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H.A.L.担当 川又利明


No.171  「H.A.L.'s customers comments」


「日本中から続々とご来店相次ぐ…の実例をご紹介!!」

現地からの移動時間は5〜6時間かかり、はるばるご遠方よりご来店頂いた 福井県のS様の場合をメールのやり取りをドキュメンタリーとしてまとめた ものです。当日は滞在時間6時間とじっくりとNautilusを試聴されていか れました。ハルズサークルへのご入会から対面までのショートストーリー をどうぞお楽しみ下さい。

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S様「はじめまして、川又様。最近会員(No.808)になった福井県のSです。 」

私「こちらこそ、よろしくお願い致します。」

S様「今年7月頃からようやくネットなど始めまして、オーディオ店のサイト
  を検索していたところ、ダイナのサイトに出会いました。最初は会員に
  なるのに気が引けて、店の情報とか中古リストなど見ていたのですが、
  アットホームな文章や実体験を交えた随筆、オーディオ専門誌でも読め
  ないような情報、また音に関する文章表現の的確さなど、好感を抱くと
  ともに大変好奇心をかきたてられました。これは是非とも会員の恩恵に
  あやかりたいと思い入会した次第です。 」

私「ご入会ありがとうござました。」

S様「福井という地方小都市ではまず情報が不足しがちです。オーディオ誌
  などの評論家の言葉はかなりフィルターをかけて読まねばなりませんし、
  書物だけの情報では限りがあります。リアルタイムの、それも何の利害
  もないユーザーの生の実感が知りたいのです。最近福井にも頼りになる
  ショップができ、現在の機器はほとんどそのショップで買い換えましたが、
  どんどん音が良くなると更に貪欲になるのが人情です。とりあえずは
  情報からその欲望を満たしたいと思い、せっせと随筆や過去のレビュー
  を読み漁っています。 」

私「それがごく一般的なパターンであり、お気持ちはよくわかります」

S様「それを読みながら、いくつか疑問が湧きましたので、5点ほど質問
  させてください。」

S様「 1. 機器にインシュレーターなどは使用しないのか?ラック(ゾーセ
  カスを薦めているようですが)だけでOKなのか? 」

私「はい、その通りです。」

S様「もしそうだとしたら機器のオリジナリティを重視するゆえにオリジ
  ナル以外の余計なものは使わないのか? 」

私「そのオリジナルとおっしゃっている対象は何のことでしょうか。
  各コンポーネントの脚部ということであれば、そのままです。
  また、zoethecusの使い方としてのオリジナルという意味であれば
  棚板にそのまま載せてやるということになります。」

S様「でもACコードはかえますよね?」

私「これは各メーカーの付属品がオリジナルという発想が間違っています。
  大手ケーブルメーカーのベルデンのようなところから年間何百本もの
  電源ケーブルをセットメーカーはまとめてパーツとして購入して付属
  させます。これにコストをかけるメーカーはないので、また音質的に
  吟味してという考え方も多くの場合にはありません。」

S様「2. 90度内振りのスピーカーセッティングはどんなスピーカー・部屋で
   も有効なのか? 」

私「Nautilusシリーズのみです。他ではsonusfaber のガルネリくらいです。」

S様「3. パワーアンプに55万円(ノルウェー某社製)の物を使っているが、
  この程度のアンプでは、H.A.L.の目指すようなハイエンドの音の世界の
  体験は不可能なのか? 」

私「それはS様がここでの演奏を体験されない限り答えは出ないでしょう。
  言い換えればアンプだけがシステムの音質をすべて決定するわけでは
  ないということですね。」

S様「4.スピーカーに国産の某社ホーン型を使っているが、このような伝
  統的な(古臭い?)真四角でホーン形式のスピーカーでは、H.A.L.の
  目指すようなハイエンドの音の世界の体験は不可能なのか?
  私は主にクラシック、大編成ものをよく聴きます。また弦よりも
  管の音色を注意して聴きます。すべて良ければそれが一番ですが。 」

私「残念ながら不可能です。」

S様「5.部屋は木造2階16畳洋室だが、QRDは最低何枚必要か?
  また、他にも反射拡散目的の製品はあるが、QRDを薦める理由は? 」

私「実際に使用しての私の評価です。」

S様「QRDにしかできないことはどんな点?(現在、エコーバスターの
  ようなものをいくつか使用していますが、使用以前よりはガラリと
  良くなりましたが、まだややピアノがカンつく、バイオリンがひき
  つる帯域があります。ソフトのせいかも」

私「QRDの補正効果は全帯域に均等に発揮されます。
  他社の製品では一部の周波数帯域にしか効果を持たないので
  バランスが損なわれます。」

S様「端的なご返答ありがとうございました。以下の件について再度
  ご教示願います。」
   スピーカーに*** ---を使っているが、このような伝統的な…
  という質問に川又さんはバッサリ<残念ながら不可能です。>と
  お答えになりましたが…」

S様「この点については実は私もうすうす感じていました。このスピー
  カーの吹き上げる金管、面圧で迫るオーケストラの迫力などは
  快感なのですが、空気感、奥行き、繊細な表情、空気に浸透する
  余韻、その後の身じろぎできない静寂が感じ取れないのです。
  そう感じ取れるようにこちらが想像力を働かせていたのです。
  川又さんの文章を読むにつれ、そういう音世界は想像力を働かさ
  なくともおのずからはっきり聴いて取れるものなのだと確信い
  たしました。」

私「はい、そのポイントはよくわかります。」

S様「いままでも手をこまねいていたわけではなく、dCSやPADの
  ケーブルなど自分の求める方向性のものには投資してきましたし、
  電源や部屋の音響にも配慮してきましたがそれなりの効果しか
  認められませんでした。スピーカーに関しては現在のショップで
  購入したものではなく、現有機器の中では一番古株になります。
  スピーカーへの疑いが何度となく頭をもたげましたが、その度に
  自分の中で「いやいや、自分の鳴らし方がわるいのだ。」とその
  疑問を打ち消していました。そういう思いを持ちながら現在に
  至っています。」

私「そうだと思います。もっとも支配力のあるスピーカーがだめで
  あれば、エレクトロニクスにいくら投じても改善されません。」

S様「しかし、川又さんのアドバイスを得てやっと腑に落ちたような
  気がします。私も更なる飛躍へと足を踏み出す決心がついた
  ようです。」

私「あまりはっきり申し上げてはと躊躇していましたが、ご理解
  頂いて何よりでした。」

S様「そこで大変ぶしつけなお願いですが、現有のスピーカーより
  明らかに可能性を持ち、将来的にも長く音楽をともにしていける
  ようなスピーカーをいくつか推薦してください。条件として、

1.現有スピーカー下取り+50〜100万で購入可能なもの。中古でも可。

2.小型スピーカーは不可。
(大編成オーケストラの迫力を味わえるようなもの。)
 しかし現在よりも小さくスリムであれば大歓迎。

3. あまり背の高いものは不可。
 リスニングポイントが床から55〜65cmがベスト。

4. 空気感、ホール感は大いに表現してほしいが、あまりにホログラ
 フィックになり過ぎて音の実体感がない鳴り方のものは不可。

 本来ならば、そちらに足を運ぶべき大事な相談事です。
 今現在でもHALの音世界を体験したいとうずうずしていますが、
 なかなかそうもいきません。距離のある地方在住者の苦境をお汲み
 取りいただいて、この勝手な相談をうけていただけませんでしょうか。」

私「ご期待いただいてうれしい限りです。ありがとうございます。
  実は私もそのように思っております。100万円以上の覚悟をして
  いらっしゃるのでしたら、その3パーセント程度の経費をかけても、
  こちらにご来店頂き私の演奏と解説を聞いて頂くのが最も効率的
  であると考えます。
  つまり「美味しい物」と「その味の好み」を自覚されなければ
  上記のようにご予算で仕切って選んだものは無駄になってしまう
  可能性もあるわけです。S様の感性を磨かれること、あるいは
  目を覚ましていただくことが先決問題と考えます。
  遠距離であることはわかりますが、実はもっと遠方の方でも
  実際に来店されるケースが多いものです。
  急がなければちょっとした小旅行ということでお越しになられる
  ことをお勧めいたします」

S様「ただし、実際に試聴購入の段になりましたら是非とも伺いたいと
  思っております。」

私「そのようにお考えであれば、予算と推薦の言葉だけで購入するのは
  リスクがありますし、何を目指すのかを発見するということで
  来店していただくことの方が意義が大きいと思います。
  いかがなものでしょうか。」

そして…。

S様「やっぱり直接そちらへ伺うことにしました。妻のOKがでまし
  たので。とりあえず来週の火曜日(10/30)までならいつが都合
  よろしいでしょうか?」

私「ご英断と熱意に敬意を表します。ありがとうござました。」

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さあ、そしていよいよ当日。私のパソコンがトラブルを再発し、 ドタバタしていたところに「あの〜、予約していたSですが…」 とご来店になられたものでした。近日中に当日の試聴の印象を レポートとして送って頂けると言うことでお待ちしておりました が、何とご丁寧にお礼状を頂戴してしまったのです。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又様、昨日はありがとうございました。福井県のSです。

予定の列車から2時間ほど遅らせたので結局家に着いたのは日付も 変わったAM1:00です。(在来線の接続がうまくいかなくて)

でも、今日のお礼は早くしようと思いまして、お礼かたがた 駄メールを送ります。

お忙しい中、長時間にわたる試聴、解説、そして応談、感謝して おります。(VIPでもないのに)オーディオ試聴室であれほど じっくりと(6時間!!)独占試聴、対談したのは初めてです。 (それも他の客が頻繁に出入りする中、私のためだけに) 感謝とともに、感心しております。

また、こちらがもう既にHALの音に満足し、それが期待以上であり、 目指す方向が定まったにもかかわらず、それでもまだ慎重にこちら の要求や意図に応えていこうという姿勢には頭が下がる思いです。

単なる量販を目指す商売人(あきないびと)ではないと改めて 思いました。(最初からそんなふうには思ってませんが)物を買う にも大いなる共感と納得が必要で(特に高額なもの)、そこには 必ず人が介在します。その物(商品)はその人によって天にも上り、 地にも落ちるのです。川又様は完全に天には上らせず、しかし地に は落とすという感じで、「これは現時点では最高です。」はたまた 「これは全くダメです。」のごとくのたまふ。

なんという率直な、そして謙虚な物言いだろう。HALの音は現時点 でも素晴らしいのだが、私には「HALの音はまだ発展途上だ。時と ともに、また皆さんとともに更なる上を目指すのだ。私の目指す ところはまだ先だ。」というふうに感じ取れました。 (そんな言葉を川又様が発したわけではありませんが)

これからも、悩めるオーディオ人に確実なる示唆を与えるべく、 ますますのご研鑽と情報発信をお願いします。(職業柄堅苦しい 物言いにはご容赦ください。でも本当の私はもっと気さくなのです。)

あっ、それはそうと明日はS800の納入日ですよね。 是非ともオリジナルノーチラスをある意味で凌駕する世界を現出させ てください。すぐにとはいいません。今冬ぐらいかけてじっくり練り 上げてください。(私もすぐにはそちらへ伺えませんから)

ところで、現時点での私の気持ちはズバリN800購入です。 (妻にはまだ内緒です)ただ、中古査定額アップ+値引き拡大で何と か***万(税込み)にならないかともくろんでいます。 (車の交渉みたいですが)***万はコツコツ貯めてきた(まだ貯まっ てませんが)次期新車購入の軍資金です。今の車をあと5年いや10年 乗って我慢すれば何とか捻出できるのではと考えています。

私はローンが嫌いで、無理をしてでも現金一括払いをする性質なので、 なんとか「天下の秋葉原」「天下の川又様」にお願いしたい次第で あります。

最後に今回のHAL体験記は是非とも投稿いたしたいと思っています。 拙い文章表現でかまわなければ、できるだけ客観的に、感じたあり のままを綴りたいと思います。

お礼だけで済ますつもりが、駄文を重ねまして大変失礼いたしました。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さて、私からは…

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私の方こそ、ご丁寧なメールを頂戴し感激しております。
また、パソコンのトラブルに見舞われ、中々お相手が出来なかった
ことをお詫び申し上げます。

結局昼食抜きで夕方までおつきあいさせて頂きましたが、S様の
音質へのこだわりと、その変化に対する敏感な反応に対して改めて
敬意を表し重ねてお礼申し上げます。

本来ならば私の方からご遠方からのご来店に対してお礼のメールを
差し上げなければならないところ、逆にS様よりメールを頂戴する
ことになり恐縮しております。

お帰りになりました後にも、溜まっていたメールの処理やメーカーと
の打ち合わせなどに追われ昨日はあっという間に終わってしまいました。

さて、ご希望の(というよりも私がお勧めした)Nautilus800を早速
ご検討頂き本当にありがとうござました。
ご要望はわかりました。
努力いたします。

そして、その結果を出すことについては、やはりS様に実物を私の
セッティングによって試聴して頂いてから…ということでタイミングを
考えておりますが、いかがなものでしょうか。

このNautilus800はユーザーの実名入りの発注書を日本マランツに
提出して正式なオーダー(S800も同様)となりますので、S様に納得して
いただかなければ私も行動を起こすことが出来ません。

本日展示が入りましたが、近い将来の再度のご来店をお待ちしております。
どうぞこれからもよろしくお願い致します。ありがとうござました。

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ということで、また一人熱心なオーディオ・ファイルとめぐり合うこと が出来ました。さて、次は皆様の番ですね。ご来店をお待ちしております。


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.co.jp
お店の場所はココの(5)です。お気軽に遊びに来てください!!

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