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H.A.L.担当 川又利明


2011年7月15日
No.841 「H.A.L.'s One point impression!!-MORDANT-SHORTの誘惑!!」
 
突然ですが…ここはどこ?
 
Gallery Court, Pilgrimage Street, London SE1 4LL
 
ここから北西に向かって数キロのところにある同じロンドンのここはどこ?
 
27 Wrights Lane, London W8 5SW 
 
前者のPilgrimage StreetにあるのはMORDANT-SHORTの本社オフィス。
そして、Wrights Laneにあるのは、かの有名なアビーロードのあるここ。
Abbey Road Studios http://www.abbeyroad.com/
 
何の前振りかと言いますと「MORDANT-SHORTの奇跡」から今回は“誘惑”と
タイトルを変更した理由を、先ほど感動して聴いていたビートルズを選曲した
事のいきさつを語りたかったからです。
 
イギリス政府によりアルバムジャケット撮影から41年後の2010年12月、この
アビーロード横断歩道は英国の文化的・歴史的遺産の指定を受けたという。
同じイギリスで生まれたMORDANT-SHORTなのだから、ビートルズも当然上手く
鳴らしてくれるだろうというのが気まぐれで身勝手な私の思いつきでした。
 
MORDANT-SHORT Performance6 & ESOTERIC I-03 のペアは毎日私に聴けと、
今までさんざん聴いてきた曲を聴き直して欲しいと誘惑してくるのです!!
 
その誘惑に負けて、今日は何を聴こうかと思った時に上記の連想からこんな
ディスクを選び出したということなのです。
 
しかし、私が聴くビートルズとは昔のコレクションではありません。
http://www.toshiba-emi.co.jp/beatles/
この中で紹介されていますが「LOVE」→ http://goo.gl/NMQ0b です!!
 
しかし、そんなリスニングが私にこれほどの感動をもたらしてくれるとは全く
想像もしていなかったのです!!実に素晴らしい!!そして、新発見もあります!!
 
            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-
 
1.Because
湖か沼の水辺で生録したと思しきSEから始まります。小鳥のさえずり、水鳥が
羽ばたいて左から右へと水上をかけ足していく様子、早朝の沼のほとりで色々な
動物達の声がPerformance6の周辺に大スクリーンで見る映画の1シーンのように
展開する描写力が物凄い!! 
 
そのセンターに昆虫の羽音がして、右に左に揺れながらこちらに向かって飛ん
でくる立体感とリアルさ!!こんなに見事な定位感と音像で昆虫の飛んできた
航跡が空間に飛行機雲のように見えてくるから驚いた!!
 
そこにビートルズのアカペラが雄大な音場感を伴って浮かび上がって来る。
背景の自然界のキャンバスに彼らの飾り気のない声が幾重にも重なり、その
コーラスを私は美しいと思っている。この導入部で鳥肌がたった私はもう
立ち上がれなくなっていた!!
 
 2.Get Back 
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のギター
フレーズが登場するダイナミックなイントロのドラム!!
 
ここで私は発見した!!
 
リンゴの叩くドラムはサイズによって音階が違う、今までのスピーカーでは
左右にロールするドラムの音階の高低によって音像サイズが違っていた。
そうだ!!低い音程の打音は音像も大きく、パンッ!!と弾けるタムでは絞り込んだ
細身の音像だった。それがどうだ!!
 
Performance6が叩き出すドラムは、しかも私が求めた結構な音量でウーファー
をダイナミックにストロークさせる打音でもドラムセット全ての打音の音像が
均一に保たれている。ズドンとキックの連打がきても膨らまないのだ!!
 
単にPerformance6の16.5cmウーファーの口径が小さいからだと割り切れるもの
ではない。反応が恐ろしく高速であり、軽くストロークしているということだ。
これは気持ちいい!! 240W/chという余裕あるパワーのI-03のリモコンで私は
更にボリュームを上げてみる。おー!!まだまだついてくる!!
 
3.Glass Onion〜 4.Eleanor Rigby / Julia (Transition)
このアレンジは実に素晴らしい!!
サー・ジョージ・マーティンと、その息子のジャイルズ・マーティンのプロ
デュースがいかにいかしているかということ!!
弦楽四重奏を左右チャンネルに従えてヴォーカルが左右Performance6の空間を
満たしていく。ヴァイオリン二人が左、ビオラとチェロが右、各々の弦楽器の
質感は殆どすっピンというリヴァーヴなしでアルコを繰り返し、その音色が
ポップスとは思えないほどに素顔の状態。
 
このざらっとした摩擦感というか、弓が擦る感触を耳障り良く?聴かせる所は
憎らしいくらいに淡白であり、逆に響きの良さとして耳に心地いい!!
ダイナミックなドラムと対比して、何とこのシステムは素直なことか!!
 
 5.I Am The Walrus 
擬似ステレオだった曲の後半部分もステレオ化したプロデュースの技。
 
6.I Want To Hold Your Hand
こんなに聴きやすかったかな〜。気分爽快に思わず足首でリズムをとる。
 
9.Something / Blue Jay Way (Transition) 
ジョンのヴォーカルはお化粧なし、ギターからもヴォーカルからも、そして
ドラムからもリヴァーヴという化粧をそぎ落とした質感が素晴らしい。
思い切ったパンで定位を再度振り分ける。
ストリングは左チャンネルだけなのに広がりを感じる!!
 
こんな素直な高域はなぜ!? やっぱりトゥイーターのあのテクニックだろう!!
ATT (Aspirated Tweeter Technology) これがダイヤフラムのストレスを消し、
後方への音場感を拡散しているという裏ワザ!! あー!! 気持ちいい!!
 
11. Help!
この曲でこんなに低域の成分が感じられたのは初めてかも!!ベースがこんなに
自然に空間を埋め尽くすように展開するなんて。他の大口径ウーファーでも
感度が低ければ中々出来ないものだし、音量を上げれば低域の輪郭も膨らむの
だから同一の低域はなかっただろう。いやー!!実にいい!! 体が動き出す!!
 
12.Blackbird / Yesterday
右チャンネルでのギターソロからポールの第一声で「Yesterday〜♪」えっ!!
ここで私は驚きのあまりリモコンでトラックの頭を呼び戻す!!
 
「Yesterday〜♪」確かにそうだ!! こんな音初めて聴いた!!
 
最初の「Yesterday〜♪」は左チャンネルのスピーカーの軸上に定位してる!!
次の「all my troubles seemed so far away〜♪」はセンターとLchの中間に
移動してきているぞ!!
 
ストリングスが左チャンネルに登場すると…
「Suddenly I'm not half the man I used to be〜♪」からは何とジャストに
センターに定位してきた!! こんなこと今初めて気がつく!!
 
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/828.html
 
Performance6と出会った頃、↑たった3センチスピーカーの位置を変えると
音像の定位が変わったという事。それほど位相特性に優れているということが
こんな発見をもたらしたのか!! 驚いた!!ポールは動いていたなんて!!
 
19.Come Together / Dear Prudence / Cry Baby Cry (Transition)
アルバム全部のトラックを全て語るのは大変です。しかし、Come Togetherには涙!!
加工したヴォーカルがベースとパーカッションに切れ味と定位の場所を与える。
 
22.While My Guitar Gently Weeps
デモバージョンをベースにジョージ・マーティンによりオーケストラのバック
が付けられた曲。思わず涙です(笑)初期のPerformance6のセッティングから
現在では左右間隔を40センチほど広げています。
 
どうしてこのスピーカーはこんなに音場感がきれいなのか!
そこにジョージのヴォーカルの余韻が消え入るように響き渡り、しかし弦楽器
の存在感と見事に共存するので聴き応え十分!!
 
24.Hey Jude
これですよ!!これ!! 
「Hey Jude don't make it bad〜♪」ゆったりとしてピアノ伴奏だけで始まり、
 
「Hey Jude don't be afraid〜♪」から涼やかなタンバリンがセンターに表れ、
 
「The minute you let her under your skin〜♪」からコーラスが加わる!!
 
あー、もう堪らない!!
 
Performance6 & I-03 のペアが聴かせてくれる音楽はシームレスだが天然素材。
しかも、演奏のダイナミズムに合わせてストレッチ素材のように、あたかも
音場感に伸縮性があるように緻密な音像と広大なサウンドステージを見事に
両立させる!! 
 
また深夜まで聴いてしまった!!
 
26.All You Need Is Love 
ここまで来ると、もうオーディオ用語と分析的なコメントを書くのが無用と
思われてくる。今夜は分析から鑑賞へ、という感じで聴き続けてしまいました。
 
音楽にとってオーディオとは!?
 
「愛こそはすべて」確かに!!
「音こそはすべて」とは誰のためにある言葉なのでしょうか?
 
音質を忘れさせて音楽を聴かせるパフォーマンス!!
褒めすぎかと思われた人は一度私に変わって一枚のディスクを聴き倒して下さい!!
 
この私に新たな発見と感動を与えてくれたシステム。
それは音像に関してはストイックに、音場感に関してはゴージャスに、という
相反するベクトルを見事に調和させたものでした。当分聴き続けます!これ!!


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.co.jp
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