発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18
ダイナ5555
TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
H.A.L.担当 川又利明




2007年2月22日
No.467 「渾身の新企画⇒ESOTERIC“G”シリーズを磨く!!」
 ◇Excellent takeoff- H.A.L. development/The up-to-date ESOTERIC“G”◇


            ■ 企画動機 ■

Master Clock Generatorの魅力、そして影響力の大きさを私は事あるごとに力説し、
そして実証してきた。お時間のある方はぜひ下記をご再読頂きたい!!

◇衝撃レポート◇
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/401.html
「こだわりの検証 ESOTERIC G-0(50万円)はG-0s(120万円)より音がいい!!」

こうして行き着いたのがご存知のハルズサークル限定50台限りの販売となって結実
したESOTERICとのコラボレーション“G-0d”であった。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/plate.html

早いものであれから一年…。私はMaster Clock Generatorの存在感の大きさを知り
つつ、更に高いパフォーマンスを実現するために何かができないだろうか!?

実は、調べたところESOTERIC G-0sは発売以来の三年間にダイナミックオーディオ
では累計では100台以上の販売実績があり、現在でも伸び続けている。この100台
以上のうちでハルズサークルの皆様にお納めしたものは相当数に上るものであり、
上記のように50台の“G-0d”という実績もあり、またESOTERICで発売した歴代の
新製品すべてにWord sync端子が装備されていた。

Master Clock Generatorその物よりも、それを接続可能としているコンポーネント
の存在がいかに大きいものかということがうかがい知れる。

今回注目したのはズバリESOTERICのMaster Clock Generatorである“G”シリーズ
のパフォーマンスを更に向上させる手段がないものかということ。そして、その
音質向上の度合いが中途半端なものではなく、ESOTERICそのものが未知の領域まで
アップデートできないだろうか!? という挑戦である。

その私の好奇心と向上心に呼応して力を貸してくださったのが、あのメーカーだ!!
そう!! JORMA DESIGNとシーエスフィールドである!!
http://www.cs-field.co.jp/jormadesign/jormadesignmain.htm

ハルズモニターで展開してきたJORMA DESIGNの各種ケーブルは実際のレポートとし
て下記のページにも多数掲載されてきた。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni.html

そして、レポートはないものの実は販売本数はモニターされた半数以上に及び、
インターコネクト、スピーカーケーブル、そしてデジタルケーブルにおいても
次第に日本のユーザーに定着してきたものだ。

そして、そのJORMA DIGITALのバリエーションとしてBNCケーブルがある。
私は、これをG-0sの内部でクリスタルの発振基板の出力とマザーボードの間で
10MHzの基準信号を伝送する部分に試したのだった!?

そうしたら…!? 何とも無残な結果になってしまった。

「なんだ〜、期待していたのに、これじゃあ新企画どころじゃないな〜」

JORMA DESIGNへも問い合わせたが、何とこのBNCケーブルの伝送帯域は2.3GHzまで
という超広帯域伝送が可能だという。いったい何が原因なんだ!?

諦めきれない私が厚かましくも要求したのが、インターナル・ワイヤーとしての
長さと仕様変更というもの。そして、待つこと数週間。ようやく手にしたものの
GOLDMUNDの大掛かりな企画で直ちにテストができない数日間はバーンインに費やし、
初めて聴いた衝撃の大きさが本企画の動機となった。当然、私が感動するのだから
物凄いことに…!!



            ■ 導入箇所 ■

では、ご紹介しよう!! JORMA DIGITAL/BNC-BNC for Internal Wiringとはこれだ!!

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/op-pho/cable_bnc.html

今回は通常のJORMA DIGITALのように黒いメッシュでフィニッシュするよりも高純
度テフロンのみの仕上げの方が有利であるということから、このような姿に…。
もちろん内部配線なのだから外観はあまりこだわらなくてよいのだが、同軸構造の
シールド線と言えども編み込みのシールドの輝きが何とも言えない。

更にBNCプラグは銀メッキが施されており、国産の安価なプラグと違って締め込ん
だ時の安定感は実にきっちりしている。そして…

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/322.html

ここでもご紹介しているVitusAudioのHans-Ole Vitus氏からのアドバイスもあり、
私に届けられたサンプルは23cm 24cm 25cm の三種類というこだわり。ゆくゆくは
この1センチ刻みの音質も検証しなくてはならないだろう。

となりにある黒いBNCケーブルはESOTERIC G-0sに使用されている内部配線であり、
これは国産某メーカーのごくごく普通のシールド線で銅の純度では4N程度のもの。
120万円という価格のG-0sのRubidiumモジュールの出力端子にも使用されている。

http://www.dynamicaudio.jp/file/060131/rubidium-module.jpg

これがそのRubidiumモジュールだが、究極的にはこれにも試してみたいのだが、
先ず第一声としてはG-0sのトップパネルを外すだけで簡単にケーブルを交換できる
クリスタル発振器で試したものだ。
http://www.dynamicaudio.jp/file/060131/g0s-inside.jpg

この写真はフロントパネルが上になっている構図のものだが、この画面の左側に
逆さまに見えるTAECと書かれた小さな基板があるが、これがクリスタル発振器だ。

わかりにくいが、この上にTEACの文字の下に丸いコンデンサーが見え。そのすぐ
左側にある小指の先ほどの黒い小さなパーツが水晶発振素子。
この基板の下にRubidiumモジュールが格納されている。

http://www.dynamicaudio.jp/file/060131/separate.jpg

その左側のクリスタル発振器の基板があるアッセンブリーを取り出してみると…

http://www.dynamicaudio.jp/file/060131/heat-sink.jpg

それにはアルミの大型ヒートシンクが取り付けられており、人間の体温よりも熱い
程度に一定の温度に保たれていることがわかる。将来的にはRubidiumモジュールに
対しても使用してみる予定だが、そこまでのこだわりの前にいくつかの過程を経て
検証していく必要があると考えている。

そして、そもそもクリスタルでの音質で私が感動し納得しなければ先には進めない。
そのエネルギーを与えてくれるたのが第一歩としてのクリスタルの音だった!!



            ■ 試聴開始 ■

Master Clock Generatorという性格のコンポーネントをジャッジするシステムと
して、そして今回はその内部における変化をチェックするものとして、私は最も
信頼している使い慣れたシステムを下記のように設定した。


    ◇“JORMA DIGITAL/BNC-BNC for Internal Wiring”検証システム◇

ESOTERIC G-0s(税別\1,200,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/g0_g0s.html
     and
ESOTERIC PS-1500+7N-PC9100(税別\950,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/ps1500/
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/powercable/9100mexc.html
      ↓
7N-DA6100 BNC(Wordsync用)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/
      ↓
ESOTERIC P-01 (税別\2,200,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/
     and
ESOTERIC PS-1500+7N-PC9100×1(税別\9500,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/ps1500/
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/powercable/9100mexc.html
      ↓
ESOTERIC 7N-DA6300 XLR 1.0m  Dual AES/EBUで二本使用(税別\560,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/6300.html
      ↓
ESOTERIC D-01(税別\2,200,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/
     and
ESOTERIC PS-1500+7N-PC9100×2(税別\1,300,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/ps1500/
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/powercable/9100mexc.html
      ↓
ESOTERIC 7N-DA6300 XLR 1.0m×2(税別\560,000.)
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/6300.html
      ↓
HALCRO dm8(税別\2,200,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/products/halcro/dm8_10.htm
     and
TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.)
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
      ↓
ESOTERIC 7N-DA6100 MEXCEL RCA 7.0m
http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/
      ↓
HALCRO HALCRO dm88 ×2 (税別\7,600,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/products/halcro/dm38_68.htm#dm68
http://www.halcro.com/productsDM88.asp
     and
TRANSPARENT PIMM+PLMM(税別\606,000.)×2set
http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER
      ↓
STEALTH Hybrid MLT Speaker Cable 5.0m H.A.L.'s Special Version
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/290.html
      ↓
 MOSQUITO NEO(税別\4,800,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto54.htm


使用するディスクは次の三枚として集中した比較を行うことにする。手順としては
通常の内部配線BNCケーブルで課題曲を数回聴き、その後に最もバーンインが進ん
でいる23cmのJORMA DIGITAL/BNC-BNC for Internal Wiringに差し替えて比較する
という単純な作業である。

しかし、G-0sのトップパネルの開閉から始まって、P-01/D-01のWord syncが再度
同期するまでの待機時間が結構かかり、ひとつひとつの試聴の繰り返しという
いつもの地道な作業が始まった。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ここで常設しているG-0sはクリスタル基板の電源と出力ケーブルを外して、完全に
Rubidiumオンリーということで最高の音質を心がけているので、今回の試聴を前に
して再度クリスタル発振基板にも電源を入れ、JORMA DIGITAL/BNCを接続しての
バーンインを約100時間ほど行なっておいた。

今回の比較試聴を始めるに当たってはRubidiumもクリスタルも両方動作させると
いう通常のG-0sの音質を先ず確認した。

「う〜ん、こんなものだったかな〜」

と、単独発振器による純粋な音に親しんできた私には両方共に動作させた音質とい
うものには改めて違和感を覚えた。Master Clock Generatorの原点としては、この
辺がスタートになるのかな〜、思いつつRubidiumモジュールを久しぶりに外して
クリスタル基板だけの音質を確認した。

「おー!! そうそう、これですよ!!」

G-0dの開発段階で味わった、あの感激が蘇る!!
そもそも単独動作でクリスタルの純粋な音質とはこれほど澄みきったものだった!!

さあ、数週間前の長さ1.0mのJORMA DIGITAL/BNCで失望していただけに、第一声が
どのように聴こえてくるのか興味津々というところ。逆に言えば期待は小さなもの
だったろうか。

最初は、この曲から…SACDフォーマットによるサンプラーとして今ではなくては
ならないディスクの一枚 「closer to the music - vol.1 」
http://www.stockfish-records.de/stckff/sf_r_artists/sf_sampler_re.html
この中からSara K.が歌う3.トラックめの「Turned My Upside Down」でスタート!!

イントロのギターのオーバーラップした響き、エレキベースの音像と重量感、輪郭
表現はどうか…などなどをメーカー純正のBNCケーブルによる標準的なセットで
何度も繰り返し再生し、耳と大脳にくっきりと比較対照を刷り込んでいく。

そして、おもむろにプリアンプをミュート、P-01/D-01の両方のWord syncスイッチ
をオフにして電源を落としたG-0sのトップパネルを空けてBNCケーブルをもぞもぞ
と交換する。

BNCプラグの半回転のロックを解除したり固定したりと、こんな作業をいちいち
繰り返し、再度P-01/D-01両方のWord syncをオンにして同期がかかるのをしばし
眺めることに…。やっとこれで設定完了、さあ…どうだ〜。

「おー!! 本気かよ!! こんなに違うとは何たることか!!」

思わず口調が変わってしまう悪癖をお許し頂きたいものだが、たった23cmのBNC
ケーブル一本だけでこれほど激変するとは誰が予想しただろうか!!

冒頭のアコースティックギターはスタジオワークのイフェクトで長いリヴァーヴが
印象に残るのだが、そのエコー感の広がりと拡散する空間はNEOの後方にぐっと
広がり、何よりも同じ演奏者とも思えないほどにエネルギー感が増大する。

余韻感が増大したことは、このエネルギー感というか楽音のボリューム感が最初の
スタートでレベルアップしたせいか? スキーのジャンプでノーマルヒルからラージ
ヒルへスタートポジションが一際高くなって飛翔距離が伸びたようなものだろうか。

ギターの弦を弾く指が筋トレで逞しくなってしまったような錯覚を覚えると、次の
瞬間にはエレキベースの音でまたもや仰天する。

NEOほどあらゆるケーブルのテストに使用してきたスピーカーも珍しいが、今回は
緻密な輪郭と音像の鮮明さが欲しかったので、すべてESOTERIC MEXCELシリーズ
で統一したが、このケーブルの持つ解像度の素晴らしさは海外製のそれを大きく
引き離しているという事実がある。その影響力を差し引いたとしても、たった1本
のJORMA DIGITAL/BNCが引き起こした変化というのは瞬間的に私の体温に温暖化を
もたらした!!

ぐっと沈み込む程の重量感がNEOの周辺に濃密な音像を描き、P-01/D-01のペアが
SACDのDSD信号を敢えてD-01の内部でPCM変換してアナログ信号に仕立て直す目的を
ここぞとばかりに音質で表現してくる。このベースの固体感の何と素晴らしい事か。
こんな変化を23cmのケーブルが巻き起こすというのが信じられない!!

「おいおい、ヴォーカルでもこんなに違うのか〜」

半ば呆れた変化の大きさが私の顎を下に下にと引き下げ口が閉まらない。なんだ!!
Sara K.は今までマスクをかけて歌っていたのか!? と思わせるほどに口許の表現が
クローズアップされてNEOのセンターに浮上する。これほどくっきりとした彼女の
口許を今までNEOは再現したことはなかった。JORMA DIGITAL/BNCのお陰だろうか?
いや、それしかない!!

ギターとベース、そしてヴォーカルという三者が交差しながらエコー感を灯台の
光線のように四方に投げかけ、演奏の陰影を色濃くしてトップライトを楽音の個々
に照射していく。

申し訳ないが、今までのNEOは、その手前に半透明に見えるレースのカーテンが
かかっていたのだろうか!? 気が付かなかったものを見せられるというのは衝撃で
あり驚きである。JORMA DIGITAL/BNCはどんな薄いカーテンでも一気に開いてくれ、
私の眼前に本物の色彩感とはこうだ!! という耳で感じるビジュアルイメージを
いとも簡単に提示してくれた。私の体験からしても、これはただ事ではないぞ!!

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さあ、次はやはりSACDで諏訪内晶子/詩 曲(ポエム)より
http://www.universal-music.co.jp/classics/artist/akiko-suwanai/
1トラック目のサン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28 を聴く。

同様な手順で再度標準仕様のBNCケーブルで比較のための原型を記憶していく。
このままで十分素晴らしいという認識はつい先程までのものになるのかどうか。
ちょっとした変更が劇的な変化を生み、それまでの評価が覆されることは何度も
経験してきた。

深夜に及ぶ試聴の繰り返しが続く。さあ、JORMA DIGITAL/BNCにしたぞ!!

「こ、これだよ!! SACDの情報量とはこれでなくっちゃ!!」

この曲は諏訪内のソロが入ってくる前にバックのフィルハーモニア管弦楽団の
弦楽器群のピアノッシモの細かいアルコの繰り返しが背景を作っていく。

もう、この段階で弱音の存在感に圧倒的な違いを見せる。
ノイズフロアーが下がったのか、微弱信号の再現性が大きく向上したのか。
両者の要素がいずれなのかという思考を「無駄な考えはおやめなさい」とでも言う
がごとくJORMA DIGITAL/BNCに変えたとたんにNEOが発する再生音の色彩感が数段
多くなっていること気が付く。

12色の色鉛筆しか持っていなかった小学生が、36色の色鉛筆の大きなケースのフタ
を空けた時に目にした多彩な色の数々に感動して目を見開いた情景が脳裏に浮かぶ。
そんなときめきと確実な情報量の拡大に心を奪われる数瞬が過ぎていく!!

諏訪内のストラディバリがセンターよりやや左側に浮き上がるように登場する。
はっとして集中するまでもなく、その立ち姿は先程と全く違う装いであることに
気が付く。なんだ、これは!!

「うそでしょう〜、これが同じホールでの録音かね〜?」

ソロのヴァイオリンが漂わせる余韻感が全く異なる豊かさでホールの空間を膨らま
せる。いや、それだけではない。フィルハーモニア管弦楽団が時折見せる一斉の
フォルテから弾けたエコー感がこんなにもNEOの背景にあったのか!?

三年前にイングランドはワトフォードにあるコロッセウムで録音されたものだが、
そこで指揮したシャルル・デュトワさえもこんな余韻感が含まれていたとは知らな
い事だろう。そのオーケストラのフォルテでは、先程は若干のにじみ感を私は耳に
感じてしまい、肌が乾燥している自分の感性がもたらした錯覚かと思ったものだが、
何とJORMA DIGITAL/BNCはしっとりとした音のケラチナミン効果で潤いを与えた!!

この潤いは弱音成分がもたらす余韻感の増加によって得られたものだが、どこに
そんな信号が埋もれていたのか!? ESOTERICのトップモデルでさえもMaster Clock
Generatorという時間軸の水源から純粋な天然水を提供されて初めて目覚めたのか!

そうだとも!!
システムの最も上流はトランスポートではなくMaster Clock Generatorではないか。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

海外録音のSACDで全く傾向の違う選曲で衝撃の変化を目の当たりにした。
次は純国産のジャズヴォーカルにしよう。

星乃けい のデビューアルバム『NEARNESS OF YOU / KEI HOSHINO』から大好きな
1トラック目の「Day by Day」を聴くことにする。
http://www.upstream.co.jp/~kei/

これも同じ手順で標準仕様のBNCケーブルでまずはチェックポイントを記憶する。

10MHzの正弦波が通過するたった23cmのケーブル、それがG-0sのパフォーマンスに
これ程大きな貢献をするなど私は思ってもみなかった。
今では手馴れた作業になってしまったケーブルの交換にコンポーネントも同調して
くれたのか、クリスタル発振器が安定するまでの時間も少し短くなってきたようだ。

さあ、ではいってみようか!! JORMA DIGITAL/BNCに切り替えて私は座りなおした。

「ちょっと待ってよ、これ何? 今まで聴いてきたのは何だったの!?」

右側のNEOのちょっぴり内側に定位するハイハットの音。
そう、スピーカーユニットなど存在しない空間にくっきりと浮かぶハイハットの
質感が何でこうも澄みきってしまうのか。それにつられてピアノの打音がこんなに
軽やかに左右のNEOが作り出す三次元キャンバスに転がるように展開するのか!!

そして、さっきまではNEOのセンターに括り付けられていたようなウッドベースが
周囲の空気としっかり一線を引いて私に輪郭を見せるのはどうしてなのか!?
引き締まった低音などとありふれた言葉で評したくない力感と響きがそこにある。

「あっ、これってチャーミングっていうこと!?」

既にベテランの領域に達する星乃けい に対して失礼ながらJORMA DIGITAL/BNCが
施したステージ用のメイクは私の耳にはそう見えてしまった!!
キュートにつぼまった口許は決してぎらぎらしたリップグロスのイメージではなく、
発音の節々にクッションが聴きながらも後味の良いヴォーカルが展開する。

スタジオワークの巧みさか、このヴォーカルはリヴァーヴのかけ方が美しく、私が
常々求めている音像の鮮明さと空間表現の広がりという両者のチェックポイントで
格好の課題曲として楽しめる。

余韻感を無理して押し出すということではなく、スピーカーの周辺の空気が演奏の
名残りを几帳面に聴き手に伝えようとしてステージの照明を明るくしてくれた!!
そう、余韻感を見せてくれるようになったMaster Clock Generatorの変化というの
は私も初めてである。

思わずJORMA DIGITAL/BNCに感謝してしまう心境に、私の口許は緩んでしまった。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さあ、これは大変なことになってしまった!!

製品としてMaster Clock Generatorの存在感を正面から認め、電源環境やWordsync
用のBNCケーブルのアップグレードなどで年々磨き上げてきたはずのG-0sなのに
実は10MHzというWordsyncの源泉とも言える信号を引き込む過程において、たった
23センチのケーブルがこれ程の威力を見せようとは!!

JORMA DIGITAL/BNCというオーディオ・サプリメントをいったん口にしたESOTERIC
の“G”さん(笑)は、もう元には戻れないだろう。

果たして、このJORMA DIGITAL/BNCをどこに使うのか!?
何と比べるのか!?
そして、いくらで買えるのか!?

私が取り組むべき課題が膨大に増えてしまったようだ。
しかし、今夜も時間がない…。

さあ、明日からどうしようか!?

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

本文中で述べているハルズモニターのご利用も、そして、ハルズサークル限定販売を
予定しているJORMA DIGITAL/BNCの購入も、すべてはハルズサークルのご入会から
始まります。こんなハルズサークルにぜひご入会下さい。


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.co.jp
お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

戻る