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H.A.L.担当 川又利明


No.298 「“NEO”の新たなエピソードとハルズサークル特典設定!!」

1.支持率100%の更新が続く

まず、本日確認が出来た事実なのだが、話題沸騰の“NEO”を展示している
ショップは何と世界中でも三箇所しかないという。フランスはパリの市内の
ショップが一店、ドイツ国内のショップが一店、そして、ここH.A.L.である。
このように世界中でも選ばれ限られたショップでしか扱っていないものなのだ。

さて、本日は何と、あのスピーカー!?
EgglestonWorks ANDRAのオーナーが試聴に訪れたのである。
http://www.egglestonworks.com/

私の随筆でも下記のように述べているが…!?
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto35.html

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

1996年4月19日、その予感は私に取って大きな驚きと感動に変わるのである。
この全く無名のスピーカー・マニュファクチャラーは、一体どんな歴史を持ってい
るのだろうか。

1976年、ニューヨークの現代美術館で写真家ウィリアム・エグレストンの個展が
開催された。この美術館でカラー写真の個展が開催されたのは開館以来初めての
事で、広告、報道、商業写真などのレベルから彼の写真はこの分野を一気に芸術の
域にまで引き上げたのである。

その息子であるウィリアム・エグレストン三世は、過去15年間携わってきたスピー
カー設計の経験によって、父と同様の貢献をオーディオの世界において成し遂げた
人物として評価されている。

その大胆なスピーカーデザインは、「オーディオ/ビデオ・インテリア」誌におい
て、エグレストンワークスのスピーカーほどスタイルとテクノロジーを調和融合さ
せた事例はないと評している。

エグレストン三世は父親に教わりながら、実に8歳のころからスピーカー設計を始
めている。父親が三世にいつも言い聞かせていたのは、「ピアノを聴け。そして、
スピーカーを聴け。」という言葉であった。

ある時、彼がリビングルームに入っていくと、父親のスピーカーから流れ出ていた
ピアノの音は、実際そこにピアノがあると思わせるほどリアルであったという。
以来、彼はスピーカーの音楽的精度を左右するのは中域ユニットに他ならないと実
感し、今日まで中域の再現性を中心にオーディオ再生の真実を求めてきた。

その過程でデザインに対する鋭い感性を生かしながら、自らの理論を具現化する
キャビネットのアート&クラフトにも習熟していったのである。こうして、満足
すべき成果が上がった1992年テネシー州メンフィスにおいて、彼は10名の
スタッフと共にエグレストン・ワークス・スピーカー・カンパニーを設立したの
である。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

このように“NEO”と同じMORELのユニットを使用したANDRAはピアノの再生に重き
をおいた設計として当時の私を唸らせ、かつ日本でも多数のオーナーに迎えられた
わけだが、この日も私はANDRAのオーナーに対してピアノの演奏をお試し頂いた。

「弦楽器の質感が素晴らしい上にピアノのリアルさには驚きました!! 」

とオーナーからも感動の一言を頂戴し、8年ぶりにスピーカーの入れ替えを検討
しようという決意表明を頂いたものだった。すべての音楽ジャンルのユーザー
に対してまさに支持率100%という記録は現在も続いているものです。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さて、ピアノ良し、弦楽器良し、ヴォーカル良し、ドラムやパーカッション良し、と
いう“NEO”のパフォーマンスの素晴らしさだが、ウッドレス・スピーカーを作りた
かったというMOSQUITOの開発者たちの狙いが見事に結実したものなのだろう。
木材を使った楽器たちを“NEO”がここまでナチュラルに演奏する秘訣はなんだ
ろうかと私も考えてみた。


2.キーテクノロジー

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/280.html
私は、このショートエッセイの2.“NEO”Physical featureの中で次のように
述べている。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

フロントメインバッフルは厚さ20mmの無垢のアルミからの削り出しである。
その上部にサブバッフルが同様の厚さで削り出され8本のビスで強固に取
り付けられている。トップに位置するトゥイーターはそれとは全く逆に
フローティングされており、指でフレームを押してみるとダンパーを介して
ふわふわと動き浮いているのがわかる。これは賢い設計である。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ドラムのような強烈なアタック、ギターやピアノのようにインパルス信号に
近い高速の立ち上がり。しかも、それらの再生音に刺激成分、歪み感がない
という“NEO”の音質で、ベースコントロールということで解説しているが、
低域のスピード感と解像度を両立させるという技術的なノウハウの資料が
カタログベースであったので理解しやすかったものだ。

しかし、“NEO”の大きな特徴である弦楽器の再現性については、やはりトゥ
イーターとミッドレンジが決め手であろう。これについて私は両ユニットを
どのようにバッフルに固定しているのかという質問を、正確に言えばどの
ようにしてフローティングさせているのかということを問い合わせたのである。

そうしたら、何とMOSQUITOの社内でわざわざトゥイーターをアッセンブル
する過程を撮影して送ってくれたのである。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/pho/040519/1.jpg

まず、これは独立したキャビティーを持つトゥイーターの構成部品である。
左上のユニット本体と右側のカップ、それにフローティングに使用する
特殊なダンピング素材であるアメリカのデフレックス社が開発したDEFLEX
が下の黒い帯状になっているものである。

しかし、敷物にダンボールではなくて、もう少し体裁の良いものを敷いて
撮影してくれればよかったのに…(笑) と贅沢な感想を一言(^^ゞ

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/pho/040519/2.jpg

次にこの画像でトゥイーター後方のカップの肉厚感を見ていただきたい。
当然これは“NEO”のために無垢のステンレスを削り出したものであり、
これ自体が相当な剛性を持っているのはいうまでもない。

このトゥイーターはフランスのAudax社のものだが、それはこの画像で見ら
れるユニット本体の後ろが黒いフレームになっている部分までであり、その
外周のハウジングはMOSQUITOが作成したものにマウントしているのである。
そのハウジングの外周に肉厚な突起が周回しているのがお解りだろうか?

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/pho/040519/3.jpg

トゥイーターのハウジングの外周の突起部はなぜ必要なのか? それはこの
画像を見るとわかってくる。断面がU字型のDEFLEXを、これに挟み込むよう
に巻きつけていくのである。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/pho/040519/4.jpg

DEFLEXで外周をすっぽりと覆われたトゥイーター・ハウジングを削り出し
たカップにはめ込んだのがこの画像だ。つまり、トゥイーターのマウントに
は一切のビスやナットは使用せずに、最先端のダンピング材を介してただ
はめ込んでいるだけで機械的に完全にフローティングしているのである。

私は、大体ここまでは想像していたのだか、これほど様々な楽器に対して
万能な対応力を持っている“NEO”は果たしてトゥイーターのみの貢献で
成り立っているのだろうか? と考えていたものだ。そして、いよいよ
トゥイーターをサブ・バッフルにはめ込んだのが次の画像である。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/pho/040519/5.jpg

このようにトゥイーターを納めたカップをサブ・バッフル後方からはめ
込み、削り出しのカップの外周がサブ・バッフルときっちりと接合して
小さなビスをサブ・バッフルの頭から一本ねじ込んで脱落しないように
固定しているのである。サブ・バッフルの左端にそのビス穴が見られる。

さて、この画像でサブ・バッフルの右側にミッドレンジが搭載される穴が
見られるが、勘違いしてならないのは、その穴の周辺にすべては写って
いないのだが合計8箇所のネジ穴はミッドレンジユニットを固定するため
のものではなく、サブ・バッフルをメイン・バッフルに固定するための
ものであるということだ。さて、それでは一体ミッドレンジ・ユニットを
どのような方法で取り付けているのだろうか?

先ほどの画像ではちょっと解りにくいのだが、サブ・バッフルのミッド
レンジドライバーが位置する穴の外周なのだが、滑らかなスロープで縁取
りを丸く削り落としているが、そりカーブはサブ・バッフルの肉厚の半分
までしかなく、残り半分は後ろから見て一回り大きな直径で切り取られて
いるのである。つまり、サブ・バッフルをメイン・バッフルにあてがうと
ミッドレンジユニットのフレームの外周がすっぽりはまり込む空洞ができ
る仕掛けになっているのだ。

そして、上記のトゥイーターと同じようにMOREL-UKから供給される14cmDPC
コーン型ミッドレンジドライバーのフレームの外周にもDEFLEXを同様にはめ
込むように巻きつけて、二枚のバッフルの間に出来た空洞にフローティング
して納めるのである。

現在は当社もMORELのスピーカーシステムをオリジナル商品として独占販売
しているが、ユニットの製造元であるMORELでさえも、そして前述のANDRA
でさえも、このようなフローティング構造でのユニット取り付けはしてい
ないものだ。もしも、従来のようにトゥイーターとミッドレンジを金属の
バッフルにビスを使って強固に固定したら、さぞかしキンキンとした音に
なったことだろう。このミッドレンジとトゥイーターの連係が“NEO”の
魅力の大きな部分を担っていると考えているものだ。

低域のコントロールは強靭なボディーに対して絶えず25キロという応力を
かけてウーファーユニットをメインバッフルに向けて圧力を加え続ける。
もちろん、ボディーそのものの設計もあるのだが、低域のより良い再生に
は剛性を高めるユニットの装着法を編み出した。逆に楽音の質感を支える
ミッドレンジとトゥイーターはキャビネットに対して機械的なつながりを
持たないようにアイソレーションするという巧みな装着法も同様に同社が
編み出したものだ。

世界中のハイエンドと言われるスピーカーを長年に渡り多数扱ってきたが、
スピーカーを各論で考えずに総論で取りまとめていったMOSQUITOの熱意
と斬新なアイデアには拍手を送りたいものだ。

いや、私も…、そして多数のお客様も既に“NEO”に対しては盛大な拍手を
送っていたのだった!!


3.ハルズサークル特典

日々“NEO”を試聴される人数が増えれば増えるほど、その導入に向けて
皆様の検討が始まっています。徳島県、岩手県など大変ご遠方の皆様も
わざわざご来店頂き“NEO”の素晴らしさを実感して頂いたものです。

さて、現在のスピーカーから入れ替えを行うとしても、“NEO”の価格は
容易く購入できるというものではなく、私は何らかの方法でハルズサークル
の皆様に少しでも導入しやすいようにサポートをしていきたいと考えて
いたものですが、本日何とかその企画を各方面に交渉の上で成立させる
ことができました。

しかし、それをこの場でどなたにでも公開するのではなく、実際に“NEO”
を試聴され、その素晴らしさをご理解頂いた皆様のみにお知らせしていく
方が妥当ではないかと考えました。。

また、上記のように大分遠方の会員の皆様も試聴に訪れるようになりま
したが、どうしても来店できない事情があり実物は試聴できないが、私
がここまで推奨するということに信頼を寄せて頂き、近い将来に購入し
たいという誠実なお考えをお持ちの方にもご希望があればお知らせして
も良いのではと考えております。

先ずはハルズサークルにご入会頂ければと思います。
どうぞよろしくお願い致します。


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
お店の場所はココの(5)です。お気軽に遊びに来てください!!

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