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H.A.L.担当 川又利明




2008年10月20日
No.619 「今年のマラソン試聴会 Audio Sinfonia 2008' 私の予告編-Vol.5」
http://www.dynamicaudio.com/dyna-info/mar32/index.html

「オーディオ交響曲」というテーマで私がどんな企画を考えているのか!?

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

第32回マラソン試聴会 Audio Sinfonia 2008'  Planning ( 担当 川又 )

開催日時:10月26日/日曜日/11:00-18:00★(私の演奏時間は16:15〜18:00)

二日目に私が演奏する「オーディオ交響曲」その主題は「Tutti!!」総奏です。

このテーマは音楽用語である「Tutti」総奏という意味から、最後に盛り上げ
たい演奏の醍醐味としてふさわしいというニュアンスと、今回多用する試聴用
ディスクのタイトルからとったものでした。そのディスクとはこれです。

http://www.referencerecordings.com/SAMPLE.asp#samplers
TUTTI! An Orchestral Sampler "The Absolute Sound Super Disc List"

実は、このディスクは私にとっては思い出あるもので、11年ほど前にラスベガス
で開催されていたCESを視察に行った知り合いからお土産に頂戴したディスク
だったのですが、数年前から行方不明になってしまい残念に思っていたもので
した。当時でもHDCDという高音質のソフトだったのですが、何と今年になって
SACDとして再発売されたのですから感激です。思わず予備も含めて二枚も注文
してしまいました。↓これです。

http://www.super-audiocd.com/software/disc.php?dno=7208080018

この使い慣れたディスクから選曲して皆様にお聴き頂く曲は何がいいか?
悩むところでもあり楽しみでもあります。更に、各楽章においては私なりに
演出と趣向を凝らした演奏を楽しんで頂こうと思っています。ご期待下さい!!


        Audio Sinfonia 2008'「Tutti!!」総奏

       ■ 第一楽章「Modern art vs Classic art ■

近代技術の粋を凝らしたKharma Grand Ceramique Midi 1.0は外観とデザイン
からも最新設計というイメージを漂わせていますが、音質的には多大な情報量
と広大な音場感は正に芸術の領域、そしてSonusfaber Stradivari Palladio
はデザインと仕上げの素晴らしさと音質的な感性を両立させ、これもまた芸術
の領域。先ずは好対照なスピーカーのご紹介からスタートします!!

対照的であり奇しくも同価格のスピーカー二機種をステージに上げ、その特徴
と個性を先ずは皆様に感じ取って頂こうというもの。更に組み合わせるコン
ポーネントのクロスチェックで相性を探るりパワーアンプの比較とプレーヤー
の比較によって個性を引き出していきます。

「Tutti !!」総奏というテーマでクライマックスに導く序章が始まります。


□Speaker System 

Kharma Grand Ceramique Midi 1.0(\5,800,000.)
http://www.axiss.co.jp/fKharma.html

             vs

Sonusfaber  Stradivari Palladio (\5,800,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/file/080604/StradivariPalladio.pdf


           ■System Selection .1■

□Power Amplifier

VIOLA   BRAVO MK2 (予価/税別\5,400,000.)
http://www.zephyrn.com/2008new/index.html web未公開
http://www.violalabs.com/

            and

□Pre Amplifier

VIOLA   SPIRITO MK2 (予価/税別\5,800,000.)
http://www.zephyrn.com/2008new/index.html web未公開
http://www.violalabs.com/

            and

□SACD/CD Player

Burmester  069(税別\6,800,000.)
http://www.noahcorporation.com/burmester/069.html


           ■System Selection .2■

□Power Amplifier

Vitus Audio  Stereo power amplifier SS-101   予価500〜600万円
http://www.vitusaudio.com/default.asp?subdir=products&id=SS010

            and

□Pre Amplifier

JEFFROWLAND Criterion (税別\2,780,000.)
http://www.jeffrowland.com/Criterion.htm
http://www.dynamicaudio.jp/file/080624/criterion01.jpg
http://www.dynamicaudio.jp/file/080624/criterion02.jpg

            and

□SACD/CD Player

Vitus Audio  SCD-010 (税別\2,180,000.)
http://www.cs-field.co.jp/vitusaudio/scd-010.htm

             vs

Marklevinson No.512 (税別\2,100,000.)
http://www.avcat.jp/event/2008/IAS/harman/index.html
http://www.dynamicaudio.jp/file/081014/No512Info.pdf  (334KB)
http://www.dynamicaudio.jp/file/081014/No512InfoJ.pdf (1.33MB)

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

Audio Sinfonia 2008'「Tutti!!」総奏に至る冒頭の第一楽章です。
その最初にどんな選曲でスタートするのか?

総奏に対してソロ演奏ということで、更にKharma Grand Ceramique Midi 1.0
のピアノブラックの美しい仕上げに敬意を表して、また今までの選曲で弦楽器
の曲は何曲もありましたがピアノの質感を味わって頂く選曲がなかったので
System Selection .1のシステムでこの一曲を聴いて頂こうと思います。

ただし、私が一番最初におかけするピアノの曲は普通の演奏ではありません。
http://www.referencerecordings.com/JAZZ.asp 「PLAYS FATS WALLER」です。
Hyman's solo performances, encoded on the Bosendorfer computer reproducing piano

ピアノという楽器はホール録音でエコー感を多分に含んで遠くに聴こえるもの
から、眼前でガツンと響くものまで録音センスによって大きくイメージが変化
してしまうものです。

これは20年前に録音されたものですが、使用しているのはペーゼンドルファー
290SE reproducing pianoなのですが、実は演奏しているのはコンピューター
なのです。
http://en.wikipedia.org/wiki/B%C3%B6sendorfer

http://scitation.aip.org/getabs/servlet/GetabsServlet?prog=normal&id=
JASMAN0000810000S1000S29000002&idtype=cvips&gifs=yes

ありていに日本語で言うならば自動演奏ピアノというもの。下記の参考リンク
をご覧になればお分かりのように、その昔はロールペーパーにパンチングされ
たものを読み取って機械がピアノを演奏していたわけですが、演奏のダイナミ
ズムや正確な強弱も含めて、演奏者のテクニックとニュアンスをコンピューター
を使って正確に再現したものです。

http://www.pianola.com/rpiano.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/Player_piano

それでは、何に対して正確に再現したものかというとオリジナルは↓この人。

http://www.fatswaller.org/index.html
http://oops-music.com/info/view.html?oid=3916
http://en.wikipedia.org/wiki/Fats_Waller

「PLAYS FATS WALLER」この一曲目「Bach Up To Me」を聴いて頂きます。
スライドピアノの名手と言われた半世紀前のジャズピアニストの演奏が近代に
高音質で蘇った録音で、左手の打音がぐぐっと沈み込む低域の重さと弾ける
テンションを聴かせてくれます。今回のホールのステージにもしもピアノが
あったなら!? そんなシミュレーションにご期待下さい。

さて、そうするとKharmaのイメージにはぴったりの選曲ですが、ヴァイオリン
をモチーフにしたStradivari Palladioで聴いてはいけないのか!? いえいえ、
そんなことはありません。もちろん同じピアノをStradivariでもおかけはます。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さて、次はどちらかというとStradivari Palladioにジャストマッチングな!?
選曲かもしれません。↓これです。

http://www.universal-music.co.jp/classics/artist/claudio_abbado/ucca1081/index.html
クラウディオ・アバド&ジュリアーノ・カルミニョーラ
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集 より モーツァルト:ヴァイオリン
協奏曲 第1番 変ロ長調 K.207   1. 第1楽章: Allegro moderato

カルミニョーラのバロック・ヴァイオリンがソロですーっと立ち上がり、その
独特の弦楽器の質感を空間にちりばめていく爽快な録音です。

これこそStradivari Palladioで聴きたい一曲でもあり、また逆にKharmaで
聴くことで録音の品格もわかるというもの。同じ価格の対象的なデザインと
コンセプトをもつ両雄で、この二曲を比較するだけでも貴重な体験となる
はずです!! これは聞き逃しできませんよー!!

ここまではSystem Selection .1でした。これからどう展開していくのか!!

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

先ずはスピーカーの個性と魅力を皆様にご理解頂き、次のセッションです!!

ここからはスピーカーをStradivari PalladioとしてSystem Selection .2に
システムを変更していきます。

http://www.super-audiocd.com/software/disc.php?dno=7208080018

さて、いよいよ今回の主題とした↑このディスクの演奏をスタートさせます。
一曲目はこれです!!

1.Rimsky-Korsakov: Dance of the Tumblers, Eiji Oue/Minnesota Orchestra

ここで私は意地悪な実験試聴を皆様に体験して頂きます。このディスクはSACD
とCDのハイブリッドディスクです。そして、このために同じものを二枚用意し
ておきました(^^ゞそうです、次のプレーヤーに同時に同じディスクをセット
して、ブラインドで皆様に聴いて頂きましょう!!

Vitus Audio  SCD-010 (税別\2,180,000.)
             vs
Marklevinson No.512 (税別\2,100,000.)

近似する価格帯ですが、Vitus AudioはCD専用プレーヤーです。しかし、私は
敢えてMarklevinsonではSACDのレイヤーで再生します。理屈から言えば何と
言っても物理特性・ディスクフォーマットのスペックでは圧倒的にSACDが有利
であるはずですが…? どうなることでしょうか!!

さあ、ここでスピーカーを切り替えます。Kharma Grand Ceramique Midi 1.0
で同様なブラインド試聴を行いますが、同じディスクからの選曲を変更します。

8.Anton Bruckner: Symphony No. 9-Scherzo, Skrowaczewski/Minnesota Orchestra

このようにソースコンポーネントの個性の違いもさることながら、ダイナミックな
オーケストラのセッションを二種類のスピーカーで合計四回体験して頂くことになります。

私は一つのセッションが終わるたびに、皆様にSACDの演奏は前後のどちらで
あったかということをお訊ねしますので挙手によってご返事ください。
皆様がどのような反応をされるのか、正解率はどうか今から楽しみです!!

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

何と第一楽章からして、こんなに内容盛りだくさんで時間は足りるのでしょうか!?
この続きがまたまた面白くなってきます!!

欲張った企画をしてしまい心配ですが、その分皆様には貴重な体験とともに
お楽しみ頂けるものと思います。

Audio Sinfonia 2008'のフィナーレに向けて盛り上がっていくプログラムに
仕上げていこうと思っています。どうぞご期待下さい!!

そして、皆様のご来場をお待ちしております。<m(__)m>


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
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