「My sound before-after by“MG-Block”」


“MG-Block”使用のESOTERIC MG-20

            ■ 新企画発想のポイント ■

まずは流れとしてはこの企画からスタートしました↓

http://www.dynamicaudio.co.jp/audio/5555/7f/brn/491.html

「オーディオシステムの“足元”」における環境改善をということが会員の皆様に
大変喜んで頂き、そして今後も継続していけるプロモーションとして確立させるこ
とが出来ました。そう、Z-Board / B-Board というオリジナル商品の確立です!!

http://www.dynamicaudio.co.jp/audio/5555/7f/fan/BZ-bord.html

このMMW(Metal Matrix Works)という素材は原型となる型を作れば様々な用途に
応用できるものですが、そのアイデアの一環としてESOTERIC MG-20 専用デザイン
のマスウエイト製作を下記にて予告していたものです。

http://www.dynamicaudio.co.jp/audio/5555/7f/brn/498.html

実際にMG-20でウエイトを追加することで音質に変化があるのは事実であり、実は
私もざっと30年前にJBL 4311というブックシェルフスピーカーを特注の鉛板で上下
からサンドイッチするというセッティングをやっていたことがありました。(^^ゞ

スピーカーの本体における質量と音質変化には明らかに相関関係があり、今度は
足元ではなく頭の上における環境改善で会員の皆様の過去の投資をより有効に
生かす音質向上が出来ないものかと考えていたものです。


        ■ オリジナル商品のネーミング ■

MMW(Metal Matrix Works)シリーズではボードという形状にて商品化され、数々の
シーンでその効果が確認されてきました。その最先端を行っている一例がこれ!!

http://isis.sc/2007/07/_apex_couplers_z-board.html

そして、私が注目し予告した玄人好みで改善効果が敏感に音質に現れる一例として
ESOTERIC MG-20を取り上げました。これに適用させるサイズと重量を検討した結果、
もはやボードというネーミングはふさわしくない形状となってきました。
設計段階で数回図面を作り直しましたが、結果的に採用したのがこれ↓



実物を手にして真っ先に感じたのが、ずっしりとした重さです。とても片手では
持ち運び出来ないし両手で持っても疲れてしまうような重ですさ。
完成したものはこんな外形になりました。だから“MG-Block”としたのです!!



さて、ここでフエルトに関するこだわりをちょっと…(^^ゞ

前田製管株式会社 新材料事業部が製作しているMMWシリーズでは下記のような
製品ラインアップがあるのは既にご紹介しているものです。

http://www.maeta.co.jp/Products/pro_10/Audio_Board.htm

これらの自社製品に貼られているフェルトは黒いもので厚みは0.5mmのものです。
それに対してZ-Board / B-Board や今回の“MG-Block”に貼られている真っ赤な
フェルトは厚みが1.5mmというもので、触っただけでも質感の違い、毛足の違い、
そしてフローリングの床に接した時のフィッティング感に違いがあります。

ましてやMG-20のトップにアドオンさせるのですからソフトに、かつ密着性も考慮
すると1.5mmのフェルトの採用というのは各種ボード以上に重要だと思ったのです。
そうです、実は色が違うというだけではなかったのです!!


             ■ 応用例 ■

MMWシリーズの用途は実に多様であり、スピーカーをはじめとしてCD/アナログ両
プレーヤーやアンプなどはもちろんですが、下記のレポートVol.18のように何と
Master Clock Generatorというアイテムにも大きな貢献をしてくれる。

この素材でアドオンタイプのウエイトとして製作したのが“MG-Block”ですが、
再度サイズと仕上がりを見て頂きたい。

 

また、目的としたESOTERIC MG-20への搭載ではこのようになった。



しかし、ボードと同様にサイズ的に問題がなく見た目としても許容できるという
場合には色々なスピーカーに試して頂きたいものなのです。一例として…

■話題の新製品 AVALON INDRA (スタンダードウッド・税別 \2,990,000.)




■DALI Helicon800(税別 \960,000.)




■TANNOY Glenair10(税別 \640,000.)




■ELAC FS210A(税別 \650,000.)




■LINN ESPEK(税別 \550,000.生産完了品) (掲載なし参考まで)



このように多様性ある企画商品としてご理解頂きたいものであり、今後のハルズ
モニターなどでも皆様にお試し頂きたいものなのです。


            ■ 音質貢献 ■

何と以前はこんな↓ウエイトを乗せて試聴していたのですから、今となっては大分
かっこよくなったな〜というのが実感です。



そして、試聴システムには若干スピーカーの変化がありました。というのは近日中
に開催されるこの↓Friday concert Vol.28のために錚々たるスピーカーケーブル
たちが集まっているので、そのバーンインもかねて使用してみたのです。

http://www.dynamicaudio.co.jp/audio/5555/7f/brn/516.html


      ◇ ESOTERIC MG-20 & MG-Block-inspection system ◇

………………………………………………………………………………
ESOTERIC G-0s(税別\1,200,000.)
http://www.teac.co.jp/av/all_prod/esoteric/g0_g0s.html
     and
JORMA DIGITAL/BNC-BNC 24cm Internal Wire
http://www.dynamicaudio.co.jp/audio/5555/7f/brn/470.html
     and
ESOTERIC X-01Limited(税別\1,350,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/x01_ux1/x01ltd_ux1ltd.html
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6000 MEXCEL RCA 1.0m  ×2Pair
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
Acoustic Plan“Sitar” (税別\780,000.)
http://www.dynamicaudio.co.jp/audio/5555/7f/brn/423.html
http://www.axiss.co.jp/fAcousticPlan.html
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

KIMBER KABLE KS-3038  Speaker Cable 2.5m (税別\1,380,000.)高域用
http://denon.jp/products/kimberse_lou.html
          and
KIMBER KABLE KS-3035  Speaker Cable 2.5m (税別\690,000.)低域用
http://denon.jp/products/kimberse_lou.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
ESOTERIC MG-20 (税別\700,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mg20_10/
………………………………………………………………………………

今回の選曲は次の三曲に絞り込みました。

■マーラー交響曲第一番「巨人」小澤征爾/ボストン交響楽団の定番から第二楽章

■ちあきなおみ/ちあきなおみ全曲集「黄昏のビギン」
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/chiaki/disco/ce32335.html

■MICHAEL BUBLE 「Fever」
http://wmg.jp/artist/michaelbuble/profile.html

しかし…、何とMG-20よりも高いスピーカーケーブルを使うなんて反則だ〜(^^ゞ
というご意見は素直に伺うとして、何ともKIMBER KABLEの実力たるや素晴らしい
ものがあり、先ずケーブルの変化で驚いてしまいました!!

「おー!! MG-20の低域ってこんなに出るのか!!」

更に磨かれた弦楽器が艶やかに響き渡りオーケストラは抜群の進化を見せます!!
ちあきなおみのヴォーカルにこんなに澄み渡った背景を作り出すとは!!
「Fever」のイントロのベースがこんなにも重量感があったのか!!

と、肝心な“MG-Block”のテストの前にケーブルの変化で驚いてしまいました!!

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しかし、ここで私は何もウエイトを追加しない状態のMG-20のセッティングに
関して、特に低域が物凄く充実したことの反作用として音像のあり方に厳しい
判定を下し、これは更に磨く込まなくては…とある実験をはじめたのです!!



まず↑これをご覧下さい。
これはZ-BoardにMG-20を乗せて今まで鳴らしてきた状態。つまり、何も疑いを持た
なかった時期に見た目を優先してZ-BoardとMG-20のフロントをちょうど合わせる
位置関係にセットしていました。

今回スピーカーケーブルの変化で示されたあまりにも大きなMG-20の情報量の変化
に対して、私はZ-BoardへのMG-20の置き方を変えてZ-Boardのちょうど中心に、
つまり写真よりも10センチほど後ろに移動させてMG-20のベースが真ん中にくる
ようにしたのです。これでMICHAEL BUBLE「Fever」を先ほどと全く同じ音量で
かけてみました。すると…

「えっ!! ほんと? ベースのサイズが一回り小さくなって引き締まっている。
 そしてベースの定位する位置というか高さがMG-20の中心よりもくっと上に移動
 して浮かんでいるじゃないの!!

 えっ!! ヴォーカルの口許サイズはどうしちゃったの? マイケルのセクシーな
 唇はマグネシウムトゥイーターのサイズのように縮小しているよ!!」

いやはや参りました(^^ゞ“MG-Block”のテストの前に気がついてよかったです。
Z-Boardに乗せる位置関係でこんなに大きな違いがあるとは驚きでした。そして、
念のために今度はZ-Boardのもっとも奥の方にMG-20を押しやってみると、不思議な
ことにフロントぎりぎりに置いていた時と同じ傾向になってしまいました。

■Z-Boardにスピーカーをセットする時にはジャストセンターがお勧めです!!

こだわりの私はこんなことでついつい時間を使ってしまい、いつも残業に…^_^;

さあ、課題曲で“MG-Block”の使用前・使用後を比較して行きましょう!!
15Kgの“MG-Block”をMG-20の高さ+Z-Boardで1,345mmという高さからの上げ下ろし
は結構大変です。それを何回も何回も繰り返すのですから私も物好きか〜^_^;


■マーラー交響曲第一番で使用後に起こった変化は!?

冒頭の弦楽器群のアルコの重奏による展開で真っ先にコントラバスの位置関係が
高い方への音像を縮小しながら移動していることに気がつく。
そして、その質感には濃密であり重量感が増加していて、もっともうれしいのは
低音のホールエコーという美味しい要素をMG-20にプレゼントしてくれたこと。

ヴァイオリンのほぐれ方は最高!! マラソンのスタート直後のように様々な色彩の
ウエアを着たランナーたちが渾然一体となって走り出したというイメージではなく、
既に先頭集団が形成された30キロ以上で各ランナーのウエアの色合いが個々に
見極め出来て間隔をあけて走っているというイメージ。これはいいですね〜(^^)v

管楽器はスマートな音像を耳に優しい質感で提示するようになり、特に木管楽器の
放つ楽音と余韻感はマグネシウムドライバーの面目躍如たるしなやかさ!!

マーラーお得意のホルンの響きはMG-20の向こう側に展開し言うことなし!!

もう元には戻れない…(-_-;)


■ちあきなおみ に起こった変化は!?

イントロのヴァイオリンがよりウッドな質感に聴こえるのは錯覚か? ギターの音色
はシャープにではなく柔軟性ある響きを含むようになったのは胴鳴りのエコー感が
更に聴こえるようになったからか!?

ヴォーカルは…、おー!! ダイエット成功!!
見事におちょぼ口になったちあきなおみですが、何と彼女の唇には更にセクシーさ
をもたらすリップグロスを塗ったように艶やかで麗しい質感に変貌しています!!

ダイエットと言っても健康的なものです。エコー感が失われたら細身でぎすぎすし
た声質になってしまいますが、“MG-Block”の貢献はツボを抑えた調和のとれた
ボディーラインを実現し、彼女の周辺にオーラのようなエコー感を立ち上らせるの
だから堪らない!! これはいい!!

もう元には戻れない…(-_-;)


■MICHAEL BUBLE に起こった変化は!?

時間に追われて手を抜いたわけではありません。これはもう一言で!!

“Fever!!”してしまいました!! (^^ゞ

Z-Boardでのセットアップをやっておいて正解でした。イントロのベースで量感と
重量感を増して輪郭を引き締めたという比較の基準点が明確にされていましたが、
何と“MG-Block”は引き締まっただけではなく、ベースの音像の中身を真っ黒に
塗り絵のように塗りつぶすような質感をこともなげに実現してくれました!!

ということは…、私は“塗り絵”という例えを使いましたが、塗り絵とはそもそも
線だけで絵が描かれているものであり、その黒い線が正にくっきりと目立つように
ベースやドラムの周囲を固めているという変化なのです!!

マイケルのヴォーカルはちあきなおみと同様な変化で、男ながら惚れ惚れするよう
な鮮やかさでエコー感というウインクと投げキッスを飛ばしてくれるのだから憎い。

ホーンセクションがヴォーカルの背後から突き抜けてくるが、不思議なことに
“MG-Block”を使ってからはまぶしさはなく心地よいシャープさが耳に焼きつく!!

もう元には戻れない…(-_-;)

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

間違いありません!!

“MG-Block”と“Z-Board”の併用はMG-20に新しい可能性を提供してくれました。

あっ、いや!! 失礼しました。本当のMG-20の魅力を引き出してくれたのです!!

ただし、“MG-Block”の比較試聴には筋力を要しますのでご注意を!!



             ■ あなたの音のbefore-after ■

MG-20専用として設計したものであるがゆえにモニター企画が設立するかどうか!?

Z-Board及び同社のMMW(Metal Matrix Works)シリーズのように広範囲なユーザー
からの応募はないだろうと予測しているのですが、でも問いかけてみたいものです。

このモニター企画はH.A.L.'s Circle Review-No.1546-にてご案内しています。
先ずハルズサークルにご入会下さい。