発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18
ダイナミックオーディオ5555
TEL 03-3253-5555 / FAX 03-3253-5556
H.A.L.担当 川又利明
    
2017年5月7日 No.1387
 H.A.L.'s One point impression!! - Sonusfaber GUARNERI Tradition!!

1994年に書かれた随筆の第十一話「ガルネリの夢」で初めてGUARNERIを紹介した。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto11.html

その半年後にGUARNERI Homageを語った第十六話「ガルネリの夢を見た男が語る正夢」
で紹介した。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto16.html

その後にも進化を続けたGUARNERI Mementoが登場していました。
http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/HOMAGE.html#GUARNERI

それから17年後に近代化されたSonusfaberの物作りを紹介してきました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto58.html

上記The Sonusfaberの開発ノウハウを生かしたGUARNERI Evolutionへと進化ました。
http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/GUARNERI-EVO.html

これらの歴史を有するSonusfaberが満を持して発表した新世代モデルは、過去の
伝統を重んじるTraditionシリーズとネーミングされましたが、その命名はあくまでも
さらに洗練されて美しさを増した外観のイメージではないかと思うような音質でした!!

この写真で最新モデル三者が居並ぶ情景はほんの短期間なのですが、私の好奇心が
Traditionシリーズをホームグラウンドで試聴した印象を速報としてお知らせします!
http://www.dynamicaudio.jp/file/2017.05.02.jpg

◇ H.A.L.'s Sound Recipe / Sonusfaber GUARNERI Tradition-inspection system ◇

………………………………………………………………………………
ESOTERIC Grandioso G1(税別¥1,600,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/g1/index.html
     and
TRANSPARENT OPC2+OPI (税別¥2,700,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/file/20161209-OPI.pdf
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1332.html
http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/power-code/power-cord-2/
     and
finite element MR02-2+CERABASE 4P (税別¥970,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/finite-elemente/finite-elemente/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
ESOTERIC Grandioso K1(税別¥2,000,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/k1/index.html
          and
TRANSPARENT OPC2+OPI (税別¥2,700,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/file/20161209-OPI.pdf
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1332.html
http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/power-code/power-cord-2/
     and
shizuka NCB4246(税別¥120,000.)
http://www.shizuka-acc.com/ncbseries
     and
finite element MR02-2+CERABASE 4P (税別¥970,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/finite-elemente/finite-elemente/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

ESOTERIC 7N-DA6300II MEXCEL / XLR 1.0m (税別¥580,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7nda6300_6100_2/index.html
ES-LINK Analogにて伝送
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/f1/index.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
ESOTERIC Grandioso F1(税別¥2,000,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/f1/index.html
     and
TRANSPARENT OPC2+OPI (税別¥2,700,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/file/20161209-OPI.pdf
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1332.html
http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/power-code/power-cord-2/
     and
shizuka NCB4246(税別¥120,000.)
http://www.shizuka-acc.com/ncbseries
     and
finite element MR02-2+CERABASE 4P (税別¥970,000.)
http://www.axiss.co.jp/brand/finite-elemente/finite-elemente/
………………………………………………………………………………
                ▽ ▽ ▽

Vitus Audio-Andromeda Speaker cable 3.0m(税別¥2,120,000.)
http://www.cs-field.co.jp/brand/vitus/products/andromeda.html

                ▽ ▽ ▽
………………………………………………………………………………
Sonusfaber GUARNERI Tradition(税別¥2,000,000.)
http://www.sonusfaber.com/
http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/20170421_HomageTradition_release.pdf
………………………………………………………………………………

エンハンサーCD-ROMをリピートさせ十分にバーンインさせて試聴開始。
しかし、今回はあっけなく結論が出てしまうということに!!

■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章 小澤征爾/ボストン交響楽団

この曲でつまづいたら先に進めないという程、私にとってのリファレンスである
このマーラーの冒頭部が始まった瞬間に私の評価は決してしまいました!!

「何なんだ! こんなに艶やかで滑らかな弦楽は! 文句なし! 100点満点!」

おいおい、いつもならこんなセリフは絶対に吐かない私なのに、最初からここまで
持ち上げてしまっていいものだろうか! 何のてらいもなく100点満点ですと〜!

もし、私が70点だ85点だ、いや95点だと言ったら減点の理由を述べなくてはならないでしょう。
しかし、このGUARNERI Traditionで聴くオーケストラでは減点すべきところがないのです!!

先ずは弦楽五部の質感ですが、前述の言葉を繰り返すだけに尽きてしまうのです。
これほどしなやかで透明度が高いヴァイオリンの二部が描く主題の旋律が素晴らしい!

チェロの低音階とコントラバスの低音部、そしてグランカッサにも共通する低域の
重厚さと切れ味が両立する素晴らしい質感!!

それら弦楽が奏でる流麗な楽音がスピーカー周辺の空間にあふれるような音場感を
生成し、響きのグラデーションが何層にもたなびく余韻を克明に空間に描き出す!

連続する楽音によって構成される音場感の中に、点在する管楽器の存在感は鮮明であり、
何よりも木管楽器の響きが空間で維持され、ホルンの雄大な響きがホールの空間に
揺らめくような余韻の連鎖反応を引き起こす見事な空間表現が私を驚かせる!!

今まで数え切れないほどのスピーカーとシステム構成で必ず聴いてきた代表的な課題曲。
それらの膨大な記憶のファイルをすべてひっくるめて最大公約数的な解釈と評価を求め、
頭の中で過去のデータをスキャンして得られた答えは実に単純かつ明瞭な評価だった!!

「私が求めていた理想的なオーケストラとはこれでしょう!!」

この私のレベルで初見にてこれ程素晴らしいオーケストラをのっけから聴かされて
しまったら、減点する要素がないというのが素直な実感なのです!!

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

■Rhapsody on a Theme of Paganini Op.43 / パガニーニの主題による狂詩曲
反田恭平(ピアノ)、アンドレア・バッティストーニ(指揮)
RAI国立交響楽団 / 東京フィルハーモニー交響楽団
http://soritakyohei.com/album/rachmaninov/

こちらの「パガニーニの主題による狂詩曲」は2015年9月に東京オペラシティーホール
でのライブ録音で東京フィルハーモニー交響楽団との共演です。ライナーノーツには
演奏時間は記載されていませんがカウンターを見ると23:44でした。

課題曲としては長い演奏なのですが、第一印象で感じた100点満点を確認するため
この全トラックを聴かなくては…、いや違います! 聴きたくて仕方なかったのです!

これも序奏の8秒間でもう私はノックダウンさせられてしまいました!!

デビューアルバムで演奏に使用したニューヨーク・スタインウェイ モデルCD75を、
このオーケストラとの共演でも使用したのではと思う程の独特な音色と質感なのですが、
その和音の鮮明さと切れ味の素晴らしいテンションと、まさに演奏者の技量を示す
正確な高速演奏の素晴らしいピアノがGUARNERI Traditionの向こう上面の空間にポン!
と浮かび上がるのですから驚きました!

この主役の座は左右スピーカーのセンターにピアノだけの演奏空間として設けられ、
その左右と奥行き方向にオーケストラの各パートがきっちりと定位感を持って並び、
特に私が感心したのが東京フィルハーモニー交響楽団の弦楽の素晴らしさでした。

指揮者の薫陶が音に表れているのか、力強く透明性が高く、それでいて滑らかに
五部が強調する弦楽合奏のパートは録音の素晴らしさも同時に示しています。

RAI国立交響楽団が演奏したイタリアのホールの響きとは明らかに違う余韻感であり、
日本らしいという表現を歓迎したいホールエコーがオーケストラを優雅に包み込んでいます!

スネアの弾ける打音は実に切れ味良く、高速で操られるスティックの残像が響きの
イメージにも一致して鮮明なリズムを空間に飛ばし、時折のグランカッサの鮮烈な
打音の消滅がStealth Ultraflexという最新のポートチューニング技術として機能
しているのが明らかに確認できます!!

コントラバスのピッチカートのように響きと余韻が両立して欲しい演奏、大太鼓が
強烈な打音を叩き出す一瞬のエネルギー感の放出、相反するような低音処理に関して
この新技術の貢献度が素晴らしいということを、こんなコンパクトスピーカーが
堂々と表現してくれる爽快感がたまらない魅力なのです!!

特に私が好きな展開は13トラックの第8変奏における反田恭平の鮮烈な演奏と、
それに素晴らしい同期を見せるオーケストラの迫力が素晴らしい空間表現を示し、
スピード感と躍動感が一気に駆け抜ける演奏に興奮してしまいました!!

そして、23トラックでの第18変奏では対照的にメローでゆったりした旋律が打鍵の
あとにも空間に響きを漂わせ、流れるような弦楽器との旋律の交差に魅了されます!!

23:44の課題曲を聴き終えて、減点要素は何も見つかりませんでした。
というよりも、聴けば聴くほど私は加点してばかりいます。さて、次の曲では…

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

次は「IMAGE - EMOTIONAL & RELAXING」の二枚です。
こちらはSACD盤   https://goo.gl/KkqFpd
こちらは通常CD盤  https://goo.gl/l9GdSJ

上記の二枚から下記の同じ曲を比較試聴しました。
http://artist.cdjournal.com/d/image---emotional--relaxing/4114063312
14.アヴェ・ムンディ (ロドリーゴ・レアン&ヴォックス・アンサンブル)

更に下記のオリジナルCDも比較し、三種類の同じ曲を比較試聴しました。
Rodrigo Le_o & Vox Ensemble アヴェ・ムンディ・ルミナール
CD/ソニーレコーズ インターナショナル/SRCS-7979
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&cd=SRCS000007979

冒頭からのシーケンサーの規則正しいリズムが人工音なのに弾力性が感じられ、
その中央からチェロの楽音がふっくらと空間から盛り上がるように展開し、
きらめくようなパーカッションが背景を飾る大変美しい曲。

二人の女性ヴォーカルが清々しいコーラスを左右から展開し、やがてヴァイオリン
のソロバートがセンター左寄りからしっとりとした響きで麗しい旋律を奏でる。

本当に何回聴いても聴き惚れてしまう傑作の一曲なのですが、上記の三種類の
ディスクではマスタリングが各々異なるものです。

オーケストラで100点満点をつけたGUARNERI Traditionはここでも減点要素はなく、
過去に聴いたSonusfaberのどれよりも素晴らしい音場感と解像度の両方をものにしています!

私があえて三種類のディスクを比較しようと思ったのは、実はESOTERIC Grandioso K1
におけるアップコンバートの最新テクノロジーをチェックしたかったこともあります。
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/k1/index.html

上記のシングルレイヤーのSACDでは、ダイレクトSACDモードということで1bit/2.8MHzに
よってディスクからピックアップしたデジタル信号がそのままDACに入力されます。

しかし、メニューモードからアップサンプリングを選択し、DSDにすると様相は一変します。
通常CDをこのアップコンバーターでDSDに変換する際に、実は今までは5.6MHzでの
DSD変換だったのですが、このGrandioso K1では22.5MHzのDSD変換を行っています。
これは取扱説明書にもカタログにも記載されていない新技術なのです。

結果的に私は三種類のディスクを二種類のDSDモードで聴いたことになりますが、
上記の22.5MHzのDSD変換の個性的な音質を実に鮮明にGUARNERI Traditionは
聴かせてくれました!!

1bit/2.8MHzによるダイレクトSACDの方がゆったりとした音像表現と音場感で、
どちらかというとリラックスできる雰囲気の演奏であり、それに対して22.5MHzの
DSD変換では音像のサイズは更に絞り込まれ輪郭が鮮明に再生されます。

しかし、両方ともに余韻感の素晴らしさは同等であり、響きの連続性が空間を作り、
リヴァーヴを施した楽音の周辺に残響のオーラをしっかりとまとわせる見事な
空間再現性をGUARNERI Traditionは見せつけてくれるのです。

こんな音場感と空間表現の素晴らしいSonusfaberは今までにあっただろうか!?
極端な表現ですが、今回の私の感動が過剰反応したという事で大目に見て下さい!

GUARNERI Traditionはスタジオ録音でも100点満点です!!
そして、明日はSERAFINO Traditionを徹底試聴します!!

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.co.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


戻る