれるリアスピーカーを
搭載しています。この2ウェイのリアスピーカーは400Hzから最高域までを出力
しますが、今まではQRD Digi-Waveに向けて吸音拡散させていたわけです。
このサウンドステージと奥行き感、空間表現を司るリアスピーカーからの放射音
をANKH-II:CO-15にて処理させようという目論見があったのです!!

さあ、これで想定していた実験材料が全て揃いました。果たして関様の反応は!?
以上のセッティングに要したANKHは一曲ごとに簡単に外したりセットしたりと
いう作業が出来ないので、実はセッティング前に関様の愛聴盤の課題曲を何曲か
あらかじめ聴いて頂き、私もしっかり使用前の音質を記憶していたものでした。

関様はオーケストラは勿論のこと、ピアノ、声楽など広範囲にクラシック全般
を聴かれていますが、前述のコメントにもあったようにソプラノの質感には
大変敏感に反応されます。その代表的な一枚がこのディスク

佐藤美枝子「さくら横町」の冒頭の一曲です。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A013617/VICC-60276.html
その導入部、村上尊志の弾くピアノ伴奏が始まった瞬間です!!

「関さん!!これ違いますよ!!これだけでもいっちゃってますよ!!」

とは何とも陳腐な私の一言。関様は微笑んで頷いているだけ…。
前回の山下さんの訪問の際にラック後方にANKH-I:ST-15をセットして絶大な
効果を感じたという関様に最後の詰めとしてご提案したANKH-II:CO-15による
Sonusfaber Aida後方への放射音と響きの調合がこれほど変貌するとは!!

その他の課題曲を次から次へと試聴される関様はただただ頷き微笑んでいるだけ。
そして、一言ぽつりと…。

「しょうがないな〜、こんなに違ったら元に戻せないよな〜」

同じ空間とは思えないほどピアノの質感が鮮明であり、空気清浄機が働いて
音響空間の響きを浄化したように微細な余韻が溢れだすのですから始末が悪い。

同じシステムとは思えないようなソプラノの美しさ、オーケストラの弦楽器は
潤いを増して瑞々しく響き渡り、清涼感溢れる演奏に聴き惚れてしまいます。

当日は実験的に持ち込んだコーナーANKH-II:CO-15ですが、特注する事で天井まで
延長した方が効果が大きいという山下さんの一言で、じゃあ見積もり宜しく。
ということで、次のような展開になりました。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又店長,
いつもお世話になっております。日東紡音響の山下です。

金曜日の関様納品&デモ,ありがとうございました。
コーナーANKHの御見積をいたしました(すべて税別です)。

・コーナーANKH専用スタンド @40,000×2台=80,000円
 (H=375mm,板部:NAEブラック色,円柱部:クリア色,アジャスタ付)

・コーナーANKH(下段用)   @195,000×2台=390,000円
 (H=685mm,上板部・円柱部:クリア色,下板部:NAEブラック色)

・コーナーANKH(上段用)   @280,000×2台=560,000円
 (H=1,180mm,上板部:NAEブラック色,下板部・円柱部:クリア色)

※上記高さ寸法を合計しますと,375mm+685mm+1,180mm=2,240mmとなります。
 2,250mmを基準に10mmのクリアランスを見て高さ2,240mmとしております。

※上段,下段,スタンドはボルトで連結いたします。

※配色ですが,天井に接する部分(上段ANKHの上板部)と専用スタンドとそれに
 接する部分(下段ANKHの下板部及び専用スタンドの板部)は,SYLVAN・ANKHの
 標準色である「NAEブラック色」とし,上段・下段連結部(上段ANKHの下板部と
 下段ANKHの上板部)は「クリア色」,円柱部はすべて「クリア色」としています。

※専用スタンドは縦40cm×横40cmの正方形板に直径6cmの円柱を4本と取り付けた
 形状になります(デモでは直径4.5cm円柱でしたが,納品形はより安定度が高い
 6cm直径がよいと考えました)。4本の円柱下部にはアジャスタを取り付けます
 (OP1と同じです)。

※納期は約4週間みていただけますでしょうか。

よろしくお願いいたします。

山下晃一
日東紡音響エンジニアリング株式会社
音空間事業本部 コンシューマー営業・開発推進部
〒130-0021 東京都墨田区緑1-21-10
Tel:03-3634-7567 Fax:03-3634-5735
E-mail:yamasita@noe.co.jp 

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

関様には私から総合的なお見積りをお送りし、一発回答でのご注文を頂きました。
そして、待つこと一カ月余り。山下さんが三度目の訪問で関様への納品です。

さて、特注のコーナーアンク・スタンドはこのように仕上がりました。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032212.jpg

コーナーANKH(上段用)をスタックするとこのようになります。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032213.jpg

同じく右側もセッティングするとこのように。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032211.jpg

ANKH一台の全高は最大1800mmまで制作できるのですが、それ以上の高さの場合
には二分割して作成します。上下段のつなぎ目となるベース部分の塗装が黒い
と見た目が今一つなので、そこをクリアー塗装として違和感を無くしました。
これで天井までぴったりと納まりました。お見事!!

そして、完成した情景がこちらです。
http://www.dynamicaudio.jp/file/Mr.Seki2013032214.jpg

天井まで延長したコーナーANKHによってリアスピーカーの響きが制御されて、
自然な残響を空間に放出し、その整理された響きを再放射する高さが天井まで
延長されているので空間表現の高さをも拡大してくれたというものです。

メールよりも電話の方が用件は早いという関様はセッティングが完了してから
早速何曲か聴かれ、今までに体験していなかった音響的環境変化を実感された
のか、珍しく弾む声で電話をかけて来られました。

「川又さん、いいよ!!実にいいよ…!!透き通るような音でさ、空間も広くなったね〜!!」

はい、関様でしたら、もうそのお言葉だけで何をおっしゃりたいのか解ります。
錚々たるコンポーネントが奏でる音楽。その品位を高めるアイテムがあったと
いうことを実感して頂けて何よりでした。ありがとうございました。

H.A.L.が負けを認める事例がまたひとつ増えました。そして、関様は更に年内に
システムのアップグレードを計画していらっしゃいます。さて、何でしょう!?
お年を召されても本当にお若い!!これからもよろしくお願い致します。感謝!!


担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.co.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

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