《H.A.L.'s Hearing Report》


No.0332 - 2007/3/6

山口県柳井市 S Y 様より

3月2と3日長時間に渡って試聴させていただき誠に有難うございました。
退職で東京にビジネスの用事は無くなり、今度いつ来ることができるかわからない
という思いもあって、つい長くなってしまいました。

試聴予約していた日の前日2日、場所の確認もあって夕方寄らせていただいたので
すが、丁度試聴のお客様は誰もおられなく、いきなりあのMOSQITO NEOのベスト
ポジションに案内され、ソファーに座ると同時に演奏が始まりました。

諏訪内晶子の艶やかなバイオリン。
バックのオーケストラの澄み渡った力強い響き。

聞いたとたんの印象は、オペラ歌手の声の客席最後尾まで通るような音でした。
ポピュラーを聞き慣れた人が初めて生のオペラを聴いた時のような耳の感触と
表現したらよいでしょうか。

そのまま同じDISCを1時間以上聞き入ってしまいました。
ウーンこれがNEOの現在の究極の音か、素晴らしい!

低域の締りが非常に良く、超低音も一気に耳の後ろに過ぎ去ってゆき、もたつきや
緩みが全く感じられません。

中高域もとても滑らかです。
音が終ってから静寂に戻る感じがとても良く、これらが総合されてオペラ歌手の
声のような印象となったのでしょうか。

私のセットとの違いは、音像の位値がはっきりする点にも明確な差がありました。
持参してきたCDもかけてみたくなりましたが、明日2時間も試聴予約をさせていた
だいているので、それは止め、2日は帰ることにしました。

試聴室を拝見すると、会員メールでお馴染みのケーブル類が機器の後に渦のように
多用されており、圧倒されました。

3月3日は、さらに大型のスピーカーGermanPhysiks PQS402のベストポジションに
案内されました。

ここで持参してきたCDを自由に聞かせていただきました。
モーツアルトのディベルティメントKV334、136、137、138、 セリーヌディオンの
A New Day Has Come、All TheWay・・・、Carpenters、椎名恵etc.・・・・・・。

日頃自宅でよく聞くCDですが、スケール感がまるで違い、特にセリーヌディオンの
A New Day Has Comeの録音では違うDISCを聞いているようで、音像空間のスケール
の違いがまるで違う場所に来たような感じを与えます。

私は高域のキンキンした感じをなくした音を好みとしておりますので、それを川又
さんに伝えると、CDトランスポートに使用されているケーブルをJORMAに変更され
ました。

するとこれだけで大きな変化があり、高域の尖った感じがなくなり、私としては
大変聞き易くなりました。

持参したCDをあれこれと聞き終え、さらにNEOのセットへ移動させていただきました。

ウワーやはりこれだ!

艶やかな肉声や弦の音とあくまで引き締まった低域、音像の定位、バックの静粛さ
どれをとっても素晴らしい。

このセットでまた上記CDを全て試聴させていただきあっという間に予約の2時間が
来てしまいました。

最後に川又さんよりデモの音を聞かせていただきましたが、音量をうんと上げてい
ますとの説明に何かでてくるなと身構えましたが、想像を絶するドラムスの強烈
パンチで、思わず避けてしまいました。

とてもあのスピーカーから出ている音とは思えません。

音源はスピーカーから飛び出し、目の前で思いっきりドラムを叩かれたというのが
実感です。こんなパワーを叩き出せるとは! 驚くしかありません。

マスタークロック有無の実験もしていただきましたが、これだけのセットになると
その差は素人の耳でも分かり、これも必須となるのでしょうか。

すごいものを聞いてしまいました。

ここで分かったことは、自分の耳では会員メール内容にあるような高度な聴きわけ
はとてもできないと思っていましたが、実際に聴いてみるとそうでもないというこ
とです。

2番目は自分の探していた音の方向は、麓しか見えてはいませんでしたが、NEOの
究極の音が頂上となっているように思われます。

違う山にも何度も迷い込みましたが、今は霧の一瞬の晴れ間に頂上を確認でき、
登っている山は間違っていないという確認ができたと思っております。

「百聞は一見に如かず」で、今回の一聴で過去の百メールよりも良く理解できた
次第です。

いや今回は「百見は一聴に如かず」か?

価格面ではとても手が出るようなものではありませんが、自分の機器の改良の方向
性をはっきり示してくれた貴重な体験とはなりました。

また、将来いつかは自分の手に・・・・
というわずかな可能性だけは残しておきたいところです。

レポートという程のものになっておりませんが、一会員に長時間つきあっていただ
いたお礼を最後にさせていただき失礼させていただきます。

 以上

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

S Y 様本当にありがとうございました。ちょうど、この原稿を書いているときに
偶然にも山口市からお越しになった会員の方がNEOを試聴されていきました。

山口県の皆様は本当に音楽とオーディオがお好きなんだな〜、と改めて感心して
しまいました(^^ゞそして、皆様が実際に聴かれるということで、私の日々の配信
やwebで述べていることを上記のように瞬間的にご理解頂けるものなのです。

全国の皆様、「百見は一聴に如かず」まさにその通りなのです!!
どうぞご来店下さいませ!!


HAL's Hearing Report